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元マツダ営業マンによる独自編集|マツダコンパクトハッチの歴史

元マツダ営業マンによる独自編集|マツダコンパクトハッチの歴史

マツダは、8月3日から幕張メッセで開催される「オートモビルカウンシル 2018」において、「マツダ・コンパクトハッチバック・ストーリー」という、マツダのコンパクトカーの歴史を紹介します。そこで、ここでの出展車とは別に、元マツダ営業マンによるマツダコンパクトハッチの歴史を紹介します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


FFの前にFRのハッチバックがあったファミリア

4代目ファミリア(1977年発売)3ドア「スーパーカスタム」

マツダのコンパクトハッチといえば、誰もがサーファー御用たしの赤い「ファミリアXG」を想像されると思います。しかし、そのBDファミリアの前モデルであるFAファミリアが、マツダの コンパクトハッチバックの歴史の始まりといえるモデルなのです。

1977年に登場した4代目となるFA4型ファミリアは、当時の欧州では「VWゴルフ」、国内でもホンダの初代「シビック」が大ヒットするといった小型車の動向に合わせ、ファミリアも2BOXのハッチバックとなりました。ゴルフ、シビックといったライバルが、FF(前輪駆動)であったのに対し、ファミリアはFR(後輪駆動)を引き続き採用。まだクセのあるハンドリング特性だった FFよりも扱いやすいFRにしたことで、本格的なハッチバックとは認識されまでんでしたが、その800kgちょっとという軽量でコンパクトなボディによる軽快な走りと、FFに負けない広い室内により、大ヒットしたモデルとなっていました。

元マツダ営業マンの回想

私も営業マン時代に中古車で購入し、その取り回しの良さに随分と助けられました。ただし、高速を利用する場合には安定感がなく、太めのタイヤに交換して凌いでいたという記憶があります。

そして赤いファミリア登場

5代目ファミリア(1980年発売)ターボ「スポルトヨーロッパ」

1980年に登場した5代目ファミリアは、台形フォルムと直線基調のハッチバックに生まれ変わりました。ゴルフのコピーなどとも揶揄されましたが、広い室内にはフルフラットを可能にしたシート、電動サンルーフも設定されるなど、コンパクトカーとしては画期的な装備を備えていました。1.3Lと1.5Lのエンジンと軽量ボディによる走行性能も評価が高く、先代までのファミリーカーから、3ドアモデルを中心としたスポーツハッチとして、若い人に大人気となりました。その人気のほどは、当時の王座に君臨していたカローラや、ハッチバック車ではナンバーワンであったシビックを、再三に渡りトップの地位から引きずり下ろす勢いでした。

元マツダ営業マンの回想

5代目ファミリアハッチバック(1980年発売)

とにかく良く売れたという記憶しかありません。それまで苦労して売ってきたマツダの営業マンにとって、若い人がハンコと内金を持って車を買いに来るという、信じられない状況が2年ほど続いたのです。私も初めて新車で購入し、その色はブルー。あまりにもサンライズレッドが売れすぎたため、発売の翌年に追加設定されたレマンブルーに一目ぼれしたのです。大満足の一台でしたが、他のライバル達よりふたサイズは太い175/70タイヤが標準で付いており、見かけは良いのですが、ノンパワステのハンドルが異様に重かったのを覚えています。

初代を超えられなかった後継車

7代目ファミリア(1989年発売)

そのあとに登場したファミリアは、初代に比べてインパクトがなく、若い人の人気もマークⅡなどの高級車やスポーツクーペに移行し、販売台数も低迷していました。そんな中1989年に登場したBG型はハッチバックがスポーツハッチの性格を取り戻し、セダンや5ドアクーペの派生車「アスティナ」とともに順調な販売を記録しましたが、勢いは長くは続かず、1996年のモデル末期には、最安値の1.3Lモデル「XC」だけが売れるといった状況でした。

ファミリアとアクセラの間に出現したベリーサ

2004年発売ベリーサ「L style」

2015年発売ベリーサ Noble Couture

そして2004年に、ファミリアは40年の歴史に幕を閉じたのと同時に、マツダのハッチバックは「アクセラ」に引き継がれるのですが、アクセラの発売により廃止されたファミリアとデミオとの中間帯の補完のため、2004年に日本国内専用車として発売されたのが「ベリーサ」です。初代デミオをベースとした高級志向のハッチバックであり、一度もモデルチェンジされることなく2015年まで発売された長寿モデルとなりました。

ファミリアハッチバックの後継はアクセラではなくデミオ

初代デミオ(1996年発売)1300LX

1996年に登場した「デミオ」は、実質的にはファミリアハッチバックの後継モデルといえるモデルでした。セダンは「アクセラ」が後継モデルですが、ハッチバックのスポーツはコンパクトハッチとしては大きく、1.3L~1.5Lクラスのデミオが、ファミリアハッチバックの進化版として、今日までマツダのコンパクトハッチを守り続けています。

元マツダ営業マンの回想

2002年式デミオ

2代目のデミオは、車検証にワゴンと記載されているようにとにかく広い室内スペースが特徴で、荷物も驚くほど積み込めるところは、現行モデルの比ではありません。ただし、その分重量が重く、出足も燃費も我慢するしかありませんでした。私も足掛け10年以上、走行距離16万キロを愛車として過ごしました。

まとめ

そして、現在10年以上たつ初代アクセラスポーツを中古車で購入して利用しています。2.0LのSというグレードですが、とんでもなく良く走る車で、高速でも最新型と肩を並べて走れ、安定感も抜群。唯一、全高が低くて荷室も狭く、地上高も低くてよくこすりますが、スポーツ」タイプと思って割り切っています。
思えばマツダのコンパクトハッチとの付き合いは長く、良いクルマも今一つの車もありましたが、購入した当時は、他にない強烈な個性があり、一貫して走行性能には妥協していない車たちでした。たぶんこれからもマツダのコンパクトハッチと付き合っていくでしょうが、次は何に乗れるのか楽しみです。

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