発光する大型グリルと自社開発OSを採用。ソフトウェアで進化し続ける新時代のSクラス
《画像提供:Response》〈写真提供:メルセデスベンツ日本〉メルセデス・ベンツ Sクラス 新型
メルセデス・ベンツ日本は2026年6月11日、ブランドの頂点に君臨する新型「Sクラス」を発表しました。導入第一弾となる直6ディーゼル搭載の「S 450 d 4MATIC」は同日より予約注文がスタートしており、価格は1,598万円に設定されています。
今回の新型Sクラスはマイナーチェンジという位置づけながら、その内容はフルモデルチェンジに匹敵します。実に車両全体の50%以上、約2,700点もの部品を新規開発または再設計。1886年の自動車特許取得から140周年を迎えたメルセデスの技術の集大成として、モデル史上最大規模の大幅改良が施されました。
外観において一目で違いが分かるのが、従来比で約20%大型化されたフロントグリルです。圧倒的な威厳を放つだけでなく、Sクラスの歴史上で初めて「グリル自体が発光する機能」を採用。オプションでボンネット上のスリーポインテッド・スターも発光させることが可能になり、夜間でもひと目でSクラスと分かる幻想的なライトシグネチャーを手に入れています。
《画像提供:Response》〈写真提供:メルセデスベンツ日本〉メルセデス・ベンツ Sクラス 新型
しかし、最大のトピックは中身の「デジタル領域」にあります。新型Sクラスには、メルセデスが自社開発した全く新しいオペレーティングシステム「MB.OS」と、第4世代となるインフォテインメントシステム「MBUX」が初搭載されました。また、ダッシュボード一面を覆う「MBUXスーパースクリーン」も全車標準装備化されています。
これにより、車内での音声操作はかつてないレベルへと進化しました。ChatGPTやGoogle Geminiといった生成AIを統合した「MBUX バーチャルアシスタント」により、人間を相手にするような自然な会話での検索や車両操作が可能に。さらに、インフォテインメントや運転支援機能はOTA(無線通信)によって随時アップデートされ、購入後も車両の頭脳が最新状態に進化し続けるという、スマートフォンのような側面も持ち合わせています。
《画像提供:Response》〈写真提供:メルセデスベンツ日本〉メルセデス・ベンツ Sクラス 新型
パワートレインにも抜かりはありません。「S 450 d 4MATIC」には、最新の3.0リッター直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM 656 Evo」を搭載。量産車として初めて電気加熱式触媒コンバーターを採用し、環境性能を極限まで高めました。さらに全モデルに17kWの出力を持つISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせることで、巨躯を滑らかかつ力強く押し出します。
なお、V8ガソリンエンジンを搭載し、後席の快適性を極めたロングボディモデル「S 580 4MATIC long」(予定価格2,365万円)の発表および納車は、2026年9月以降が予定されています。
「いつの時代も世界の自動車の指標」と言われ続けてきたSクラス。極上の乗り心地という伝統の価値に、生成AIや独自OSといった最先端のソフトウェア技術を掛け合わせた新型は、ラグジュアリーセダンの新しい基準を再び塗り替える存在になりそうです。


