自動運転とは?レベル5の完全自動運転って?
最近耳にする機会が増えた「自動運転」。
交通事故の抑制や、渋滞解消に効果があると言われています。
その「自動運転」にはレベルがあり、レベルが最も高いのがレベル5の完全自動運転です。
本記事では2018年2月13日現在、レベル5の完全自動運転を発表しているコンセプトカーをまとめて掲載しています。
BMW VISION NEXT 100
まず最初にご紹介するのが、2016年3月のBMW創立100周年記念に発表された、レベル5完全自動運転コンセプトカー BMW「VISION NEXT 100」です。
フロントからリアにかけて流線型を描く近未来的なデザインの4ドアセダンタイプで、BMWのキドニーグリルももちろん残っています。
タイヤホイールはダイナミック・ホイール・アーチといって伸び縮みする素材を採用しています。
ボディと一体になることで美しいボディラインを形づくり、タイヤに連動して様々な表情を見せてくれます。
ボディはセダンタイプで、ドアはポップアップ式に。
インテリアは、卵形のイスとヘッドレストが包み込むようになっています。
走る歓びを掲げるBMWらしく、ドライバー運転時の快適さを妨げないようなインテリアデザインになっています。
■完全自動運転とドライバー運転の切り替えが可能
「駆け抜ける歓び」を掲げるBMWらしく、レベル5完全自動運転を掲げると同時にドライバーは運転が可能なコンセプトカーです。
ハンドルのBMWロゴを押すだけで、BOOSTモードで運転、EASEモードで完全自動運転に切り替えることを可能にしています。
■BMW VISION NEXT100は実現される?
BMWは2016年の通期決算の場で「2021年、BMWグループの新たなテクノロジーの先駆けとなる『i NEXT』を発売する予定」と発表しています。
BMW「VISION NEXT100」のコンセプトを盛り込んだ『i NEXT』の実現は2021年になりそうです。
アウディ AICON(アイコン)
次にご紹介するのが、アウディが発表2017年9月のフランクフルトモーターショー2017で発表したコンセプトカー アウディ「AICON(以下アイコン)」です。
BMW 「VISION NEXT100」とは対照的に、ステアリング類やペダル類が一切ないのが特徴です。
BMW「VISION NEXT100」と違いドアは観音開きになっており、卵型のイスは共通しているもののヘッドレストの形状からより上質なリビングのような空間を連想させます。
■アウディ AICON(アイコン)は実現する?
フランクフルトモーターショー2017で、技術開発担当取締役のペーター・メルテンス氏は
「これはレベル5。ステアリングホイールもアクセルもブレーキもない完全な自動運転車。しかし実現には10年以上の時間がかかるだろう」
と語っているため、アウディ「アイコン」の実現は早くても2027年以降になりそうです。
■アウディ AICON(アイコン)のコンセプトムービーはこちら
VW Sedric(セドリック)
フランクフルトモーターショー2017で発表されたSedricI(セドリック)
次にご紹介するのは、フォルクスワーゲンが発表したレベル5完全自動運転コンセプトカーがフォルクスワーゲン「Sedric(以下セドリック)」です。
「セドリック」は2017年3月のジュネーブモーターショーで初めて公開、2017年9月のフランクフルトモーターショーでは内装・外装をアップデートした「セドリック」を公開しました。
■ボタン1つで自動お出迎え
「セドリック」には、ドライバー席が存在しません。
操作はボタン、ボイスコントロール、スマホなどを通して行われることで子どものお迎えや荷物の配達が可能になるといいます。
またドライバー席がないことで、車内空間が広がり大人数での移動が可能になることもコンセプトビジュアルから伺えます。
■VW Sedric(セドリック)は実現する?
「セドリック」に関する有力な発言などは確認できませんでした。
情報が確認でき次第、更新予定です。
■アメリカ、自動運転開発の新興企業と戦略的提携も
2018年1月には、アメリカのオーロラ社と戦略的提携を結びました。
オーロラ社はグーグル(Google)やテスラで、自動運転車の開発を主導してきた人物が立ち上げた新興企業です。
オーロラ社との提携で、「セドリック」の実現への準備がさらに加速しそうです。
NEVS InMotion
次に紹介するのは2017年6月のCESアジア2017にてNEVS(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン)が発表したレベル5自動運転コンセプトカー「In Motion」コンセプトです。
インテリアは他メーカーと同じく包こむような卵型のデザインです。
また、ディスプレイには地図が表示されているため、乗員が行き先が分かるようになっているようです。
シートのレイアウトはプライベート、ソーシャル、会議の3つのモードを備えているとのことで、専用アプリでシートの位置や照明がコントロールできるようになっています。
■NEVS InMotionのCESアジア2017での出展の模様はこちら
GM CruiseAV
最後にご紹介するのが、2018年1月にGeneral Motors(ジェネラル・モータース)が発表したレベル5完全自動運転コンセプトカー「クルーズAV」です。
クルーズAVにはステアリング類やペダル類が一切ありません。
広々としたフロントウィンドウが特徴的で、居室はハンドルがないものの現在乗っている乗用車に近いデザインです。
クルーズAVの基礎は2016年にGMが買収した新興企業である、同名の企業のシステムが基になっています。
■Cruise AVは実現する?
GMはクルーズAVのコンセプトを2019年までに実用化予定とのことです。
また公道走行の許可をアメリカ運輸局に申請していることから、2018年中にはプロトタイプ公道走行テストが始まる見込みです。
■Cruise AVのコンセプトムービーはこちら
まとめ
いかがでしたか?
未来的なデザインと自動運転の技術にわくわくしますよね!
今後の各メーカーの取り組みに注目したいと思います。