「こんな若いのに外車乗り?!」を実現! 意外とお手頃な中古外車
メルセデスベンツ SLクラス
駐車場に乗り付けた高級輸入車から颯爽と降りてきたドライバー、結構若い!なんて思ったことはありませんか。
やはり、新車価格で数百万円以上というハードルの高さのイメージがありますので、輸入車は手が出なさそうに思ってしまいがちですが、意外と知られていないことが、輸入車は中古車になるとお値段がガクッと下がる場合があることです。
メルセデスベンツやBMWなどのエンブレムはもはや誰もが知っている部分ですが、現行車種かどうかは詳しい人が見てもわからなかったりするもの。賢く中古で手に入れた輸入車なら、お得にドヤれるかもしれませんね。
この記事では、100万円以下から探す中古輸入車の選び方を3パターンほどご紹介するとともに、現在の実際の中古車相場をご紹介します。
なお、ご紹介する中古車相場は、2020年12月現在の調査結果によるものです。
100万円以下で探す おすすめ中古外車の選び方3パターン
■ベンツを狙え!
メルセデスベンツ Mクラス
世界中の成功者の証、メルセデスベンツ。輸入車としてももはや定番のメーカーでもあり、日本国内でもよく見かけますよね。
コンパクトハッチバックのAクラスやセダンのCクラスなど、車名のアルファベットが早い車種は、意外と新車価格でもお手頃なこともあり、中古車ではもっとお手頃なことはイメージがつきやすいはず。
しかし、意外と盲点なのは、より大型な高級モデルでも、世代をうまく選べば100万円以下から探せるということです。具体的な例としてまず「二代目Mクラス」をご紹介します。
メルセデスベンツの中核を担う高級SUVであるMクラスは、現行仕様としては「GLEクラス」へと名前が変わっていますが、元は1997年にMクラスとして発表されました。
当初から一貫してアメリカの工場で生産されるMクラスは、初代では特に仕上がりの大味さと組み立て精度などに疑問を持たれてしまったのですが、その評判を覆すべく2005年に登場したのが二代目Mクラス。
現在見てもまだまだフレッシュな印象のエクステリアを持つほか、7速ATを備えるなどまだまだモダンなSUVなのですが、なんと現在100万円以下の中古車在庫が約10台確認できます。新車価格で約700〜1,100万円であったことを考えれば、まさか100万円以内で買えるなんて!と驚きですよね。
メルセデスベンツ Sクラス
また、さらに驚きなのが、同ブランドのフラッグシップであるSクラスでも100万円以下から狙えるということ。具体的には、街中で見かけることもまだ多い「五代目Sクラス」がすでに該当します。
会社役員や政府高官御用達の高級セダンであるSクラスは、現行型で六代目の老舗ブランド。すでに欧州では新型七代目がデビューしていますが、国内ではまだ『先代モデル』扱いの五代目でも100万円以下、なんと最安では60万円台から中古車在庫が確認できます。
新車価格では約1,000〜2,200万円級のド級セダンがそんなに安くていいの?!と驚いてしまいますが、3.5リッター V型6気筒エンジン搭載のエントリーグレードだけでなく、4.7リッター V型8気筒エンジン搭載の上位グレードまで幅広く選べる点は、まさに中古車市場の穴場といえる部分かもしれません。
それまでのオーソドックスなセダン像から離れ、よりモダンで革新的なデザインを採用した五代目Sクラスは、今見ても古びない存在感があり、運転していれば一目置かれること間違いなし。まさか100万円以下から手に入るなんて、きっと信じてもらえないかもしれませんね。
メルセデスベンツ Mクラス(二代目) 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
中古車平均価格: 107.2万円(2005年10月〜2006年9月生産モデル)
中古車本体価格帯: 74.8〜238.0万円
メルセデスベンツ Sクラス(五代目) 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
中古車平均価格: 131.7万円(2005年10月〜2006年12月生産モデル)
中古車本体価格帯: 61.9〜888.0万円
■BMWを狙え!
BMW 2シリーズアクティブツアラー
メルセデスベンツ同様、輸入車として定番ブランドの一つがBMW。高級感がモットーのメルセデスベンツに対し、運転する楽しさを存分に味合わせてくれる高性能こそBMWのイメージですよね。
そんなBMWも、コンパクトハッチバックである1シリーズや、大人気セダンの3シリーズなどは、かなり中古車価格でもこなれており、街中で見かける機会も多め。しかし、あまり見かけない、それでいてかなり新しいモデルでも100万円以下から探せるのです。
それが、BMWのトールタイプハッチバック、2シリーズアクティブツアラー。BMWブランドとして初となるFFモデルとなったこの車は、高めに取られた全高による室内ユーティリティ性能の高さがポイント。
頭上空間はBMWでイメージの強いセダンよりもずっと広く取られていますし、荷室だって高さも奥行きも広々。セダンではいざというときたくさん乗ったり積んだりが不安… というファミリーでも不満なく使える実用性の高さがうれしいところですね。
そんな2シリーズアクティブツアラー、新車価格では約330〜560万円とこちらもかなりお手頃だったのですが、中古車になるとさらにお手頃になっており、なんと2015年モデルでも90万円以下から中古車在庫が確認できます。
まだまだ登場から年数が経っておらず、現にモデルチェンジせずに新車販売も続いている2シリーズアクティブツアラーですので、中古車でも存在感は抜群。ファミリーカーとして国産ミニバンをお探しの方にこそ、ちょっと冒険してBMWなんて選択肢もあることをぜひお伝えしたいところです。
BMW 6シリーズ
また、高級クーペである6シリーズでも驚きの低価格が実現しています。具体的には、6シリーズという車名で二代目の、2003年〜2011年のモデルが狙いどころ。
初代6シリーズの生産終了から10年以上のブランクを経てから復活した高級クーペは、当時のチーフデザイナー、クリス・バングルの手によるコンセプトカー「BMW Z9」のデザインを鮮明に再現したもので、それまでのBMW像とは違った先鋭的なデザインが話題を呼びました。
現代の視点で見れば、刺激的なディテールが品よくまとめられていて、かなり魅力的なクーペスタイルですよね。しかし、そのローアンドワイドな印象とは裏腹に、全幅は約1.86mに抑えられているなど、意外と扱いやすいサイズを維持している点もポイントでしょう。
そんな二代目6シリーズ、エントリーモデルの直列6気筒 3.0リッターエンジン搭載モデルだけでなく、上位のV型8気筒 4.4リッターエンジンモデルや、最上級グレードの4.8リッターエンジン搭載モデルまで100万円以下で選べるのには、驚くほかありません。
新車価格では約850〜1,200万円という高嶺の花でも、軽自動車級の価格で買えてしまうなんて、幸せな時代が到来していますね。
BMW 2シリーズアクティブツアラー 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
中古車平均価格: 173.9万円(2014年10月〜2015年9月生産モデル)
中古車本体価格帯: 89.0〜365.0万円
BMW 6シリーズ(二代目) 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
中古車平均価格: 107.9万円(2003年10月〜2005年9月生産モデル)
中古車本体価格帯: 18.0〜288.0万円
■スポーツカーを狙え!
アウディ TT
ここまでは実用的な車を主にご紹介してきましたが、こちらも狙い目の中古輸入車のエリアはスポーツカー。その中でも2人乗りの可憐なクーペは、車種を賢く選べば意外と100万円以内で十分に探せるのです。
まずご紹介したいのがアウディ TT。現行モデルとなる三代目では新車価格が約470〜760万円とプレミアムなスポーツクーペですが、なんと先代モデルから100万円以下物件が充実している点は、意外と知られていないポイントかもしれません。
現代のアウディの象徴でもあるシングルフレームグリルを装着したシャープなフロントエンドは、初代モデルよりもやや威圧的で存在感がありますよね。ボディサイズもひとまわり拡大されるなど、より完成度の高まった二代目TT。
現在の中古車市場ではもはや選び放題といった印象になっており、なんと最安では30万円台から在庫が確認できます。
人気のクーペだけあって、在庫台数も169台と多め。お好みの色や仕様なども探しやすそうですね。
また、その個性的なデザインでいまだに人気の初代モデルも在庫台数は55台が確認できるほか、二代目モデルよりもさらに格安の物件が多数確認できるので、もっと節約することも可能ですね。
ポルシェ ボクスター
そして、輸入スポーツカーブランドの雄、ポルシェにも、100万円以下から選べる車種が存在しています。2シーターオープンのボクスターは、非常に狙い目のモデル。
1996年に登場したボクスターは、それまで911以外のラインナップで続いていたFR方式をやめ、MR方式を採用し、優れたハンドリング性能を確保。さらに911と共通する部品も多かったことから、車格的には下ながら存在感があったことで一躍人気モデルとなりました。
現行型は四代目となっており、車名が「718ボクスター」へと改名されているのですが、狙い目は初代モデル。さすがにポルシェのブランド力か、はたまた販売台数が限られるゆえの稀少性からか、二代目以降のモデルはまだまだ100万円台スタート以上となっているのですが、初代モデルはかなりこなれてきた印象があります。
具体的には最安のもので70万円台から中古車在庫の確認ができます。憧れのポルシェ、さらに2シーターオープンスポーツなんて、まるで夢のような趣味人生活が送れそうですが、色や仕様を選べるほどラインナップは充実しています。
車選びのポイントとしては、低価格な初代ボクスターはティプトロニック装備車が主ということ。せっかくのスポーツカーなのでマニュアルを探したい方は、根気よく探す必要があるかもしれません。
やや100万円以下という題目からは外れてしまいますが、一気に現代的なルックスと装備を手に入れる二代目モデルももちろんおすすめ。最安のものでも130万円台スタートとなってはしまいますが、価値が落ちにくいポルシェだけに、手放す際のことも考えればまだまだお得な選択肢と言えそうです。
アウディ TT 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
アウディ TT(初代)
中古車平均価格: 82.5万円(1999年10月〜2000年4月生産モデル)
中古車本体価格帯: 29.8〜199.8万円
アウディ TT(二代目)
中古車平均価格: 100.8万円(2006年10月〜2006年12月生産モデル)
中古車本体価格帯: 34.9〜288.0万円
ポルシェ ボクスター 中古車価格まとめ(2020年12月現在)
ポルシェ ボクスター(初代)
中古車平均価格: 114.7万円(1997年1月〜1997年9月生産モデル)
中古車本体価格帯: 72.8〜243.0万円
ポルシェ ボクスター(二代目)
中古車平均価格: 239.1万円(2004年12月〜2005年7月生産モデル)
中古車本体価格帯: 138.0〜790.0万円
まとめ
BMW 3シリーズクーペ
100万円以下という厳しい条件でもしっかりドヤれる中古輸入車をご紹介してきました。意外や意外、かなり上級クラスのモデルでも選べることがお分かりいただけたかと思います。
数百万円を支払ったピカピカの車が故障続きだとイヤになってしまいそうですが、元値が100万円程度なら吹っ切れも早そう。信頼性にやや難があるイメージもある輸入車ですが、その真髄を味わうのには格安中古車こそもってこいかもしれませんね。