マツコ的に新型パッソは「総武線とババァ」
マツコ・デラックスにとって、トヨタ新型『パッソ』の乗り心地は、「区切りがない総武線」の雰囲気だそうです。2016年の4月12日、東京・六本木のイベントで、実際にパッソに座ってみたマツコの第一印象は、「あのほら、区切りかなかった時代の、総武線。あれを思い出した」と話しました。
「トヨタ最小5人乗り」をうたうパッソのシート回りを評価したマツコのいうとおり、このクルマの前後シートともに、左右ドアいっぱいまでフラットな座面が設定されています。
一直線に結ばれる座面のなかで、“突起”を感じるのはシートベルトのバックルぐらいだそうです。
これがパッソ
これがJR総武線
■マツコがパッソに乗って、総武線を思い出した理由
この一直線でフラットなパッソの座席空間に、マツコが重ね合わせた「総武線の座席」……。
おそらくは総武快速線を行くE217系や、総武線各駅停車を担うE231系が登場する前の時代の印象?ということでしょうか。
「JR東日本のクルマ」という意味で、型式名にEが付いたころから、自動車でいう「バケットシート」をイメージした横一列座席が登場した。
たとえば、全長20mほどのボディに4つのドアが付く車両は、最も長いロングシート部分は、だいたいが7人がけだった。その7人がけシートに、6人や5人で座られちゃうと……ということで、JRなどは、座席にポールを立てたり、マツコのいう「区切り」をつけたりと、7人がけに誘導する仕掛けを取り入れた。いわゆるバケットタイプという座席だ。
いま、マツコのいうこの“区切り”のおかげで、乗客は、7人がけ座席のひとりぶんスペースを守って腰かける。幅50cm満たないほどの座面や背もたれに、乗客はお尻や背中をあわせてきちんと座るようになった。こんな時代の電車シートひとりぶんに、マツコの身体が収まるはずがない。
■マツコ、一緒にパッソに乗る相手は…?
こうした過去の“電車あるある”を重ね合わせて、マツコはいまのパッソを評価していました。
これまで以上にフラットで、乗りやすくなったパッソ。居住空間が拡大したぶん、いっしょに乗る相手も気になるところですよね。
「どんな人と乗りたい?」という質問には、「こんな(マイクをマツコに向けているような)ババァたちと温泉に行くぐらいがいい。草津とかね」と話していました。
パッソ、実際に試乗してみた感想は?
■パッソ、燃費がすごい!
レスポンスの試乗記を調べてみました。
まず、パッソの素晴らしい点が、燃費です。
素晴らしかったのは燃費性能である。今回のドライブは混雑した市街地走行が約7割を占めていたため燃費的には結構厳しい条件だったが、すり切り満タン法で測った実燃費は22.6km/リットル。試乗車の平均燃費計は2年前に乗ったスズキ『ハスラー』と並んで結構辛かったため、給油するまでは燃費値はそれほど高くないと思っていたのだが、実燃費が燃費計値を大きく上回った。
パッソの最大の特徴は抜群の燃費の良さで、車両重量とエンジン排気量の相関はベーシックカーとしてベストバランスに近いと感じられた。車体が軽量であるため、敏捷性も悪くない。運転席に着座したときにボンネットがよく見えるため、取り回し性も優れていた。
■ただ、乗り心地には多少の難あり!?
人によって、乗り心地の感じ方はさまざまですが、乗り心地がよくなかった、という声もあるようです。
いただけないのは乗り心地の悪さをはじめ、クルマの味付け全般だった。果たしてパッソの快適性は現代のクルマとしては異例とも言える悪さで、商用ライトバンにも劣るレベルにとどまっていた。路盤が老朽化している西湘バイパス下り線のクルーズでは、高架道路の床板の継ぎ目を踏むたびに“ドタン!!バタン!!”という騒音が室内に響き、きつい突き上げを食らうという有様。また、市街路のアンジュレーション(路面のうねり)や舗装の補修跡を通過するときもサスペンションで入力をうまくいなすことができず、始終ブルつく乗り心地だった。路面の荒れがきつい場所ではピッチング(前後方向の揺れ)もかなり大きなものになった。
【トヨタ パッソ 450km試乗】ベーシックカーとしての使命を考えさせられる…井元康一郎 | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/article/2016/09/19/282040.htmlトヨタ自動車のベーシックカー『パッソ』を450kmほど走らせる機会があったのでリポートする。