東急電鉄、池上駅の「改札内踏切」解消へ…橋上駅ビルを整備
東京急行電鉄(東急)は4月18日、池上線の池上駅(東京都大田区)で駅舎改良と駅ビル開発計画に着手すると発表しました。橋上駅舎と駅ビルを整備し、改札内にある踏切を解消します。
発表によると、駅舎・駅ビルは鉄骨造5階建て。2階部分に駅の事務室と改札、3階より上には店舗を設けます。
これにより現在の北口のほか南口も新設し、駅構内の踏切を廃止します。外観は「池上本門寺を中心とした門前町の歴史性」をデザインに取り入れるとのことです。
今年6月に着工し、2020年9月末に開業の予定。
外観デザインには「池上本門寺を中心とした門前町の歴史性」を採り入れる。
■池上線についてもっと知りたいあなたに!!
現在の池上駅
池上線は五反田~蒲田間10.9kmを結ぶ東急の鉄道路線です。
池上本門寺の参拝客輸送を目的に池上~蒲田間が1922年10月に開業し、1928年6月までに全線が開業しました。
池上駅のホームは、蒲田方面の線路と五反田方面の線路の外側にホームを設けた相対式で、改札口を含む駅舎は北側の蒲田方面ホームに隣接しています。
五反田方面ホームへは駅構内にある踏切を通らなければならず、安全上の課題を抱えていました。
その一方、池上線は2006年からの10年間で乗降客数が約10%増加。
東急は「都心への利便性が良いほか、羽田空港にも近く、洗足池や戸越銀座など魅力ある観光スポットがあることから、今後、国内外からのさらなる来街が期待できるエリア」とし、2016年12月には戸越銀座駅をリニューアルしています。
「気になる!!」池上線の戸越銀座駅が「木になった」!?
東京急行電鉄(東急)は11月25日、池上線戸越銀座駅(東京都品川区)のリニューアル工事が12月11日に完了すると発表しました。これに伴って、記念式典が同日行われました。
発表によれば、多摩産の木材を約120立方m使用し、駅舎の内装やホームの上屋を改修。
上屋はホーム全体にかかるよう従来の上屋より拡大。木製ベンチも設置しました。
戸越銀座駅は1927年8月28日に開業。東急は駅の利用者や沿線住民の意見を参考に、「開業から約90年の年月を刻んだ戸越銀座駅の木造駅舎の趣や想い」を継承するため木材を使ったリニューアルを実施したそうです。
リニューアルに際しては、東京都の「森林・林業再生基盤づくり交付金事業」の補助を受けた。都内の鉄道施設で同事業が適用されるのはこれが初めて。
実際に、筆者も足を運びましたが、木の質感が都会の喧騒を忘れさせてくれ、なんだか懐かしい気持ちになる、そんな駅になっていました。
ぜひとも足を運んでいただきたい駅の一つです。
■旗の台駅も「木になる駅」にリニューアル!!【11月21日更新】
なんと、「木になる駅」第2弾が登場です!!!
東京急行電鉄は11月21日、旗の台駅(東京都品川区)をリニューアルすると発表しました。同社が池上線で行っている「木になるリニューアル」の第2弾。多摩地区で生産された木材(多摩産材)を使用します。完成は2019年春頃を目指しています。
ええ!?こんなところにラーメン屋!?
東京急行電鉄(東急)は2015年に、池上線五反田駅(東京都品川区)の高架下に、京都のラーメン店「京都北白川 ラーメン魅力屋」が入る商業施設をオープンしました。
歴史的な構造物である「トレッスル橋」を商業施設のシンボルとして活用しています。
トレッスル橋は、鋼材をやぐら状に組み上げた橋脚に桁をのせた橋りょう。南阿蘇鉄道の立野橋りょうや、山陰本線余部橋りょうの旧橋(2010年使用終了)などが知られています。
池上線では五反田駅の高架橋に1928年完成のトレッスル橋が使われているんだそうです。
新たにオープンする商業施設は鉄骨造り2階建て。ブラックメタルフレームを使用しつつ、外壁に木を用いて柔らかさを表現しました。
夜にはライトアップによる演出もありますよ。
また、トレッスル橋を取り囲むようにデッキを設置し、屋外での飲食もできるようにしています。
当時のトレッスル橋