タイヤ界の重鎮!ダンロップタイヤとは
※ミニバン専用タイヤ、ダンロップ・エナセーブRV505
ダンロップは1889年に、イギリスのバーミンガムで空気タイヤのパイオニアであるJohn Boyd Dunlopによって設立されました。
北米、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドのGoodyear Tire and Rubber Company(グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー)が所有および運営をしており、現在、日本においては、住友ゴム工業株式会社がダンロップの商標を使用してタイヤを製造・販売しています。
■数々の新技術で、タイヤの未来を広げてきたダンロップ
ダンロップの歴史は、タイヤの歴史ともいえ、タイヤの開発・発展に多くの功績を残してきました。1888年、イギリスで世界初の空気入りタイヤを発明し、1905年にはタイヤの表面に横溝のパターンを入れたタイヤを発明したのもダンロップです。
その後も1927年には時速326.6kmという当時の世界新記録を達成した車両に装着されたり、1960年には濡れた路面でハンドル操作が利かなくなる「ハイドロプレーニング現象」を初めて解明したりと、高い技術力によってタイヤの未来をどんどん広げてきたダンロップ。
現在に至るまで、その高いブランドイメージが維持され続けています。
■高級外車で純正採用多数!自動車メーカーからの信頼も厚い
高い技術力が世界的に知られたダンロップタイヤだけに、自動車メーカーからの信頼も厚く、ハイパフォーマンスなスポーツカーや高級セダン、プレミアムコンパクトカーまで、ダンロップタイヤを純正採用している車も多数存在します。
実際にダンロップのタイヤを標準装着したり技術承認したりしている車種としては、ポルシェ 911、メルセデスベンツ Sクラス、ベントレー ミュルザンヌと錚々たる顔触れ。
国産車でもダンロップ製タイヤを純正採用する例は多く、ハイパフォーマンスが求められるトヨタ GRヤリスや日産 GT-R、卓越したエコ性能が求められるトヨタ プリウスや、上質な乗り心地が求められるレクサス LSなど、ダンロップの優れたタイヤがそれぞれの車の魅力を支えています。
2021年、ダンロップタイヤの製品情報ニュースは?
※東京モーターショー【ダンロップエリア】
2021年のダンロップタイヤのニュースとしては、5月末まで開催が続いた「TOKYO AUTO SALON 2021」バーチャルオートサロンに、ダンロップとファルケンの合同バーチャルブースが出展されていたことが挙げられるでしょう。
コロナウイルスの影響もあってバーチャル開催のみとなった今年のオートサロンですが、その分会場まで足を運ぶ苦労なく、世界中のどこからでもオートサロンに参加できるというメリットもありました。ダンロップブースでは、「GAINER TANAX GT-R」レーシングカーなどの展示があり、話題を呼びました。
また、最新タイヤとしては、2021年6月にSUV用スタッドレスタイヤの最新作「WINTER MAXX SJ8+」が発売されました。ダンロップのスタッドレスでお馴染みの高い氷上性能が、SUVにぴったりの幅広いサイズ展開で選べるようになっており、今年のウインターシーズンに大活躍することでしょう。
ダンロップタイヤの選び方
■きっと知ってる!ダンロップタイヤのタイヤブランドをチェック
WINTER MAXX 02を装着する、スバルゲレンデタクシー。
ダンロップのメイン商品では「低燃費」「ロングライフ」を標準仕様としており、消費者にとってはとても頼もしい性能といえるでしょう。ダンロップのオリジナルブランドは、セダンやミニバン、軽自動車などの広い車種をカバーしています。
また、輸入車用タイヤやスポーツタイヤなどに独自ブランド製品を展開しており、スポーツ・サーキット用ではDIREZZAシリーズ、SUV用ではGRANDTREKシリーズなど、多様な自動車でも選択できるランナップを揃えています。
ダンロップでは、より安全で快適なドライビングが楽しめるよう、ボディタイプによりタイヤ選びをすることをおすすめしています。
セダン:VEURO VE304(静寂性の高さや操縦安定性の良さが特長のタイヤ)
ミニバン:エナセーブRV 505(耐ふらつき性能や耐偏摩耗性能などがうれしいミニバン用タイヤ)
SUV:GRANDTREK PT3(走行性能と環境性能を向上させたオンロード向けのSUV用タイヤ)
スポーツ:SP SPORT MAXX 050+(スポーツ走行性能とロングドライブ性能に優れたタイヤ)
軽自動車:エナセーブ EC204(耐摩耗性能と優れた燃費の高いバランスを実現したタイヤ)
セダン | VEURO VE304(静寂性の高さや操縦安定性の良さが特長のタイヤ) | |
---|---|---|
ミニバン | エナセーブRV 505(耐ふらつき性能や耐偏摩耗性能などがうれしいミニバン用タイヤ) | |
SUV | GRANDTREK PT3(走行性能と環境性能を向上させたオンロード向けのSUV用タイヤ) | |
スポーツ | SP SPORT MAXX 050+(スポーツ走行性能とロングドライブ性能に優れたタイヤ) | |
軽自動車 | エナセーブ EC204(耐摩耗性能と優れた燃費の高いバランスを実現したタイヤ) |
ダンロップタイヤのサマータイヤ
ダンロップタイヤのサマータイヤとしては、高級タイヤの「VEURO(ビューロ)」、コンフォート性能に優れた「LE MANS(ル・マン)」、エコ性能と長持ちが魅力の「エナセーブ」、ハイパフォーマンスな「SP SPORT MAXX(エスピースポーツマックス)」、サーキット走行にも対応する「DIREZZA(ディレッツァ)」などのブランドがあります。
それぞれ強みとなる部分がしっかりアピールされているので選びやすさが光りますが、どのタイヤを選んでも基本性能が充実している点もポイントです。
ミニバン専用という「エナセーブ RV505」のようなユニークなタイヤもラインナップされているなど、きめ細やかなラインナップに注目したいところです。
ダンロップタイヤのスタッドレスタイヤ
ダンロップタイヤのスタッドレスタイヤは、「WINTER MAXX(ウインターマックス)」シリーズとして、車種別に複数のタイヤがラインナップされています。
乗用車からミニバンまで幅広く推奨される「WINTER MAXX 03」や、SUVに特化することでふらつきを抑えた「WINTER MAXX SJ8」、ロングライフが求められる商用車向けの「WINTER MAXX SV 01」など、車種の特性ごとに最適化されたラインナップが特徴的です。
ダンロップタイヤのオールシーズンタイヤ
ダンロップは、近年その便利さから広がりを見せているオールシーズンタイヤもしっかりラインナップしています。乗用車向けの「ALL SEASON MAXX AS1」と、商用車向けの「ALL SEASON MAXX VA1」の2種類がラインナップされています。
どちらもドライ路面の安定したパフォーマンスと、冬用タイヤ規制にまで対応できる冬季路面性能があるので、1年中履きっぱなしにしておける安心感が魅力的ですね。
ダンロップタイヤのオフロードタイヤ
「GRANDTREK(グラントレック)」シリーズとして、必要とされる性能に応じたオフロード向けタイヤを複数ラインナップしているのもダンロップの特徴的な部分。
オンロード重視の「GRANDTREK PT3」から、ダートやマッド路面にも最適な「GRANDTREK MT2」、走破性とロングライフを両立してバランスの取れた「GRANDTREK AT5」と、利用シーンに応じた選びわけがしやすくなっています。
【2021年最新】ダンロップタイヤのおすすめ5選
ここでは、ダンロップタイヤのおすすめ商品をご紹介します。
■【サマー】VEURO VE304(ビューロ ブイイーサンマルヨン)
ダンロップ独自のサイレンステクノロジーにより開発された「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を搭載しています。
従来品と比較して静粛性能と操縦安定性能を向上し、環境に配慮する低燃費性能をも両立したプレミアムコンフォートタイヤです。
■【サマー】LE MANS V(ル・マン ファイブ)
サイレントコア(特殊吸音スポンジ)を搭載したダンロップのコンフォート低燃費タイヤです。
長持ちする低燃費タイヤに良質の快適性能をプラスし、静粛性についても「溝壁セレーション」という技術が採用されており、気柱共鳴音を抑えています。
■【サマー】エナセーブ RV505(アールブイ ゴーマルゴ)
横風や道路の轍等による、不意なふらつきでも安定した走行を実現しています。また、定員乗車時のコーナリングやレーンチェンジ後の荷重移動をがっちり支えてくれます。
ミニバン特有のふらつきを抑制して、トータルライフや静粛性にも配慮した、より安全・快適が続くミニバン専用タイヤです。
■【オールシーズン】ALL SEASON MAXX AS1(オールシーズンマックス エーエスワン)
近年頻発する異常気象によって、これまで積雪のなかった地域でも雪が積もってしまうことも心配されます。そんなときにも安心なのが、サマータイヤのような乗り心地と冬用タイヤ規制にも対応できる冬性能を両立したオールシーズンタイヤ、「ALL SEASON MAXX AS1」です。
静粛性とウエット性能においてサマータイヤ同等の性能を確保しつつ、雪上でもしっかり止まれて、おまけにロングライフまで実現しているALL SEASON MAXX AS1。これ1本で愛車のタイヤ選びは決まりかもしれません。
■【スタッドレス】WINTER MAXX 03(ウインターマックス ゼロスリー)
「モチ・ロン・ギュ」でおなじみのダンロップのスタッドレスタイヤの最新作が、「WINTER MAXX 03」です。
「モチ」は約4年後でも氷上ブレーキ性能がより良好に持続する特性を表し、「ロン」は空洞や混入物が少ない「高密度ゴム」を採用していることで、摩耗しにくいロングライフを表現。そして「ギュ」では氷の上でもギュッと止まる氷上性能を表しています。
最新となる03では、氷上でのブレーキ性能やコーナリング性能を02から大幅に向上させ、さらに安心の雪道性能を実現。幅広い車種に対応するサイズラインナップで、冬ドライブの安心感を手に入れやすくなっています。
まとめ
ダンロップ ENASAVE EC204を装着。
今回は、老舗メーカーであるダンロップタイヤの性能や特長、選ぶ際のポイントをご紹介しました。ダンロップが数あるメーカーの中から選ばれる理由は、信頼性の高さを評価されているからかもしれません。
タイヤの買い替えをご検討中の方は、ぜひダンロップタイヤも検討してみてください。
よくある質問
■ダンロップタイヤの特徴は?
ダンロップタイヤは、タイヤメーカーとして歴史が深く、技術的なノウハウが蓄積されていることによる高い技術力と、バランスの取れた価格感が魅力的です。近年ではオールシーズンタイヤを積極的に国内展開していることでも話題です。
■ダンロップタイヤはどこで買えるの?
ダンロップタイヤは、タイヤ専門店やカー用品店で一般的に購入ができるほか、ネット通販などでも購入することができます。高い人気を誇るメーカーだけに、幅広い入手経路が利用できます。
■おすすめのダンロップタイヤはどれ?
おすすめのダンロップ製タイヤは、サマータイヤであるVEUROシリーズの最新作「VEURO VE304」です。卓越した快適性能に静粛性とウエットグリップ性能まで備わるオールラウンドなハイグレードタイヤで、コンパクトカーから高級車までドライブをさらに快適にしてくれるでしょう。