ピレリとは?
ピレリ
ピレリは、イタリアのミラノに本社を置く1872年創業の歴史豊かな会社で、現在は中国化工集団の傘下にあります。
イタリアメーカーということもあり、デザイン性あふれるタイヤの製造に強いのが特徴。また、タイヤ業界においては世界7位の規模を誇ります。
このピレリは1872年にジョヴァンニ・バッティスタ・ピレリによって創業されました。F1にも積極的に関わっていた経緯もあります。このピレリの子会社がタイヤに特化したピレリタイヤになります。
■ピレリと他メーカーのタイヤ、違いは何?
ピレリタイヤは、性能が高いこともありやはり安いタイヤではありません。日本の国産メーカーと比べると2倍以上も値段の差が生じることもあります。
では一体、ピレリタイヤと他メーカーのタイヤでは何が違うのでしょうか?
独特のタイヤ形状
ピレリタイヤは形状が独特で、日本の国産メーカーのタイヤとは異なった、穏やかに弧を描く独特のフォルムを採用しています。このためにタイヤだけ見れば、「あの車両はピレリタイヤを使っている」ことがわかります。
特に高級車等にこのピレリタイヤは多用されています。この独特のタイヤ形状は装着した車両の操縦性を向上させる効果があります。
審美的に優れているという点も見逃せません。
スポーティーなグリップ性能と乗り心地
ピレリタイヤの乗り心地は正に極上で、高級タイヤの名にふさわしい最高の乗り心地を実現してくれるのがピレリタイヤになります。
ピレリタイヤは軽くてしかもしっかりとグリップが効きますから、どんな路面・天候でも走行しやすくなっています。
とはいえ、スポーティーな性能が備わっている分、レースサーキットや高速道路のように、ある程度整備されたようなコースを走るのに向いているとも言えるでしょう。また、ピレリタイヤに対する批判として、デリケート過ぎるというものがあります。
そういった意味ではユーザーを選ぶのかもしれませんが、逆にピレリならではの癖を理解して使いこなせれば他のタイヤメーカーのタイヤに負けることはないでしょう。
世界中で信頼されるピレリ!実績をチェック
ピレリ『CINTURATO P7』
ピレリの名は世界中で認知されています。世界における販売実績も豊富であり、特にヨーロッパ市場・高級車市場においては圧倒的な支持を得ています。
日本においてはまだまだ知られていないかもしれませんが、外車に詳しい人の中ではよく知られているタイヤメーカーでもあります。
また、このタイヤメーカーのタイヤはとにかく性能が良いこともあり、レースに行く際にこの会社のタイヤにする人もいます。
■F1タイヤは全てピレリ!モータースポーツで大活躍
ピレリが唯一のタイヤサプライヤーとして選ばれているのがF1世界選手権です。
これはピレリの長いモータースポーツへの関わりの一部であり、ピレリのタイヤは古くからF1やWRCにタイヤを供給していました。ミシュランやグッドイヤー等とシェアを争ってきましたが、2011年からはピレリタイヤのみがタイヤを供給しています。
それもそのはず高性能ですから、他のメーカーが参入する余地はありません。そもそもピレリはF1が最初に開催された1950年から積極的にF1と関わってきました。
当時はアルファロメオやフェラーリ等のチームに対してタイヤを供給していましたが、ほぼ全てのレースでピレリタイヤを用いた車両が優勝するほどに圧倒的な優位性を当時から示していました。
その後は供給休止をした時期もあったものの、昨今ではまた本格的にF1に参入するようになっています。
■スーパーカーが続々と純正採用中
ピレリタイヤはスーパーカーと相性が良く、例えばフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンといったスーパーカーメーカーや、ベントレーなどの超高級車メーカーに純正採用されている実績があります。
スポーツタイヤのPゼロシリーズはもちろんですが、近年流行しているSUV向けタイヤでも、オールシーズンタイヤのスコーピオン・ヴェルデ・オールシーズンがベントレー・ベンテイガの純正装着品として採用されるなど、舗装路だけに留まらない高性能が高く評価されています。
ピレリタイヤのおすすめ5選
ピレリタイヤ…チントゥラートP6
ピレリタイヤは手が出せない高級タイヤと思っていませんか?これはある面で正しいことは確かですが、なんと言っても長持ちするのがこのタイヤの特徴で、トータルコストは下がります。また、グリップ力も強く、事故なども防いでくれます。
一般車両にこちらのタイヤを用いれば、実に走行性能も上がってきます。燃費改善にも役立つので、そういった意味ではかなりお得なタイヤでもあります。ここではそんなおすすめタイヤを5つ紹介します。まずはチェックしてみて下さい。
■1. CINTURATO P1(チントゥラートP1)
チンチュラートP1は安全性を高めつつドライビングの楽しさを高めてくれます。走行シーンとしては、街中や郊外走行に向いており、多様なシーンで使える汎用性もあります。
また、環境への配慮もされて作られていますから、エコを気にする人にもおすすめします。
■2. P ZERO NERO(ピー ゼロ ネロ)
こちらは重量級のハイパワースポーツカーやセダンにも対応する高性能タイヤになります。
またスポーティな性能だけでなく、耐摩耗性の高さもうれしいところです。
価格的には高いものの、ホンモノの質を求める人には最良のチョイスになります。価格は、1.5〜2万円程度になります。(2020年7月現在)
■3. DRAGON SPORT(ドラゴン スポーツ)
DRAGONSPORTは、アジアパシフィック向けに開発された専用タイヤになります。原産国は中国ということもあり、実に安価なことが特徴。特売品であれば1万円程度で購入することが出来ます。
それでいてピレリの名前に恥じない高性能さが魅力の一品。
「格安で済ませたいけれども、性能も欲しい」という人におすすめのタイヤになっています。
■4. CINTURATO ALL SEASON PLUS(チントゥラート オールシーズン プラス)
CINTURATOALLSEASONPLUSはオールラウンダーかつオールシーズン対応のタイヤになります。
都会のドライバーを対象に製造されていますが、冬季の雪道等にも対応しています。冬用タイヤ規制にも対応できるスリーピーク・スノーフレークマークとM+Sマーク付きの高性能タイヤです。
オフロードもある程度こなせてしまいます。もしもどういったタイヤにしたら良いか悩んだ場合には、まずはこちらの製品をチェックしてみると良いでしょう。
■5. ICE ASIMMETRICO PLUS(アイス アシンメトリコ プラス)
雪道を走行するならばこのスタッドレスタイヤがお勧めになります。
こちらは雪国に住んでいる人にはうってつけのタイヤであり、価格も1万円台から購入できる破格のタイヤになっています。
スタッドレスタイヤということもあり、圧倒的なグリップ力を誇るだけでなく、デザイン性も高い点も魅力。
まとめ
ピレリタイヤは実にお勧めできるタイヤになります。国内メーカーのタイヤに飽きたらトライしてみるのも良いでしょう。
特にスポーティさが最優先というならば、絶対に選んでおくべきタイヤになっています。