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実用化目前?「空飛ぶ車」最新事情|市販化は2020年?

実用化目前?「空飛ぶ車」最新事情|市販化は2020年?

近年、自動車の自動運転技術と共に急速に注目度が高まってきた移動手段が、「空飛ぶ車」です。すでに世界各地で開発が進み、一説には東京オリンピックの開会式でお披露目ともいわれている。こちらの記事では世界各国の空飛ぶ車についての情報や最新情報などをまとめて紹介していきます。

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空飛ぶ車とは?

「空飛ぶ車」を口さがない人々からは「車輪のついたヘリコプターでしょ?」といわれているが、どちらかというと、”人が乗れるドローン”といえます。

それとは別に、従来の自動車の様にタイヤで地上を走行し、必要な際は離陸もできる文字通りの空飛ぶ車もあります。

【空飛ぶ車】で画像検索をすると、ファンタジックなイラストから、現在のヘリコプターやドローンに似た物まで、様々なデザインの画像が出てくる。その中でも目を引くのは、実物の画像です。

東欧スロバキアのエアロモービル社の開発した空飛ぶ車です。

同社の空飛ぶ車、その名も『AeroMobil』は地上を走行する時は翼を折りたたんで格納しており、未来的デザインではあるもののエアロパーツを装着したスポーツカーにも見える。

人気テレビゲーム『グラセフ5(グランドセフトオート5)』や、ハリーポッターなどのファンタジー映画に出てきた空飛ぶ車が、すでに本気で開発されているのです。

さらに米国のサムスンスカイ(Samson Sky)は、空飛ぶ車「スイッチブレード」を発表し、世界で予約が殺到しています。世界で最も人気の高い空飛ぶ車といっても良いでしょう。

スイッチブレードの自動車から飛行機へと変身する(格納式の左右の翼と尾翼を引き出す方式)のですが、所要時間は3分ほど。これからは空飛ぶ車を見かけることが多くなるのでしょうか。

空飛ぶ車のメリット

現在は「大地」が主なエンターテイメントの舞台ですが、今後は「空」がエンターテイメントの中心(舞台)となっていくでしょう。空が身近になることで、新しい体験や楽しさを生み出すことができ、ビジネス、快適な移動手段にもなっていくというわけです。

「空飛ぶ車」は、自家用セスナなどの飛行機と違い「発着後に長い滑走路」を必要としないため、駐車場程度の空地があれば、離着陸可能となります。(あくまでドローン型の空飛ぶ車の場合の話で、前出の「Aero Mobil」は滑走路が必要。)

これを急患輸送、警察(消防)の派遣などに利用することで暮らしの安全にも寄与します。また、人口の少ない過疎地域に道路を「これ以上に建設」し、維持していくよりも「空飛ぶ車」が発着できる平地を確保する方がコストが安くなります。

将来のインフラ維持の不安が指摘される日本では歓迎されるはずです。空飛ぶ車のメリットをシンプルに考えると下記が挙げられます。

メリット①~移動手段の手間を大きく削減することができる~

結論からいえば、空飛ぶ車の最大のメリット=「遠くまでの移動時間(手間)を大幅に削減できる」ことでしょう。極端な例となりますが、自宅→空港(出発地)→空港(到着地)→目的地というステップを一気に自宅→目的地とすることもできます。

このように、空飛ぶ車を利用すれば、この「移動時間の長さ」と「手間」(待ち時間)をどちらも解決することができ、空飛ぶ車は小規模の空港ニーズを満たす手段となりえます。

メリット②~空港や道路の有効活用となる~

空飛ぶ車が普及し、道路のニーズ以上となれば、高速道路(巨額の維持費)などのインフラを維持する必要がなくなるため、あまった予算で生産性の高い事業に投資も可能になります。加えて、道路(駐車場)などの土地を店舗などを有効活用できるようにもなります。

メリット③~空がエンターテイメントになる~

日本発のベンチャーCartivatorは、空飛ぶ車「Sky Drive」の開発で「新しい体験を通じて運転手の満足度を高めるような仕組みづくり」に取り組んでいます。

例えば、観光スポットのタクシーやレンタルカー会社に「空飛ぶ車」を提供し、空の時間を提供する(時間貸しで使用する)サービスや、ウェアラブルカメラの搭載で社内の風景(映像)を記録(編集)することで、乗った後も楽しめる工夫をし旅の思い出づくりをサポートする機能を空飛ぶ車「Sky Drive」に実装しようとしています。

この「空飛ぶ車」が実現すれば、新しいエンターテイメント産業(特別な食事、広告、建設)など、様々な関連のビジネスの需要=「空飛ぶ車のマーケット」が拡大していくことでしょう。さらに、若者などの車離れに一役買う可能性も秘めています。

2014年にトヨタ自動車が特許申請済み

「空飛ぶ車」の動力は、ガソリンエンジンより軽い「電気モーター」が検討されている様だが、そうなると「米国テスラ社など、電気自動車メーカーが有利なのか?」と考えてしまいます。

しかし、すでにトヨタは先行して2014年に「空飛ぶ車の特許申請」をしているのです。

流石、日本のトヨタ!否、世界のトヨタ!というべきで、自動車業界の巨人トヨタは、空という舞台でもいち早く動き始めている。

日本は出遅れた?空飛ぶ車の開発競争

空飛ぶ車は、米国、オランダ、ロシア、イスラエル、そしてスロバキアなど世界中で研究開発が進められている。実は日本はこの分野では大分出遅れています。

そして、なにかと世界一にこだわるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイが、なんと2019年に「空飛ぶ白バイ」を世界に先駆けて導入すると公言しています。

ドバイ警察に採用されたのは、ロシアのホバーサーフ(Hoversurf)社が開発した「スコーピオン」。1人乗りの文字通り「空飛ぶバイク」です。

これなら離着陸に必要な駐車場などの平地があれば「道路の混雑状況の影響を受けずに迅速に事件現場に駆け付けられる」というわけです。

ドバイ警察に採用が決定しているスコーピオンは、厳密には電動垂直離着陸機(eVTOL)に分類されるため、車のように道路を走行する機能はありません。

フル充電には3時間程度で、地上5メートルの高度を最高速度は時速70㎞で飛行可能で、遠隔操作のドローン・モードなら40分間の連続飛行が可能とのこと。

周囲360度撮影可能なカメラも搭載し、事件現場の情報収集にも活躍しそうです。ちなみにスコーピオンの価格は1台当たり日本円にして約800万円程度となっていて、意外と安く感じてしまいます。

空飛ぶ車の原理(仕組み)を見えてみよう

セスナ型の代表として、前述のAero Mobilを例にとって説明します。

同車は、2,000㏄のガソリンターボエンジンを搭載しており、このエンジンでプロペラを回して飛行します。

翼は地上では格納されていますが、これを展開し滑走して離陸。

そのため、滑走路が必要ですが、ドローン型の空飛ぶ車よりも高速で飛行ができます。一方、地上では、エンジンで発電した電力でモーターを回転させて走るハイブリッドカーなのです。

このように、市販化で1足先を行っているAero Mobilの動力源はハイブリッドシステムですが、ドローン型の空飛ぶ車の動力源として広く研究されているのはエンジンではなく、電池と電気モーターを動力にする方式です。

ホバーサーフ社の『スコーピオン』は、4基のプロペラで飛行します。車室はなく、乗車姿勢はバイクそのものです。

電動モーターとバッテリーで駆動するが、飛行時間は最長で25分とバッテリーの容量には課題がありそうですが、ドローン型の空飛ぶ車の中で先頭を行っています。

電池とモーターを積んでも、重量は現在のヘリコプターの動力源であるガソリンエンジンやディーゼルエンジンより遥かに軽い。その特性を生かした軽快な機動が期待される。

空飛ぶ車は誰のもの?

現段階では価格的にかなり高額になりそうな空飛ぶ車ですが、もし仮に、離着陸に必要な土地と高級自動車を持っている世界中の富裕層が購入するとしたら、価格は一気に下がることに。

その昔、米国の自動車王ヘンリーフォードが、それまで職人の手作りだった自動車を、ベルトコンベア方式(流れ作業)を導入して一気に庶民の手が届くものに変えたように、量産すれば価格は下がります。

そして世界中で空飛ぶ車が普及すればその経済効果は計り知れないものとなるでしょう。

空飛ぶ車の免許制度はどうなる?

ヨーロッパではすでに、前述のAero Mobilが認可を取っており、市販を待つだけなのに対し、日本では、免許制度をどうするかさえ決まっていない状況です。日本が海外と比べて遅れている一番のポイントの大きな要素ともいえるかもしれません。

日本ではそもそも、自家用飛行機の免許を持っている人が少なく、また免許を取得するのに必要な費用も500万円以上もかかります。これは米国の約3倍程の費用なのです。

技術的な問題がすべてクリアになったとしても、まずは、最も緊急性を要する警察・救急・消防などの分野から段階的に導入されると思われます。一般に市販されるのは恐らくその後で、免許制度もそれに合わせて整備されるのではないでしょうか。

日本国内でも複数のプロジェクトが進行中

日本政府も遅ればせながらチームを編成し、各企業を招集しています。

「空の移動革命に向けた官民協議会」には、トヨタ自動車を筆頭に小型車に強いダイハツ、NEC、パナソニックなどの電機メーカー、日本航空、ANAなどの航空会社、ヤマトホールディングス(クロネコヤマト)といった宅配業者も参加しています。

電気自動車の開発で海外企業の後塵を拝しつつあることが明白な日本の自動車メーカー。空飛ぶ車の開発で自動車先進国の名誉挽回となるのか期待したいところです。

日本の「空飛ぶ車」、お披露目は東京オリンピック?

各プロジェクトで、近い将来の実用化を目指して開発を進めている空飛ぶ車ですが、なんといっても注目なのは2020年に迫った東京オリンピックの開会式に、日本の空飛ぶ車が間に合うのか?というところ。

東京オリンピックの開会式に空飛ぶ車が現れ、聖火台への点火式を行えば、世界中の人々が驚き、長く記憶に残る開会式となるでしょう。

日本版空飛ぶ車の発売は2023年か?

日本で、空飛ぶ車の開発が最も進んでいるプロジェクトは『Cartivator(カーティベーター)』でしょう。

トヨタ自動車やパナソニックが資金・技術面などで支援するこのプロジェクトは、多くの技術者や学生などがボランティアで参加する有志団体。

試作機のパワーソースはバッテリーで、モーター駆動、二人乗り。陸上走行時は3輪で時速60㎞、飛行時には4隅のプロペラを回転させ滑走路は必要としない。

2019年5月に有人飛行試験、2020年にデモフライトをそれぞれ予定していて、2020年に迫った東京オリンピックの開会式で、空飛ぶ車による聖火点火を目指しているといいます。

発売は東京オリンピック後の2023年に発売を予定。

カーティベーターは、「モビリティを通じて次世代の人達に夢を提供する」を使命として掲げ、団体の活動と並行して、株式会社SkyDriveを設立している。カーティベーターが機体を開発し、SkyDriveが空飛ぶ車の製造・販売を行う予定とのこと。

ドローン型は、滑走路や、新たな道路網などのインフラ整備不要で、財政面、環境面でも有利なはず。日本の空飛ぶ車に否が応でも期待が高まります。

空飛ぶ車の発売時期は?価格はどれくらい?

今現在発表されている世界の空飛ぶ車の中で、最も早く市場に出てきそうなのは意外といっては失礼ですが、前述のスロバキアのエアロモービル社の『Aero Mobil(エアロモービル)』。

同社によると発売時期は2020年で、すでに予約受付けも開始しています。市販価格は日本円にしておよそ1億5000万円前後とのことです。

まとめ

住宅地上空を飛ぶ際の騒音、安全性や法整備など克服するべき問題点はいくつもありますが、人類にとって、自由に空を飛ぶことが長年の夢であることは間違いないでしょうう。その夢を実現する「空飛ぶ車」の登場はもう目の前に迫ってきています。

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