2024年4月の新車販売台数ランキングはこちら
2024年3月はどんな軽自動車が売れた?
《画像提供:Response》〈写真提供:マツダ〉マツダ スクラムワゴン PZ-S(2WD)(デニムブルーメタリック)
2024年3月は、マツダの軽バン「スクラム」の一部改良モデルが発表されましたが、同車はスズキ「エブリイ」のOEM車であるほか、それ以外に新型車の発表・発売で特筆すべきものはなく、大きな影響はなさそうです。
一方1月より多大な影響を与えている“ダイハツの一連の不正問題”の影響か、2月にはこれまでランキングに出てこなかったクルマも登場、3月でもこの傾向は続いています。
また2月では、2023年11月に発売となった新型スズキ「スペーシア」、2023年10月に登場したホンダ新型「N-BOX」などの、戦いに進展がありましたが、3月ではどうなったのでしょうか。2024年3月の軽自動車販売台数ランキングを見ていきましょう。
■やはり「N-BOX」の牙城は崩せないか
《画像提供:Response》〈写真撮影 宮崎壮人〉ホンダ N-BOX
1位は、10月に3代目となる新型モデルが登場したホンダ「N-BOX」が、引き続きランクイン。しかし、前年比は80.8%とここ数ヶ月と同様、100%切りをつづけており、低迷が続きます。
一方、先月よりダイハツ「タント」が出荷停止となった隙をついて、ライバル車種の「スペーシア」が前年比133.6%と販売数を拡大していますが、N-BOXには届かずランキングは引き続き2位。販売台数は17,869台で、N-BOXに3,000代ほど追いついていません。
先月は1,500台ほどにまで迫っていましたが、今回は突き放されてしまう結果になりました。ですが前述のような“伸び”もあるので、まだまだ“不動の1位”N-BOXの牙城を突き崩す可能性は否定できません。
3位から7位まで、スズキ「ハスラー」、スズキ「ワゴンR」、日産「ルークス」、三菱「デリカミニ/eK」、スズキ「アルト」と順に続き、2月から比べるとワゴンRとデリカミニ/eKが着々と順位を上げていますが、上位陣のラインアップに変化はなく固まっている状態です。
ですが、ハスラーは前年比153.8%、デリカミニ/eKは258.1%と好調が続いており、今後更に順位を伸ばしていくかもしれません。
出荷停止の影響があったダイハツ車ですが、「ミラ」が14位から12位にランクアップ。出荷の再開に良い影響があるのかもしれません。
スペーシアのOEMモデルであり、本来売れ線とは思えないマツダ「フレアワゴン」が先月15位でしたが、今月はなんと13位にランクアップ。前年比も139.1%と好調が続きます。
また、今までになかった車種も2月に続き3月もランクイン。それがスズキ「エブリイワゴン」です。前年比は、66.8%と100%を大幅に下回っているものの、快進撃を見せています
■ダイハツは「ミラ」のみに…出荷再開に期待
《画像提供:Response》original 【ダイハツ ミラ 新型登場】カスタムで新規ユーザーを狙う
ダイハツ不正問題の影響で、下落を続けるダイハツ車。2023年1月のランキングでは、比較的上位にいた「タント」「ミラ」「タフト」「ムーブ」は、2024年3月のランキングでは、ミラのみが12位に残っているのみとなりました。しかし出荷の再開も行われているので、今後は少しづつその勢いを取り戻すかもしれません。
昨年まで好調だった日産の軽EV「サクラ」は、ここ数ヶ月、前年比が厳しく、順位こそそこまで大きく変動していないものの不調な様子。今回も72.2%となり、ここ数ヶ月と比較すると良好ですが、未だ100%を超えていません。
ランキング中唯一のEVであるサクラですが、昨年メキメキと販売台数を伸ばした分、必要な人には行き渡り、踊り場にきてしまったのかもしれません。
また、N-WGNの前年比も67.9%と相変わらず厳しめ。また「N-ONE」も15位に下落、前年比は95.4%となっていますが、やはりトールワゴンの市況はかなり厳しいのかもしれません。
スペーシアはN-BOXを超えられるのか
《画像提供:Response》〈写真撮影 中村孝仁〉スズキ スペーシア 新型
ここ数ヶ月、ダイハツの不正問題の影響が顕在化し、ランキングに変動が起きていました。特にタントの穴を埋めるように、スペーシアが伸び、不動の1位N-BOXに肉薄ししましたが、3月ではまだその牙城は崩せず…しかし、N-BOXの前年比は未だ100%を割っている状況で、まだまだスペーシアにチャンスはあるかもしれません。
一方、ダイハツ車の出荷停止は続々と解除されており。不正問題も少しずつ解決をみせています。現状はミラのみがランキングに残っていますが、次第にその勢いを取り戻すことでしょう。
昨年大きな影響を持つ新型車が登場しましたが、今後はそんな新型車の販売台数の動きを含め、より目が話せない状況が続くでしょう。
2024年3月 軽自動車 車種名別順位
順位 | 前月順位 | ブランド通称名 | メーカー | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|
1(ー) | 1 | N-BOX | ホンダ | 20,360 | 80.8 |
2(ー) | 2 | スペーシア | スズキ | 17,869 | 133.6 |
3(ー) | 3 | ハスラー | スズキ | 10,618 | 153.8 |
4(↑) | 5 | ワゴンR | スズキ | 9,758 | 105.2 |
5(↓) | 4 | ルークス | 日産 | 8,905 | 87.0 |
6(↑) | 7 | デリカミニ/eK | 三菱 | 8,172 | 258.1 |
7(↓) | 6 | アルト | スズキ | 8,130 | 100.4 |
8(ー) | 8 | デイズ | 日産 | 6,256 | 168.0 |
9(ー) | 9 | ジムニー | スズキ | 4,437 | 109.8 |
10(ー) | 10 | N-WGN | ホンダ | 3,336 | 67.9 |
11(ー) | 11 | サクラ | 日産 | 3,228 | 72.7 |
12(↑) | 14 | ミラ | ダイハツ | 3,060 | 44.1 |
13(↑) | 15 | フレアワゴン | マツダ | 1,984 | 139.1 |
14(↑) | ー | エブリイワゴン | スズキ | 1,585 | 66.8 |
15(↓) | 13 | N-ONE | ホンダ | 1,567 | 95.4 |
2024年~2025年 新車情報はこちら
2024年2月のランキングはこちら
新車購入なら自動車ローンがおすすめ
新車購入なら自動車ローンがおすすめです。大きなメリットは、一括払いの重圧を感じず、お財布にやさしく車を手に入れられること。さらに、金利が低い場合、他の支払方法よりも賢い選択となることもあります。
自動車ローンを利用して車を購入する場合、まずはローン会社の比較が大切です。金利や手数料、審査のスピードなど、自分に合った会社を見つけましょう。