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ジェイド苦戦 ウィッシュ販売終了でスポーティミニバン市場の行く末は?

ジェイド苦戦 ウィッシュ販売終了でスポーティミニバン市場の行く末は?

過去ホンダ「ストリーム」、トヨタ「ウィッシュ」などスタイリッシュでスポーティなミニバンが人気があった時代がありましたが、近年はトヨタ「ウィッシュ」は販売終了、ストリーム後継のホンダ「ジェイド」も販売台数が月間100台を切る状況で販売台数は大苦戦中です。この3列スポーティミニバン市場がどうなっていくのか分析してみます。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


はじめに

過去ホンダ「ストリーム」、トヨタ「ウィッシュ」などのスタイリッシュでスポーティなミニバンが人気の時代がありました。

しかし、近年ではトヨタ「ウィッシュ」は販売終了に、ストリーム後継のホンダ「ジェイド」も販売台数は低迷し、月間100台を切る状況で大苦戦となっています。

ジェイドは5月のマイナーチェンジで3列シートをあきらめ「ジェイドRS」を2列5人乗り仕様へ変更してきました。

今回はこの3列スポーティコンパクトミニバン市場について分析してみました

ホンダ ジェイド、トヨタ ウィッシュの直近の月間販売台数は?

まずは気になる最近の販売台数の情報です。

日本自動車販売協会連合会が発表している月次の乗用車通称名別台数(メーカー別)によると、
ホンダ ジェイドが2017年1月が77台、2月が50台の登録台数。

2017年10月にひっそりと販売終了となったトヨタ ウィッシュが、1月69台、2月55台と在庫車両とはいえ寂しい登録台数になっています。

ジェイドは2018年5月にマイナーチェンジを控えていますが、3月4月は更に販売台数が減りそうです。

月間100台も売れない問い状況で、決して人気があるとは言えない状況に。

ジェイドの2015年の月販目標台数は3,000台と発表されていますが、かなりの未達状態となっています。

年間販売台数も、
2015年合計 約12,000台
2016年合計 約6500台
2017年合計 約2,000台

と、尻すぼみな状態が続きます。

トヨタ ウィッシュに間しては、プリウスαに役目を引き継ぎ同ジャンルでの販売台数の確保は可能ですが、現行車種でこの販売台数のホンダ ジェイドは危機的状況と感じざるを得ない状況です。

ジェイドは2018年5月のマイナーチェンジでかなりのテコ入れをしてきたので期待したい所です。

なぜこのカテゴリーのクルマが売れなくなったのか?

スポーティで車高が低いミニバンの先駆者といえば、ホンダ オデッセイではないでしょうか。

販売当時からしばらくかなりの人気車でした。

オデッセイよりコンパクト且つ3列シートで、車高も低く走りも楽しめるミニバンということで2000年に誕生したホンダ ストリームも、お手頃サイズのミニバンとして大人気となったモデルでした。

ストリームは2006年にフルモデルチェンジで2代目となりましたが、トヨタ ウィッシュが後出しの強みで販売台数を伸ばし、ミニバンの競争も激しく2014年5月に販売終了となりました。

初代ストリームからの累計販売台数は約50万台でした。

マツダからは、このカテゴリーではMPVを販売しており「スポーツカーの発想で、ミニバンを変える」としていましたが、CX-8発表の際にミニバン自体の開発販売を終了する旨を発表しています。

元祖スポーティミニバンであるオデッセイも、スポーティ路線だけでは厳しくなり最新モデルではスライドドアや、燃費の良いハイブリットモデルを用意したり、車内の利便性や広さにもかなり気を使っています。

近年は、N-BOXに代表されるように車内の広さもかなり重視されるようになり、スポーティ路線だけでミニバン市場を生き残るのは厳しいのかもしれません。

また、SUV人気にも押されミニバンユーザーであった層が様々なカテゴリーに流れている気がします。

さいごに

若干ニッチと言えるコンパクトスポーティミニバン市場ですが、ホンダらしく走りを妥協しないスポーティなコンパクトミニバンということでジェイドには是非頑張って欲しいですね。

5月のマイナーチェンジでは2列5人乗り仕様や、スポーツハイブリッドを搭載したモデルも用意、安全運転支援システム「ホンダ センシング」を全タイプに標準装備と、かなり力の入ったマイナーチェンジとなっています。

2列5人乗り仕様がでミニバンと呼べるかどうかは微妙な線引きではあるものの、RS専用色「プレミアムクリスタルオレンジ メタリック」でブラックルーフ仕様のチョイスはデザイン的にも惹かれます。

マイナーチェンジで息を吹き替えしたステップワゴンのように、ジェイドにも頑張ってもらい、このスポーティコンパクトミニバン市場の火を消さないで欲しいと願います。

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