滋賀県甲賀市の「忍者ICOCA」確かに欲しくはなるが…
滋賀県甲賀市が市民に交付している交通系ICカードが、ネットオークションで高額で取引されてます。甲賀市は交付したICカードを適切に利用してほしいと、同市ウェブサイトで呼びかけています。
甲賀市は滋賀県南部に位置する人口約9万人の市。
信楽焼や甲賀忍者の里として知られ、JR西日本の草津線と信楽高原鐵道、近江鉄道が通っています。
このうち草津線は、草津~貴生川間でJR西日本のICOCAなど全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードを利用できます。
2018年春には、利用できる範囲が草津~柘植間の全区間に拡大する予定。
甲賀市の呼びかけによると、草津線の利用促進やICカードの普及啓発などを目的に、忍者のイラストをあしらったオリジナルICOCAカードを作成しました。
今年3月から市内の子育て世帯など約1万5000世帯を対象に給付しています。
一方、このおオリジナルICOCAカードが、ヤフーオークションで1~2万円台で約10件出品されるという事態がおこりました。
甲賀市は「残念ながら一部でインターネット等を通じて販売されている事例もあり本来の趣旨と違った目的で利用されていることから、適切な利用をお願いします」と呼びかけています。
JR西日本が近畿圏のICカードエリアを拡大してたこと、知ってた?
そんな話題の「ICOCA」ですが、新たに導入された区間があります。
JR西日本の近畿統括本部は8月1日、草津線の貴生川(滋賀県甲賀市)~柘植(三重県伊賀市)間に同社のICカード「ICOCA」を導入すると発表しました。
草津線は、東海道本線の草津駅(滋賀県草津市)と関西本線の柘植駅を結ぶJR西日本の鉄道路線。現在は草津~貴生川間のみICOCAが導入されています。
発表によると、貴生川~柘植間にもICOCAを導入し、近畿圏におけるICOCAのサービスエリアを拡大。甲南・寺庄・甲賀・油日・柘植各駅で、ICOCAをはじめとした交通系ICカードを利用できるようにします。
サービス開始は2018年春の予定。
この導入で、交通系ICカードが滋賀県内にあるJR西日本の全ての駅で利用できるようになるといいます。
函館市電・函館バスのICカードも「イカす」!?
西日本鉄道(西鉄)子会社のニモカなどは、北海道の函館市企業局交通部(函館市電)と函館バスが導入するICカードの名称が「ICASnimoca(イカすニモカ)」に決まったと発表しました。2017年春からサービスを開始します。
ICASnimocaは、西鉄が展開しているnimoca(ニモカ)ベースのICカード。発表によると、「ICAS」は「Intelligent CArd System」の頭文字を取ったもので、函館市電・函館バスの磁気式カード「イカすカード」の名称の一部を採用。
導入路線は函館市電の全2系統と函館バスの路線バス全184系統。これに伴い市電の電車31両と函館バスのバス233両がICカードに対応します。
全国相互利用サービスにも対応し、JR北海道のKitacaなどでも市電やバスを利用できる。2017年春からサービスを開始しますが、IC定期券については2017年度中のサービス開始を予定しています。
nimocaは西鉄や熊本市電、宮崎交通など九州の交通事業者で導入が進んでいますが、九州外の交通事業者が導入するのは、これが初めてになります。
北九州モノレールのICカードは「モノスゴカ」って知ってた?
北九州高速鉄道(北九州モノレール)とJR九州は11月26日、北九州モノレールが発行するICカード乗車券の名称を「mono SUGOCA(モノスゴカ)」に決めたと発表した。
mono SUGOCAは2015年秋に北九州モノレールが導入する予定のICカード。JR九州のICカード「SUGOCA(スゴカ)」をベースにしている。今年6月から7月にかけてカードの名称を一般から募集し、SUGOCAにモノレールの「mono」を組み合わせた。カードのデザインは小倉駅ビルとモノレール車両をイメージしたものに決まった。
北九州モノレールは2008年と2010年にICカード乗車券の実証実験を行ったが、福岡県内でJR九州のSUGOCAや西鉄グループのnimocaといった相互利用可能なICカードが普及したことから、JR九州のSUGOCAを導入することにした。