ラダーフレームと7つの走行モードを採用。伝統の走破性にフラッグシップの上質さをプラス
《画像提供:Response》〈写真提供:三菱自動車〉三菱 パジェロ 新型
三菱自動車は2026年9月2日、新型クロスカントリーSUV「パジェロ」を世界初公開しました。日本向けモデルの生産が終了した2019年以来、7年ぶりの復活です。
1982年に誕生したパジェロは、本格的な悪路走破性と乗用車のような快適性を両立し、1990年代のRVブームを牽引した一台。初代から4代目までの累計生産台数は329万台を超え、170以上の国と地域で販売されました。新型はその名を受け継ぐフルモデルチェンジ車であり、三菱ブランドを象徴する新世代のフラッグシップに位置づけられます。
《画像提供:Response》〈写真提供:三菱自動車〉三菱 パジェロ 新型
パワートレインには、専用開発の2.4リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを採用しました。ワイドレンジのシングルVGターボにより、最大トルク480N・mを発生。新開発のスポーツモード付き8速ATを組み合わせ、低速の悪路から高速道路まで、力強く滑らかな加速を狙っています。
パジェロの本領となる四輪駆動システムは「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」です。後輪駆動の2H、フルタイム4WDの4H、センターデフをロックする4HLc、ローギヤを使う4LLcの4モードを選択可能。さらに、前後と左右の駆動力、ブレーキを統合制御する「S-AWC」を組み合わせ、オンロードでの安定性と本格的な悪路走破性を両立します。
路面に合わせて「NORMAL」「ECO」「GRAVEL」「SNOW」「MUD」「SAND」「ROCK」を選べる7つのドライブモードも用意されました。雪道や砂地、岩場などで制御を切り替えられるため、経験の少ないドライバーでも車両の能力を引き出しやすくなっています。
車体の土台は、高張力鋼板を多用した新設計のラダーフレームです。フロントにダブルウィッシュボーン式、リアに新開発の5リンク式リジッドサスペンションを採用し、タイヤの接地性を確保。悪路からの大きな入力を受け止めながら、長距離移動で疲れにくいフラットな乗り心地も追求しました。
《画像提供:Response》〈写真提供:三菱自動車〉三菱 パジェロ 新型
ボディサイズは全長4,920mm、全幅1,925mm、全高1,910mmで、ホイールベースは2,870mm。最低地上高は230mmを確保しながら、3列7人乗りの室内を実現しています。2列目シートは150mmのロングスライドとタンブル機構を備え、3列目も大人が座れる頭上・足元空間を確保しています。
エクステリアは、歴代モデルを思わせるスクエアなシルエットを現代的に再構成。T字型のヘッドランプ、初代のロールバーから着想を得たCピラー、背面タイヤを想起させる六角形のリアデザインなど、パジェロらしさを各部に織り込んでいます。
インテリアでは、最大14.3インチのディスプレイを横並びに配置した「モノリスディスプレイ」を採用。高度や方位、車体の傾き、AYCの制御量を表示する伝統の3連メーターも、デジタルの「マルチメーター」として復活しました。インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸「木目込み」に着想を得た仕立ても取り入れられています。
《画像提供:Response》〈写真提供:三菱自動車〉三菱 パジェロ 新型
安全面では、歩行者や自転車、二輪車を検知する衝突被害軽減ブレーキに加え、緊急時車線維持支援機能や前方交差車両警報を採用。高速道路では「マイパイロット」が車間距離と車線中央の維持を支援します。三菱車初のセンターエアバッグを含む8つのエアバッグや、車両前方の路面を映す「フロントアンダーフロアビュー」も備えました。
新型パジェロはタイで生産され、2026年度中にタイ、日本、オーストラリアへ投入。その後は世界約100ヶ国へ展開される計画です。国内では10月1日から予約注文が始まります。日本仕様の詳細について、今後の追加情報を待ちたいところです。


