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トヨタの名車・2000GTは中古で買える?

トヨタの名車・2000GTは中古で買える?

1967年から1970年のわずか3年間のみ生産されたトヨタ2000GTは、あまり知られてはいませんがヤマハ発動機との共同開発された車です。販売台数も337台(2M-B型・2,253cc、9台試作は含まず)と、その数の少なさで幻の車とも呼ばれているようです。今回はこのトヨタ2000GTについて説明します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


トヨタのフラッグシップ、トヨタ2000GT

トヨタ 2000GT(1957年式)

トヨタ 2000GT(1957年式)

1967年はトヨタにとって特別な年といえるかも知れません。というのもこの年に今では幻の名車と呼ばれているトヨタ2000GTが発売された年だからです。生産年数僅か3年間で生産台数337台のこの車が今では億の価格がつくまでの車となることを誰が予想できたでしょうか。

トヨタ2000GTは単に市街地を走行するだけの車ではなくレースでも名を刻む車でした。その活躍は華々しくその中には最も過酷といわれたスピードトライアルも含まれていました。

茨城県谷田部町(現つくば市)の自動車高速試験場で実施されたこのスピードトライアルでは、FIAの定める国際スポーツ法典Eクラス(排気量1,500cc~2,000cc)の合計13のカテゴリーにエントリーされ4日間で13の国際新記録と3つの世界新記録を記録しました。

このことからも、トヨタ2000GTが国内だけでなく世界的にも通用する高性能車であったことがうかがえます。そしてこの記録をたたき出したのは驚くことに半世紀前の出来事で、驚愕の出来事といえるのでは無いでしょうか。

そしてこのヒストリックカーはヤマハとの共同開発であったことも、記述しないわけにはいきません。当時のヤマハは高い技術力を持ちながら諸々の事情により四輪車を販売する販路を持ち合わせていませんでした。

こうして高い技術力のヤマハと販売能力と生産性の優れたトヨタの結合により、誕生したのがトヨタ2000GTだったのです。このヤマハとトヨタの関係は現在でもレクサスのモデルなどに引き継がれております。

トヨタは数多くの名車と呼ばれる車を生産してきましたが、トヨタの歴代モデルも含めた中でフラッグシップと呼べる車はと尋ねれば、車好きの方なら殆どの方がこのトヨタ2000GTと答えるでしょう。

多くのトヨタファン以外の方までもが憧れる車としてトヨタ2000GTの名をあげるでしょう。半世紀も前の車ですがその名は現在でも色褪せるどころか益々評価が上がっています。

007も愛した車

トヨタ 2000GT ボンドカー

トヨタ 2000GT ボンドカー

トヨタ2000GTには多くの逸話が残されていますが、その中でもあの世界的に有名なスパイ映画である007のボンドカーとして銀幕を飾った事は特筆されるべきでしょう。日本を舞台とした「007は二度死ぬ」の劇中車として選ばれることは名誉ではなく栄誉だった事でしょう。

そしてこのボンドカーの為だけに急遽作成されたオープンモデルの2000GTは、当時は撮影車と予備車の2台が製作されたとされており、現在ではその他にもオープン仕様やタルガトップ仕様にコンバートされた2000GTが複数存在するようです。

その内の一台は車好きの方なら一度や二度読まれたことのある「サーキットの狼」で有名な、池沢聡氏の漫画家デビュー40周年を記念して開館した「サーキットの狼ミュージアム」に展示されており、この車はなんとナンバープレートがついており公道走行可能なモデルになります。

そしてもう一台は、俳優の唐沢寿明氏が所有しているとのこと。唐沢氏は、2011年に開催されたラリーニッポン2011にナンバープレート付きの2000GTオープン仕様で出場していたほか、近年では主演映画でも颯爽と乗りこなすシーンを確認することができます。


売れれば売れるほど赤字が増える車だった

販売価格は当時238万円ほどで、その時期大学卒業の初任給が2万数千円だったことを思えば今の金額に換算するなら約2,000万円強という金額でしたが、トヨタ2000GTは売れれば売れるほど赤字になるという車でした。

赤字になる理由の一番はあまりにも高い原価率といえます。その原価は一説によれば280万円とも500万円ともいわれています。では何故そこまでして2000GTは生まれたのでしょうか?

そこにはトヨタの威信が掛かっていたといわれています。1964年の第二回日本グランプリの惨敗があったとのでは噂されています。

この年の日本グランプリはプリンス・スカイラインGTとポルシェ904の一騎打ちの様相を呈していました。その一方トヨタは苦戦を強いられた結果、世界に通用するスポーツカーをという要望が社をあげて望まれたといいます。

これがトヨタ2000GTの誕生に繋がりました。少量でも高性能で質の良いスポーツカーその為に、殆ど採算度外視で開発された車がトヨタ2000GTとなります。

その開発には先にも述べましたがヤマハ発動機とのパートナーシップが不可欠だったのです。開発には赤字覚悟の遠慮がない開発費が投入され、最先端の技術が惜しげも無く投入されました。その開発費は一説では数億円に上ったといわれています。

これだけを見てもまさに国宝級と称されるトヨタ2000GTの凄さと素晴らしさが垣間見えます。

フェラーリよりも見られない!?レアな車2000GT

街に溢れる車の中でも真っ赤なフェラーリは目立つ存在ですが、多くの方は何回か目にしたことがあるのでは無いでしょうか。勿論フェラーリも何処にでもある車ではありませんが、トヨタ2000GTはそのフェラーリよりも更に目にすることがありません。

わざわざミュージアムまで行かなければ目にすることが無いうえに、2000GTを展示してあるミュージアム自体が少ないのが現状です。もし街でトヨタ2000GTを見かけることがあれば貴重な瞬間であるといえます。


2000GTの動力性能

2リッター直列6気筒DOHCのエンジンは、3連装のキャブレターで最高出力150馬力を絞り出す高性能エンジンでした。

このエンジンで最高速度220km/h・ゼロヨン0~400mを15.9秒、0~100km/h加速8.6秒を絞り出し、開発目標であった世界でも通用する当時トップクラスのエンジンでした。

また足回りも4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションを採用し、ブレーキは4輪ディスクブレーキ、ホイールはマグネシウム・ホイールと国産の量産車としては初めてのものばかりでした。

こうしてレースでも戦える動力性能を搭載した車が誕生しました。

2000GTのエクステリア

大胆な流線型でそのロングノーズ・ショートデッキを形成するフォルムは、現代においても十分通用するデザインで、半世紀も前のデザインとは思えないほど完成されています。

流麗にして華麗なデザインは一目でそれがトヨタ2000GTであることを主張しています。

2000GTのインテリア

ウッド部分は高級志向で有名なヤマハ楽器の木工技術が取り入れられ、豪華で美しい木目で構成されています。このウッドにはローズウッドが使用されていました。

そのウッドパネルに7つものメーターが埋め込まれておりスポーティーさが増しています。レースにも使えるこの車体に豪華でありながら、実用性でも十分な役割をはたしたこのパネルは見たものを虜にしたに違いありません。

シートにはこの当時まだ珍しい3点式シートベルトが標準装備され、前後スライド・リクライニングの調整が手動で出来るようになっていました。見た目では意外とあっさりしたとしたシートでしたが、ホールド性はとても良いのが特徴になります。

中古で買えるのか2000GT?

トヨタ 2000GT(1967年)/ビンテージカー

トヨタ 2000GT(1967年)/ビンテージカー

人気の衰えることがないトヨタ2000GTは購入しようと思えば可能ですが、その価格はほぼフェラーリと同等かそれ以上を用意しなければ購入は難しいのが現状となります。

どの中古車情報サイトや販売業者でも価格は応相談か価格の表示されていないものが殆どとなっています。

オークションでは1億円の値も

トヨタ2000GTはこの世界では珍しく殆ど海外に出ることなくその多くが国内で保管されています。一説では海外に出たトヨタ2000GTの数は62台のみであったといわれています。

そのこともあり海外オークションでは、トヨタ2000GTに1億円の値がついたことは有名な話です。国内に現存するトヨタ2000GTが以外にも比較的数が多いのは、こういった理由になります。

幻の名車トヨタ2000GT

トヨタ 2000GT

トヨタ 2000GT

トヨタ2000GTが幻の名車と言われる由縁は、これまで書いた通りまず圧倒的に製造数(337台)が少なく、それに加え販売価格がフェラーリ並みであり手が出ないという意味でも幻の名車と呼ばれています。

お金に糸目は付けないというならばまだ入手は可能である事も、幻と呼ばれる由縁かもしれません。

まとめ

トヨタ 2000GT

トヨタ 2000GT

今なお絶大な人気のトヨタ2000GTですが、この車の殆どのオーナーが手放すことが無いでしょう。発売当時から一人のオーナーが所有し続けている事も決して珍しく無く、この一台に対する思い入れの深さが垣間見えます。

もしこの車のオーナーになることが出来たなら、羨望の眼差しで注目を一身に集めることは間違いなく、そこには浪漫という言葉が似合うでしょう。

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