日産のムラーノとは?
日産ムラーノ北米仕様 2004年
日産ムラーノ。みなさんはご存知でしょうか。
ムラーノとは、2002年に日産が主にアメリカを専売国として開発した大型クロスオーバーSUV車です。日産が外国販売の主力にするために開発したもので、もともと国内販売向けの車ではありません。
ムラーノは、スポーツビークルの性能に乗用車のボディを合わせた「クロスオーバーカー」の先駆けのクルマとなりました。
日産側は当初、日本での販売を想定していませんでした。そのため急遽2003年の東京モーターショーに左ハンドル仕様車が出展されましたが、予想を超える反響が関係者を驚かせました。
その後は、ロシアや中国を始めとする世界各国を対象に新型モデルが発表され続けています。現在では170ヶ国で販売されるまでになりました。
ですが、国内でのムラーノはカーマニアには支持されたものの、あまりにも斬新な発想と規格外のボディスペックから一般には受けず、売り上げが低迷しました。そのこともあって、2015年には国内販売は終了となっています。
のちに起こったクロスオーバーカーブームによって再び見直され、ついに2019年新型マイナ―モデルチェンジが行われました。
国内での販売再開が待ち望まれているレアカーなのです。
■日産 ムラーノのスペック
ムラーノの基本スペックを見ていきましょう。
見る人の視線を引き付ける洗練されたボディデザインが特徴ですが、それ以外にも工夫された点はあります。
全車種標準装備としての主なものに、UVカット断熱グリーンガラスやパワーウインドウやFMダイバーシティがあります。タイヤとホイールは235/65R18 オールシーズンタイヤとアルミ製ホイールが標準装備されていますが、金属塗装されたものも人気です。
これ以外にも、寒冷地仕様の安全装備やABSなどのセーフティシステムがあり、ある程度タフな環境でも快適なドライブが楽しめるようになっています。
日産 ムラーノ(2008年-2015年)のスペック
【日産 ムラーノ(2008年-2015年)250XL】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,845mm×1,885mm×1,700mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,825mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,650kg | |
燃費 | JC08モード:10.8km/L | |
エンジン種類 | DOHC・直列4気筒 | |
最高出力 | 125kW(170PS)/5,600rpm | |
最大トルク | 245N・m(25.0kgf・m)/3,900rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動 | |
トランスミッション | エクストロニックCVT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
■日産 ムラーノの中古車価格
日産 ムラーノの中古車価格は、30.7万円〜205.1万円となっています。
グレードや状態、物によりますが、新車で購入するよりも比較的お安く購入できます。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年4月現在)
2019年モデル 新型ムラーノ発表
日産 ムラーノ 2019年型
2018年にアメリカのロサンゼルスで発表された新型ムラーノ2019年モデルは、満を持して開発されたものと言えます。
マイナーチェンジによってプラットフォームは以前の形状を残したまま、新型LEDライトやサンセットドリフト・クロマフレアを装備していました。
さらに、先進運転サポートシステムとして、歩行者感知システムやリア自動ブレーキや車線離脱アラートが付加されたより安全に乗れる車になっています。
元の魅力を残しながらも、現代のドライバーのニーズも取り入れた充実した名車と言えます。
2020年現在、ムラーノは国内販売されておりませんが、ぜひとも復活してほしいものですね。
新型ムラーノの内装・外装
日産 ムラーノ 2019年型 内装
■新型ムラーノの内装
日産ムラーノの2019年モデル
アメリカ販売を視野に入れていたため、ムラーノの内装は北米人好みのボリューム感にあふれたスポーティーかつスタイリッシュなものです。
近未来を連想させる斬新なデザインと、広々とした室内でゆとりのドライビングを楽しめる仕様になっています。
ステアリングやシートにはレザーを使用しているので長時間の運転でも疲れることがなく、ドライバーをアシストしてくれるのが魅力です。
シフトレバーも操作性を重視して、持ちやすく手になじむ形に整えられました。足元は広く、助手席にもサポートブレーキがついていてより安全性を追求したモデルと言えます。
日産ムラーノの2019年モデル
レザーの色や質感も、高級車といってもいい高品質なものであり、2008年発売の二代目からはさらにラグジュアリー感を増して落ち着いた雰囲気の大人の趣味カーに進化しました。
新型車もそれを引き継ぎ、一部ウッドパーツを用いるなどして一つ上の品質を醸し出すことに実現しています。
シートの座り心地やスポーツビークルとしての利便性の良さは定評があり、多くのファンを引き付ける要因となっています。
加えて、安全性能が向上していることから、女性や壮年のユーザーにも安心安全に使うことができます。
■新型ムラーノの外装
日産ムラーノの2019年モデル
新型ムラーノも従来のモデルと同様に、ボリュームのあるボディにハイクラスを思わせる塗装が持ち味です。
カラーは落ち着いたブラウンや定番のブルーに加え、パールやアーモンドなどがとり揃えられています。
エクステリアデザインを採用したことによって、他車よりも際立つ高級感が魅力です。
日産ムラーノの2019年モデル
地面にしっかりと根を張るような力強い走りを生み出すボディのスケールは、日本国内で走行するには少し大きすぎる懸念もあります。
しかし、都会の大きな道路やアウトドアスポーツを楽しむためのワイルドなロードではその力を存分に発揮するでしょう。
流線形の中に骨太さを見せたフォルムは秀逸です。
まとめ
日産ムラーノの2019年モデル
時代を先取りしすぎたために不遇を経験した名車が、ムラーノの特性ともいえるでしょう。早すぎた価値観が理解されることはなかったのが、悲運でした。
日本ではもう販売されていないので、右ハンドル車に出会うケースも少なくなりました。
しかしながら、どうしても購入したいという方であれば、中古車を探してみるという手もあります。
気になる方は是非、中古車を探してみてください。