どういう車ならバイクを運ぶことができるの?
■定番はトラックか箱バンで運ぶ!
《画像 日産自動車》日産 NV100クリッパー リオ
まず最初に考えたいことは、どういう車ならバイクを運ぶことができるのかということです。持ち運びたいバイクを配置するのに十分な容量のある車であれば運ぶことはできますが、トラックや箱バンタイプの車が定番車両となっています。
軽トラ・箱バンでバイクを運ぶメリット・デメリット
■軽トラで運ぶ!メリット・デメリット
トラックでバイクを運ぶことのメリットとして、荷台に乗せることとなるためバイクの汚れが荷台に落ちてもほとんど気にならないという点が挙げられます。荷台周りにはフックをかけるための箇所も装着されているので、後付けで用意する必要もありません。
デメリットを挙げるのであれば屋根が無いため雨天時には雨にさらされること、軽トラックであれば最大積載量が350kgまでになっていること、などがあります。
■箱バンで運ぶ!メリット・デメリット
箱バンで運ぶメリットの1つはバイクを車内に積むことができるという点です。もちろん車両の室内寸法内に限られますが、車内に積めば天候不順の際にもバイクが雨に濡れる心配もなくなります。それと同時に空いているスペースへ工具やツナギ、スペアパーツを置くこともでき、非常に快適です。
デメリットとしては屋根によって高さが制限されること、バイクを積む際に人間が腰をかがめたりしゃがむことで積み込む作業性が悪くなることなどがあります。
その他、フックをかけるためのクランプを後付けする必要があったり、取り付けられていたとしても位置が悪くて使いにくいという場合もありので、使いやすいように変更・調整することを前提と考えておくほうが賢明です。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自身にとってどちらがいいか考えてみましょう。
バイクを運ぶために最低限必要な道具
■スロープ
まず必要となるものの1つがスロープです。
ラダーレールと呼ばれるものもありますが役割はどちらも一緒で、バイクのある地上と積み込み先の床を繋ぐ梯子となります。なお、積み込みの際にはヒトが登る分も必要となるので、2つ用意しておくと確実です。
価格としては、5,000円ほどのものから10,000円を超えるものも。2本セットで30,000円というものも。予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
■タイダウンベルト
タイダウンベルトも外せません。タイダウンベルトは荷物を固定する際によく使われる定番の道具で、カムバックルを用いた固定・解除を行うカムバックル式と、ラチェット構造になっていてハンドル操作をするだけで締めることができるラチェット式の2つに分けられます。
ベルト系のアイテムは奥が深く、ボディに傷がつかないようにボディ側に金具などが何もついていないベルトを巻いて取り付け、そこにタイダウンベルトのフックをかける方法もあります。
タイダウンベルトは2本2,000円くらいで購入することが可能です。1本で2,000円を超えるモノもあります。使ってみるとわかりますが、モノによっては貧弱なベルトが使われていることもあるので、これについてはある程度良いものを購入するべきというのが、筆者の意見です。
トラックであれば、タイダウンベルト4本ほどとスロープ2本あれば荷台にバイクを積むことができます。
【おまけ】あると便利なアイテム
■ローラースタンドとフロントステムアップスタンド
フロントローラースタンドとリアローラースタンドを使うと、バイクをより安定させることができます。
ローラースタンドはローラーがついているスタンドのことで、リアのスイングアームに引っ掛けるとリアタイヤを浮かすことができます。地面と接する幅もタイヤ広くてより安定しており、積み込みだけでなく日頃のメンテナンスでも使えるのであると便利です。
フロントステムアップスタンドは、フロントのアンダーブラケットに空いている穴部分を用いてフロントのジャッキアップをするアイテムになります。こちらもリアローラースタンドと同様に安定感が増すので、オススメです。もちろん日常での整備にも利用できます。
アンダーブラケットを用いてジャッキアップする方法ではなく、フロントタイヤを直接乗せてバイクを固定するフロントホイールクランプというアイテムもあります。
まとめ
バイクを積むのに十分なスペースのある車と、道具があれば意外とバイクを積み込むことは難しくありません。
適した車を持っている方や今後購入予定のある方でバイクをお持ちの方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、バイクは100kgを超える重量物であり、作業中に転倒すると人もバイクも怪我をしますので、その点はご注意ください。