BMW X1、この存在感でBMWのエントリーSUV?!
BMW X1(海外仕様車)
世界中のどんな自動車ブランドでも、そのブランドのエントリー車種となると、どうしてもコストダウン感や、上級車種への気兼ねが見え隠れしがちなのが一般的ですよね。
しかしBMWのSUVライン「Xシリーズ」のエントリー車種となる「X1」の現行モデルは、傍目にはとてもエントリー車種とは思えない存在感の持ち主です。
もちろん並べて見比べれば、兄貴分たちよりも明確にコンパクトサイズなのですが、単体で見ればSUVらしい力強さと、Xシリーズらしい洗練感をしっかり感じさせる満足感の高い一台となっています。
そんなX1の魅力を簡単にまとめてみました。
■X1の魅力:扱いやすいサイズと存在感を両立したエクステリア
BMW X1(海外仕様車)
「1」とつく車名からも分かる通り、Xシリーズの中では最小級のボディサイズとなるX1。実際、全長は4.5m以内、全幅も1.8m少々と比較的コンパクトサイズにまとめられており、国産車でいえばトヨタ C-HRをやや大きくした程度と扱いやすいサイズとなっています。
しかし、その存在感たるや、もっと大型のSUVと比較しても引けを取らないほど、立派な印象がありますよね。これには、兄貴分たちと共通イメージの大型のヘッドライトや、左右一体の造形にアップデートされたフロントグリルなど、顔つきの印象も大きいことでしょう。
また、フォルムとしては正統派SUVといった印象で、ルーフはボディ後端まで比較的しっかり伸びているほか、ショルダー部やフェンダー部の張り出しも強調されており、かなりマッチョな印象がある点も、高級感を感じさせる一因かもしれませんね。
■X1の魅力:装備充実!高級感のあるインテリア
BMW X1(海外仕様車) インテリア
コンパクトサイズなんだから室内は狭いんじゃないの?とお思いかもしれませんが、現行モデルとなる2代目X1は、初代のFRプラットフォームからFFプラットフォームベースに進化。
もちろん四輪駆動の安定した走行性能も選択可能でありつつ、スペース効率に優れたFFベースとなることで、余裕のある室内空間を実現しています。
また、高級車らしい雰囲気の演出も抜かりなく、全グレード標準装備となるアンビエントライトや10.25インチのワイド・コントロール・ディスプレイなど、クラスでも先進的な装備の数々は非常に魅力的。
BMWらしくドライバー側にやや傾けられたスマートなコンソールデザインなど、ブランドの個性を感じさせてくれるデザインの数々は、Xシリーズの一員であることを強く感じさせます。
■X1の魅力:オンロードもオフロードも縦横無尽の走行性能
BMW X1(海外仕様車)
ガソリンとディーゼルの全グレードでターボエンジンを搭載するX1は、走行性能も余裕たっぷり。最も廉価な二輪駆動のsDrive18iでは7速DCT、それ以外のグレードでは8速ATときめ細やかな変速が可能なトランスミッションと組み合わされることで、優れた加速性能と燃費性能を両立しています。
SUVとはいえ、BMWが「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼ぶことに象徴されているように、走行性能も重視されているのがXシリーズの定番。X1でも前後重量配分は50:50とこだわって設計されているほか、軽量低重心なシャシー構造となっており、オンロードでの走りは爽快そのものです。
さらにxDriveモデルを選択すれば、SUVらしい走破性も備わります。電子油圧式多板クラッチを採用したこのシステムは、走行状況に応じて瞬時に後輪へトルク配分できる優れものです。
加えて、悪路走行時に役立つブレーキLSD機能のエレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロールや、ヒル・ディセント・コントロールなどの高度な走行支援機能が全グレードで標準装備されている点も見逃せないポイントでしょう。
■X1の魅力:400万円台スタートでうれしいリーズナブルさ!
BMW X1(海外仕様車) リヤシート
これだけの魅力的なパッケージでありながら、なんとスタート価格が400万円台というリーズナブルさは、もしかするとX1の最大の魅力のひとつといえるかもしれません。
エントリーグレードとなるsDrive18iなら、スポーティな装いがうれしいMスポーツモデルでも500万円以内となるなど、輸入SUVの高級感は憧れるけど価格が高くて… とお思いの方も、積極的に選びたくなる価格帯なのではないでしょうか。
また四輪駆動のエントリーグレードとなるxDrive18dでも、車両価格は471万円と変わらず400万円台となっている上、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルのため、諸費用や維持費の面でもかなりリーズナブル。
xDrive18dはsDrive18iよりも31万円高に設定されていますが、四輪駆動の安定した走行性能に加えて総額約20万円の節税ができる上、燃費性能も上回るなど、魅力たっぷりのグレードです。
BMW X1のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,455mm×1,820mm×1,610mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,680kg | |
燃費 | WLTCモード:15.3km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 1,995cc | |
エンジン最高出力 | 110kW(150PS)/4,000rpm | |
エンジン最大トルク | 350N・m(35.7kg・m)/1,750-2,500rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 8速AT | |
新車価格 | 4,281,819円(消費税抜き) |
BMW X1、2020年最新情報!
■【2019年10月改良】内外装一新!室内装備もさらに充実
BMW X1(海外仕様車)
細やかなデザインチェンジではありますが、2019年には一部改良が実施されており、内外装の意匠の更新や、装備の充実が図られました。
一番わかりやすい外観の変化では、BMW車の象徴でもあるキドニーグリルが、これまでの左右分割式から一体型となり大型化した点が分かりやすい点でしょう。BMWの最新デザインに沿った表情にアップデートされるとともに、迫力が増していますよね。
またインテリアでは、10.25インチの大型インフォテインメントディスプレイが標準装備された点が大きなトピック。また、オプションではありますが、フルカラーのヘッドアップディスプレイが選択可能になった点もうれしいところですね。
■【2020年5月追加】新グレード「エディション ジョイ+」
BMW エディション ジョイ+ ラインナップ
BMWラインナップ全体で、クリーンディーゼル車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などのクリーンエネルギーモデルに新たに設定されたグレード、「エディション ジョイ+」が、もちろんX1にも設定されています。
X1では四輪駆動のクリーンディーゼルモデル「xDrive18d」のスタンダード エディション ジョイ+グレード、xLine エディション ジョイ+グレード、Mスポーツ エディション ジョイ+グレードの3つが設定されており、既存のそれぞれのグレードに替わってラインナップされます。
なんと、エディション ジョイ+に移行したことで、装備内容はそのままにそれぞれ25万円もの車両価格値下げが行われているという非常におトクな状況になっています。
これらのクリーンディーゼルモデルは、もとより税金などの諸費用が優遇されているグレードですので、ますますリーズナブルさが際立ちます。X1のクリーンディーゼル車の人気が加速しそうですね。
■欧州ではX1 プラグインハイブリッド仕様の発売も!日本導入は?!
BMW X1 xDrive25e(海外仕様車)
BMWの地元、欧州市場向けには、X1のプラグインハイブリッド仕様「xDrive25e」が発売されています。
こちらは1.5リッター 直列3気筒ガソリンターボエンジンで前輪を駆動し、新たに搭載した電気モーターで後輪を駆動するというユニークなシステムのプラグインハイブリッドとなっており、BMWらしく走行性能を重視した仕上がりになっている模様。
システム全体では220hpという高出力を得つつ、EVモードで57kmという必要十分なレンジを確保しており、非常に魅力的なモデル。日本への導入に関してはまだ正式発表がありませんが、ラインナップの電動化を積極的に進めているBMWですので、早期の導入も期待されますね。
BMW X1 新車価格まとめ
BMW X1(海外仕様車)
X1の2020年11月現在の税抜き新車価格は、sDrive18iの約400万円から、xDrive20i Mスポーツの約472万円までの価格帯となっています。
トップグレードとなる2.0リッター 直列4気筒ガソリンターボエンジン搭載のxDrive20i、しかも特別装備が満載のMスポーツモデルであっても500万円台前半に納まる点は、非常に魅力的ですね。
しかもX1は標準装備が比較的充実しており、推奨オプションパッケージの数も少なめ。
衝突回避・被害軽減ブレーキなどが含まれたドライビング・アシストは全車標準装備なのですが、現代の高級車としては、ストップ&ゴー機能付のアクティブ・クルーズ・コントロールが含まれる「アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ」は是非装着しておきたいところかもしれません。
BMW X1(海外仕様車) インテリア
まとめ
BMW X1(海外仕様車)
BMWの誇るXシリーズ、そのエントリー車種となるX1の魅力についてご紹介してきました。
余裕を求めて大柄なボディに大排気量のエンジンを搭載している車を選んでも、日本の街中では持て余すこともしばしば。小さすぎない車格感とBMWらしい魅力を兼ね備えたX1は、日本でこそ輝くSUVの筆頭かもしれませんね。