トヨタ FJクルーザーの概要は?
トヨタ FJクルーザー
トヨタ FJクルーザーは、ランドクルーザー40型を連想させるレトロ感覚の外観デザインをまとったSUVで、2006年モデルとして北米で販売が開始されました。日本国内での販売ディーラーはトヨタ店が担当し、2010年12月に販売開始となっています。
そして右ハンドル仕様が登場したことで、2011年4月から日本と同じ左側通行のオーストラリアでも販売が始まりました。
トヨタ FJクルーザーはそもそもアメリカ向けに開発されたことから、全幅が1900mmを超える大柄なボディの5ドア車で、左右のドアは観音開きを採用し、後ろのドアだけを開けることができない構造になっています。
本来の投入先だった北米市場では2014年モデルを最後に販売が終了されていて、日本市場でも2016年8月限りで生産終了することが一部メディアで発表されましたが、2018年1月末まで日本国内向け仕様は継続して生産され続けました。
歴史ある「FJ40型ランドクルーザー」との違いとは?
トヨタ FJクルーザー
FJ40型ランドクルーザーは1960年から1984年の長い間販売されたクルマで、販売が終了しても根強い人気を誇っていました。そしてこのFJ40型ランドクルーザーが、FJクルーザーのベースになっています。FJ40型ランドクルーザーには様々なグレードがあり、グレードアップするたびに特徴も変化していきました。
FJクルーザーはレトロ感が漂っているものの、エクステリアはおしゃれな印象があり、頑丈なイメージの強いランドクルーザーとは異なっています。ドアが両側面ともピラーレスの観音開きになっているのも特徴の一つで、使い勝手を考えられた構造になっています。
また環境にも配慮されていて、日本仕様では平成17年排出ガス基準50%低減の低排出ガス車の認定も受けています。日本仕様は国内法規に従いサイドアンダーミラーが装着され、灯火類も変更されています。またウィンカーをフロントフェンダーにも増設し、後部ターンシグナルランプと後部ナンバープレートの取り付け位置をバンパー部分に変更しました。それと同時にリアフォグランプも追加されています。
FJクルーザー 初代 GSJ15W型は2006年3月に北米で発売
2006年3月に北米で販売開始になった初代モデルは、4年後の2010年に国内で販売されるようになりました。
その当時のグレードはベースモデルの「FJクルーザー」、ハードなオフロード使用を意識して造られた「FJクルーザー オフロードパッケージ」、クルーズコントロールやカラードドアトリムを装備した「FJクルーザー カラーパッケージ」の3種類となっています。海外での人気は北米だけに限らず、中国やメキシコ、それにオーストラリアやニュージーランドでも高い評価を受けています。
初代モデルのスペックは次の通りです。
ボディタイプ:5ドアSUV
エンジン:
4,000cc V6 1GR-FE型
駆動方式:FR/パートタイム4WDシステム
最高出力:203kW(276PS)/5,600rpm
最大トルク:380N·m(38.8kgf·m)/4,400rpm
変速機:5速AT/6速MT
サスペンション:
前: ダブルウィッシュボーン式
後: 4リンク式
全長4,635mm
全幅1,905mm
全高
1,811mm(2WD)
1,829mm(4WD)
1,840mm(日本仕様)
車両重量:1,840kg - 1,948kg
たくさんある トヨタ FJクルーザー の魅力
トヨタ FJクルーザー
FJクルーザーにはたくさんの魅力がありますが、やっぱり最大の魅力は本格的な性能です。
ランドクルーザープラドと同じラダーフレームを用いたシャーシや、ドライブトレインとサスペンションはタコマ、ハイラックスサーフ、プラドと共通だという点も見逃せません。またFJクルーザーはもともとオフロード車として登場していたので、室内が防水になっていたり、エアコンスイッチ・インナードアハンドル・シフトレバーなどの手で操作するような部分は、グロープを装着したままでも操作出来るよう大きめになっています。
そしてオフロードでよく見られる悪路でスリップを起こしてしまった場合、脱出をサポートしてくれる「アクティブトラクションコントロール」というシステムでスリップを回避させてくれます。「リアデフロック」も装備されているので岩場なども安心で心強い点も魅力ですね。
トヨタ FJクルーザーのエクステリアやインテリア
『FJクルーザー』に特別仕様車「ファイナルエディション」
エクステリアに関しましては丸型のヘッドライトや「TOYOTA」のロゴ、それに白い屋根やポップなボディカラーなど、他のSUV車ではなかなか見られないデザインになっています。
そして何と言っても広い開口部を誇る観音開きの前後ドアは、大容量を収納するのにはピッタリで、アウトドア派に人気があるのも頷けます。
観音開きであるゆえ、大きなアイテムもスムーズに車内に詰め込むことができますし、キャンプ用品やスノーボードも積めるサイズは、一年中大活躍するはずです。
『FJクルーザー』に特別仕様車「ファイナルエディション」
インテリアで一番に目につくのはボディと同じアクセントカラーです。また水漏れに強いフロアや雨でぬれた道具や衣服、泥にまみれたアイテムを積み込めるラゲージルームのリアも心強い味方になってくれています。もちろんシートには撥水加工がされていて、着座面の裏側には透湿性の防水フィルムも採用し、シート内部への水の侵入を防ぎ蒸れにくさも工夫されています。
トヨタ FJクルーザーの性能や評価
1905mmもあって、フロントウィンドーにはワイパーが3本も並んでいる横幅だというのに、いかつい雰囲気がないのは、このとぼけたフロントマスクのデザインのせいか。そして観音開きのドア。確かに後部座席の乗り降りはしやすいけれど、前席の人がドアを開けないと開かないというあたり、昔懐かしいナンパ乗りを思い出してしまう。
観音開きのドアは相当評判が良いようです。
シンプルなインテリア。見晴らしのいい運転席からの視界。このクルマに乗るためだけに、ロスに一年くらい移住してもいいやと思ってしまう。
このようにおしゃれ感も好評の様子ですね。
トヨタ FJクルーザーの燃費
燃費につきましては10・15燃費が4WDで8,4km/L。
実燃費が7.28km/Lとユーザーからは言われているようです。
トヨタ FJクルーザーの中古価格
FJクルーザーの中古価格は、10万キロ以上走行していて年式が2011年のものが約149万円で安く、走行距離が1,7万キロとほとんど走っていない2013年度のものが約455万円で高い価格となっています。
しかし状態の良いものの相場はやはり300万円台で、新車では高価で手が出なかった人が値引き額が多くなった中古車なら、お得な買い物ができたと感じることでしょう。
※この情報は2020年3月現在のものです
まとめ
トヨタ FJクルーザー
本記事ではトヨタの本格派オフローダー・FJクルーザーについてご紹介しました。
よりオフロードを堪能したいなら、FJクルーザーのオリジナルアクセサリーで自分スタイルにカスタマイズするのもおすすめです。
ルーフラックやクロスバーを取り付けてより実用的にしたり、ストライプテープやロゴステッカーでオリジナリティーを一段とアップしてはいかがでしょうか。
またドア開閉時のエッジの傷つきを防ぎながら、サイドビューを引き締めるサイドプロテクションモールなど、カスタマイズパーツも豊富にあるので、自分にあったクルマにすると良いですね。
家族や仲間で出かけて楽しい時間をFJクルーザーで過ごしてみましょう!