イケてるのにおトク!中古SUVの世界
スバル アウトバック L.L.Beanエディション
SUVの、高めの車高がもたらすアドベンチャー感と、荷物も人もしっかり飲み込めるユーティリティ性能は、たとえ毎日山越え谷越え道なき道を踏破する必要がなくても魅力的ですよね。
しかし、最近流行の新型SUVたちは、もちろん安全装備や先進機能が非常に充実しているという点もあれど、車両価格としてはかなり高め。非SUVの乗用車のラインナップがどんどん縮小していっている中、人気のSUVを選びたいけどお値段がネック!とお思いの方もいらっしゃるのでは。
そこでぜひおすすめしたいのが、中古車ながらイケイケの存在感を持つSUVたちです。
たとえば90年代など、以前にもSUVが市場で人気を博した時代がもちろんあったほか、ブームでない時期でも継続的にラインナップされてきたSUVですから、中古車市場でも選択肢は非常に豊富。
新車で手に入らない車種もありますから、価格がおトクなだけでなく、稀少性でも周囲の視線を集めることができるかもしれませんよ。
そこで、おすすめの中古SUVを5台紹介いたします。それぞれの車種で、支払い総額でも50万円台から狙える世代の中古車価格をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コミコミ50万円台から探す!中古で気取れるSUV5選
■日産 ムラーノ
日産 ムラーノ(初代)
先鋭的な初代、優美さを追求した二代目ともに、デザインが現代でも古びないSUV界の異端児が、日産 ムラーノです。
その堂々としたボディサイズやV6エンジンが選択可能という車格からもなんとなく分かるところですが、当初の商品企画としては北米向けの車両となっており、日本で発売されたのは二代目まで。現在も販売されている三代目は米国で現地生産を行うなど、国際派の雰囲気が魅力的です。
日産 ムラーノ(二代目)
どこか乗用車的なスマートさを感じさせるエクステリアは、ちまたにSUVが溢れる現代でも思わず振り返って見つめてしまいそうな独自の世界観。
流れるようなラインを持つエクステリアと同じく、インテリアも落ち着いた上質感が魅力的。初代ではメーターパネルにフェアレディZの雰囲気を感じさせるなど、日産車らしいスポーティで上質な魅力が溢れたインテリアとなっています。
もちろん大柄なサイズを存分に活かした室内空間は余裕たっぷりで、荷室もしっかり使える点は、レジャーにもガンガン使いたいSUVとして嬉しいところですよね。
日産 ムラーノ(初代 北米仕様)
残念ながら二代目を最後に国内に導入されなくなったため、スペシャリティSUVとでも呼びたくなるようなムラーノの直接の後継車は、現在の日産にはラインナップされていません。だからこそ積極的に選びたくなる中古車は、実は車格を考えるとかなりお得。
初代モデルでは中古車本体価格の平均で50万円を優に下回っているほか、より現代的装備を備える二代目モデルでも最安クラスではコミコミで50万円以下から選べるという点は、押し出しの利く大型ボディからは想像できないようなリーズナブルさですよね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,845mm×1,885mm×1,730mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | V型6気筒ガソリン 3.5L 直列4気筒ガソリン 2.5L |
日産 ムラーノの中古車価格まとめ(2020年12月現在)
日産 ムラーノ(初代・2004年9月〜2008年8月)
中古車平均価格: 38.4万円(2005年12月〜2008年8月モデル)
中古車本体価格帯: 10.0〜123.0万円
日産 ムラーノ(二代目・2008年9月〜2015年3月)
中古車平均価格: 169.5万円(2014年4月〜2015年3月モデル)
中古車本体価格帯: 33.0〜199.8万円
■ホンダ CR-V
ホンダ CR-V(三代目)
こちらは現在五代目が新車販売継続中のCR-V。現行型はガソリン車でも約340万円、ハイブリッド車では約390万円からとかなり高級移行してしまった印象もありますが、中古車ならもっと割安に狙える車両がたくさんあります。
特におすすめしたいのが、それまでのラギッドな道具感を捨て、現行型にも通ずるような上級クロスオーバーとしての性格づけを鮮明にした三代目です。
ホンダ CR-V(初代 北米仕様車)
二代目までスペアタイヤを外付けするモデルをメインに据えるなど、クロカンっぽさを感じさせるイメージだったのに対し、三代目は外付けスペアタイヤをバッサリと廃止。まるでクーペのようなサイドウィンドウなどと合わせて、一気に上質な印象を手に入れていました。
もちろん、初代や二代目の気軽に付き合えそうなギア感も魅力的ですし、車両価格としては初代・二代目ならかなり割安になりますので、求めるSUV像に応じて選びやすいバリエーションの豊富さが、CR-Vの嬉しいポイントです。
ホンダ CR-V(二代目 海外仕様車)
2018年デビューの現行型は、中古車平均価格でも300万円を切らないのに対し、初代から三代目なら、コミコミ価格でも50万円以下の車両も選びやすくなっています。
特に初代・二代目では、平均価格でも50万円台となっているなどかなりバーゲン価格。さすがにやや年式を感じさせるルックスですが、よりサイズがコンパクトな点は上級移行した三代目以降にはない独自の魅力でしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,565mm×1,820mm×1,690mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 2.4L |
ホンダ CR-Vの中古車価格まとめ(2020年12月現在)
ホンダ CR-V(初代・1995年10月〜2001年8月)
中古車平均価格: 52.0万円(2000年5月〜2001年8月モデル)
中古車本体価格帯: 15.0〜59.0万円
ホンダ CR-V(二代目・2001年9月〜2006年9月)
中古車平均価格: 52.4万円(2005年10月〜2006年9月モデル)
中古車本体価格帯: 9.8〜79.0万円
ホンダ CR-V(三代目・2006年10月〜2011年11月)
中古車平均価格: 80.7万円(2009年9月〜2011年11月モデル)
中古車本体価格帯: 29.8〜128.0万円
■三菱 アウトランダー
三菱 アウトランダー(初代)
現行型となる二代目では、プラグインハイブリッド四駆としての性格づけも印象的なアウトランダーですが、2005年から2012年と長期にわたって販売が継続された初代なら、コミコミ50万円台が狙える車両が選びやすくなっています。
登場当初のプレーンな表情から一転してイカツめの「ダイナミックシールド」顔となっている二代目に比べ、よりシンプルでハンサムな印象の初代アウトランダーは、扱いやすいサイズと抜群のユーティリティ性能、それに三菱お得意の四輪駆動が組み合わせられ、人気を博しました。
三菱 アウトランダー(初代) インテリア
なんとルーフパネルをアルミ製として低重心化を図っているほか、微速域から反応に優れるモノチューブ式ショックアブソーバーをリヤサスペンションに採用するなど、SUVながら運動性能の向上も図られた初代アウトランダーは、スマートなエクステリアに違わない走れるSUVでした。
また、アウトランダーならではの魅力として、なんと3列目シートを備えた7人乗り仕様も選べる点も見逃せません。SUVで3列シートを備える車は大柄なサイズになることも多く、扱いやすいミドルサイズのSUVで多人数乗車を実現しているのは魅力的です。
三菱 アウトランダー(初代)
次期型の登場も発表されている二代目アウトランダーはたとえ中古車でもまだまだ100万円台からのスタートとなっていますが、初代モデルでは特に低年式モデルでコミコミ50万円台以下から選びやすい点が魅力的ですね。
2020年12月現在、モデルライフ途中で設定されていたパワフルかつ豪華なV6 3.0リッターモデルでも本体価格で20万円台から在庫が確認できるなど、古びないルックスとユーティリティ性能を持つモデルだけに、もはやバーゲン価格と言いたくなるほどのお得さがうれしいところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,800mm×1,680mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | V型6気筒ガソリン 3.0L 直列4気筒ガソリン 2.0L 直列4気筒ガソリン 2.4L |
三菱 アウトランダーの中古車価格まとめ(2020年12月現在)
三菱 アウトランダー(初代・2005年10月〜2012年9月)
中古車平均価格: 106.5万円(2011年10月〜2012年9月モデル)
中古車本体価格帯: 19.8〜139.8万円
■スバル フォレスター
スバル フォレスター(三代目) tS
こちらも現行の5代目が販売継続中の人気SUV、スバル フォレスター。現行モデルでは、最も廉価なグレードでハイブリッド仕様、なおかつギリギリ300万円を切る価格がうれしいところではありますが、まだまだ中古車でも値落ちはしていません。
そんなフォレスター、実は中古車でおすすめなのは三代目です。
都会派SUVといった印象の低めに抑えた全高が特徴的だった初代や二代目も魅力的なのですが、よりSUVらしいマッチョさも手に入れた三代目は、現代的な装備の充実もうれしいポイントのほか、年式を考慮すれば高値を維持している二代目よりもお買い得な中古車が選びやすくなっています。
スバル フォレスター(三代目)
二代目よりもややサイズアップしつつ車重増を抑えた三代目は、スバルらしいシンメトリカルAWDの高い安定性を存分に味わえるSUVとしての正常進化。特にガラスエリアの拡大によって、室内の広々感や見晴らしの良さが実現された点は、SUVとしてうれしいポイントですね。
また、現行モデルでも2020年10月の改良でやっと復活したターボエンジンに代表される、SUVとして望外にパワフルなエンジンが用意されている点も歴代フォレスターの特徴の一つ。三代目モデルでは最高出力230PSを誇る2.0リッターターボや、なんと263PSという刺激的ハイパワーを持つ2.5リッターターボが設定されていました。
スバル フォレスター(二代目)
スマートなSUVをお求めなら初代や二代目、よりSUVらしいラギッド感が欲しい方には三代目以降と、同じ車種ながら求めるSUV像に応じたバリエーションの豊富さがうれしいフォレスター。
なんと比較的新しい三代目モデル、それに2.0リッター ターボモデルであっても、車両本体価格で50万円を下回る在庫が多数見られるなど、幅広い価格帯から選びやすいこともフォレスターのポイントでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,560mm×1,780mm×1,675mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | 水平対向4気筒ガソリンターボ 2.5L 水平対向4気筒ガソリンターボ 2.0L 水平対向4気筒ガソリン 2.0L |
スバル フォレスターの中古車価格まとめ(2020年12月現在)
スバル フォレスター(初代・1997年2月〜2002年1月)
中古車平均価格: 50.3万円(2000年12月〜2002年1月モデル)
中古車本体価格帯: 12.8〜99.0万円
スバル フォレスター(二代目・2002年2月〜2007年11月)
中古車平均価格: 83.2万円(2007年1月〜2007年11月モデル)
中古車本体価格帯: 15.0〜279.9万円
スバル フォレスター(三代目・2007年12月〜2012年10月)
中古車平均価格: 86.3万円(2010年10月〜2012年10月モデル)
中古車本体価格帯: 29.8〜132.0万円
■トヨタ ハイラックスサーフ
トヨタ ハイラックスサーフ(三代目) ホワイトプレミアム
現在でもピックアップトラックのハイラックスは国内で販売されていますが、そのハイラックスにFRP製ルーフを被せた初代から始まったハイラックスサーフは、残念なことに4代目で国内販売が終了済。5代目モデルは海外名「4ランナー」として販売が続いていますが、国内には導入されていません。
本格派クロカンの走破性を持つこともあり熱狂的なファンを持つハイラックスサーフは、新車では手に入れられないこともあってか、状態を問わず中古車市場でもなかなか値崩れしないのですが、その中でもお買い得でおすすめなのが、2002年まで販売されていた三代目モデルです。
トヨタ ハイラックスサーフ(四代目)
電子制御の少なさやよりラギッドなルックスからか人気が継続している初代と二代目、より現代的装備の数々を備える高級感が魅力的な四代目に対して、三代目は車両本体価格30万円台から在庫が確認できるなど、ハイラックスサーフとしてかなりお手頃。
しかしその性能は本物で、二代目までのトラックベースではなく、専用のフレームを備えるなどオン・オフ双方での性能を向上しつつ、室内のユーティリティ性能も大幅に改善。本格派SUVながら普段から使いやすい使い勝手の良さが魅力的です。
(参考)トヨタ 4ランナー(北米仕様)
また、低速域からパンチに優れたディーゼルターボが選べる点もハイラックスサーフのクロカンらしさのポイントでしょう。しかし、お得に探せる三代目モデルのディーゼルエンジンは、現代的ないわゆる「クリーンディーゼル」ではないため、大都市圏では登録に規制がある場合もありますので、注意が必要ですね。
三代目モデルでは車両本体価格で30万円台から確認ができるリーズナブルさがうれしいところです。さすがにこれらの低価格な車両は過走行気味のものが主なラインナップではありますが、もとよりクロカン車としてタフな作りなだけに、しっかりとしたメンテナンスを経ればまだまだ活躍してくれそうですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,840mm×1,800mm×1,805mm | |
---|---|---|
エンジン種類 | V型6気筒ガソリン 3.4L 直列4気筒ディーゼルターボ 3.0L 直列4気筒ガソリン 2.7L |
トヨタ ハイラックスサーフの中古車価格まとめ(2020年12月現在)
トヨタ ハイラックスサーフ(三代目・1995年12月〜2002年9月)
中古車平均価格: 148.3万円(2001年12月〜2002年9月モデル)
中古車本体価格帯: 32.8〜408.0万円
まとめ
日産 ムラーノ クロスカブリオレ(北米仕様車)
コミコミで50万円台から探せるSUVをご紹介してきました。
SUVといっても、オンロード重視のクロスオーバー系から荒地もなんのそののクロカン系までバリエーションがかなり豊富です。そんな中でもご紹介した5台は、その魅力を考えればかなりの穴場的存在といえそうなリーズナブルさがうれしいところ。
かなり節約できたことを感じさせない、カッコいいSUVライフを送れそうですね。