トップへ戻る

N-VANとハイゼットキャディの違いとは?

N-VANとハイゼットキャディの違いとは?

7月13日に発売されたホンダの新型軽バン「N-VAN(エヌバン)」は、新世代の商用軽バンとして注目されています。N-BOXをベースとした「N-VAN」ですが、2016年に発売されたダイハツの「ハイゼットキャディ」も同じコンセプトの新世代の商用軽バンなのです。では、この2車にはどのような違いがあるのでしょうか。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

ホンダN-VAN/ダイハツハイゼットキャディ

N-VANの概要

Nシリーズ第6弾となる「N-VAN」は、働く人々の生活を見つめ、さまざまな仕事での使いやすさや優れた走行性能、安全性能を追求した新世代の商用軽バン。

軽乗用車「N-BOX」で新規開発したプラットフォームをベースとし、商用向けに専用設計し、FFと独自技術「センタータンクレイアウト」による低床化で、高さのある荷物も積載できる大空間の荷室を実現しました。

また、リアシートに加え、助手席シートにもダイブダウン機構を採用。助手席からリアシート、テールゲートにかけてフラットにつながる、広々とした空間を実現しています。

新ジャンルの軽商用車を目指した「ハイゼットキャディ」の狙い

新たな商用ニーズに対応する新ジャンルの軽商用車として登場した「ハイゼットキャディ」は、軽乗用車「ウェイク」をベースとし、その広さと高い室内高や低いフロア高そして使い勝手の良さを追求したFFレイアウトパッケージを採用し、ゆとりのある運転空間を創出。さらに、クラストップとなる荷室フロア高など、使い勝手の良い荷室を実現しています。

「N-VAN」そして「ハイゼットキャディ」は、ともに軽トールワゴンをベースにしている点と、新しい軽商用バンを目指したところは共通なのです。先に登場した「ハイゼットキャディ」は、同社のタントを始めとする他の軽ハイトールワゴンよりもさらに高い全高を備え、レジャーユースなどに対応する革新的な軽乗用車でした。

そこで、その高さを活かした荷室容量を活かす方法として、後部座席を排除した商用バンとなったのが「ハイゼットキャディ」です。主流のキャブオーバーバンより低い荷室フロアは、腰に負担がかからず、背の高い荷物を載せられることから、小売店での配達などの用途に便利とされました。

「ハイゼットキャディ」の荷室容量メリットは大きなものですが、乗用タイプの「ウェイク」から後部座席を取り去っただけの仕様であり、荷室容量は大きくても最大積載能力は乗用車と同じ150㎏のまま。そのため軽バンの主力ユーザーである宅配や、重い道具の多い建設業などでは350㎏積みのキャブオーバーバンには取って変わることは出来ず、おのずと利用できる用途は制限されてしまう事になります。

しかし、悪いことばかりではありません。「ウェイク」と変わらないということは、乗り心地も使い勝手も乗用タイプとかわらず、e:Sテクノロジーの採用で25.0km/リットル(JC08モード)の低燃費を達成したほか、軽商用車で初めてカメラとソナーセンサーを搭載した衝突回避支援システム「スマートアシストII」を一部グレードに採用するなど安全性能も高めています。

重たい荷物をのせる必要がないのなら、乗用車と同じ性能を持っていることで、仕事用との兼用が可能であることは大きな、メリットとなるはずです。

ハイゼットキャディの荷室

最大積載量が150kgに留まる「ハイゼットキャディ」に対して、「N-VAN」はキャブオーバーバンと同様に350kgとすることで、本格的な軽貨物としての利用を考えていることがわかり、3倍にもなる積載量の差は両車の根本的な性格の差を表しているのです。

また、センタータンクレイアウトを採用する「N-VAN」は、ダイブダウンされたシートはフラットな荷室となり、さらにFF化することで荷室長がキャブオーバーバンより短くなるという欠点も、助手席もダイブダウンさせることでクリアしています。

レジャー仕様としての汎用性も高い「N-VAN」

そして、「N-VAN」でもっとも特徴的な助手席側センターレススライドドアは、荷物の出し入れというよりも、アウトドアなどでの利便性や解放感というレジャーでの利用に活躍しそうです。「ハイゼットキャディ」はその室内の高さが売りですが、「N-VAN」もバイクや自転車の積載に十分な高さがあり、シートバックを超えて荷物を積み上げる必要がない限り、その高さの差は影響がないはずです。

そして、燃費は「ハイゼットキャディ」にはかないませんが、クラストップレベルの低燃費23.8km/Lを実現し、安全面では、安全運転支援システム「ホンダ センシング」をホンダ軽バンとして初めて全タイプに標準装備。衝突軽減ブレーキをはじめとする8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能とオートハイビームも搭載しており、「ハイゼットキャディ」以上の安全装備を備えているのです。

まとめ

ドライバーの高齢化や女性ドライバーの増加などにより、荷物の積み込みと積み下ろし時の負担軽減につながる低床フロアや、開口部の拡大は必須条件。また、一日の走行距離が乗用車の日ではないほど多い軽商用バンにとって、居住性能と安全性能の向上は不可欠になります。この点では「N-VAN」、「ハイゼットキャディ」ともに条件を満たしていますが、積載量3倍の差は大きく、商用バンとしての性能は「N-VAN」が圧倒します。

また、レジャーでの利用においてはその目的によってどちらが適しているかが分かれますが、多様性という点において上回る「N-VAN」の優位が目立ちます。

  • カービュー査定

関連するキーワード


N-VAN 軽自動車

関連する投稿


【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」!年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」!年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年5月新車販売台数ランキングによると、これまでと変わらずホンダ「N-BOX」が1位となったほか、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」といったスライドドアを有する人気のスーパーハイトワゴンたちの順位に入れ替わりはなく、上位陣の固定化が続きます。このほか、日産「ルークス」が一気に順位を上げたようです。


【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」! 年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」! 年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年4月新車販売台数ランキングによると、これまでと変わらずホンダ「N-BOX」が1位となったほか、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」といった3位まで入れ替わりはなく、スライドドアを有する人気のスーパーハイトワゴンたちの膠着状態が継続しています。このほか、スズキ「アルト」や、「ジムニー」といったスズキ勢が好調なようです。


【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない? それでも1位はやっぱり「ホンダ車」!年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない? それでも1位はやっぱり「ホンダ車」!年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年3月新車販売台数ランキングによると、言うまでもなくホンダ「N-BOX」が圧倒的な販売台数で1位となったほか3位まで入れ替わりはなく、人気のスーパーハイトワゴンたちの膠着状態が続いています。このほか、ダイハツがさらなる復活を見せていますが、大きな変化はありませんでした。


軽自動車ユーザーの約9割が次回も軽自動車を購入予定!軽自動車の最大の魅力は"維持費の安さ"【トータス調査】

軽自動車ユーザーの約9割が次回も軽自動車を購入予定!軽自動車の最大の魅力は"維持費の安さ"【トータス調査】

株式会社トータスは、同社が運営する「tortoise」にて、軽自動車を保有している20代~60代の男女を対象に「軽自動車ユーザーの車への満足度」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


【軽自動車販売台数ランキング】大人気"軽"「ホンダ N-BOX」が強い!ダイハツの軽も勢いを取り戻す

【軽自動車販売台数ランキング】大人気"軽"「ホンダ N-BOX」が強い!ダイハツの軽も勢いを取り戻す

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年2月新車販売台数ランキングによると、いつも通りホンダ「N-BOX」が1位となったほか3位まで入れ替わりはなく、人気車種の変わらぬ強さを見せつけました。ダイハツ「タント」が復活して以来、スーパーハイトワゴンたちの膠着状態が続きます。このほかは大きな入れ替わりはありませんが、多少の変化はあります。


最新の投稿


2025年お盆の渋滞、帰省ラッシュは8月9日、Uターンラッシュは8月11日と16日に!NEXCOが渋滞予測を発表

2025年お盆の渋滞、帰省ラッシュは8月9日、Uターンラッシュは8月11日と16日に!NEXCOが渋滞予測を発表

NEXCO東日本/NEXCO中日本/NEXCO西日本/JB本四高速/(公財)日本道路交通情報センターは、2025年のお盆期間(2025年8月7日(木)~8月17日(日)の11日間)における高速道路での交通集中による渋滞予測を発表しました。


【新車販売台数ランキング】1位はやっぱりあのトヨタ車!大人気「コンパクトSUV」も大躍進! 6月のランキングどうなった?

【新車販売台数ランキング】1位はやっぱりあのトヨタ車!大人気「コンパクトSUV」も大躍進! 6月のランキングどうなった?

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2025年6月の新車販売台数ランキングによると先月急上昇したトヨタ「ライズ」「ルーミー」といったダイハツのOEMが引き続き高い地位を維持したほか、「カローラ」が6位から復活し3位となり、上位陣に少し変化がありました。一方急落した車種などはなく、ランキング全体では大きな変化はなかったようです。


約7割のドライバーがお出かけ前に渋滞予測を確認!渋滞回避対策のトップは「渋滞しないルートを選ぶ」【パーク24調査】

約7割のドライバーがお出かけ前に渋滞予測を確認!渋滞回避対策のトップは「渋滞しないルートを選ぶ」【パーク24調査】

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に「渋滞」に関するアンケートを実施し、結果を公開しました。


アルファ ロメオ新型「ジュニア」発表!伝統の名称引き継いだコンパクトSUV

アルファ ロメオ新型「ジュニア」発表!伝統の名称引き継いだコンパクトSUV

Stellantisジャパンは2025年6月24日、アルファ ロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア(Junior)」を正式発表。同日より発売しました。


カーバッテリー110番とは?評判・料金・JAFとの違いも徹底解説

カーバッテリー110番とは?評判・料金・JAFとの違いも徹底解説

突然のバッテリー上がりに悩まされた経験はありませんか?そんなときに頼れるのが、全国対応の出張サービス「カーバッテリー110番」です。最短5分で駆けつけ、交換費用もバッテリー代・出張費・工賃込みの明朗会計。24時間365日対応しており、休日や深夜のトラブルでも安心して利用できます。本記事では、カーバッテリー110番のサービス内容やJAFなど他社との違い、利用するメリット・デメリット、実際の口コミまで徹底解説。バッテリー上がりに備えて、知っておきたい情報を網羅的に紹介します。