Tjクルーザーとは
■2017年に発表された新ジャンルのクロスオーバーコンセプトモデル
《画像提供:Response》〈撮影:野口岳彦〉トヨタ Tjクルーザー(東京モーターショー2017)
トヨタは、2017年に行われた「東京モーターショー2017」にて、新ジャンルのクロスオーバーコンセプトモデル「Tjクルーザー」を世界初公開しました。
その名前の由来は、アクティブに使い倒せるTOOL-BOXの「T」と、クルマでさまざまな場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、トヨタSUVラインアップ伝統の「CRUISER」を用いてかけ合わせたといいます。
■無骨感がたまらない!
《画像提供:Response》〈撮影:野口岳彦〉トヨタ Tjクルーザー(東京モーターショー2017)
その名の通り、外観はバンのようなユーティリティの高さを感じられる直線を多用したスクエアなボディが特徴的です。また、SUVらしい大径タイヤによる、しっかりとした足回りと、力強いフロントビューが力強さを演出します。
ボンネットとルーフ、フェンダーには、ケアフリー素材(強化塗装)を採用すること、無造作に物を置いても傷や汚れがつきにくく、ツールとしての使い勝手も追求されています。
■5〜7人乗り設定か?外観同様にツール感のある内装
《画像提供:Response》トヨタ Tjクルーザー
内装も外装同様、直線を多用した無骨なデザイン。展示されたモデルは2列5人乗りのような座席配置で、後席ドアはスライドドアが採用されていました。しかし、ボディ形状も鑑みると、3列7名乗りの設定も予想できます。
また、助手席側をフルフラットにすると、3メートル程度なら長尺の荷物も積載可能。シート裏側やデッキボードなどに多数の固縛ポイントが設けられ、荷物を自由に固定できます。
さらに、運転席側の後部座席は、シートクッションを前側に立てると、買い物袋などの荷物を置けるスペースに変えることもでき、使い勝手の良い設計が細やかな部分にまで行き届いています。
■気になるボディサイズ、エンジンは?
《画像提供:Response》トヨタ Tjクルーザー
ボディサイズは、全長4,300×全幅1,775×全高1,620mm。次世代のTNGAプラットフォームを採用し、パワートレインには2Lクラスのエンジン+ハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFおよび4WDを想定しているとのことです。
そんなTjクルーザーですが、2022年10月現在、販売に関する正式な発表は未だされていません。
どうなってしまったのでしょうか。
期待のTjクルーザー、ほんとに出る?
■Tjクルーザーは、FJクルーザーの後継機といわれるが?
《画像提供:Response》〈photo by Toyota〉トヨタ FJ クルーザー(北米仕様)
同年5月に米国にて「Tjクルーザー」という名前が商標登録されるも、前述の通り販売に関する正式な発表は行われておりません。いつ、そして本当に発売されるのでしょうか。
Tjクルーザーは、FJクルーザーの後継機であるとさまざまなメディアなどで推察されています。
FJクルーザーとは、2003年の北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)で発表され、2006年には北米で発売開始した本格SUV。その個性的なデザインや本格4WD車としての高い走行性能で人気を博し、販売予定がなかった日本でも要望が集まったことで、2010年12月から2018年1月まで販売されていました。一方国外では2022年10月現在でも販売を継続している地域があります。
■ついに終了するFJクルーザー
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタFJクルーザー・ファイナルエディション
しかし、2022年9月27日、サウジアラビアのトヨタ正規販売代理店「アブドゥル・ラティフ・ジャミール・モーターズ」は、トヨタ「FJクルーザー」の生産を、2022年12月までに終了する予定であることを発表しました。
日本でも販売された「ファイナルエディション」と同等の特別仕様車を、1,000台限定で発売することを発表し、いよいよFJクルーザーは完全に終了してしまうようです。
■FJクルーザー終了!ならばTJクルーザー登場となるか…コンパクトクルーザーの存在
《画像提供:Response》〈photo by Toyota〉トヨタ・コンパクトクルーザー EV
FJクルーザーがいよいよ終了となれば、後継機といわれるTjクルーザーの発売に期待がかかりますが、ここで無視できないのが「コンパクトクルーザー」の存在です。
コンパクトクルーザーは、2021年12月14日にトヨタが行った「EVに関する新戦略の発表」にて発表されたEVのコンセプトカー16台の中の1台。
そのデザインは、FJクルーザーを想起するコンパクトSUV。FJクルーザーで特長的だった丸型ヘッドランプは、スリムな角型ライトになっているものの、ポップなブルーのカラーに樹脂製のブラックのバンパーやフェンダー、四角いドアミラー、太いリヤピラーなどが、FJクルーザーのイメージと共通です。
■コンパクトクルーザーはFJクルーザーと共通のコンセプトを持つ
《画像提供:Response》〈photo by Toyota〉トヨタ・コンパクトクルーザー EV
このクルマは、FJクルーザー後継機と明記されているわけではありませんが、トヨタは「その頑丈でタフなエクステリアは、象徴的なオフロードシルエットやシンプルで力強いボディセクションなどに、伝説的なランドクルーザー(FJ40型)から、多くのスタイリングの手がかりを取り入れた。」としており、FJクルーザー同様ランドクルーザー(FJ40型)のモチーフを反映しているようです。
Tjクルーザー同様、販売時期は明確にされていませんが、FJクルーザーとコンセプトが共通のコンパクトクルーザーが、発売されれば実質的にFJクルーザーの後継機になりえます。
そうなると、2017年当時FJクルーザーの後継機といわれていたTjクルーザーは、もう発売されないのかもしれません。
やっぱり発売はない?いや希望は捨てられない!
《画像提供:Response》〈APOLLO NEWS SERVICE〉トヨタ Tjクルーザー 市販型(予想CG)
Tjクルーザーについて、現在まで新たな情報はなく、FJクルーザーの後継機としては「コンパクトクルーザー」があるとなると、その発売について期待は薄いと感じられるかもしれません。
2017年当時、TjクルーザーがFJクルーザーの後継機といわれていたのは、日本での販売終了がわかっていたこと、近しいコンセプトを持つクルマが他になかったことが挙げられます。
実際Tjクルーザーは、3列モデルが推察されるスライドドアを有しており、現在販売されている車でいえば三菱「デリカ」のようなコンセプトを持つクルマです。
それに対し、FJクルーザーの後席ドアは観音開きの2列シートモデルであり、バンのような要素はありません。
Tjクルーザーは、コンセプトを共通とするコンパクトクルーザーとは違って、FJクルーザーとは別軸の車といっても過言ではないでしょう。
市場の動向次第では、Tjクルーザーが2023年にも発売される可能性を否定できません。
トヨタTjクルーザーとは?発売日・価格・特徴・最新情報|幻のSUVに!? | カーナリズム
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【クロカンSUV】トヨタ「FJクルーザー」その魅力に迫る! | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/5238トヨタの製造販売していたクロカンSUV、FJクルーザーは、国内での販売以前に2006年に北米で2008年にはメキシコ・中国で発売された後、2010年に国内販売がなされた車です。2018年の製造販売終了まで殆ど形を変えず販売されていました。今回はこのFJクルーザーについて見ていきます。気になる日本復活はあるのでしょうか。