30秒でわかる|ETC取り付けはどこが安いか
《画像提供:Response》
■自分がどのケースかで、答えが変わる
同じ「ETCを付けたい」でも、状況によって必要な作業と金額は違います。
| 車載器が付いていない車に新しく付ける (中古車を買った、もともと未装着など) |
本体+取付工賃+セットアップ料 | 対象になり得る |
| 故障や旧規格のため、いまの車載器を買い替える | 本体+取付工賃+セットアップ料+取り外し工賃 | 対象外 |
| 乗り換えた車に、いまの車載器を載せ替える | 取り外し+取付工賃+再セットアップ料 | 対象外 |
| バイクに付ける | 二輪専用の本体+取付+セットアップ(二輪販売店で) | 新車も対象になり得る |
見落とされがちなのが3つ目ではないでしょうか。車を乗り換えただけなら、車載器を買い直す必要はありません。 取り外して新しい車に付け、再セットアップすれば使えます。本体代がまるごと浮くので、当然いちばん安く収まりますよね。ただし旧セキュリティ規格の車載器だと、この機会に買い替えるかどうかは考えどころです。
2つ目と3つ目は購入助成の対象になりません。期待したまま読み進めて肩透かしになるとつらいので、先にお伝えしておきます。
■新しく買う場合の総額は、この水準
2026年9月時点で各社が公式に掲載している総額の例が、こちらです。
| イエローハット | 16,780円〜(税込) | 本体7,980円+セットアップ3,300円+工賃5,500円。国産車標準取付け価格 |
| オートバックス | 18,600円〜(税込) | 本体・セットアップ・取付工賃込みのコミコミセット |
| ディーラー | 店舗へ確認 | 純正オプションを選びやすい |
| ネット購入+持ち込み | 商品・店舗による | 購入助成の対象外。持ち込み工賃の確認が必要 |
数字だけ見ればイエローハットが安く出ています。ただ、これで決めてしまうのはまだ早いのです。安く抑えたいなら、確認する順番があります。
1. 利用できる店舗が購入助成の取扱店舗か
助成を受けられれば負担が大きく下がります
2. その車載器が新セキュリティ規格に対応しているか
旧規格は将来使えなくなるうえ、助成の対象にもなりません
3. そのうえで「本体+工賃+セットアップ」の総額で比べる
工賃だけ見ても答えは出ません
順番が大事なのは、1と2を飛ばして「工賃が安い店」を探すと、かえって高くつくことがあるからです。買い替えや載せ替えで助成が使えない方は、2と3だけ見れば十分です。
それでは、金額の内訳から確認していきましょう。
費用は「本体・取付工賃・セットアップ料」の3つに分かれる
まず用語を整理します。
取付工賃は、車載器を車体に固定して配線をつなぐ作業の料金です。セットアップ料のほうは、車載器に車種やナンバーの情報を書き込む作業にかかります。この2つは別物で、どちらも必要になるのがポイントです。
大手2社が公式サイトで公開している工賃を並べてみましょう。
| オートバックス | 目安工賃 4,400円〜 | 別途必要(金額は非公開) | 30分〜 |
| イエローハット | 作業工賃 5,500円〜 | 手数料 3,300円〜 | 30分〜 |
工賃だけならオートバックスが1,100円安く見えます。ただ、工賃だけではどこが最安かを判断できません。本体価格とセットアップ料まで含めた総額で比べる必要があります。
なお、表の金額は通常時の下限目安です。オートバックスは、この工賃を最低作業価格・最短作業時間の目安と位置づけていて、実施店舗や車種、作業内容によって変わるとしています。イエローハットも同様で、こちらは持ち込み商品や繁忙期に金額が変わる場合があります。
■本体・セットアップ・工賃を含む総額例で比べる
目安をつかむなら、本体・セットアップ・取付工賃を合計した掲載価格で比べるのがよいでしょう。
イエローハットのETC車載器特集ページには、機種ごとの合計価格が出ています。
| 三菱電機 EP-C322HX4 | ETC | 16,780円 |
| 三菱電機 EP-N322HXA4 | ETC | 18,280円 |
| パナソニック CY-ET926D | ETC | 18,780円 |
| カロッツェリア ND-ETCS10 | ETC2.0 | 28,600円 |
| 三菱電機 EP-E216SB1 | ETC2.0 | 29,700円 |
| パナソニック CY-ET2620GD | ETC2.0 | 30,600円 |
出典:イエローハット ETC車載器
オートバックスの取り付け工賃コミコミセットも考え方は同じで、車載器本体・セットアップ・取付工賃をまとめて18,600円から。国産乗用車限定・Web/店舗受取限定という条件はつきますが、全国約600店舗で工賃が一律になります。ETC2.0のGPS付発話型なら29,800円から、カーナビ連動型は32,800円からです。
ただしコミコミセットに含まれないものがあるので、そこは気をつけたいところ。すでに付いているETCを外す取り外し工賃と、車種や取付箇所による追加工賃は別勘定になります。
対象外の車両もあります。輸入車、電気自動車の一部、バス・トラック、レクサスなど一部の特殊車両、24V車、そして保安基準に適合しない車両。輸入車に乗っている方は、この時点で別ルートを考えることになります。
ディーラーにお願いする手もあります。純正オプションを選べば内装になじむ仕上がりになりますし、車種を熟知しているという安心感も大きいはずです。
費用は車種や販売店によって異なるため、総額は店舗に確認することになります。新車購入や車検のタイミングでまとめて相談するのもよいでしょう。
さて、次は車載器の購入助成です。ここが総額を大きく左右します。
2026年10月30日まで、最大1万円の助成が使える
2026年は、NEXCO東日本・中日本・西日本の3社に加えて、首都高速道路でもETC車載器購入助成キャンペーンが行われています。いずれも対象の取扱店舗で新規にETC/ETC2.0車載器を購入・セットアップ・取り付けると、最大1万円の助成を受けられる仕組みです。
期間:2026年7月8日(水)から助成台数に達するまで(最長で2026年10月30日(金))
助成額:最大10,000円/台
対象費用:車載器本体・セットアップ・取付費用の合計
受け取り方:店頭での支払い時に助成額が割り引かれる
合計額が10,000円に満たない場合は、実際にかかった費用が助成額になります。台数の上限もあり、NEXCO中日本は50,000台、首都高は35,000台と公表しています。達した時点で受付が締め切られるため、期限まで必ず使えるとは限りません。
※2026年9月時点。助成台数に達した場合は10月30日より前に終了します。
■見るのは「住んでいる場所」ではなく「行く店の場所」
ここは誤解されやすい部分です。条件になっているのはキャンペーン取扱店舗で購入・セットアップ・取付を行うことであって、申込者の居住地ではありません。取扱店舗で申し込めば、どこに在住していても助成を受けられます。
取扱店舗がある地域は次のとおりです。
4つのキャンペーンを合わせると、47都道府県すべてに対象地域があります。とはいえ、どの店舗でも使えるわけではありません。各キャンペーンの取扱店舗で購入・セットアップ・取り付ける必要があるため、行こうとしているお店がどのキャンペーンに属するかを先に調べておきましょう。
■申込方法は実施会社によって違う
ここを間違えると助成を受けられません。
NEXCO各社のエリアでは、キャンペーン取扱店舗へ来店してから申込フォームに入力します。来店前に済ませておく手続きはありませんが、スマートフォンと車検証、そして取り付ける車両そのものが要ります。助成の事前予約はできません。
首都高のエリア(東京・神奈川・埼玉)は逆で、公式サイトで事前登録を済ませてから取扱店舗へ行く方式です。登録後に届くメール画面、またはそれを印刷したものを店舗で提示します。ただし事前登録だけでは助成対象になりません。期間中に取扱店舗で購入・セットアップ・取り付けまで終える必要があります。
■つまずきやすい条件は4つ
1. 購入・セットアップ・取付の「後」に申し込んでも対象外
作業を終えてから「そういえば助成があったな」と思い出しても手遅れです。どのキャンペーンも、申し込みを済ませてから作業してもらう流れになります。
2. 買い替えは対象外
新規に取り付ける人が対象で、今使っている車載器を新しいものに替える場合は該当しません。首都高は、故障の有無にかかわらず、すでに車載器が設置されている車両を対象外としています。旧セキュリティ規格から買い替えたい方には、なかなか厳しい線引きです。
3. 新セキュリティ規格に対応した車載器のみ
型落ちの特価品を選ぶと、この条件で外れてしまうことがあります。車載器管理番号の先頭が「1」なら新規格、「0」なら旧規格です。
4. 四輪の新車購入時は対象外
車検証の初度登録年月から、記載月を含めて4か月以上経過している車両が対象になります。ただし二輪は新車購入時も対象です。
このほか、過去に同じ車両で助成を受けたことがある場合も対象外です(首都高は2022年1月以降が対象期間)。中古車を買った方は、購入時点で車載器が付いていなければ対象になります。法人名での申し込みもできますし、車を2台持っているなら1台ずつ申し込めます。ETCカードは申込時点で持っていなくても構いません。
■ネットで本体だけ安く買うと、助成を捨てることになる
ここが判断の分かれ目です。
通販で買った車載器を取扱店舗に持ち込んでセットアップ・取り付けをしても、助成の対象にはなりません。首都高は「通信販売やネット販売など取扱店舗以外で購入した車載器はいかなる場合も対象となりません」として、例外を認めていません。
オートバックスも自社サイトで、ネット通販の場合は国や各自治体の助成金制度が適用外になるとしています。つまり、店で付けてもらっても買った場所がネットならアウトということです。
本体をネットで3,000円安く買えたとしても、1万円の助成を受け取れなければ差し引き7,000円の損。「ネットで買って持ち込むのが最安」という定番の節約術が、取扱店舗を使える人に限っては逆効果になってしまいます。
安い車載器を選ぶ前に、2030年ごろに使えなくなる規格を確認する
助成の条件にも出てきた「新セキュリティ規格」を、もう少し詳しく見ておきましょう。
国土交通省と高速道路会社は、ETCの決済情報を将来にわたって守るため、セキュリティ規格の変更を予定しています。これに伴って、旧規格の車載器は最長で2030年頃までに使用できなくなる予定です。
とはいえ、いま慌てる必要はありません。現時点で、現行のセキュリティに問題が発生したわけではないとされています。ただし変更時期は未定で、旧規格に問題が発生した場合は早まる可能性もあります。
これから買う人にとって大事なのは、安さにつられて旧規格を選ばないことです。数年で買い替えることになれば、結局は高くついてしまいます。
■見分け方は3つ
| 車載器管理番号 | 先頭が「1」なら新規格、「0」なら旧規格。セットアップ証明書、車載器の音声案内、連動するカーナビの画面で確認できます |
| 識別マーク | ETC車載器は「●●●」マークがあれば新規格。ETC2.0車載器は「■」マークがなければ新規格 |
| 品番 | 本体に記載された品番を控えて、メーカーの公式サイトで照合 |
車載器がグローブボックスの奥など見えにくい場所にあるなら、スマホで写真を撮って確認する方法が案内されています。
見落とされがちなのは、ETC2.0だから新規格とは限らないという点です。ETC2.0にも新旧それぞれの車載器があり、上位規格イコール新セキュリティではありません。混同しやすいので、購入前に品番で確かめておきましょう。
セットアップを申し込む段階でも注意書きがあります。旧規格の車載器をセットアップする人は、最長で2030年頃までに使えなくなることを理解・承諾したうえで申し込むことが求められます。裏返せば、店側から積極的に止められるとは限らないということ。ここは自分で確認しておきたいところです。
そもそもセットアップできない車載器が売られている
もうひとつ、安さで選ぶときに知っておきたい落とし穴があります。
ETC総合情報ポータルサイトは、アンテナの取付け位置、電波受信部の向き、電源の取り方について、必ず車載器メーカーが指定する方法で行うよう求めています。
メーカー指定以外の方法、たとえばシガーソケットによる簡易取付けなどで取り付けた車載器は、安定した動作が保証されないうえ、ETCシステム利用規程に違反するため利用できません。
そして重要なのが、不適切な取付けが行われた車載器は、セットアップ店でセットアップ(再セットアップを含む)を行えないという点です。
さらに公式は、こうした不適切な取付けを前提とした車載器がインターネット等で販売されているケースも見受けられるとして、注意を促しています。
ネットで見つけた極端に安い商品や「工事不要」をうたう商品には、そもそも使えるようにならないものが混じっているかもしれない、ということです。取り付け費用を浮かせたつもりが、まるごと無駄になってはたまりません。
購入前に、メーカーの指定どおりに車両へ配線して取り付けられる商品かどうか。ここだけは必ず確かめておきましょう。
カー用品店・ディーラー・ネット購入+持ち込みの使い分け
ここまでの材料をもとに、依頼先の選び方を整理していきます。比べる軸は「総額」「手間」「助成が使えるか」の3つです。
カー用品店の強みは、セット商品を選べば総額が事前に分かることです。購入助成の取扱店舗になっていることも多いので、対象なら第一候補になります。取り付け予約から作業まで一か所で完結するのも利点でしょう。
ディーラーは、純正オプションを選べば取り付け位置がきれいに収まります。費用は車種や販売店によって異なるため、見積もりを取ってから判断することになります。
ネット購入+持ち込みは、本体価格を抑えられる代わりに注意点が3つ。助成の対象外になること、持ち込み品の工賃が店頭購入時より高く設定される場合があること、そして取り付け方法に問題のある商品が流通していることです。
■持ち込みが本当に安くなるケース
ネットで買って持ち込むほうが得になるのは、次のどれかに当てはまるときです。
・通える範囲に購入助成の取扱店舗がない
・買い替えなので、そもそも助成の対象にならない
・依頼予定の店に持ち込み工賃を確認済みで、総額が下回ると分かっている
逆に、取扱店舗を使えて新規に取り付けるなら、店舗で買ってしまったほうが安く収まる可能性が高くなります。状況しだいで答えが変わる部分なので、条件を一度当てはめてみてください。
四輪は自分で取り付け可能。ただしセットアップは登録店のみ
「工賃を浮かせたいから自分で付けたい」と考えている方へ、できることとできないことを整理しておきます。
四輪車であれば、取り付け自体をご自身で行うことは可能です。ただし公式は、アンテナの向き調整など専門的な知識が必要になるとして、専門店に依頼することをすすめています。
そして、DIYを選んでも避けられない工程があります。車種やナンバーの情報を書き込むセットアップは、技術力や信頼性の審査に合格したセットアップ登録店でしか行えません。不正利用を防ぐための仕組みなので、例外はありません。つまり取り付けを自分で終えても、結局は車ごと店に持っていくことになります。
自分でやる場合は、次の3点に気をつけてください。
アンテナの位置、電波受信部の向き、電源の取り方は、メーカー指定の方法を守ること。 守られていない車載器はセットアップを断られてしまいます。
すでに別の車載器が付いていないか確認すること。 1台の車両に複数の車載器を取り付けて動作させると誤動作を起こすため、公式も絶対に避けるよう求めています。
熱線反射フロントガラスの車は事前に相談すること。 電波の透過が低下して、正常に通信できない場合があります。
カーナビ連動型のETC2.0車載器なら、車両からの各種信号をナビにつなぐ作業も加わります。確実な動作と安全性を考えると、専門店に任せたほうが無難でしょう。
なお、セットアップ証明書や保証書には車載器管理番号が記載されています。あとから確認する場面があるので、車検証と一緒に保管しておいてください。
セットアップの制約についてはETCのセットアップは、以下の記事でも詳しく触れています。
登録店に行くことが決まったなら、当日の持ち物も確認しておきましょう。
セットアップに必要な持ち物と、申請の流れ
ここは知らずに行くと出直しになる部分です。
申請の方法は2通りあります。
自分でWEB申請する場合は、セットアップ申請サイトでメールアドレスを登録し、申請者情報を入力します。届いた申請QRコードを持って登録店へ向かいます。申請者は車検証上の「車両使用者」本人です。
登録店に申請を委任する場合は、所定の委任状に必要事項を記入します。自筆署名があれば捺印は不要です。法人の場合は社印が押してあれば担当者の署名も要りません。
■持ち物リスト
・車載器
・車検証
・運転免許証など、本人確認ができるもの
・申請QRコード、または委任状
・二輪車の場合は、車載器を取り付ける実車
・法人なら、その法人に所属していることが分かるもの(社員証、名刺など)
■つまずきやすい点
本人が行けないときは、委任状の代理人欄に記入したうえで代理人が向かいます。その際は代理人の免許証等も確認されます。
そして、重要な制限がひとつあります。セットアップ申請サイトで申請できるのは、本人か登録店のみです。代理人が申請フォームに入力しても無効になってしまいます。家族に代わりに手続きしてもらおうとして、ここで詰まるケースがありそうです。
委任状は最新版を使ってください。古いフォームだとセットアップを受けられない場合があります。
なお、引っ越しなどでナンバーが変わったり、けん引の構造を追加したり、車を買い替えて車載器を載せ替えたりした場合は、再セットアップが必要になり、こちらは有料です。
細かい点をひとつ補足します。イエローハットは、オーディオ部分を取り外して作業する場合があるため、オーディオ盗難防止ネジを使っている人に取外しアダプターの持参を求めています。忘れると作業日の変更や時間延長になることもあるので、心当たりがあれば準備しておきましょう。
バイクは専用車載器を、二輪販売店で
四輪用は車内に設置する前提で作られているため、外気にさらされる二輪では防水性・防塵性・耐振動性が足りません。結果として誤作動が起き、開閉バーが開かないという危険な状況につながります。
問題はそれだけではありません。車両(二輪)と車載器(四輪用)の登録情報が食い違うため、ETC利用照会サービスやETCマイレージサービスに新規登録できない場合があります。
さらに、ETCシステム利用規程は、利用する自動車に車載器メーカーが適合すると定めた車載器を取り付け・セットアップするよう規定しています。違反が続けば、高速道路営業規則に基づき各種割引が適用されないなどの措置が講じられる可能性もあります。安く済ませるつもりが割引を失っては、本末転倒です。
取り付け先にも指定があります。安全確保の観点から、二輪車用の車載器は車載器メーカーと取引契約のある二輪販売店で必ず取り付けるよう定められています。四輪のように自分で付ける選択肢はありません。
二輪車専用ETC車載器を出しているのは、日本無線、ミツバサンコーワ、本田技研工業の3社です。
助成キャンペーンでは、二輪は新車購入時も対象になります。もちろん、いま乗っている車両への新規取り付けも対象です。四輪より条件が緩いので、これからバイクにETCを付ける方は確認してみてください。
取り付けが終わったら、ETCカードと利用明細まで
車載器を付けてセットアップも済ませた。これで完了、とはいきません。ETCカードがなければ使えません。
カードは車載器とは別に、クレジットカード会社などで申し込みます。取り付けと同時進行で用意しておくと、セットアップ後すぐに使い始められます。
料金所の事情も変わってきています。現金やクレジットカードが使えないETC専用料金所が全国で増えていて、ここでは利用証明書の発行もできません。経費精算で高速代を請求する方は、ETC利用明細の確認方法を先に押さえておくと慌てずに済みます。仕事の車で使うなら、法人ETCカードという選択肢もあります。
ポイントを貯めたいなら、ETCマイレージサービスにも登録しておきましょう。走行料金に応じて還元が受けられます。
ETC2.0の車載器を選んだ方は、渋滞回避の情報提供や圏央道の割引といった追加サービスも使えます。
よくある質問
■取り付けの作業時間はどれくらいですか?
オートバックス・イエローハットとも、公式サイトでは30分からと案内しています。ただしどちらも最短時間の目安であり、車種や取付箇所によって延びることもあります。予約時に確認しておくと予定が立てやすくなります。
■ネットで買った車載器を持ち込んで取り付けてもらえますか?
店舗によります。イエローハットは、持ち込み商品や繁忙期に金額が変わる場合があるとしています。持ち込み可否と工賃を電話で確認してから向かうのが確実です。なお、ネットで買った車載器は購入助成の対象になりません。
■輸入車にも取り付けできますか?
オートバックスの取り付け工賃コミコミセットは国産乗用車限定で、輸入車は対象外です。電気自動車の一部、バス・トラック、レクサスなど一部の特殊車両、24V車も含まれません。公式も、国産車・輸入車を問わずまれに取り付けが困難な車種があるとしています。ディーラーや専門店に相談してみてください。
■すでに付いているETCを交換する場合、取り外し工賃はかかりますか?
コミコミセットには取り外し工賃が含まれていません。別途かかると考えておきましょう。また、買い替えは購入助成の対象外です。
■自分で取り付けても助成金はもらえますか?
もらえません。キャンペーン取扱店舗で購入・セットアップ・取り付けを行った人が対象、という条件があるためです。
■ETCカードを持っていなくてもセットアップできますか?
できます。購入助成の申し込み時にもETCカードは不要です。ただしカードがなければ料金の支払いはできないため、使い始める前には用意しておいてください。
■中古の車載器を譲り受けた場合はどうなりますか?
別の車に載せ替えることになるので、再セットアップが必要です(有料)。あわせて、その車載器が新旧どちらのセキュリティ規格か確認しておきましょう。年式の古い車載器は旧規格の可能性があり、その場合は最長で2030年頃までに使えなくなる予定です。
■海外でも使えますか?
使えません。ETCシステムは日本国内専用のフォーマットで運用されています。
まとめ
ETCの取り付けを安く済ませたいなら、工賃の比較から入らないのがコツです。乗り換えた車に載せ替えるだけなら、本体を買い直さずに再セットアップで済みます。新しく買う場合は、次の3つの順番で確認してみてください。
1.購入助成の取扱店舗を確認する
判断されるのは住んでいる場所ではなく、利用する店舗の場所です。実施会社によって申込方法も異なるため、購入前に該当キャンペーンの公式サイトで手順を確かめておきましょう。新規取付のみが対象で、作業前の申し込みが必須、ネットで買った車載器は対象外という条件は共通しています。実施状況は時期によって変わるため、最新情報は公式サイトが確実です。
2.新セキュリティ規格に対応しているかを確認する
旧規格は最長で2030年頃までに使えなくなる予定で、助成の対象にもなりません。車載器管理番号の先頭が「1」なら新規格です。ETC2.0でも旧規格の機種があります。あわせて、シガーソケット式など不適切な取り付けを前提とした商品はセットアップ自体を受けられない点にもご注意ください。
3.総額で比べる
各社の掲載例では、イエローハットが16,780円から、オートバックスのコミコミセットが18,600円から。工賃だけを比べても答えは出ません。
助成の取扱店舗を利用できる新規取付なら、まず店舗購入後の助成適用価格を確認してみてください。対象外の場合や買い替えなら、ネット購入+持ち込みも比較候補になります。
ETCが使えるようになれば、料金所で止まる手間も、小銭を用意しておく気づかいもなくなります。同じ取り付けでも状況によって最短ルートは変わりますから、自分がどのケースに当たるのかを見きわめてから動けば、余計な出費は避けられるはずです。
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