運転好きに根強いMT人気、新車の選択肢は狭め?意外と多め?
《画像提供:Response 》パガーニ ウアイラ ロードスター BC インテリア
日本の自動車市場ではAT車の人気がまさに圧倒的。日本自動車販売協会連合会の調査では、2019年に発売された国産乗用車のなんと98.6%がAT車であったとのことで、MT車はわずか1%あまりとなっていることになります。
とはいえ、MT車の販売比率が少なくラインアップ数が少なくなっている2024年現在でも販売されているMT車は、こだわりが満載の名車が勢揃い。車好き、ドライブ好きに根強い人気を誇るMT車を、まだまだ新車でもしっかりと楽しめるはずです。
貴重な現行MT車を、メーカー別に一台ずつご紹介していきますので、お気に入りをぜひ探してみてください。
■AT限定の方も、たった4時限の「限定解除」でMTを堪能できる!
普通自動車免許をお持ちの方でも、AT限定を選択される方が増えており、およそ7割近い方がAT限定で普通自動車免許を取得されているとのこと。AT限定普通免許ではMT車を運転できませんが、意外と手間のかからない「限定解除」をすることで、限定なしの普通免許を取得することができ、車をダイレクトに操る実感に満ちたMT車を堪能することができます。
AT限定免許の限定解除は、限定解除講習を実施している自動車教習所なら実技4時限の受講のみ。また、複数回の受験が必要になってしまう場合がほとんどとは思われますが、運転免許試験場でのいわゆる「一発試験」で限定解除することもできます。
MT車が乗れるようになる、というよりも、制限なく全ての普通車が運転できるようになるフリーパス、と考えると、今すぐにMT車を手に入れる予定のない方でも、時間を見つけて限定解除にチャレンジしたくなってくるのではないでしょうか。
お近くの自動車教習所で限定解除講習を行なっているかどうか、まずは問い合わせてみるとよいでしょう。
【2024年最新】MTが選べる現行乗用車、メーカー別全まとめ
《画像提供:Response 》ホンダ N-ONE RS ペダル(アクササリー装着車)
ここからは、MT仕様がラインアップされている現行車をメーカー別にまとめてご紹介していきます。
各メーカーの車種は、コンパクトカー、セダン/ワゴン、SUV、スポーツカーといったおおよそのタイプ順で紹介します。稀少なMT車をぜひチェックしてみてください。
【トヨタのMT乗用車】ジャンル豊富に8車種が揃う充実っぷり
■GRカローラ RZ/GRカローラ モリゾウエディション:むしろMT設定のみ!それどころか2シーターモデルまで用意!?本格的なスポーツモデル登場
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉トヨタ GRカローラ RZ
TOYOTA GAZOO Racingは、2022年6月1日、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開しました。
カローラの初代モデルは、1966年発売と長い歴史を持つ車です。ハッチバックやセダン、ステーションワゴンなど、さまざまなボディタイプが存在します。
GRカローラ RZは、現行モデル12代目カローラ(スポーツ)の本格スポーツモデル。トヨタの代表取締役社長である豊田 章男氏の「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい。」との強い思いから、開発が始まったモデルだといいます。
開発にあたっては、レースで勝つために鍛えた車を市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」が実践されています。
エクステリアでは、専用の大型グリルを備えたバンパーや3本出しのマフラーが装備されるほか、オーバーフェンダーによりワイドボディ化され、レーシングカーのような雰囲気を醸し出しています。
パワートレインには、最高出力304馬力・最高トルク370Nmを発揮する1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載、これに6速MTが組み合わされ、4輪を駆動します。
一方、GRカローラ モリゾウエディションは、このGRカローラ RZを、リヤシートを撤去し乗車定員を2名とするなど、より走行性能に特化したモデルに。
徹底した軽量化、エンジンのトルクアップ・トランスミッションのギア比最適化による動力性能向上、モノチューブアブソーバー・ハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上により「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現しています。
GRカローラ RZ/GRカローラ モリゾウエディションは、2022年12月に抽選受付が実施され、実際の発売は、23年の初頭とされています。
トヨタは、今後生産状況を見ながら追加販売を検討するとしており、その動向に期待です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,410mm×1,850mm×1,480mm | |
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ホイールベース | 2,640mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,470kg | |
燃費 | WLTCモード:8.9km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒インタークーラーターボ ガソリン1,618cc | |
エンジン最高出力 | 224kW(304ps)/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 370N・m(37.7kgf・m)/3,000-5,550rpm | |
駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR” 電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) | |
トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション) | |
新車価格 | 4,772,727円(消費税抜) |
■ヤリス:6速MTで日々の運転を楽しく!気分上々のハッチバック
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
コンパクトながらシャープで存在感のあるデザインが見どころのヤリスは、1.5リッターガソリン車の2WD仕様で6速MTを選択することができます。
ライバル車種から続々とMTの設定が消えていく中でマニュアルが選べるだけでなく、6速MT車でもレーダークルーズコントロールなど高度な安全機能が備わっている点も注目ポイントですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,940mm×1,695mm×1,500mm | |
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ホイールベース | 2,550mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 990kg | |
燃費 | WLTCモード:19.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 1,490cc | |
エンジン最高出力 | 88kW(120ps)/6,600rpm | |
エンジン最大トルク | 145N・m(14.8kgf・m)/4,800-5,200rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 6速MT | |
新車価格 | 1,566,364円(消費税抜) |
■カローラアクシオ/カローラフィールダー:狙い目?激安価格に注目
《画像提供:Response 》トヨタ カローラアクシオ
先ほどご紹介した新世代カローラの前の世代となるカローラアクシオとカローラフィールダーも、グレードを限定してまだ販売が継続されています。新世代カローラは全車3ナンバー仕様となったことで、5ナンバーの扱いやすいボディサイズを維持したカローラアクシオとカローラフィールダーにも需要があるようです。
アクシオでは税抜140万円台、フィールダーでは税抜150万円台という、MT車としてだけでなく普通車としてもかなり格安な価格が注目ポイントで、熟成の進んだセダンやステーションワゴンを、リーズナブルな価格とMTで楽しむことができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,400mm×1,695mm×1,480mm | |
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ホイールベース | 2,600mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,070kg | |
燃費 | WLTCモード:17.2km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 80kW(109ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 138N・m(14.1kgf・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 5速MT | |
新車価格 | 1,465,091円(消費税抜) |
■C-HR:欧州仕込みの走れるSUV!1.2ターボとMTがお似合い
《画像提供:Response 》トヨタ C-HR GRスポーツ
アグレッシブなフロントフェイスに、クーペそのもののような絞り込まれたルーフラインで、SUVながら異色の存在感を持つC-HR。開発段階では欧州で10万キロもの走り込みが行われたとのことで、高速域でもフラつかないしなやかでスポーティな乗り味が人気となっています。
そんなC-HRでは、1.2リッターガソリンターボ車で6速MTが選択可能。さらにスポーティな内外装に専用チューンが施された「GRスポーツ」でももちろんMTを選ぶことができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,390mm×1,795mm×1,550mm | |
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ホイールベース | 2,640mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,400kg | |
燃費 | WLTCモード:15.4km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボ 1,196cc | |
エンジン最高出力 | 85kW(116ps)/5,200-5,600rpm | |
エンジン最大トルク | 185N・m(18.9kgf・m)/1,500-4,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動方式 | |
トランスミッション | 6MT | |
新車価格 | 2,538,182円(消費税抜) |
トヨタ C-HRとは?大人気の運転しやすいコンパクトSUVの決定版 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/5532世界的に人気のSUV市場ですが、中でも日本で特に高い人気を集めているのが運転しやすいコンパクト
■コペン GRスポーツ:メーカーの枠を超えた走る楽しさの追求
《画像提供:Response 》トヨタ コペン GRスポーツ
コペンといえばダイハツを代表するスポーツカーのひとつですが、なんとトヨタ車以外で初設定となる「GRスポーツ」グレードが設定されるとともに、トヨタからもOEMモデルの販売が行われるという、異例の展開が話題を呼びました。
ターボエンジンを巧みに操るのにぴったりな5速MTが設定されていますので、オープンカーの開放感とスポーツドライビングの楽しさを心ゆくまで感じることができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,280mm | |
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ホイールベース | 2,230mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 850kg | |
燃費 | WLTCモード:18.6km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒 ガソリン658cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/6,400rpm | |
エンジン最大トルク | 92N・m(9.4kgf・m)/3,200rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動方式 | |
トランスミッション | 5速マニュアル | |
新車価格 | 2,215,636円(消費税抜) |
■GRヤリス:300馬力超えのホットハッチをMTで楽しむ
《画像提供:Response》〈写真撮影:中野英幸〉進化型GRヤリス
トヨタ「GRヤリス」は、同社のコンパクトカー「ヤリス」の名称を冠し2020年9月に登場した本格的なスポーツハッチバック。2024年1月12日に大規模なマイナーチェンジが発表され、現在の姿になっています。
マイナーチェンジモデルでは、剛性の強化や内外装の変更、MTモデルより速いという新開発の8速AT「GR-DAT」を設定するなど、大きな進化を遂げています。
エクステリアでは、大胆でスポーティなデザインとなっている他、本格的なスポーツ走行における“利便性”を追求。インテリアでは、ドライビングポジションを25mm下げ、ステアリングイチを変更する他、シフトレバーを75mm上昇させるなど、細やかな調整を行うことで、よりスポーティな操作を行えるようにしています。
また、搭載される1.6Lターボエンジンは、エンジン出力を200kw(272PS)から224kw(304PS)へ、トルクを370N・m(37.7kgf/m)から400N・m(40.8kgf/m)へ向上。モータースポーツ参戦を考慮した縦引きパーキングブレーキも新設定されました。
進化した8速ATが設定されていますが、もちろんこれまで通り6MTも選択可能。本格的な4WDスポーツモデルをMTで楽しむことができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,805mm×1,455mm |
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ホイールベース | 2,560mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,280kg |
燃費 | WLTCモード:13.6km/L |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンターボ 1,618cc |
エンジン最高出力 | 224kW(304ps)/6,500rpm |
エンジン最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/3,250-4,600rpm |
駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) |
トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション) |
新車価格 | 4,145,455円(消費税抜) |
■GR86:MT設定を死守!ハチロクは老若男女が楽しめるスポーツカー
《画像提供:Response 》トヨタ GR86
お手頃な価格で後輪駆動のスポーツカーの楽しさを体感できた86は、一代にして大ヒットモデルになりました。後継となるGR86は、エンジン排気量が2.4リッターに拡大されたことでさらに走りのスイートスポットを拡張。意のままに操れる軽量低重心ボディはそのままで、2021年10月のデビュー以降注目を集めています。
その新しいエンジンに組み合わされるのは、6速ATだけでなくもちろん6速MTも死守。AT車と異なってMT車では予防安全装備が一切装備されないのが痛いところですが、純ガソリンスポーツカー最後の1ページとなるかもしれないご時世だけに、お早めに手に入れておきたいところですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,265mm×1,775mm×1,310mm | |
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ホイールベース | 2,575mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,270kg | |
燃費 | WLTCモード:11.9km/L | |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 ガソリン2,387cc | |
エンジン最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm | |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/3,700rpm | |
駆動方式 | FR(後輪駆動⽅式) | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 3,044,545円(消費税抜) |
■スープラ:MTを新設定!本格スポーツカーをMTで味わえ!
《写真提供 トヨタ自動車》トヨタ スープラ RZ (ボルカニックアッシュグレーメタリック)
5代目となるスープラは、ドイツのBMWとの共同開発で、エンジンはBMW製。さらに、生産はオーストリアで行われており、実はスープラは輸入車という事になっています。
387psを発揮するBMW製3.0L直列6気筒ツインスクロールターボエンジンと組み合わされるのは、発売当初は8速AT1のみでしたが、2022年4月に新たにMTモデルの追加が発表されました。
6速MTは新規に開発されたもので、コンピューターがドライバーのクラッチ、シフト操作に合わせて、最適なエンジン回転数になるよう制御するiMTとなっていて、シフト操作時に自動ブリッピングし、ドライバーの意を汲んでスムーズで気持ちの良いスポーツ走行が楽しめるようになっています。
奇しくも、2022年に発売されたニッサン フェアレディZにもMTモデルが設定され、スープラとフェアレディZと言う日本を代表する2大スポーツカーで、どちらもMTを選択できる状況になっています。日本のスポーツカー好きは本当に幸せ者ですね!
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,865mm×1,295mm | |
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ホイールベース | 2,470mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,520kg | |
燃費 | WLTCモード:11.0km/L | |
エンジン種類 | 直列6気筒 ガソリン2,997cc | |
エンジン最高出力 | 285kW(387ps)/5,800rpm | |
エンジン最大トルク | 500N・m(51.0kgf・m)/1,800-5,000rpm | |
駆動方式 | FR(後輪駆動方式) | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 6,648,182円(消費税抜) |
■トヨタの商用車なら、これら3車種でもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、トヨタの商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
ピクシストラック/バン
タウンエーストラック/バン
ダイナ
【レクサスのMT乗用車】国内初のMT車設定が遂に実現
■レクサス LBX MORIZO RR/会長の愛称を冠した特別な1台
《画像提供:Response》〈写真提供:レクサス〉レクサス LBX MORIZO RR
レクサス新型「LBX」は、「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」とのブランドホルダーである豊田章男氏の想いをもとに、「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」を目指したとコンパクトSUV。
そんな新型LBXの、ハイパフォーマンスモデルが「LBX MORIZO RR」です。
胸のすくようなトルクフルなパワーをもたらす最高出力304馬力、最大トルク400Nmを発揮する1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)を搭載。
プラットフォームには、俊敏さと力強さを両立するための専用プラットフォームを開発し採用するほか、様々な路面状況で高いコントロール性を実現するため、フロントロアアームには世界初となるレスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)を採用しました。
また、車両性能を最大限に引き出すため、Direct Shift 8ATの設定や、LEXUS初となる6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)が用意されます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,190mm×1,840mm×1,535mm | |
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ホイールベース | 2,580mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,440kg | |
燃費 | WLTCモード:12.5km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒インタークーラーターボ ガソリン1,618cc | |
エンジン最高出力 | 224kW(304ps)/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 400N・m(40.8kg・m)/3,250-4,600rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | 6速MT | |
新車価格 | 5,909,091円(消費税抜) |
【日産のMT乗用車】日本のスポーツカーの代表「Z」が出た!
■フェアレディZ:MTを継続設定!405馬力をMTで操る!
《画像提供:Response 》日産 Z 新型(海外仕様車)
新型フェアレディZは、2022年6月に発売されました。フェアレディZは長い歴史を誇るスポーツカーで、今回のモデルチェンジで実に7代目にあたります。初代フェアレディZの発売が1969年ですから、実に半世紀に渡って「日本のスポーツカー」の代表であり続けているのです。
今回のモデルチェンジでは、405psを発揮する強力な3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載したのが最大のトピックで、トランスミッションにはもちろんMTが設定されています。
今回のモデルチェンジでは、ハイブリッドモデルが設定されなかった事から、恐らく7代目フェアレディZが最後の純ガソリンエンジンを搭載するモデルになるだろうと言われています。そのため、2022年6月の発売前から非常に多くのバックオーダーを抱えており、納期は数年と言われる程の人気を獲得しています。
フェアレディZには新開発で変速効率の非常にいい9速ATも用意されていて、燃費はもはやATモデルのほうが良いくらいなのですが、やはり、パワフルなスポーツカーを意のままに操れるMTには、こたえられない魅力がありますね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,845mm×1,315mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,550mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,570kg | |
燃費 | WLTCモード:9.5km/L | |
エンジン種類 | DOHC・筒内直接燃料噴射V型6気筒 ガソリン2,997cc | |
エンジン最高出力 | 298kW(405ps)/6,400rpm | |
エンジン最大トルク | 475N・m(48.4kg・m)/1,600-5,600rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動 | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 4,765,000円(消費税抜) |
■日産の商用車なら、これら3車種でもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、日産の商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
NT100クリッパー
NV100クリッパー
アトラス
【ホンダのMT乗用車】意外と少なめ3台でもこだわりが満載!
■N-ONE:軽随一の上質感!異例の6速MTは機能も充実
《画像提供:Response 》ホンダ N-ONE RS
セダンタイプのどこか懐かしさもあるフォルムが印象的なN-ONEは、軽自動車の中でも随一の上質な仕立てで人気です。スポーツグレードとなるRSでは、FF軽として初採用となる6速MTが用意され、スポーツイメージを盛り上げます。
軽のMT車として初めて運転支援システムを採用したことで、ロングホイールベースの安定感と優れた乗り心地もあって、ロングドライブでも疲れ知らず。これ1台でなんでもこなせる万能スポーツ軽となっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,545mm | |
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ホイールベース | 2,520mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 840kg | |
燃費 | WLTCモード:21.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒横置 ガソリン658cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 104N・m(10.6kgf・m)/2,600rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 1,818,000円(消費税抜) |
■シビック:VTECターボと6速MTで爽快かつ高級感のある走り
《画像提供:Response 》ホンダ シビック
一時は国内市場から消えてしまっていたシビックですが、スポーツイメージを全面に押し出した先代モデル以降では、幅広い年代層から熱烈な支持を受けています。現行モデルでも全グレードで1.5リッターターボと6速MTの組み合わせが選択可能で、小気味よい操作感がドライブの満足感を高めます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,550mm×1,800mm×1,415mm | |
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ホイールベース | 2,735mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,340kg | |
燃費 | WLTCモード:16.3km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒横置 ガソリン1,496cc | |
エンジン最高出力 | 134kW(182ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 240N・m(24.5kgf・m)/1,700-4,500rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 3,218,000円(消費税抜) |
■シビック タイプR:FF最速のタイプRは当然MT!
《写真提供 本田技研工業》ホンダ シビック タイプR
2022年9月に発売された新型シビック タイプR。スペック的には、新型シビック タイプRは先代に比べ10ps /20Nm向上の最高出力330ps/最大トルク420Nmに進化し、FFではNo.1の出力であるとメーカーは主張します。
トランスミッションは当然MTのみの設定で、6速MTとなります。シビック タイプRのMTには、シフトダウン時にエンジン回転数を最適な回転数に自動的にブリッピングしてくれる、レブマッチシステムと言う機能が搭載されています。今回のモデルチェンジでは、エンジン回転数差が最も大きい2速から1速へのシフトダウンでも適用可能に進化しました。
従来、MTモデルのシフトダウンには、ヒールアンドトウと言われる、右足のつま先でブレーキを踏みながら、踵でアクセルを踏んでエンジンをブリッピングさせると言うテクニックが必要でした。しかし、レブマッチシステムのおかげで、MTとエンジンが協調制御で最適なブリッピングを自動的に実行してくれるので、ドライバーはブレーキングの作業に集中できるようになり、安全性の向上と共に、ラップタイムの向上も期待できます。
トヨタの最近のMT車にも、レブマッチシステムと同じような自動ブリッピング機能が搭載されていて、MT車も時代と共に確実に進化している事がわかります。
とにかく熱い新型シビック タイプR、あなたは乗りこなせますか!?
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,595mm×1,890mm×1,405mm | |
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ホイールベース | 2,735mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,430kg | |
燃費 | WLTCモード:12.5km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒横置 ガソリンタ1,995ccc | |
エンジン最高出力 | 243kW(330ps)/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 420N・m(42.8kgf・m)/2,600-4,000rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 6速マニュアル | |
新車価格 | 4,543,000円(消費税抜) |
■ホンダの商用車、N-VANでもMT選択が可能!
《画像提供:Response 》ホンダ N-VAN
乗用車はご紹介してきた通りですが、ホンダの軽商用車、N-VANでもMTを選択することができます。
軽バンとして異例中の異例となる6速MTの採用などホンダらしい独創性が光るN-VAN。乗用用途にも使いやすいグレードが用意されていますので、幅広い利用シーンで活躍してくれそうです。
【マツダのMT乗用車】コンパクト・クーペ・ハッチバックでMTを用意
■マツダ3 美しすぎるハッチバックをMTで操る
《画像提供:Response》〈写真提供:マツダ〉MAZDA3 ソフトウェアアップデートで商品改良
マツダ「Mazda3(マツダ3)」は、2003年に登場した「アクセラ」を起源に持つハッチバック/セダン。2019年に登場したアクセラとしては4代目となるモデルで、グローバルで使われていた“Mazda3”に名称が変更となりました。
鼓動デザインを深化させたという流麗で美しいデザインや、車格以上の高級感を放つインテリアが特徴的です。
現行モデルもセダンとハッチバックがラインアップされますが、セダンにはMTがなく、ハッチバックにのみMTが設定されています。
Mazda3のパワートレインは、大きく分けて純ガソリンエンジンの15S、ディーゼルエンジンのXD、ハイブリッドシステムの20S・Xの4種が存在しますが、この内MTが設定されるのはハイブリッドシステムの20S・Xの2種のみです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,460mm×1,795mm×1,440mm |
---|---|
ホイールベース | 2,725mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,360kg |
燃費 | WLTCモード:17.5km/L |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC ガソリン 1,997cc |
エンジン最高出力 | 115kW(156ps)/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm |
モーター種類 | 交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 5.1kW(6.9ps)/1,800rpm |
モーター最大トルク | 49N・m(5.0kgf・m)/100rpm |
駆動方式 | 2WD(FF |
トランスミッション | 6MT |
新車価格 | 2,643,000円(消費税抜) |
■マツダ MAZDA2(マツダツー):国産唯一“ディーゼルエンジン+MT”が選択可能なコンパクトカー
《画像提供:Response》〈写真撮影:中野英幸〉マツダ2 改良新型(XD スポルト+)
MAZDA2(マツダツー)は、当初デミオの名前で販売されていた、コンパクト5ドアハッチバックです。現行モデルは、デミオから数え4代目モデルで2019年9月12日より「MAZDA2」の名称に変更されています。
そして、2023年1月27日にマツダは、「MAZDA2」のマイナーチェンジモデルを発表しました。今回のマイナーチェンジは、「好きを探せる相棒」をコンセプトにおこなわれたといいます。
エクステリアでは、フロント、リアバンパーやグリルなどのデザインを変更。内装デザインの見直しも行われました。
さらに、グレード体系の見直され、「自分らしく、自由な発想で、遊び心を持って」をイメージして開発された「15 BD」「XD BD」と、スポーティさを強化した「15 SPORT」「XD SPORT+」、質感を高めた「15 Sunlit Citrus」に集約、わかりやすくなりました。
この中でMT車が設定されるのは、「15 SPORT」と「XD SPORT+」。それぞれ専用のメッシュグリルや、アルミホイールなどを採用しています。
パワートレインは、「15 SPORT」では最高出力110馬力・最大トルク142Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載、「XD SPORT+」では最高出力105馬力・最大トルク220Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。
これに組み合わせるトランスミッションは、どちらも6速MT。国産コンパクトカーとして唯一、低速域で力強いディーゼルエンジンとMTの組み合わせが選べるMAZDA2のマイナーチェンジモデルは、現在予約受付が開始されており、実際の発売は3月下旬を予定しているようです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,080mm×1,695mm×1,525mm | |
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ホイールベース | 2,570mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,060kg | |
燃費 | WLTCモード:20.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ガソリン 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 81kW(110ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3,500rpm | |
駆動方式 | 2WD(FF) | |
トランスミッション | 6MT | |
新車価格 | 1,820,000円(消費税抜) |
■ロードスター/ロードスターRF:世界が認めたオープンスポーツ
《画像提供:Response 》マツダ ロードスター
世界で最も多く生産された2シーターオープンスポーツとしてギネス認定もされているほど、世界的な高い人気を誇るロードスター。ソフトトップを持つ「ロードスター」と電動開閉式ハードトップを持つ「ロードスターRF」の2種類で、幅広い運転好きから人気を得ています。
ライトウェイトスポーツカーとして当然ながら、ロードスターとロードスターRFは全グレードで6速MTが選択できます。人馬一体の走りを、MTのダイレクトさがさらに引き立てます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,915mm×1,735mm×1,235mm | |
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ホイールベース | 2,310mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,010kg | |
燃費 | WLTCモード:16.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ガソリン 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 97kW(132ps)/7,000rpm | |
エンジン最大トルク | 152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpm | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
トランスミッション | 6MT | |
新車価格 | 2,642,000円(消費税抜) |
■マツダの商用車なら、これら3車種でもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、マツダの商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
スクラムトラック/バン
ボンゴトラック/バン
タイタン
【スバルのMT乗用車】現在1台のみ、今後に期待?
■BRZ:パワーアップしたFRスポーツ、MT設定がうれしい!
《画像提供:Response 》スバル BRZ
GR86と共に2代目にモデルチェンジしたBRZ。排気量アップによるパワーアップにも注目ながら、スバルの理想を追求した足回りなどGR86とは異なる部品も多数開発するなど、兄弟車ながら味付けが大きく変えられている点も話題を呼んだポイントです。
全車で6速MTが選択できるBRZですが、6速AT仕様には標準装備される「アイサイト」がMT仕様では備わらず、プリクラッシュブレーキなどがオプション選択すら不可な点は注意が必要です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,265mm×1,775mm×1,310mm | |
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ホイールベース | 2,575mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,270kg | |
燃費 | WLTCモード:11.9km/L | |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 ガソリン2,387cc | |
エンジン最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm | |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/3,700rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | |
トランスミッション | 6MT(前進6速 後退1速) | |
新車価格 | 2,970,000円(消費税抜) |
■スバルの商用車、サンバーでもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、スバルの軽商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
サンバートラック
サンバーバン
【三菱のMT乗用車】寂しきかな、乗用車にはMT設定なし!
■三菱の商用車、ミニキャブでMT選択が可能
三菱の現行ラインアップでは、乗用車でMTが選択できるモデルはありません。時代を彩るアイコン的なスポーツカーを多数擁してきた三菱だけに、現状でMTを選択できる乗用車が1台もないというのはかなり寂しさを感じさせますね。
商用車なら、ミニキャブトラックとミニキャブバンで5速MT仕様が選択可能。ミニキャブバンには、クラッチを自動で操作してくれるセミAT「5AGS」も用意されており、MT感覚の走りをイージーに体感できます。
【ダイハツのMT乗用車】キュートな軽オープン、コペンに注目
■コペン:4バリエーションの外装が小粋な軽スポーツ
《画像提供:Response 》ダイハツ コペン セロ
ホンダ S660の生産終了に伴って、現行車として唯一の軽オープンカーとなるコペン。軽スポーツはかなりラインアップが削減されており、スズキ アルトワークスも生産終了しているなど、コペンは貴重な存在となっています。
外装が異なる4バリエーションが展開されるコペンは、全グレードで5速MTが選択可能。力強いターボエンジンを活かしきるMTで、小粋な軽スポーツの楽しさがさらに光ります。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,280mm | |
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ホイールベース | 2,230mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 850kg | |
燃費 | WLTCモード:18.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 ガソリン658cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/6,400rpm | |
エンジン最大トルク | 92N・m(9.4kg・m)/3,200rpm | |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 5速マニュアル | |
新車価格 | 1,787,000円(消費税抜) |
■ダイハツの商用車なら、これら3車種でもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、ダイハツの商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
ハイゼットカーゴ
ハイゼットトラック
グランマックス
【スズキのMT乗用車】小粒でも味が濃い5台が勢揃い!
■ワゴンR:意外?!今でもMT設定を死守する稀少性
《画像提供:Response 》スズキ ワゴンR
スポーツ系でも商用車由来でもないワゴンRでMTが選択できることは、かなりのマニアでないと知らないはず。かなりのレア車なMT仕様のワゴンRですが、新型アルトからMT設定が消えたこともあって、ベーシック軽乗用車としてのMT需要を一手に引き受けています。
もっとも廉価なFAグレードにのみ5速MTが設定されており、装備内容はかなり限定的ではあるものの、驚くほどに広い室内やアイデア満載の収納などは、CVT車と同様です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,650mm | |
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ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 730kg | |
燃費 | WLTCモード:24.8km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 657cc | |
エンジン最高出力 | 36kW(49ps/6,500rpm | |
エンジン最大トルク | 58N・m(5.9kg・m)/5,000rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 5MT | |
新車価格 | 1,107,000円(消費税抜) |
■ジムニー/ジムニーシエラ:本格クロカン性能をMT車で堪能
《画像提供:Response 》スズキ ジムニーシエラ
軽自動車のジムニーと、普通車のジムニーシエラは、どちらもコンパクトなボディに本格クロカンSUVの走破性を組み合わせた人気車です。全車4WD仕様ながら、トランスミッションは5速MTと4速ATが全車に設定されています。
もとより燃費を気にするような性格の車ではありませんが、伝達効率の良さから5速MT仕様は若干低燃費。価格も安く、クロカンSUVの雰囲気を味わうのにもぴったりな選択肢でしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,725mm | |
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ホイールベース | 2,250mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,040kg | |
燃費 | WLTCモード:16.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ ガソリン658cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 96N・m(9.8kg・m)/3,500rpm | |
駆動方式 | パートタイム4WD | |
トランスミッション | 5MT | |
新車価格 | 1,640,000円(消費税抜) |
■スイフト/スイフトスポーツ:キビキビ走るコスパ高めなMT搭載5ドアハッチバック
《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉スズキ・スイフト
スズキ「スイフト」は、2000年に少し車高の高めたSUV風のコンパクトカーとして登場(国外ではイグニスとして販売)、その後2004年に登場した2代目から現行モデルと同様のコンセプトを持つコンパクトハッチバックとなり、世界へ展開されました。
現行モデルは、2023年12月6日に誕生した5代目。歴代のスイフトで培ってきたデザイン性や走行性能に加え、安全装備や利便性の高い装備が充実したことで、スイフトの魅力であるデザインと走りに「クルマと日常を愉しめる」という新たな価値が加わりました。
搭載されるエンジンは、新開発のZ12E型エンジン。同エンジンのみの純ガソリンモデルとこれにISG(モーター機能付発電機)を組みわせたマイルドハイブリッドモデルがあり、このマイルドハイブリッドモデルにMTモデルが設定されています(2WD車のみ)。
スイフトのスポーティモデルとなる「スイフト スポーツ」にもちろんMTモデルが設定されていますが、通常のスイフトと同時にはモデルチェンジせず先代モデルとなる4代目をベースとしたスイフト スポーツが継続販売されています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,860mm×1,695mm×1,500mm |
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ホイールベース | 2,450mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 920kg |
燃費 | WLTCモード:25.4km/L |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 ガソリン 1,197cc |
エンジン最高出力 | 60kW(92ps)/5,700rpm |
エンジン最大トルク | 108N・m(11kgf・m)/4,500rpm |
モーター種類 | 直流同期電動機 |
モーター最高出力 | 2.3kW(3.1ps)/1,100rpm |
モーター最大トルク | 108N・m(11kgf・m)/4,500rpm |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) |
トランスミッション | 5MT |
新車価格 | 1,748,000円(消費税抜) |
■スズキの商用車なら、これら2車種でもMT選択が可能
乗用車はご紹介してきた通りですが、スズキの商用車なら、まだまだMT選択が可能な車種が存在しています。車名だけになりますが、ご紹介しておきます。
エブリイ
キャリイ
【光岡のMT乗用車】クラシックカーのようなデザインのMT車アリ!
■リューギ/リューギワゴン:レトロスタイルでMTを楽しめる!
《画像提供:Response 》光岡 リューギEX(左)、リューギワゴンEX(右)
レトロデザインが持ち味の光岡らしさが光るリューギは、セダンがトヨタ カローラアクシオを、ワゴンがカローラフィールダーをベースに独自デザインの外装を架装したモデル。車両前後ともにベース車の面影がないほどのカスタムによる、クラシックで繊細なデザインが存在感を放っています。
ベース車同様に、2WD仕様に5速MTを設定するリューギ。実用性を維持しつつこだわりのデザインが備わっているので、ありきたりな車選びに飽きてしまった方にはかなりおすすめです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,510mm×1,695mm×1,460mm | |
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ホイールベース | 2,600mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,080kg | |
燃費 | WLTCモード:- | |
エンジン種類 | 直列4気筒 ガソリン1,496cc | |
エンジン最高出力 | 80kW(109ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 76N・m(103kgf・m)/6,000rpm | |
駆動方式 | - | |
トランスミッション | 5速マニュアル | |
新車価格 | 2,743,000円(消費税抜) |
■光岡 ビュート ストーリー:レトロな雰囲気を最新のMTで味わえる
《画像提供:Response》〈写真提供:光岡自動車〉光岡 ビュート ストーリー
光岡 ビュートシリーズは、英国車風のデザインで人気を博したコンパクトセダンもしくはハッチバック車で、1993年1月20日の発売以来、累計13,000台を販売するなど、同社のラインアップのなかで最も人気の高い車です。
ビュートシリーズのベース車輌には日産 マーチが用いられてきましたが、マーチが生産終了したため、ビュートもモデルチェンジ。新たなベース車両としてトヨタ ヤリスを採用し、4代目のビュート ストーリーへとモデルチェンジしました。
エクステリアは、これまでのビュートシリーズ同様、大きな丸型ヘッドランプやハート型のグリルなどが装備され、レトロで愛らしいデザイン。変わらぬスタイルを保持する中で、先進安全装置を搭載、クラシカルなデザインと安全性を両立しました
インテリアは、ベースとなるヤリスとは一味違った、おしゃれな仕上がり。インパネとシートが同色となるオプションや8色から選べるレザーシートを採用しています。
ボディサイズは、全長4,090mm×全幅1,695mm×全高1,500mm-1,515mmととてもコンパクト、ベース車両と同様に取り回しのしやすいサイズ感です。
パワートレインは、1.0リッター直列3気筒エンジン、1.5リッター直列3気筒エンジン、1.5リッター直列3気筒エンジン+モーターのハイブリッドの3種類ですが、この中でMT車が選べるのは、1.5リッター直列3気筒エンジン搭載車。
グレード名は「15LX」と「15DX」で、このグレードの二輪駆動モデルで、6速MTが選択可能。クラシカルな旧車風のスタイルだからこそ、マニュアル車を選べば、“当時感”をより深く味わえるかもしれませんね。
ビュート ストーリーは、2023年2月17日に予約受付が開始され、発売は2023年秋を予定しています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,090mm×1,695mm×1,500mm | |
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ホイールベース | - | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,030kg | |
燃費 | WLTCモード:- | |
エンジン種類 | 直列3気筒 ガソリン 1,490cc | |
エンジン最高出力 | - | |
エンジン最大トルク | - | |
駆動方式 | - | |
トランスミッション | 6MT | |
新車価格 | 3,300,000円(消費税抜) |
■光岡 ヒミコ:まるでクラシックカーな超ロングノーズショートデッキのスポーツカーをMTで
《画像提供:Response》〈撮影:諸星陽一〉光岡 ヒミコ
ヒミコは、2008年に誕生した光岡が展開する2シーターオープンカー。そのコンセプトは「宝石すら、嫉妬する。」と大胆なもので、マツダ ロードスターをベースに内外装パーツを大胆に変更しクラシカルで高級感のある印象に仕上げた車です。
3代目ロードスターをベースとして誕生した初代モデルに対し、現行モデルは2018年に誕生した4代目ロードスターをベースとした2代目モデル。2022年12月8日には一部改良が図られ、オプション装備品の一部設定見直しと車両本体価格を改定が図られています。
エクステリアは、ベースのロードスターを感じられない程に、ロングノーズショートデッキなスタイルに変更。大きく張り出したフェンダーに、縦長のグリル、大きな丸目ライトがまるで1930年代のスポーツカーのような雰囲気を醸し出しています。
インテリアは、厳選された心地良い風合いのレザーシートに換装されるなどしており、ベース車両から差別化されています。
エンジンには、最高出力132馬力・最大トルク152Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを採用。ボディサイズは全長4,580mm×全幅1,740mm×全高1,235mmとロードスターと比較すると全長は665mm延長され、全幅は5mm広くなっています。
MTは全グレードで選択可能で、6速MTが搭載されます。
大胆なコンセプトに負けないスタイリングを持ったヒミコは、どこ行っても目立ち注目されることでしょう。さらにオープンカーなので、解放感に満ちたオープンエアーのドライブを楽しむ事もできます。こんな車をMTで操るのは至極の時間になること間違いなしです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,580mm×1,740mm×1,235mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,910mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 1,130kg | |
燃費 | WLTCモード:- | |
エンジン種類 | 水冷4気筒DOHC16バルブ ガソリン 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 97kW(132ps)/7,000rpm | |
エンジン最大トルク | 152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpm | |
駆動方式 | - | |
トランスミッション | 6MT | |
新車価格 | 4,991,000円(消費税抜) |
まとめ
《画像提供:Response 》ポルシェ 911 7速MT車 シフトノブ
2023年2月時点で新車で買える現行MT乗用車を全モデル紹介してきました。
意外と多いと感じるか、やはり少ないと感じるかは人次第ですが、バラエティ豊富なラインアップがまだまだ継続されていますので、きっとお好みのモデルを見つけられたのではないでしょうか。
電気自動車や燃料電池車など、現状では有段のトランスミッションを持たないモデルもどんどん広がりを見せています。さまざまなMT車を新車で手に入れられる現代ですが、意外と近い将来にはこのようなラインアップは途絶えてしまうかもしれませんね。
今のうちに、お好みのMT車で濃密なカーライフをぜひ送ってみてください。
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よくある質問
■MT車のラインアップは今後なくなっていっちゃうの?
ドライブ好きな方などから根強い人気を誇るMT車ですが、近年ではスポーツカーであってもAT車の設定のみとするモデルも多く、MT車の数はどんどん減少しています。また、モーター駆動の電気自動車や燃料電池車などではMTやATといったギヤボックスを持たないものが一般的なので、今後はそれらの車種が広まるにつれてもっとMT車の数が減っていくことが予想されます。
■MT車って、どの免許で運転ができるの?
普通自動車のMT車の場合は、普通自動車免許をお持ちの方が運転することができます。ただし、近年では取得時にAT限定普通自動車免許を選択される方も多くなっていますよね。こちらのAT限定では、MT車を運転することができず、MT車を運転するにはAT限定の限定解除をする必要があります。