エアクリーナーとは?
ゼロスポーツ・BRZ用N1エアクリーナー
ざっくりと説明すると、エアクリーナー(エアフィルター)を通し、綺麗な空気をエンジン内に送る装置のことです。エンジンに取り込まれる空気はガソリンと混ざり、シリンダーに送られます。シリンダーによって圧縮され、点火・爆発(燃焼)をさせることになります。
その際に、取り込まれた空気に埃やゴミなどの異物が入っていると、点火プラグに異物がくっついてしまいます。それによって点火プラグがきちんと燃焼しなかったり、燃焼してもその異物が燃えススや残りカスが出て、空気が通る道を塞いでしまいます。
エアクリーナーは、異物を取り除き綺麗な空気を送ることで、上記のようなトラブルを防ぐために装備されています。
エアクリーナーの種類
ZERO-1000・パワーチャンバートヨタ86用
種類としては、タイプと形によって大きく分けられます。まず、タイプ別では「乾式」と「湿式」の2タイプになります。また、使用されている材質が「紙」か「発泡ウレタン」かの違いもあります。
また、形は「キノコ型」と「板型」があり、エアクリーナーの形によって取付できるフィルターも異なります。
■乾式
ほとんどの新車には、乾式タイプが装備されています。素材がスポンジやドライペーパーが使用されていて、目が細かいのが特徴です。しかし、空気の抵抗が大きく、埃、塵などの目詰まりが起こることが難点です。
紙タイプの場合、水洗いなどができないため定期的に買い替えを余儀なくされますが、割と金額も安い物が多いのも特徴の一つです。
■湿式
このタイプは、スポンジ(発泡ウレタン素材)や専用の紙に専用のオイルが染み込んでいて、それによって小さな異物がオイルに触れることでフィルターにくっつき、空気だけを通過させる仕組みです。
一般的に乾式と比べて目は粗いのですが、空気の抵抗が小さくなります。洗うことで繰り返し使用が可能なので、買い替えが不要です。
■キノコ型
形がキノコに似ていることからこのように呼ばれています。そもそもエアクリーナーをカスタムする物となっていて、クリーナー自体を付け替える必要があります。
フィルターがむき出しになっているためフィルターの面積が大きく、吸気量や効率性が高くなるのが特徴です。
その他には、製品によって形や径が異なるため性能(吸気量)に差があることや、音が大きいなどの特徴が挙げられます。
■板型
純正品で一般的に使用されていることが多く見られます。フィルターがジャバラ状になっていて、空気の抵抗が少なく吸引力を大きくすることができます。素材はスポンジや紙などがあり、中には目の粗さが違う3層構造になっているものもあります。
エアクリーナーの交換時期
目安としては、4万キロ~5万キロで交換することが一般的ですが、定期的に行うことを考えると車検の際に交換することで忘れることがなく、効率的です。人によっては、乗る頻度や距離なども異なるため汚れに合わせて行いましょう。
汚れがつくことによって空気量が少なくなり、燃費が悪くなったり加速時の低下が起こります。定期的にメンテナンスをすることで、本来のクルマの性能向上や回復をすることができます。そのため、消耗品として交換をおすすめします。
自身でも出来るエアクリーナーのDIY
作業をする前に位置の確認をしておきましょう。ボンネットを開け、エンジン部分から樹脂製の太いホースでつながっている箱の中に、フィルターが収納されています。ロックされているクリップを外し、取り出します。
古いものを取り外し、新しいフィルターを先ほどの状態と同じように装着します。箱を閉じてクリップをつけ、交換が終わります。
■DIYの注意点
DIYで交換をする際の注意点は車種によっても異なりますが、配線やエアインテークなどが邪魔になり箱に届かない場合があります。その場合、一旦配線などを取り外すことが必要となるため、細心の注意を払い作業を行いましょう。
古いフィルターを取り出す際に、汚れや埃が箱の中に落ちないようにしなければなりません。新しいものを取り付ける時は、フィルターの方向を必ず確認します。方向を間違えてしまうとろ過することができなくなり、目詰まりなどを起こしてしまいます。
また、完全に蓋が開かないことがあり、隙間から引っ張り出して交換する場合もありますので、新しいものがきちんと規定の場所に入っているかの確認が必要です。
■DIYで必要なもの
ほとんどのケースでは、ネジを緩めて外すタイプが多いようです。そのため、特殊な工具などが必要ありません。車種によっては、必要なこともあるので必ず取り扱い説明書などを確認しておきましょう。
■業者やディーラーなどでの交換
専門の業者やディーラーなどに交換を依頼する場合の費用はどのぐらいになるのか?車種やエアクリーナーの種類によって金額が異なりますが、国産・輸入車に限らずエアクリーナーの金額は1つ2,500円~8,000円程度となります。
また、工賃に関しては無料にしているところと、高くても10,000円程度となっています。気を付けなければならないのは、装着されている個数が1つではなく2つついている場合もあるので確認しておきましょう。
社外品と純正品の違いは?
2つの大きな違いとしては、1つ目はコスト面で、社外品は純正品と比べて安価な場合もあります。この場合、性能や品質は純正品とほとんど変わりません。2つ目は、性能が純正品と異なる点です。
純正品と比べて空気の吸入抵抗を下げるなど、性能を重視した社外品です。コスト面では、純正品と比べ安価なものから高額なものまで多種多様となっています。
エアークリーナーの選び方
STI製低圧損エアクリーナーエレメント
エアクリーナーは形もバラバラで種類も豊富にあり、どれを選んでいいか分からずに困ってしまったなんて方もいるでしょう。そんな時のためにエアクリーナーの選び方を簡単に紹介します。
■サイズ
そもそも、径が適合していなければ取りつけは不可能です。選ぶ際には、必ず径を測っておくことが必要です。
■形
上記でもご紹介した「キノコ型」や「板型」など、それぞれの特性があります。例えば、吸気量を大きくしたいときは「キノコ型」が良いでしょう。またスペースの差があり、他の部品にあたらないように考えて形を選ぶ必要があります。
■コンディション
乗る方によって、頻度や距離、場所などが大きく異なります。例えば、都心部などの排気ガスなどが多い場所は、普通のクルマよりも汚れが多くみられます。
また、都心部とは逆に山や海の場合は、埃や砂などの汚れが多くなります。このように、使用する場所などによって、エアクリーナーの選び方も変わってきます。
■メーカー
メーカーによって、性能や耐久性が異なります。ノーブランドの商品もありますが、信頼できる有名メーカーの商品のほうがおすすめです。
■価格
純正品と比べても性能や品質などに差がないものを選び、費用をかけずにコスト面を重視します。
おすすめエアクリーナー5選!
■1. Ruien 汎用 76mm エアクリーナー
吸気効率をUPさせます。本体は高品質な不燃布とPU材質で作成されており、錆びにくく長持ちします。お手入れも水洗いが出来てメンテナンスがとても簡単です。
■2. TRUST(トラスト)エアインクス Bタイプ 汎用セット
理想的なフォルムで高効率フィルター(半球形状)を採用したことにより集塵効率と吸入効率を両立させ、3次元網状構造で2層式特殊ウレタンフォームのフィルターは、接着剤を使用していないため集塵・ろ過性能を高めつつ目詰まりしにくくなっているので長期間使用することができます。
■3. ADVANTAGE 汎用 76mm エアクリーナー
BOX部分を含んだフィルター部分と純正エアクリーナーのみを交換できる車用で、吸入効率が軽量ステンレスフレームを採用したことによって大幅にアップした高性能なスポーツフィルターになります。カラーは3色から選べ、レッド・ブルー・カーボン柄から選べます。
■4. BLITZ(ブリッツ)アドバンスパワーエアクリーナー フィルター単品
ADVANCE POWER AIR CLEANER用A1サイズ交換用エアフィルター単品です。こちらは従来品と比べて、大幅に吸入効率と耐熱性を備えたコアタイプのエアークリーナーとなっています。
車種別の専用品ですので、純正状態のエアークリーナーから交換する際にはセットでのパーツの交換が必要になります。
■5. BLITZ(ブリッツ)サスパワーエアフィルター LM WS-731B 59622
実績がある繊維フィルターとメッシュを組み合わせたSUS POWERコアタイプで、ステンレスコーティングを素材の一部に使用しており高い強度・耐久性となっています。
補強されたステンレスコーティングメッシュは特殊層構造で吸入効率アップとより低い圧力損失を実現しました。
まとめ
新型スバル レガシィ用スポーツエアクリーナー
エアクリーナーによって、エンジンはもちろんのこと性能や燃費などにも影響することがわかります。定期的なメンテナンスを行うことで、より良い走りや乗り心地を保つことが可能となります。