はじめに
静岡県警が渋滞での追突事故を防ぐためハザードランプ点灯の呼びかけを行いました。
今までハザードランプに関してこういった呼びかけはあまり聞いたことがなく異例の呼びかけとなるようです。
今回はハザードランプについて見ていきましょう。
ハザードランプとは?
ハザードとは英語でhazard=危険、という意味で直訳すると危険時ランプとなります。
正式名称は「非常点滅表示灯」という名称です。
ハザードランプの本来の用途
車が故障してしまった際など、路上に駐車しなければならないときや、車が牽引されるときなど、周囲のドライバーに前方に危険が存在することを知らせるために使用するためのものです。
ハザードランプををオンオフする「ハザードスイッチ」は運転席と助手席の間あたりのセンターコンソール付近についているものが多くなっています。
これはドライバーが押せないときでも、助手席の同乗者が操作できるように、運転席と助手席の間についていることが多いようです。
ちなみに昔の車は運転席側にありました。
ハザードランプの利用シチュエーション
故障時だけに利用されるのが本来の使い方ですが、ハザードランプはいろんな用途で使われる事がありますので見ていきましょう
■自宅や店舗などの駐車場前で駐停車する時
自宅や駐車場前で一旦停止して車庫入れする場合後ろの車が気づくようにハザードランプを点灯させることがあります。
同様にショッピングセンターなどの商業施設などで駐車スペースに駐車する際、ハザードランプを点滅させて駐車する意志を強く伝える意味で使われていることも多いですね。
本来の使い方ではないかと思いますが後続のクルマへの気づき配慮としては悪くないのではと思います。
■感謝の気持ちを表すハザード
高速道路や幹線道路の合流や車線変更時、進路を譲って入れてくれたクルマに対して感謝のありがとうを表す意味で数回ハザードランプを点滅させることにあります。
筆者もこういった場合にハザードランプを点灯させることがありますが、これは本来のハザードランプの使用法ではなくドライバーが見える場合は手で合図したり会釈や会釈ですませるのが好ましいとされています。
本来の使い方ではないですが、譲った後にハザードを出されると、入れてあげてよかったと優しい気持ちになれますよね。
■渋滞最後尾になったときのハザード
高速道路や幹線道路などの渋滞時に最後尾になった際にハザードランプを点滅させる場合です。
後続のクルマに車渋滞を気づかせるのと同時に追突防止のために使用します。
これも本来の使い方ではないのですが、静岡県警の高速道路交通警察隊が渋滞最後尾でのハザードランプ点灯の呼びかけを行いました。
同隊の望月敏行副隊長によると「県内では工事渋滞などの車列に大型トラックが追突して尊い命が失われるなどの交通事故が起きている。『防衛運転』のためにもハザードランプを点滅させて、運転者がお互いに注意喚起してもらおうという趣旨」
「ハザードランプを点滅させることで、後方から近づく車両に、前方の注意を意識させることができる。追従する車両はブレーキのタイミングが取れて、悲惨な事故を防ぐことにつながる」
とのことです。
実際の使い方は、「渋滞車列に従って減速する時点で、ハザードランプを点灯し、走行が再開されたり、自分の後ろに車列ができた時点で消灯を」
ということで県警からもお墨付きをもらったので積極的にハザードランプを利用していきたいですね!
最後に
今後は春の交通安全運動などで啓発を行ったり、高速道路会社の工事看板などで運転者に呼びかけを働きかけていくようです。
このような柔軟な働きかけで、少しでも世の中から交通事故が減ってくれればいいですね。
みなさんも渋滞最後尾ではハザードランプを積極的に利用して事故を未然に防ぎましょう。