そもそもマッスルカーとは

では、まずマッスルカーに関しての定義や歴史をご紹介します。
マッスルカーとしての主な定義は、このような内容になります。
・米国にて1960年後半〜1970年代に製造されている(一部はオーストラリア製造のアメリカ車)
・高重量の車体
・V型8気筒エンジン(V8エンジン)を搭載している
・後輪駆動である
最近では「ニューマッスルカー」と呼ばれるモダンな印象の車種もありますが、見た目の印象では多くが「クラシカルで大きなアメ車」という印象を受けるかと思います。
その起源は、1955年に遡ります。
「クライスラー・300シリーズ」(現在のクライスラー・300とは別物です)
当時、アメリカ車において初の300馬力超えのエンジンを搭載しており、作りも豪華でかなり高価なモデルでした。
1957年には、アメリカン・モーターズ社より中型車に大パワーエンジンを搭載されたモデルが具現化されます。そして、1960年代に入りマッスルカーの愛好家が増え始め、今でもなお大きな人気を博しております。
■燃費は良くない
マッスルカーは、排気量が多く燃費もとても悪いです。
20km/L以上のハイブリッドカーが街中を走り回っている中、マッスルカーの燃費は3〜7km/L程度しか走りません。低燃費でエコな車が注目される昨今、マッスルカーは時代に取り残されているという見方もあるでしょう。
しかし、そんなマイナス要因を補って余りある程に、豪快でパワフルな走りがマッスルカーの大きな魅力として、今なお多くの人の心を掴んで離しません。
■維持費も普通の車よりも高くなってしまう
ご想像に容易いかと思いますが、マッスルカーの維持費はやはり高いです。
国産の普通自動車と比較して、過剰に維持費がかかる部分は自動車税と重量税。そして、ガソリン代になります。
・自動車税
排気量が4501〜6000ccの車両は88,000円/年。60001cc以上は111,000円/年になります。
普通自動車と比べれば2〜3倍の金額になります。
・重量税
2年に1度収める重量税。
マッスルカーであれば、安くても24,600円(1000〜1500kg以上)。重量が2000〜2500kgであれば最大63,000円。重量によっては、やはり高い金額になりそうです。
・ガソリン代
先述しておりますが燃費は3〜7km/L。極端に燃費が悪い車だと 0.8km/L という燃費もあるくらいです。
・修理費
また、旧車なため修理費用が高くつきます。修理に時間もかかる事もありますし、そもそも部品の確保が出来ないなんて事もあります。
自賠責や駐車場代に差異はありませんが、任意保険は保険会社によっては、すんなりと加入できない可能性もあります。
上記のように、マッスルカーは維持するだけでも、かなりの金額がかかります。
金食い虫のマッスルカーだからこそ、所有する事で満たされる欲求も一入です。
それでも欲しくなるおすすめなマッスルカー5選
デメリットがあったとしても見た目のワイルドさから欲しくなってしまうマッスルカーの中でも特におすすめなものをご紹介していきます。
■シボレー・シェベル

1964年から1977年にかけてゼネラルモーターズから製造されていた中型車です。
その間に初代から3代目まで台替りを経て最も成功を収めたマッスルカーの1台です。
映画「ワイルド・スピード」の2作目にて主人公の愛車でもあり、今でも根強い人気を誇ります。
今でこそ、マッスルカーというカテゴリーですが、当時は2ドアから4ドアまで多岐に渡るモデルがファミリー層に人気の大衆車でした。
日本への正規輸入はなく、全て並行輸入になります。
価格は300〜600万円ほどが相場になります。
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■ダッジ チャレンジャー

ダッジ・チャレンジャーはクライスラーが手がけるマッスルカーです。
1970年、2ドアクーペのスポーツカーとして誕生しました。
そして、誕生した年には8万台のセールスを記録しており、販売台数は16万5000台まで伸びました。
3.8L L型直列6気筒エンジンと5.3L V型8気筒エンジンが用意され、最大トルク66Nm、最高出力375ps。スポーツカーでありながら、マッスルカー独特のボディデザインに仕上がり、そのデザインは3代目チャレンジャーまで受け継がれています。
また、最大出力717psを誇る、6.2L V型8気筒ターボチャージャーエンジンを搭載した「チャレンジャー SRT ヘルキャット」モデルも存在します。
価格はモデルにもより250〜900万円ほどになります。
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■プリムス バラクーダ

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ダッジと同じくクライスラーのブランドの一つ「プリムス」。
プリムス・バラクーダは1964〜1974年にかけて製造された、2ドアクーペのマッスルカーです。
排気量7000ccを超えるエンジンを全長5m 全幅2mの大きなボディに搭載しています。
10年の間に2回のモデルチェンジを経て、3代目は同社のダッジ・チェレンジャーの兄弟車として注目を浴びました。しかし、3代目のデビュー時期に排ガス規制やオイルショックも重なり1974年に生産終了となります。
製造・発売当社の人気はフォード・マスタングに遅れをとってしまいましたが、昨今「ニード・フォー・スピード」や「ワイルド・スピード(7作目)」など数多くの映画作品にも登場し、人々の目に止まる機会が増えました。
価格相場は300〜600万円ほどですが、日本ではあまり出回っていない車種になります。
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■フォード マスタング

野生馬を意味する「マスタング」はフォード・モーターが製造販売するマッスルカーです。
第二次世界対戦にて活躍した戦闘機「ノースアメリカン P-51 マスタング」をイメージしたと言われています。
フォード・マスタングは、マッスルカーそしてスポーツカーの枠を超え、アメリカの自動車文化を象徴する存在となりました。
1964年から現代に至るまで7世代。
時代と共に姿を変え続けるも、6世代目(2005年〜2014年)で原点回帰のデザインとなり改めて世界中から注目されました。
2019年には誕生から50周年を記念しフルモデルチェンジを果たして新登場。
価格はモデル別に、493万円から1200万円までとかなり金額に幅があります。
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■シェルビー・コブラ

1962年から1970年の間にACカーズより製造・販売された超希少なマッスルカーです。
モデルはMK-ⅠからMK-Ⅲまで。走行性能としては、1960年代のレースにてフェラーリと競い合うほどの能力を持っています。
8年間で1000台程度しか販売されておらず、市場に出回る事がほとんどありません。
オリジナルが少ない分、レプリカが多く発売されているのですが、制作場所が不明なレプリカですら400〜500万円の価格がついています。
オークションなどでオリジナルが市場に出回る時は、数千万〜1億円前後の高価格で取引されており、4億円以上の値が付いた事もあります。
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まとめ
マッスルカーは、車両の価格が高く、維持費も高い。さらに、燃費もとても悪い。
都度、費用のかかるマッスルカーですが、筋骨隆々かつクラシカルなボディにパワフルで豪快な走りで、走っていれば目を奪われてしまうマッスルカー。
マッスルカーを所有できるという事は確かなステータスでもあります。
この記事をお読みいただいてマッスルカーに魅力を感じたのであれば、高い買い物かとは思いますが、それ以上のロマンを求めてみてはいかがでしょうか。