チャイルドシートの使用義務は6歳未満の子どもまで
6歳未満の子どもを車に乗せるときは、チャイルドシートを使わせることが道路交通法で運転者に義務づけられています。違反すると交通違反の点数が1点付き、反則金や罰金はありません。
生まれたばかりの赤ちゃんも対象で、産院から退院して家に帰る日から必要です。使わなくてよいのは授乳などの世話をしているときやバス・タクシーに乗るときなど、法律で決まった場合だけで、「近所だから」「すぐ着くから」は理由になりません。
6歳の誕生日を過ぎると年齢による義務はなくなります。それでも、シートベルトが体に合わないうちは、ジュニアシートを使い続けましょう。
出典:e-Gov法令検索 道路交通法/e-Gov法令検索 道路交通法施行令
チャイルドシートの着用義務や免除される場合は、こちらで詳しく解説しています。
【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの? | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/12002000年4月1日からチャイルドシートの着用が義務化されました。本記事では、チャイルドシートの着用義務年齢や、着用しない場合の罰則、着用が免除されるケースをわかりやすく紹介します。(※2022年7月更新)
チャイルドシートは身長150cmに届くまで使うのが安全の目安
車のシートベルトは、身長150cm以上の体格に合わせて作られています。JAFは2024年9月、チャイルドシート(ジュニアシート)を勧める目安を、身長140cm未満から150cm未満に引き上げました。
体が小さいままシートベルトだけを付けると、肩のベルトが首に、腰のベルトがおなかにかかります。事故の衝撃でベルトが首やおなかを強く圧迫するため、6歳を過ぎても体格に合ったシートが必要です。
チャイルドシートの使用義務と安全の目安
■シートベルトが合っているかは肩と腰のベルトの位置で見分ける
ジュニアシートを外せるかどうかは、子どもを座らせてシートベルトを締め、ベルトの位置で確かめます。
- 肩のベルトが、首ではなく鎖骨の真ん中あたりを通っている
- 腰のベルトが、おなかではなく腰の骨(骨盤)にかかっている
どちらかが外れているなら、身長150cmに届いていても、まだジュニアシートが必要です。
■5歳のチャイルドシートの使用率は65.7%まで下がる
警察庁とJAFの2026年の調査では、6歳未満のチャイルドシートの使用率は84.0%でした。年齢別では1歳未満が94.8%、1〜4歳が86.9%で、5歳になると65.7%まで下がります。
別に調べた座らせ方の調査では、子どもを正しく座らせていたのは58.7%だけです。ハーネス(肩や腰を押さえるベルト)がゆるい、腰のベルトの締め付けが足りないといった例が多く、乗せるたびにベルトの位置と締め具合を見直しましょう。
6歳以上へのチャイルドシート義務の拡大は報道の段階
2026年10月26日、警察庁が身長の低い子どもまでチャイルドシートの使用義務を広げる検討に入り、交通工学の専門家や医師による有識者検討会を設ける方針だと、複数の報道機関が報じました。いまの使用義務は、6歳未満のままです。
報道では対象を「6歳以上」とするものと「身長が低い13歳未満」とするものがあり、身長の基準や始まる時期は決まっていません。義務を広げるには道路交通法の改正が必要で、警察庁からの正式な発表もまだです。
検討のきっかけの1つになったのが、2024年8月に福岡市で起きた事故でした。軽自動車と路線バスがぶつかり、シートベルトをしていた7歳と5歳の姉妹が、おなかをベルトに圧迫されて亡くなりました。2人とも身長は140cm未満で、チャイルドシートもジュニアシートも使っていませんでした。
6歳未満でチャイルドシートを使っていなかった子の致死率は、正しく使っていた子の約5.3倍です。法律が変わるかどうかに関係なく、身長150cmに届くまでは体格に合うシートに座らせましょう。
出典:警察庁 子供を守るチャイルドシート/読売新聞オンライン「身長低い13歳未満」チャイルドシート義務化検討(2026年10月26日)
子ども用シートは成長に合わせて3種類を使い分ける
子ども用のシートは、体の大きさに合わせてベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートの順に替えていくのが基本です。ただ、3台を買いそろえるとは限らず、新生児から使える兼用タイプや、ジュニアシートまで1台でこなすタイプもあります。
| 種類 | 身長の目安 | 年齢の目安 | 向き |
|---|---|---|---|
| ベビーシート(乳児用) | 70〜83cmまで | 新生児〜1歳ごろ | 後ろ向き、または寝かせる横向き |
| チャイルドシート(幼児用) | 100〜105cmまで | 1歳〜4歳ごろ | 前向き |
| ジュニアシート(学童用) | 100〜150cm | 4歳〜12歳ごろ | 前向き |
身長の目安は国土交通省とJAFで少し違い、製品ごとにも使える範囲が決まっています。年齢ではなく、使っているシートの身長と体重の上限で替え時を決めましょう。
■チャイルドシートを前向きにできるのは15か月以上かつ身長76cmから
いま売られているチャイルドシートの多くは、R129という国際的な安全基準に合わせて、使える範囲を身長で区切っています。R129の製品では、前向きにできるのは生後15か月以上で、身長76cm以上になってからです。
2023年9月からは、R129に合う製品だけが作られています。それより前の、体重で区切るR44の製品を使っているなら、取扱説明書にある体重の上限と向きの決まりに従いましょう。
国の基準に合ったチャイルドシートには、丸の中にEと国の番号が入ったEマークが付いています。「補助用具」などと書かれた商品は基準に合っていないことがあり、6歳未満の子に使っても義務を果たしたことになりません。
出典:国土交通省 自動車総合安全情報 チャイルドシート/NASVA チャイルドシートの使い方
チャイルドシートの選び方は対象の身長と取り付け方で決める
チャイルドシートは、子どもの身長が対象に入っているか、車にどう取り付けるかで候補を絞ると選びやすくなります。
■チャイルドシートは子どもの身長が対象に入るものを選ぶ
R129の製品には、「身長40〜105cm」のように使える範囲が書かれています。いまの身長だけでなく、何cmまで使えるかを見て、次に買い替える時期も考えておきましょう。
■ISOFIXの金具がある車はISOFIX固定を選ぶ
ISOFIX(アイソフィックス)は、座席の奥にある専用の金具にチャイルドシートを差し込んで固定する方式です。2012年7月以降に新しく売られた乗用車(定員10人未満)には、この金具が付いています。
シートベルトで固定するより取り付けの間違いが起きにくいので、金具がある車ならISOFIX固定を選びましょう。ただ、座席の位置やチャイルドシートの種類によっては付けられない組み合わせもあるので、買う前にメーカーの車種別の適合表で確かめてください。金具のない車や座席では、シートベルトで固定するタイプを使います。
■乗せ降ろしが多いなら回転式のチャイルドシートが楽
回転式は、座る部分をドアの側に向けてから子どもを乗せられるタイプです。赤ちゃんを抱っこしたまま腰をひねらずに乗せられるので、毎日の送り迎えで使うなら負担が減ります。
■1台で長く使うならロングユースのチャイルドシート
新生児から10歳ごろ、12歳ごろまで1台で使えるロングユースのタイプなら、買い替えの手間とお金を抑えられます。ただ、年齢に応じてベルトや部品の付け替えが要るので、切り替えの方法を取扱説明書で確かめておきましょう。
■チャイルドシートは助手席でなく後部座席に付ける
チャイルドシートを付ける場所は、できるだけ後部座席にしましょう。エアバッグのある助手席に後ろ向きのチャイルドシートを付けると、エアバッグが開いたときの衝撃で子どもが大けがをしかねません。
ジュニアシートを助手席に付けるときの注意点は、こちらで詳しく解説しています。
ジュニアシートは助手席に設置してもいいの?安全性と正しい取り付け位置 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6544お子さんを車に乗せるとき、ジュニアシートの取り付け場所に悩む方も多いのではないでしょうか。とくに助手席への設置については、運転席のすぐ隣で目が届きやすいというメリットがある一方で、安全面や法律上のルールが気になる方もいらっしゃるでしょう。結論からお伝えすると、助手席へのジュニアシートの取り付けは避けたほうがいいケースが多く、安全性や法律の観点からも注意が必要です。この記事では、ジュニアシートを助手席に設置する際のリスクや、おすすめの取り付け位置、そして選び方のポイントまでをわかりやすく解説します。
■お下がりのチャイルドシートは事故歴と取扱説明書を確かめる
上の子や知人から譲ってもらうときは、事故にあっていないか、傷みや部品の欠けがないか、取扱説明書がそろっているかを確かめます。製造された時期や、自分の車に付けられるかも見ておきましょう。
使う期間が短いなら、レンタルも1つの方法です。チャイルドシートのレンタルは、こちらで詳しく解説しています。
【知っトク】チャイルドシートはレンタルがお得! | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/4441お子様を車に乗せる時に安全を守るためにもチャイルドシートは欠かせないアイテムです。しかし、「あまり車で出かける機会がないから購入はもったいない」と思ったことはありませんか?そのようなことを感じた方に“レンタル”という選択があります。今回はチャイルドシートのレンタルについてまとめていますのでぜひ参考にしてください!
おすすめのチャイルドシート8選は使える身長で比べる
おすすめは、R129に合う現行品のうち、新生児用・長く使えるタイプ・ジュニアシートの8台です。表の年齢はおおよその目安で、使えるかどうかは各メーカーが示す身長と体重の条件で決まります。
| 商品 | 年齢の目安 | 使える身長 | 体重の条件 | 取り付け | 回転 |
|---|---|---|---|---|---|
| アップリカ クルリラ エックス プラス AC | 新生児から(身長で判断) | 40〜105cm | 19kgまで | ISOFIX | あり |
| アップリカ フラディア グロウ エバー | 新生児〜4歳ごろ | 40〜100cm | 17.5kgまで | ISOFIX | あり |
| Joie i-arc 360° | 新生児〜4歳ごろ | 40〜105cm | 19kgまで | ISOFIX | あり |
| エールベベ クルット スライドF | 新生児〜4歳ごろ | 40〜105cm | 17kgまで | ISOFIX | あり |
| コンビ クルムーヴ ロング R129 エッグショック EA | 新生児〜10歳ごろ | 40〜135cm | ハーネスで使うとき18kgまで | ISOFIX | あり |
| Joie エブリステージR129 | 新生児〜12歳ごろ | 40〜145cm | 後ろ向き2.5〜22kg、前向き15〜36kg | シートベルト | なし |
| コンビ ジョイトリップ アドバンス plus R129 エッグショック SC | 1歳3か月〜12歳ごろ | 76〜150cm | ハーネスで使うとき20kgまで | ISOFIX | なし |
| アップリカ ライドクルー ISOFIX AC | 身長で判断 | 100〜150cm | — | ISOFIX | なし |
前向きで使い始められる時期は、商品ごとに決まっています。R129では生後15か月以上かつ身長76cm以上が基本の条件ですが、身長100cmから前向きで使う商品もあるので、取扱説明書で確かめてください。
上の4台は身長100〜105cmまでなので、使い終えたら身長と体重が合うジュニアシートに替えましょう。クルムーヴ ロングは135cm、エブリステージR129は145cmまでで、150cmに届くまでの残りはジュニアシートで補います。
■アップリカ クルリラ エックス プラス AC|ベースを先に付ける回転式
アップリカ クルリラ エックス プラス AC(出典:アップリカ公式サイト)
新生児から身長105cm・体重19kgまで使える回転式のチャイルドシートです。車に土台(ベース)を先に付けてからシートを載せる2つに分かれた作りで、ISOFIXの差し込み口が見やすく、取り付けに迷いません。ベースをもう1つ用意すれば、2台の車でシートを付け替えて使えます。
■アップリカ フラディア グロウ エバー|新生児期は車内でベッドになる
アップリカ フラディア グロウ エバー(出典:アップリカ公式サイト)
身長70cmまでは横向きのベッドとして使え、首がすわる前の赤ちゃんを寝かせたまま乗せられます。新生児から4歳ごろまで、身長100cm・体重17.5kgまで使える回転式です。
■Joie i-arc 360°|360°回転して幌も付く
Joie i-arc 360°(出典:カトージ公式サイト)
座る部分が360°回り、リクライニングは6段階です。日差しをさえぎる幌(キャノピー)が付いていて、新生児から4歳ごろ、身長105cmまで使えます。
■エールベベ クルット スライドF|シートがドアの側へスライド
エールベベ クルット スライドF(出典:エールベベ公式サイト)
回転に加えて、シートがドアの側へ100mmスライドするので、抱っこしたまま片手で子どもを乗せやすくなります。日本製のシートで、新生児から4歳ごろ、身長105cmまでが対象です。
一部の製造番号はクッション部品の交換対象です。購入・使用前にメーカーの案内で対象か確認してください。
■コンビ クルムーヴ ロング R129 エッグショック EA|新生児から10歳ごろまでの回転式
コンビ クルムーヴ ロング R129 エッグショック EA(出典:コンビ公式サイト)
身長105cmまではハーネスで支えるチャイルドシート、そのあとは身長135cmまでジュニアシートとして使えます。新生児から10歳ごろまで1台で済むロングユースタイプで、360°回転とリクライニングの機能付きです。ジュニアシートとして使うときは、車のシートベルトで子どもを固定します。
■Joie エブリステージR129|シートベルト固定で12歳ごろまで
車の3点式シートベルトで固定するロングユースタイプで、ISOFIXの金具がない座席も候補に入ります。付けられるかは車種や座席で違うので、メーカーの適合表で確かめましょう。後ろ向きは身長105cmまで、前向きは身長100〜145cmで、新生児から12歳ごろまで使えます。
■コンビ ジョイトリップ アドバンス plus R129 エッグショック SC|1歳3か月から身長150cmまで
コンビ ジョイトリップ アドバンス plus R129 エッグショック SC(出典:コンビ公式サイト)
生後15か月から使えるチャイルドシートで、身長100cmを過ぎたらジュニアシートに切り替え、身長150cmまで使えます。重さは7.4kgと軽く、車を乗り換えるときの付け替えも楽です。
■アップリカ ライドクルー ISOFIX AC|身長100〜150cmのジュニアシート
アップリカ ライドクルー ISOFIX AC(出典:アップリカ公式サイト)
身長100〜150cmで使える背もたれ付きのジュニアシートです。頭の左右には衝撃をやわらげるクッションがあります。身長135cmからは背もたれを外した座面だけの使い方にも対応しますが、150cmまでは背もたれ付きで使うのがおすすめです。
チャイルドシートについてよくある質問
■アップリカのチャイルドシートは何歳まで使える?
アップリカのチャイルドシートは、商品によって使える期間がさまざまです。新生児から身長100〜105cm(4歳ごろ)まで使うタイプと、身長150cmまで使えるジュニアシートに分かれ、現行品の範囲はおすすめの表で比べられます。販売を終えたモデルは同じシリーズ名でも対象が違うことがあるので、本体の品番を見て、その取扱説明書にある身長・体重の上限で確かめましょう。
■チャイルドシートは何歳から前向きにできる?
R129の製品は、生後15か月以上で、身長76cm以上になってから前向きにできます。体重で区切るR44の製品は、取扱説明書の決まりに従ってください。
■6歳になったらジュニアシートを外していい?
法律の義務は6歳未満までですが、身長150cmに届くまではジュニアシートを使うのが安全です。シートベルトの肩のベルトが首に、腰のベルトがおなかにかかるうちは、外さないでおきましょう。
■近所への短い距離でもチャイルドシートは必要?
必要です。短い距離や短い時間は、使わなくてよい場合に含まれていません。
まとめ:チャイルドシートは6歳を過ぎても身長150cmまで使う
チャイルドシートの使用義務は6歳未満ですが、大人用のシートベルトが体に合うのは身長150cmごろからです。2026年10月には、警察庁が使用義務を6歳以上へ広げる検討に入ったと報じられましたが、対象や時期はまだ決まっていません。
ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートは、年齢ではなく使っているシートの身長と体重の上限で替えていきましょう。
ジュニアシートを嫌がる子への対策は、こちらで詳しく解説しています。
チャイルドシートを嫌がる・泣くお子さんの理由と対策!おすすめグッズも | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/16956歳未満の幼児が車に乗るときには着用が義務づけられているチャイルドシートですが、チャイルドシートに乗せると大泣きして、背中をのけぞって嫌がるお子さんもいます。本記事では、チャイルドシートを嫌がって泣いてしまうお子さんのために、対処法やグッズをご紹介します。
大きくなってくると、ジュニアシートを嫌がったり、友だちの車では使っていなかったりして、外したくなる日もあるかもしれません。次に乗るとき、子どもを座らせてシートベルトが首やおなかにかかっていないかを一度見てみてください。


