トップへ戻る

ファンベルトの交換や調整は?異音が聞こえたら交換すべき?

ファンベルトの交換や調整は?異音が聞こえたら交換すべき?

自動車を動かすうえで必要不可欠な部品の1つがファンベルトです。今回はファンベルトについて、そもそもどのような部品であるのか、その寿命や交換時期はどれくらい・いつごろか、整備工場に交換を依頼した場合の費用や自分で交換する場合に掛かる費用・工具はどうなっているのかなどを紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

そもそもファンベルトとは?

ファンベルトとは自動車に使われているベルトです。タイミングベルトなどと並んで使われている重要な自動車部品になります。

ファンベルトの役割は、オルタネーター、ラジエーター、ウォーターポンプ、油圧パワーステアリングの油圧ポンプなどを駆動させることです。

エンジン始動中に生み出されている動力を、クランクシャフトプーリーを通じて、ファンベルトとプーリーを組み合わせることでこれらの部品に伝動させて作動させる仕組みとなっています。

ベルト類の製造メーカーとして有名なのは、三ツ星ベルトやバンドーというメーカーです。自動車メーカーによって採用しているベルトのメーカーは違いますので、交換作業をする場合にはその点を確認する必要があります。

ファンベルトの寿命、交換時期はどのくらい?

交換時期を逃してしまうとどうなるのか?

マツダのアフターサービスに関するウェブページを確認すると、ファンベルト(マツダの呼び方では他のベルト類とまとめてドライブベルトと呼んでいます)交換時期目安は新品を装着してから36ヶ月(3年)または60,000km走行した時点となっています。

これはあくまでも目安ですから、定期点検時に損傷が確認された場合などにそのまま交換する場合もあるようです。

上記で紹介した推奨されている交換時期でのファンベルトの交換を逃してもすぐに問題発生となるわけではありませんが、今の状態よりもよくなることはないのでタイミングを見つけて交換するようにしましょう。

劣化が進んでも機能していれば大丈夫ですが、万が一ファンベルトが切れてしまった場合、ファンベルトによって駆動することができていた部品が機能しなくなります。

パワステが効かない(ステアリングが急に重たくなる)、エアコンが効かなくなる、急にエンジンが止まる(オルタネーターによる電気供給がされなくなってバッテリーを充電することができなくなった結果)というような少々が発生することとなるのです。

年数や走行距離だけでなく、走行中にキュキュキュというスリップ音が聞こえるようになるとファンベルトの交換したほうが良いとも言われています。

しかし、その状態でファンベルトを交換しても異音がなくならない場合がありますので確実ではありません。車をジャッキアップして、自動車に取り付けられて実際に使われているファンベルトを確認し、溝の程度やゴムの劣化をチェックすることが確実な方法となります。

ファンベルトの交換方法、交換に掛かる費用や時間は?

お店で交換してもらう場合に掛かる費用・時間

ディーラー、カー用品店や個人の民間整備工場にファンベルトの交換を依頼する場合、部品代金と工賃(場合によっては技術料とも)が発生します。

関東マツダの工賃紹介ページを参考にすると、デミオやファミリアなどのスモールタイプ(コンパクトカー類と考えて良いでしょう)で1本あたり8,100円です。

業界の平均としては、普通自動車であれば作業工賃5,000-6,000円というのが相場と言われています。これらは工賃ですから、これに別途部品代がかかります、部品代は高くて10,000円くらいです。ベルトの長さや幅によって部品代は決まりますので、安いものは1,800円くらい、安いものはもっと安く販売されています。

自分で交換する場合

自分でファンベルトを交換する場合、発生する費用はファンベルトの部品代のみです。

これは必要な工具を持っている前提で、整備に必要な各種工具を持っていない場合で買いそろえる場合には工具購入代金も発生します。ファンベルトの交換に必要な工具や、フロアジャッキ、ジャッキスタンド、オフセットメガネレンチ、ラチェットレンチ及び該当サイズのソケット、クリップを外すための各種工具です。

ファンベルトの交換をDIYでやりたいと考えている方であれば、その他の整備もDIYでされるだろうと思いますので、特にフロアジャッキは高い位置までジャッキアップできるタイプを購入しましょう。

ファンベルトを交換する手順を端的に紹介すると、アイドラプーリーというベルトの張り具合を調整する部品を緩めてからファンベルトを外し、新しいベルトを取り付けたらアイドラプーリーを再度取り付けてファンベルトを張る、という感じです。

この作業をするためにはジャッキアップをしたうえで、フロントバンパーを取り外す、タイヤを外す、インナーライナーを外す、といった作業も必要になります。

アイドラプーリーを緩める前にベルトの張り具合を確認しておくと、ファンベルトを張る際にどれくらいのテンション具合にすればよいのかの目安となって便利です。

なおもともと緩んでいた場合にはもう少しテンション具合を強くするようにすると良いでしょう。

まとめ

今回はファンベルトの役割についての説明、及び交換するタイミングや交換にかかる部品代や工賃などを紹介しました。

最近では部品の電動化に伴ってファンベルトが使われていない自動車や、ベルト1本でそれらすべてを駆動させることのできるものもあるなど、ファンベルト事情も変わってきました。自分の車ではどのような構造になっているのかが気になる方や、整備するにあたって知る必要のある方は、行きつけのディーラーや整備工場で質問してみましょう。

  • カービュー査定

関連するキーワード


メンテナンス

関連する投稿


満足度の高いカーメンテナンスサービスランキング「ミスタータイヤマン」が総合1位に!【オリコン顧客満足度®調査】

満足度の高いカーメンテナンスサービスランキング「ミスタータイヤマン」が総合1位に!【オリコン顧客満足度®調査】

オリコン株式会社は、同社グループ会社である株式会社oricon MEが、過去2年以内に工賃を伴う自動車の整備サービスを依頼したことのある全国の18~84歳までの男女を対象に実施した『カーメンテナンスサービスについての顧客満足度調査』の結果を発表しました。


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

カー用品店などで見かけることの多いパーツクリーナーですが、実際には使ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。そこで、パーツクリーナーの役割や使い方、おすすめアイテムなどを紹介します。


【エンジンオイル】入れすぎた場合どうなる?見方は?確認方法と対処法まとめ

【エンジンオイル】入れすぎた場合どうなる?見方は?確認方法と対処法まとめ

エンジンオイル交換の際に、エンジンオイルを規定量よりも入れ過ぎてしまったらどうなるのでしょうか?本記事ではエンジンオイルをエンジンに入れすぎた場合のエンジンへの影響、エンジンオイルの量を測る方法や、エンジンオイルを入れすぎてしまった場合の対処法を掲載しています。


車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

季節によっては欠かせないカーエアコン。しかし、冷えない・効かないと感じることはありませんか?臭いや異音が気になっている方もいるかと思います。この記事では、車のエアコンの故障の原因や上手に使うための方法などを紹介!この記事を読んで、カーエアコンを上手に使いこなしましょう。


最新の投稿


BMW新型「X2」発表!待望のディーゼルエンジン搭載モデル

BMW新型「X2」発表!待望のディーゼルエンジン搭載モデル

2025年9月9日、BMWはプレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおける唯一のSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)「X2(エックスツー)」の新たなディーゼルエンジン搭載モデル「X2 xDrive20d(エックスドライブニーマルディー)」を発表。同日より、全国のBMW正規ディーラーにおいて、注文の受付を開始しています。実際の納車は、同年9月半ば過ぎから開始しています。


スバル新型「レックス」発表!ついに4WDモデルが登場

スバル新型「レックス」発表!ついに4WDモデルが登場

スバルは2025年10月16日に、コンパクトSUV「レックス(REX)」の新たな4WDモデルを発表しました。「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用し、さまざまな道でもパワフルで余裕のある走りを実現したモデルです。


【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!?人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!?人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年9月新車販売台数ランキングによると、不動の人気を誇るホンダ「N-BOX」が1位なのはこれまでと変わらなかったほか、以下5位まで順位の変動はなく、順位が固定かされている様子が確認できました。6月にも新型となったダイハツ「ムーヴ」が3位で安定しており、同じくスライドドアを備えるダイハツの「タント」より人気があるようです。このほか12位だった日産「デイズ」が8位になるなど一部の車種が躍進を見せています。


日産 新型「キャラバン MYROOM」発表!車中泊性能が進化

日産 新型「キャラバン MYROOM」発表!車中泊性能が進化

日産は2025年10月16日、車中泊やワーケーションなどで活躍する商用バン「キャラバン MYROOM(マイルーム)」の一部改良モデルを発表しました。実際の販売は、同年12月15日より開始する予定です。


カギ110番の評判・口コミは本当?料金や対応範囲・他社比較まで徹底解説

カギ110番の評判・口コミは本当?料金や対応範囲・他社比較まで徹底解説

突然のカギトラブルに焦った経験はありませんか?「家のカギを失くした」「車のカギが折れた」「金庫が開かない」など、日常生活の中で起こるカギのトラブルは、いつどこで発生するかわかりません。そんなときに頼れるのが、全国対応・24時間受付のカギ解錠サービス「カギ110番」です。この記事では、カギ110番の料金体系や対応範囲、口コミ・評判、他社との違いまでを徹底的に解説します。この記事を読めば、カギ110番が急なカギトラブルにも安心して依頼できる根拠が見えてきます。