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【マニュアル車(MT車)の運転】忘れた人は思い出して!運転のコツと練習方法

【マニュアル車(MT車)の運転】忘れた人は思い出して!運転のコツと練習方法

MTの仕組みや坂道発進、曲がり方といったマニュアル車の操作を覚えていますか?代車が必要になったとき、運転に慣れていないマニュアル車だったら絶望的。また、荷物の搬入でトラックの多くはマニュアル車です。急な場面に備えてマニュアル車の運転方法を確認しておきましょう。

⏳この記事は約3~4分で読めます。[PR]


マニュアル車(MT車)とは

マニュアル車(MT車:Manual Transmission)とは、運転者が減速比(ギア)を選択して操作する変速機(トランスミッション)を搭載した自動車のこと。オートバイや農業用の機械にも装備されていますが、操作が容易なオートマチックトランスミッション(AT車:自動変速機)の普及により、現在は少なくなってきているのが現状です。

現在は、趣味性の高いスポーツカーや業務用の大型車への搭載が主で、スポーツカーでも価格帯が高いものはAT車がメインとなっており、フェラーリやマクラーレンといった代表的なスポーツメーカーもマニュアル車を廃止しています。

一方、低価格帯ではまだ需要が残っており、マツダのロードスターなどにはMTが搭載されています。

マニュアル車の特徴は

マニュアル車には、オートマ車のようにパーキング(P)やドライブ(D)のシフトレバーはついていません。オートマ車であれば「D」にシフトレバーを動かした後は、アクセルとブレーキで運転しますが、マニュアル車はシフトレバーを使って、自分でギアチェンジをしながら車を動かし、速度を調整できるのが特徴です。

マニュアル車のギアは5段階までが一般的ですが、7段階までギアがある車もあります。

ギアの呼び方は、以下の表をご覧ください。

NEXCO東日本管内の交通量推移
1 いっそく、ロー
2 にそく、セカンド
3 さんそく、サード
4 よんそく、トップ
5 ごそく、ハイトップ、オーバートップ
N ニュートラル
R リバース、バック

マニュアル車にメリットはあるの?

マニュアル車はオートマ車と比べると運転が複雑なので“怖い”印象があるのは事実です。しかし、マニュアル車だからこそできることやメリットがありますので、ひとつずつ紹介します。

マニュアル車はオートマ車と比べると安い

車種にもよりますが、マニュアル車の方がオートマ車に比べて部品が少なく、新車の車体価格が5万円~10万円ほど安い傾向があります。とくにヨーロッパ車は、同じ車種ならマニュアル車の方が割安です。

エンジンの回転域を自分の意思で選べる

車は、エンジンの回転数が上昇してトルクが増加し、一定の回転数でピークを迎え、それ以降は徐々に減少します。エンジンによってその力を一番発揮できる回転数(トルクバンド)は決まっています。マニュアル車は、トルクのピークの回転数を維持できるので、気持ちいい走行が可能です。

速度調整が細かくできる

アクセルを戻したときのレスポンスの良さも、マニュアル車の魅力のひとつです。

前の車に追いつきそうになった時も、ほとんどの場合はアクセルを少し戻すだけで速度を落とせます。

オートマ車はアクセルを戻しても車速への反応が遅いので、必然的にブレーキの出番が多くなります。坂道を下るときも、エンジンブレーキをうまく使えるマニュアル車のほうがメリットが大きいといえるでしょう。

マニュアル車のほうが安全?

運転が複雑なマニュアル車の方が、オートマ車よりも事故が多いと思われるかもしれませんが、実はマニュアル車のほうが安全といわれています。

それは、オートマ車は運転を楽にしてくれる一方、運転中の注意力が低下しやすく、事故を増やしてしまうのが理由のようです。

また、マニュアル車は、発進時に起きやすい事故のひとつのブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えも起きにくいといわれています。

さらに、作りもオートマ車と比べると部品数も少なくシンプルな構造のため、比較的丈夫で古い車でも修理できることが多いのも特徴です。オートマ車の場合は構造が複雑でデリケートなので、故障しても直せず車の買い替えをすすめられるケースもあります。

何より、運転している実感がある !

ドライバーがギアを選択するので、エンジンの性能を自分が引き出していると実感することができます。

シフトミスをしたり、ギアの選択がイマイチだったりと、ドライバーのスキルがそのままドライビングに反映されるのも魅力のひとつ。シフト操作を手間だと考えずに、ドライビングに必要な要素として楽しめるのであれば、マニュアル車を検討するのもアリではないでしょうか。

【マニュアル車の運転】エンストしないスムーズなスタート

エンスト(エンジンストップ)を起こしてしまう恐怖心から、マニュアル車を敬遠している方もいるのではないでしょうか。

次は、運転に慣れていない方や、操作を忘れてしまった方向けに、エンストしないスムーズなスタート方法を紹介します。

クラッチ操作

エンジンをかけるときは、クラッチペダルをしっかりと踏んでからキーを回します。エンジンがかかったら半クラッチまでクラッチペダルを上げ、その状態で少し止めます。最後はゆっくりクラッチペダルを離しましょう。

また、発進時に軽くアクセルペダルを踏み込みながらクラッチペダルを上げていくと、エンストしにくくなります。

クラッチの注意点

クラッチペダルをしっかりと踏んでキーを回さないと、エンジンがかからないのが注意点です。

仮にクラッチペダルを踏まずにエンジンをかけてしまうと、ギアがニュートラルでない場合、短い距離ではありますが車が動くので、追突などの思わぬ事故に繋がってしまうことも。

誤発進防止のために、1999年以降MT車には「クラッチスタートシステム」と呼ばれる安全装置の搭載が義務付けられました。クラッチスタートシステムは、クラッチペダルを床まで踏みこまないと、エンジンが始動しない機構です。

クラッチの仕組み

クラッチペダルを踏みこまないと、なぜエンジンはかからないのでしょうか。

クラッチはエンジンとタイヤの間に位置し、以下の3つの円盤状のパーツで構成されています。

・フライホイール
・クラッチディスク
・クラッチカバー

フライホイールはエンジンの動力を伝える部位で、フライホイールとクラッチディスクが圧着したり離れたりすることで、エンジンの動力をタイヤに伝達・遮断できます。クラッチカバーは、圧着に必要なパーツが収められており、フライホイールとクラッチディスクを覆うように装着されています。

フライホイールとクラッチディスクが圧着した状態でキーを回すと、エンジンの動力がタイヤに伝達されているにもかかわらず、エンジンの回転数が足りないため、エンストしてしまいます。そうならないために、クラッチペダルを踏みこんで、タイヤへの動力の伝達を切り離す必要があるのです。

【マニュアル車の運転】坂道発進のコツ

マニュアル車の坂道発進は難しいイメージがありますが、クラッチ操作ができれば、坂道でもスムーズな発進が可能です。

まず、上り坂の途中で止まる場合は、ブレーキペダルを踏むだけでなく、サイドブレーキもしっかり引きます。このとき、クラッチペダルも踏み込むことで、後退・エンストさせずのその場で止まれます。

次に、坂道発進をする場合は、クラッチを踏み込んだまま、アクセルを少しずつ踏み込んでいくと、あるところでエンジン音が小さくなります。これが半クラッチの状態です。

半クラッチは、車が前進する態勢ができたという状態なので、次にサイドブレーキを少しずつ緩めていくと、車が前へ進みます。それと同時にクラッチを少しずつ離していきアクセルを踏み込んでいけば、坂道発進ができます。

【マニュアル車の運転手順】ギアの選び方は?

マニュアル車で悩むことといえばギアチェンジでしょう。どうすればスムーズなギアチェンジができるのか、また、バックのときはどうすればいいのかを説明します。

ギアチェンジのコツ

ギアチェンジの失敗でよくあるのは、クラッチペダルを踏むよりも先にアクセルペダルを離してしまうケースです。 アクセルペダルを先に離してしまうと、エンジンブレーキがかかってしまい、速度が落ちてしまいます。

1速、2速の低速ギアでは特にエンジンブレーキの効きが強いので注意が必要です。クラッチペダルを踏むタイミングでアクセルペダルを緩めるよう意識しましょう。

バック時

バックでスピードを出すのは危険なので、速度の調整が重要です。ギアをR(リバース)に入れて、半クラッチでバックします。その状態でクラッチペダルを細かく踏んだり、戻したりすることを断続クラッチといいます。クラッチを切れば速度が下がり、クラッチを繋ぐと速度が上がります。

またマニュアル車に限らず、サイドミラーやルームミラーでは確認しにくい後方の低い部分などは、窓を開けて目視でも安全確認をしながらバックしましょう。

停車時

マニュアル車を止めるときは、アクセルペダルを戻して減速し、ブレーキペダルを踏んで徐々に速度を落としてからクラッチペダルを踏むのが、急ブレーキにならないポイントです。 車を止めるときは、サイドブレーキをしっかりと引いて、ギアはR(リバース)に入れておきましょう。

ニュートラルで止める方もいますが、万が一サイドブレーキを引く力が弱かったり、経年劣化によって制御力が落ちていると、車が動いてしまう危険性があります。ギアをRにしておけば、クラッチで繋いである車はそう簡単に動くことはありません。

まとめ

この記事で、マニュアル車の魅力が伝わったでしょうか?

昨今は、マニュアル車の数が減り、乗る機会も少ない状況になりましたが、オートマ車限定の免許しか持っていない方も、この機会に限定解除をして、ぜひマニュアル車の魅力を感じてみていただきたいです!

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