24時間365日営業とは限らない
年末年始やお盆休みに帰省する際には寝ずに運転するとか、長距離トラックドライバーは夜通し運転しているのだから、道の駅も年中無休でいつでも開いているに違いないと思い込んでいる方はいませんか。
道の駅は、長距離トラックのドライバーがよく利用する高速道路のサービスエリアやパーキングエリアなどとはコンセプトが少し異なっています。
飲食店やコンビニエンスストアなどが沿線上にない高速道路では、24時間いつでも利用できる施設が必要であり、休憩メイン+軽食や販売コーナーの年中無休のサービスエリアやパーキングエリアが用意されています。
これに対して道の駅は地元の名産品の直売や地元の食を味わったり、地元を体験できたりすることをメインとした施設ですので、営業時間が限定されている場合も少なくありません。
地元の名産品を知ってほしい、もっと観光で足を広げてほしいと、地域起こしや地域経済の活性化も兼ねた施設であり、地域のスタッフがレストランでの調理やお土産の販売なども担当していることが多いので、営業時間は朝から夕方や夜までといったところが多いのです。
特に夜間の利用が少ない地域や冬の雪の寒さが厳しい地域などでは、夕方17時や18時と早い時間帯に終了するところもあります。
一方で、地方の田舎と思われる場所でも、あたりに目ぼしい施設がなく、唯一の立ち寄りスポットとなるケースや、人気の観光地などになると夜21時頃まで営業している施設もあります。
お休みについても年中無休のところ、年末年始のみお休みがあるところ、臨時休業があるところ、毎週定休日を設けているところなどがありますので、行ってみたい道の駅がある方は、営業時間や定休日について事前のチェックが必要です。
なお、駐車場やトイレ、電気自動車向けの充電器などは、施設サービスとしての営業時間外であっても、24時間365日利用できることも少なくありません。
深夜や早朝の運転でトイレに困ったときや、電気自動車の充電が切れそうなとき、運転途中で眠気が起きて駐車場に車を停めて少し休みたいというとき、近くに自由に利用できる道の駅がないかを検索してみる価値はあります。
コーナーごとに営業時間が異なるケースも
道の駅の中にはレストランやカフェ、軽食などのイートインコーナーや、農産物や水産物の直売所、お土産品コーナーや観光案内所、地域の体験コーナーやギャラリーなど、多彩なショップやコーナーが用意されています。
コーナーごとに運営者が異なっていたり、1つの施設の中に複数の専門店が入っていたりする場合もあり、それぞれで営業時間が異なることもあります。
たとえば、レストランはランチとディナーのみの営業、軽食コーナーは開店1時間後から夕方まで、お土産コーナーは終日営業、直売所は売り切れ次第終了といった具合です。
また、雪国などでは冬期は30分から1時間の繰り上げ営業があったりしますので、やはり、行く前にチェックが必要です。
特にレストランで食事をしたい、軽食コーナーでソフトクリームが食べたい、お土産が買いたいなど目的がある方は、施設全体での営業時間だけでなく、それぞれの目的場所の営業時間をチェックしましょう。
レストランの営業時間は要チェック
お土産売り場や軽食コーナーなどは比較的、道の駅の施設としての営業時間中はずっと利用できることも多いのですが、レストランについてはランチタイムやディナータイムなどの限定営業であることもあります。
旬の魚介類の海鮮丼や地元の銘柄牛を使ったステーキなどが食べたいというときは、ランチの時間帯やディナーの時間帯などをチェックしましょう。
中には早朝から夜まで営業時間中はエンドレスでいつでも使えるカフェテリア方式のレストランや、朝食メニューもそろえたレストランなどもあります。
また、地元の名産品を使った料理を一同に集めて、1回ごとに時間限定で食べ放題が楽しめるバイキング方式のレストランもあります。
バイキング方式の場合、営業時間や利用できる時間も限定されることがあるので注意が必要です。
なお、奥深い田舎や雪国ではディナー営業はしていないところもあります。
また、宴会やパーティーなど団体客向けの利用も受け付けていて、貸切営業で臨時休業するレストランもありますので、利用する直前に道の駅のホームページなどで最新情報を確認してください。
電気自動車用の充電ステーションがある道の駅も!
EV車用の急速充電ステーションのある道の駅もあります。こちらはほとんどの道の駅で24時間利用可能なので便利です。ただ、1基しかない道の駅がほとんとですので、今後電気自動車がさらに普及すると混雑が予想されるので注意が必要ですね。
まとめ
道の駅は高速道路のパーキングエリアやサービスエリアなどとは異なり、必ずしも24時間365日営業ではありません。
地方に行くほど夕方でクローズしてしまうところもありますし、地方でも夜遅くまでご飯が食べられたり、買い物ができたりする場所もあります。
また、雪が積もるエリアでは冬期の営業時間が通常期とは異なっていることがあるので注意しましょう。