トヨタ・セコイア
トヨタ セコイア
北米トヨタの製造販売するトヨタ・セコイアはフルサイズSUVです。2000年からアメリカとカナダで販売が開始されました。カナダでは1995年に販売を終了したランドクルーザーの後継機として発売されています。
名前の由来となるセコイアとは、アメリカ西海岸沿岸一帯に生息する高さ100mにも達するセコイア属の大木です。世界一の樹高を誇り、直径は5m以上になり樹齢も2200年のものもあると言われています。その名前の通りその風貌は堂々としたものです。
デカすぎ?5m超えのSUVトヨタ・セコイア
トヨタ セコイア TRDプロ
大きさで言えば、大型SUVの代名詞でもあったランドクルーザーをしのぎ、そのボディサイズは、長さ約5,210cm、幅約2,029cm、高さも約1,956cmとセコイアの中にランドクルーザーがすっぽりと収まってしまうほどです。
そのボディサイズ通り内部も広々としており、乗車人数も7人乗りや8人乗りと3列シートが収まります。またその大きさからトーイング性能もずば抜けており、自重を超えるものまで牽引する事ができます。
北米ならではなシーンとして、この手のSUVには、ボートの牽引やトレイラーハウスの牽引などはある意味マストな機能ですが、セコイアは最高7,400ポンド(約3,357kg)まで牽引する事ができ、十分な性能を保持しています。
5mを超えるセコイアが5mを超えるトレーラーハウスを牽引すれば、その車列は10mを超えます。壮観な見栄えですね。この事だけでもその大きさが理解できるのではないでしょうか。
セコイアの大きさ比較
トヨタ セコイア
やはり比較の対象として日本人にも分かり易いものはランドクルーザーではないでしょうか。ランドクルーザーの大きさは長さ4,950mm、幅1,970mm、高さ1,880mm(トヨタ公式調べ)と国内では大きすぎるほどですが、セコイアはこれをも凌駕します。
セコイアの大きさは先にも触れましたが、長さで5mを超え幅も2mを超え高さ約2mと、その大きさはランドクルーザーをはるかに凌ぎます。この大きさになると国内で取り扱うには大きすぎとの声も至極当然ですね。
まさに大きさではトヨタのフラッグシップと呼ぶに相応しいものになります。
日本にも逆輸入されているトヨタ・セコイア
トヨタ セコイア TRDプロ
国内でもたまにセコイアを見かける事があるかも知れませんが、トヨタとして正式に国内販売は行っていません。しかし、 並行輸入車がある程度逆輸入されています。
ご購入をご検討中の方は、新車でも中古車でも入手は比較的容易となっています。また人気が高いためアクセサリーも豊富で、購入に関して特に困る事はあまりないでしょう。
セコイアは2022年フルモデルチェンジするとの情報が流れていますが、この事は国内販売されていない日本での購入に関しても少し関係してくる事かも知れません。気になる方は並行輸入を行っているカーショップなどでチェックしてみるといいでしょう。
またこの大きさの車の維持費なども気になるところですが、その点について少し見ていきましょう。
まず一番気になるところはやはり燃費ではないでしょうか。公式発表は国内販売されていませんので正式な数値は探せませんが、情報誌などではおおよその数字として市街地走行は約5.5km/L、高速走行では約7.2km/Lとこのサイズの車としてはそれ程悪くありません。
国内での逆輸入車として人気の高いセコイアですが、SUVが好きな方やアウトドアに興味がある方には、その希少価値や大きさからくる優越感をもたらしています。
トヨタ・セコイアの性能
トヨタ セコイア 2018年式
V8型5.7Lのエンジンの最大出力は381hpとパワフルで、特筆すべきは最大約3,357kgの牽引力です。
基本設計は2007年に二代目が登場し現在のスペックになりました。エンジンは5.7L i-FORCE V8 381hp、トランスミッションには6速ATインテリジェントシーケンシャルシフト、駆動方式は2WDか4WDでグレードにより8人と7人乗りに分かれます。
ラダーフレーム構造のSUVモデルとしては、唯一の4輪を独立させたサスペンション構造となり、その乗り心地はライバル車と比較しても圧倒的と言えるのではないでしょうか。
また全グレードに標準安全支援を装備しています。
ブラインドスポットモニター(車線変更死角支援システム)
リアクロストラフィックアラート(後方安全支援自動ブレーキ)
フロント&リアパーキングソナー
などです。
■トヨタ・セコイアのエクステリア
セコイアの大きな特徴としてあげられるものの一つとして、一目で目を惹くそのフロントグリルがあります。フロントバンパーとそのグリルはシンプルな構成でありながらも瞬時にセコイアと認識するには十分な形状となっています。
また、全体に丸みを帯びたデザインは独特のフォルムを生み出しています。精悍さの中にもあたたかさを感じさせるデザインはまさに、セコイアという車の性格を打ち出しているでしょう。
カラーバリエーションもSuper White・Magnetic Grey・Midnight Black・Lunar Rockなどがあります。
■トヨタ・セコイアのインテリア
北米で販売されているため、セコイアの内装はアメリカを意識したものになっています。運転席にパワーシート・シートヒーター付きの本革シートなどを用意している点、長距離ドライブを想定に作られた座席となっており、それ一つをとっても満足いく出来栄えになっています。
また、2列目のシートにはキャプテンシートを採用など、居住感覚を意識したものもあり、ゆったりとしたスペースを確保しています。3列目のシートはベンチシートですが、足元の広さは3列目とは思えないほどの広さを誇っています。
トヨタ・セコイアの装備
トヨタ セコイア 2018年式
標準装備だけでも充分な装備を有しているセコイアの装備を見ていきましょう。
SR-5はグレードでいえば標準グレードにあたりますが、このグレードでもLEDヘッドライト、サンルーフ、スマートキー・プッシュスタートがあります。
さらに、トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)を搭載しているため、事故の中でも重大な死亡事故に繋がる「正面衝突」「車線逸脱」「歩行者事故」「車両追突」を予防する事ができます。
トヨタ・セコイアのグレード
トヨタ セコイア
気になるグレードですが、セコイアのエントリーモデルであるSR-5から始まり、TRD SPORT・TRD PRO・LIMITED・PLATINUMとなっており、グレードごとに装備も少し違ってきます。18インチアルミホイールが20インチになっていたり、シートの色も違っていたりします。
PLATINUMグレードではウッドパーツを多用し、内装カラーにレッドロックカラーを選択できるなど楽しみもあります。また7人乗りのシート設定のみである点など、PLATINUMならではの豪華さがうかがえます。
国内に並行輸入されたセコイアでも人気の3グレードの装備の違いを見ていきます。
SR-5の装備は、18インチアルミホイール、デイタイムランニングライト、フォグランプ、クロムグリル、ボディ色の電動サイドミラーとドアハンドル、黒色仕上げのランニングボード、電動チルトスライドムーンルーフ、ルーフラック、リアプライバシーガラス、リアスポイラーなどになります。
LIMITEDではこれらに加えアルミホイールが20インチに変わり、サイドミラーも防眩機能付きのヒーテッド式になるほか、ドアハンドルと合わせてクローム仕上げにグレードアップされます。
PLATINUMグレードにはさらにLIMITED装備に加え、20インチ ダイアモンドカットフィニッシュアロイホイール、リバース連動機能やポジションメモリー機能に足元を照らすパドルライトまでついた豪華なサイドミラーなどが加わります。
セコイアのグレードの違いは主には内装と走行装備の違いと考えて良いのでしょう。
トヨタ・セコイアの中古車価格
セコイアは逆輸入車となるので、北米でも販売価格よりは幾分高い設定になります。その為価格的に新車価格で倍近い設定の開きがあるランドクルーザーより、高いものもありますが、それでもその存在感は圧倒的でこの車の魅力は価格以上のものがあります。
◎SR5シリーズ:160万円台~550万円台
◎Limited 5.7L :300万円台~510万円台
◎Platinum 5.7L :270万円台~830万円台
逆輸入車という事もあり、高い物では850万円台にもなります。価格は車両本体価格です。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2021年1月現在)
国内にも多いセコイアのマニア
トヨタ セコイア
国内ではなかなか入手が困難なセコイアですが、このアメ車らしいセコイアは多くの人から絶大な人気を博しています。大柄なボディに日本車の信頼と走行性能を兼ね備えています。
中古車に限らず新車でも入手可能なこのセコイアの魅力は大きく広がっています。最近では年齢や性別に関係なくセコイアのオーナーが増えています。その活躍の場は一般的なSUVと同じく悪路走行だけにとどまらず、都会の街乗りにも広がっています。
まとめ
トヨタ セコイア
ちょっとそこまでといった利用はさすがに得意とは言えませんが、その大きさから来る迫力は他を圧倒する事間違いないモデルになります。そのドライビングポジションも上からの視線になるので、ドライビングの操作感や視認性も良好となっています。
もしこの車のオーナーになったのならば、何処に行っても注目を浴びるでしょう。