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トヨタ スターレット スポーツカーのようなコンパクトカー┃歴代モデルを徹底解説

トヨタ スターレット スポーツカーのようなコンパクトカー┃歴代モデルを徹底解説

今からさかのぼること46年前にトヨタが初代スターレットを販売しました。1999年に販売終了となるまでには5代のスターレットを世に出しています。今回は爆発的人気があった日本の名車、歴代スターレットの歴史を見ていきましょう。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


小さな星の意味を持つスターレット

トヨタ スターレット

トヨタ スターレット

スターレットは、トヨタで販売していた乗用車です。コンパクトサイズのボディは、初めての1台を買う人と女性に特に愛されました。優しい価格とスタイリッシュなパッケージングでファンを魅了しましたが、1999年に5代続いた歴史に幕を閉じました。

マイナーチェンジやフルモデルチェンジをこまめに実施していましたが、約60万円から約170万円というリーズナブルな価格設定を変えずに販売していました。やがて販売終了と共にヴィッツに小さな星を託しました。

スターレットの名前は英語ではstarletと書き、小さな星、将来有望な若手女優、女性スターという意味を持ちます。

初代のボディタイプは2ドアクーペや4ドアセダンがありました。また、初代はモータースポーツに使われることが多かったため、スポーティーなイメージでも人気を博しています。

初代 スターレット

パブリカ スターレットv

パブリカ スターレット

初代スターレットが誕生したのは1973年です。そのころに販売されていたトヨタのパブリカから名前をパブリカ スターレットという名前でうまれました。

当時販売されていた他の車と比べて安く買うことができる点と、その根強い人気で今も中古で購入する人がいます。

初代 スターレット KP45/KP47/KP51型のスペック

・1973年4月から1978年に販売
・デザイナー:イタルデザイン・ジウジアーロ
・乗車人数:5名
・ボディタイプ:2ドアクーペ/4ドアセダン
・搭載エンジン:2K型 1L3K型/1.2L
・駆動方式:FR
・全長:3790mm
・全幅:1530mm
・全高:1310mm
・ホイールベース:2265mm
・車両重量:755kg

2代目スターレット

トヨタ スターレット

トヨタ スターレット

スターレットS(1982)

パブリカとパブリカ スターレットの2台を組み合わせて1つの車になったのが2代目スターレットです。当時、コンパクトカーにハッチバックタイプのボディが流行していたのをきっかけにこちらもハッチバックタイプに変わりました。

駆動方式はFRを使っています。

2代目 スターレットのスペック

・1978年2月から1984年に販売
・乗車人数:5名
・ボディタイプ:3ドア or 5ドアハッチバック/5ドアバン
・搭載エンジン:3K型/4K-U型/4K-EU型
・駆動方式:FR
・変速機:3速/2速AT or 5速/4速MT
・全長:3745mm
・全幅:1535mm
・全高:1380mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:730㎏

3代目 スターレット

1984年 スターレットSi

3代目スターレットは1984年10月にフルモデルチェンジが行われた車です。駆動方式はFRからFFに変わりました。翌年に車体価格が安くなったソレイユが発売され、さらに翌年にはソレイユがカタログモデルになりました。

1987年1月にマイナーチェンジを行い、ソレイユLが限定発売されました。このソレイユLは、エアコンと色付きのバンパーが搭載されています。

1986年1月にはターボを搭載したモデルが発売され、すぐにマイナーチェンジを行うと同時にディーゼル車も発売されました。

ちなみに、ターボ搭載モデル以外の車にバンパーを大きくする調整が行われてフロントグリルも変更になりました。DX-Aの中止に伴いEFI車に4速ATを追加しました。

1988年に行ったマイナーチェンジはターボ搭載モデルに制御装置を追加して最大出力を110馬力に上げ、最もグレードが低いSTDを終了しました。

スターレットGTターボ

ターボを搭載しているスターレットの特徴はトルクカーブにあります。回転数は2000以上でほとんど全域、16㎏ものトルクを出しています。

ターボエンジンのサイズも小型と当時にしては珍しく、ターボラグも感じません。一旦、回転数が増えるとアクセルレスポンスも上がります。また、2速までの加速は相当なものがあります。かつてないほどの軽さにも定評があります。

3代目 スターレットのスペック

・1984年10月から1989年に販売
・乗車人数:5名
・ボディタイプ:3ドア or 5ドアハッチバック/3ドアバン
・駆動方式:FF
・全長:3700mm
・全幅:1590mm
・全高:1380mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:740㎏

4代目 スターレット

1989年12月にフルモデルチェンジを行ったスターレットは4代目になりました。全ての車のガソリンエンジンがDOHC仕様となり、その後フルタイム4WD車が発売され、衝突安全ボディCIASが発表されました。

排気量が増え、基本的な性能が上がり、商用車のバンは無くなりました。ターボ搭載されているGTグレードは135PS、ターボ搭載されていないSiも100PSと歴代で最もハイスペックを誇っています。4代目になってもそのスポーティーさは変わらず、その人気層も引き継いでいます。

衝突安全ボディとは、自動車が衝突する際に乗車している人に対して衝撃を吸収することと、生存するための空間を確保することを目的に設計された自動車のことです。名称はメーカーごとに変わります。

4代目スターレットのスペック

・1989年12月から1995年に販売
・乗車人数:5名
・ボディタイプ:3ドア/5ドアハッチバック
・エンジン:4E-F型/4E-FE型/4E-FTE型/1N型
・駆動方式:FF/4WD
・変速機:4速/3速油圧式AT or 5速/4速AT
・サスペンション:ストラット式(フロント)/トレーリング車軸式(リヤ)
・全長:3770mm
・全幅:1600mm
・全高:1380mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:790㎏

5代目 スターレット

1996年1月にもフルモデルチェンジを行ったスターレットは5代目になり、衝突安全ボディはGOAが採用されました。前輪駆動モデル(FF)はEP91型、四輪駆動モデル(4WD)はEP95、そしてディーゼルエンジンを採用しているモデルはNP90という型式になっています。

また、4E-FE型のエンジンを搭載しているモデルのグランツァSや、4E-FTE型のエンジンを搭載しているモデルのグランツァVというスポーティーな見た目を持つ自動車もあります。

今回のモデルから標準装備としてエアバッグやABSを追加して安全面にも力を入れました。シートベルトプリテンショナーやフォースリミッターも初めて標準装備として追加されました。

ターボを搭載しているモデルは以前よりもスポーツ走行に力を入れ、EP91型は駆動系を保護しつつホイールスピンを防止することで安全性を高めました。

4E-FE型のエンジンを搭載しているモデルの名称はルフレになり、3ドアと5ドアがあります。EP82-EFIエンジンと同じ型式で、異なる点は環境による性能と運転のしやすさを重視しているので最大出力が低下しています。

スターレットグランツァVとグランツァSのスペックの違い

スターレットグランツァVとグランツァSの違いをスペックで見ると下記となります。

【グランツァVのスペック】
・駆動方式:FF
・ボディタイプ:3ドア
・変速機:5MT
・乗車人数:5名
・全長:3790mm
・全幅:1630mm
・全高:1400mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:950kg

【グランツァSのスペック】
・駆動方式:FF
・ボディタイプ:3ドア
・変速機:4AT
・乗車人数:5名
・全長:3790mm
・全幅:1625mm
・全高:1400mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:930kg

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まとめ

トヨタ スターレットの歴代モデルを見てきたことで、当時のコンパクトカー市場の中心的な車であった事が分かったのではないでしょうか。

スターレットは、コンパクトカーでありながら走る楽しみを感じることを求めた車で、その流れを作ってきたと言ってもいいでしょう。

現在のコンパクトカー市場が安全面や充実した装備の向上とともに、走りを楽しめる車を求めているのもスターレットの存在があったからだと言ってもいいのではないでしょうか。今後も小さな星「スターレット」はその輝きを失うことなくファンの間で愛されていくでしょう。

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