SUVとワゴンの融合
コンパクトクロスオーバーSUVは日本でも人気があり、すでに多くの車種が国内で人気を集めていますが、「クロスビー」はそれらと異なるユニークなモデルです。
まずは、コンパクトクラスとはいえ、4mを超える車種がほとんどなのにたいして、「クロスビー」の全長は3760mmとコンパクトサイズ。さらに他車にはないパワーユニット、最高出力99psを発生する超コンパクトな、1.0L3気筒直噴ターボエンジンを採用している点です。
もちろんSUVを名乗る以上、2つのモードを採用 4WD車も設定。「グリップコントロール」と「ヒルディセントコントロール」の2つの機能を標準装備します。
パッケージングはハイトワゴンそのものなので、コンパクトクロスオーバーとして、断トツの広さを誇る室内とラゲッジスペースを誇ります。なんてことは置いといて、みんなが注目するのはそのキュートなスタイリングなのではないでしょうか?
軽トールワゴンとSUVの融合って聞いたことあるけど?
ハスラー
東京モーターショウでの公開から、ビッグハスラーとも揶揄された通り、人気の軽トールワゴンそっくりのデザインは、良く見ればまったくの別物なのですが、賛否両論。同じスズキのSUVとしては、ジムニーとジムニーシエラほどではありませんが、似ているという声は確かに多いのも確か。それだけに話題性もあるので、スズキの確信犯とも思えます。
そういえば、「ハスラー」は「軽トールワゴンとSUVの融合」ってコンセプトでしたよね?「SUVとワゴンの融合」という今回のコンセプト、もう少しひねりをきかせたほうがいいような気もしますけど。
遊び心に二匹目のどじょうはいるのか?
ハスラーがヒットしたのはその遊び心。機能ばかりを追い続けた軽自動車に、遊び心あふれるデザインを持ち込んだ結果、アウトドアライフにというメーカーの腹つもりとは異なり、「カワイイ」という理由で女性にも人気が出たのです。この「クロスビー」も、SUVの性能というより、遊び心のあるデザインが再び受け入れられるのか、柳の下にドジョウは二匹いるのでしょうか?
販売目標台数(月間)2,000台は多いのか、少ないのか?1,765,800円からという販売価格は、ユーザーにどう受け止められるのか?どんな層が購入するのか?2WDと4WDの比率は?ライバルのダイハツはどんな新機種を用意するのか?興味のつきない「クロスビー」です。
アクセサリーで遊ぶ車でもある 「クロスビー」
オプション装着車
「クロスビー」は、オプションで自分らしさを出すのが面白い車でもあります。写真の例はボンネットとバックゲートにストライプのデカールを装着しただけですが、なにか「ミニクロスオーバー」みたいにも見えます。これが似合う車はそうはありません。もちろんSUVならではのアウトドアっぽいのもありですが、それだけではなく、いろんな個性の出し方で遊べそうです。
まとめ
クロスビー 撥水加工シート
それにしてもスズキは、ライバルのいないニッチなジャンルに次々とモデルを投入してくれます。プチバンというジャンルの「ソリオ」、軽クロスオーバーの「ハスラー」、そして1.0LSUVの「クロスビー」。さらに、「イグニス」というハッチバックタイプのクロスオーバーもあります。
また、「SX4S-CROSS」や「エスクード」といった、海外生産のクロスオーバーSUVを多数輸入していることも、忘れてはいけません。「ジムニー」「ジムニーシエラ」を含めると、まさにスズキはSUV王国なのです。
そのSUV王国スズキの2017年の本命として登場した「クロスビー」。はたして二年連続のカーオブザイヤーをスズキにもたらすことが出来るほどの旋風をまきこ超すのか注目しましょう。