トヨタTjクルーザーとは?
■トヨタのクロスオーバーSVUのコンセプトカー
トヨタ Tjクルーザー
Tjクルーザーはトヨタ自動車が発表したクロスオーバーSUVのコンセプトカーです。
2017年に開催された第45回東京モーターショーで初登場となりました。
近未来感と重厚感が折衷されたような威圧感すら感じさせるエクステリアを持っており、マッドマックスに登場してもおかしくないような印象です。豪快・巨大なフロントグリルも特徴的なデザインとなっています。
FJクルーザーの後継車種と言われた時期もありましたが
関係はないようです
■Tjクルーザーの車名の由来は?
TjクルーザーのTとjにはそれぞれ意味が持たされています。
TはTOOL BOXのTに由来、日常生活での使い勝手を示しています。これに対してjはJoy(喜び、楽しみ)の頭文字から持ってきた言葉となっているのです。
道具として利用しながらも楽しみをもたらす車、そのようなイメージを持った車となっています。
■Tjクルーザー バンとSUVの良いところを両立
トヨタ Tjクルーザー
もう1つの特徴的な点として、バンとSUVの良いところを組み合わせている点が挙げられます。角ばったボディと大径タイヤの組み合わせで、固縛ポイントが多数採用された広々とした車内は日常での使い勝手の良さを期待させます。
運転席と助手席のヒンジドアに助手席側スライドドア (運転席側は確認できず)、そしてバックドアが採用され、ミニバンとしての使い勝手も期待できそうです。
トヨタのTjクルーザー スペック 注目すべきポイント
■ボディサイズ・乗車定員
トヨタ Tjクルーザー
ボディサイズは、全長4,300mm x 全幅1,775mm x 全高1,620mm、ホイールベース 2,750mmと言われています。
乗車定員は4人乗り~のようです。しかしながら、今はやりの3列7人乗りも設定されそうですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,300mm × 1,775mm × 1,620mm | |
---|---|---|
X 4WD | 2,750mm | |
G 2WD | 4人乗り~ |
■走行性能
初公開された2017年時点でのスペックをまとめますと、プラットフォームには次世代型TNGAプラットフォームを採用し、パワートレインには2.0Lクラスのエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせ、そして駆動方式は前輪駆動および四輪駆動という組み合わせです。
上記のようなスペックを持つ現行車両というと、今年2019年に国内市場で名前が復活したRAV4が思い浮かびます。
■室内空間の特徴 フルフラットになる?
トヨタ Tjクルーザーの荷室
室内区間を見てみると、助手席側の前後シートがフルフラットとなるように設計されています。つまり、助手席側を使うことで長尺物を積み込んで持ち運ぶこともできるというわけです。
バックドアの開口部も広く設計されており、例えば自転車を積み込みやすくなっています。
その他、スライドドア開口部も同じく広めに設計されているので乗り込みや荷物の積み込みでの利便性が高そうです。
■ケアフリー素材(強化塗装)の採用
興味深いのは、ケアフリー素材が採用されるといわれている点です。
ケアフリー素材とはいわゆる強化塗装のことで、Tjクルーザーのボンネットとルーフそしてフェンダーなどに対して施されているものです。
この素材を使ったメリットは表面保護能力の高さで、傷つき防止の面で絶大な効果を発揮します。
Tjクルーザーは市販化されるの!?発売日は? 最新情報!
■2020年内のデビューが期待されたが・・・
トヨタ Tjクルーザー 予想CG
Tjクルーザーは2017年の第45回東京モーターショーでデビューし、非常に好評を得ました。実際、トヨタの販売店に「Tjクルーザーは市販しいのか?」という問い合わせも多数入っていたようです。
Webメディアを中心として、様々な自動車関連サイトで「Tjクルーザーの市販時期は!?」といった記事が掲載されました。それだけ、Tjクルーザーへの期待が大きかったと言うことでしょう。
東京モーターショーで発表されるコンセプトカーには、そのメーカーの将来ビジョンを表現したような、一目でコンセプトカーとわかる純粋なコンセプトカーと、近い将来の市販が期待できるような、現実的で完成度の高いデザインのコンセプトカーの2種類があります。
Tjクルーザーは明らかに後者のコンセプトカーで、エクステリアデザインの完成度は高く十分に実用的と思われ、インテリアのデザインもいつ市販されてもおかしくないようなレベルにまで煮詰められていました。
《撮影 野口岳彦》トヨタ Tjクルーザー(東京モーターショー2017)
■コンセプトカーの市販のタイミングはモーターショーから2〜3年以内
非常に高い完成度をもったコンセプトカー「Tjクルーザー」。
通常、東京モーターショーで発表された市販化が前提と思われるコンセプトカーは、通常、モーターショーの記憶がまだユーザーに残っていて、次回のモーターショーに被ってしまわないように、モーターショー終了後の2年以内に市販されるパターンが多くあります。
2019年には第46回東京モーターショーが開催されましたが、そこでTjクルーザー市販のアナウンスがなされる事はありませんでした。そして、当然ながら、Tjクルーザーが再び展示される事もありませんでした。
この時点で、Tjクルーザーの市販の可能性はかなり低いと思わざるを得ませんでした。
《撮影 野口岳彦》トヨタ Tjクルーザー(東京モーターショー2017)
■Tjクルーザー、ネットでの反応は上々だったが・・・
N-ONE、タフト、TJクルーザあたりは実物見たい
— こすたSH (@CostaSH) February 13, 2020
ハリアーじゃなくてTJクルーザ-まだですか!!!
— うほごり (@uhhogorio) April 13, 2020
最初はTJクルーザ出ると思っててそれに乗りかえよう!じゃあ車検今回は通してその時を待とう!!ってなってた我が家。しかし、出る予定がないと発表され、じゃあ今の乗り続けるしか…気分はTJクルーザーになってたよ…他は考えられないよ…ぐぬぬ…と思ってた所にコロナで車検延長しますーの知らせ。
— ぽぽ (@kid_3s) March 7, 2020
【結論】Tjクルーザーは幻のSUVに・・・?
2017年の東京モーターショーから4年が経過した2021年6月現在で「Tjクルーザー」の市販に関するアナウンスが全く流れていない事を考えると、残念ながら「Tjクルーザー」は幻のSUVになってしまう可能性が非常に高いと思われます。
「4年」は、自動車業界にとってはデビューしたクルマがモデルチェンジを迎えるまでの期間となり、それなりに長い時間となります。そして、その4年間の間に技術は当然進化しますし、マーケットのニーズも変わり続けていきます。
今のタイミングでTjクルーザーを発売しても、マーケットのニーズが変化していて、Tjクルーザーがそこに入り込む余地はもう無いかもしれません。
そのような観点から考えると、Tjクルーザーは「期待されつつもデビューしなかった幻のSUV」となってしまうのではないでしょうか。
あれだけ完成度の高い内外装のデザインを考えると、本当に残念ではありますね!
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トヨタ TjクルーザーのFAQ
■Tjクルーザーってどんなクルマ?
Tjクルーザーは217年の東京モーターショーでデビューしたコンセプトカーで、バンの積載性能とSUVの力強いデザインとを融合させた新ジャンルのクロスオーバーSUVです。車名の「Tj CRUISER」は、アクティブに使い倒せるTOOL-BOXの「T」と、クルマと様々な場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、トヨタSUVラインアップ伝統の「CRUISER」を用いて力強さを表現しています。
■Tjクルーザーのメカニズムは?
トヨタからは、Tjクルーザーのボディサイズは、全長4300×全幅1775×全高1620mmと発表されています。
シャシーは次世代のTNGAプラットフォーム、パワーユニットは2リットルクラスのエンジンとハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFおよび4WDを想定しているようです。
■Tjクルーザーはいつ市販されるの?
Tjクルーザーの市販化は、2021年6月時点でトヨタからなんのアナウンスもされていません。発表されたの2017年の東京モーターショーですから、そこから4年が経過している2021年以降にTjクルーザーが市販化される可能性は非常に低いのではないか、と言われています。