三菱RVRとは?
三菱 RVR 2019年
RVRとは、RVブーム真只中の1991年に三菱自動車工業の製造、販売によりデビューしたトールワゴン型の乗用車です。しかしながら世界的不況などの影響により販売台数下降した事により一度、生産・販売が終了となりました。
その後、2010年には再び、生産・販売されたCセグメントコンパクトクラスのCUV(クロスオーバーSUV)であり、北米向けに加え、ロシア、中近東、中南米向けの生産を行うことで、生産効率向上、生産台数・稼働率引き上げを図ってきました。
RVR初代、2代目にはボディの車高を上げることでワイルドなテイストを強調し、路面とフロアの間にゆとりを持つCUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)として開発されました。
しかし、3代目には1クラス上の中型SUV「アウトランダー」と共通するプラットフォームを使用しており、見る者にSUVテイストをつよく与えています。
その後も、マイナーチェンジを繰り返す度に、内外装のデザイン性、走行性の快感、現在のIT技術であるコネクテッドや先進安全システムを搭載するといった、地味でありながらも大掛かりな改良を行っています。
車名となる「RVR」はRecreation Vehicle Runnerの頭文字であり、走りが良いRVという、とてもシンプルな意味合いで名付けられた車名となっています。
初代、及び2代目のロゴの頭文字となる「R」にはアンビグラムとして、左右反面方向として「Я」と表記しています。
そのため言語として与えた形式だけではなく、鏡に写し出されたグラフィックデザイン性としても表現されていることで、言語表記とデザインの二つの融合性が、車名としての強調しているため、面白味のある車名「ЯVR」となっていたのです。
しかし、3代目では、そのアンビグラムの「Я」の表現が採用されておらず、「RVR」とシンプルに表現されています。
■【初代 三菱RVR】元祖SUVテイストトールワゴン
三菱 RVR 初代
三菱自動車の新型RV車として1991年2月に販売になったのが初代「RVR」となっています。
車としての構造は、三菱のミニバン「シャリオ」の全長とホイールベースを短縮したもので、多くのコンポーネントを共有していました
その作りには、トールワゴンタイプながらのオフロード走行性能への追及ということで、「スポーツギア」設定のモデルやセミオープンモデルとなっています。
それに加え、ドライビングを楽しむために優れた操作性や、車内の高い居住性を実現していたのです。そのため、クルマに対する愛好家への評価も高くヒット作となるSUVのとなっています。
オーソドックスな成り立ちを持つミニバンで、3列シートを備える三菱シャリオと似た雰囲気を持っていますが、RVRは2列シートの室内空間となっており4人乗り、5人乗りシートが設定されています。
左側後部座席だけがスライドドアが備えられる4ドアハッチバックという独特な設定で、大型フォグランプ、ツートーンカラーを採用すると共に、ステーションワゴン定番のルーフリーフの装備がされています。
また、現在ではまり目にすることがないRV車ブーム時代定番のカンガルーバンパーが備わっている個性的なスタイリングとなります。
■【2代目 三菱RVR】キープコンセプト?
三菱 RVR 二代目
1997年に2代目RVRが誕生した理由として、初代からコンポーネンツの共有していたシャリオが、一足先にフルモデルチェンジを実施したことにより、2代目シャリオグランディスへとして移行したことにあります。
それにより、RVRも2代目を発売開始することで、コンポーネンツを共有し続け、初代から基本的なコンセプトを受け継ぎつつも、オンロード志向に振ったグレードが設定されるなど新たな方式も打ち出され、成り立ってきたのです。
ボディタイプとしては、より都会的なスタイリングに使い勝手の良さを考え、後方座席用乗降用のドアは左側のみに備わる4ドアハッチバックとなっています。セミオープンのオープンギアモデル、スタイリングとしても厳めしいデザインのフロントバンパーなどを廃止しました。
しかし、室内空間は初代と同等に確保することで、居心地の良さをキープしています。オンロードでの走行性の感覚についても考えておられ、初代とエンジン・トランスミッションも変更されています。
2代目のラインナップ、グレードには外部から変化を感じることのできない部分でより多くの技術に変化を行っています。
【復活!】3代目 三菱 RVRの特徴
三菱 RVR 三代目
1度生産が終了となっていたRVRが、2010年に復活を成し遂げ3代目販売開始。3代目RVRは、ボディカラーとしてインパクトを抑え、レトロ調でありながらも、リフレッシュ感を与えてくれる珍しい車種となっています。
また、装備としても「e-Assist」、「Android Auto」など最新の安全性機能、コネクティビティシステムも備わっています。運転のしやすさと燃費へも考慮された車となっています。
悪路を走行できるように色濃く設定されているため、力強く踏めばそれなりのパワーを引き出す、逆に柔らかく踏めばパワーを抑え、ゆったりとした走りができるチューニングがされています。
このチューニングによるパワーの使い方に慣れてくると自らのハンドリング技術にパワー操作が行えるため、体感的にとてもたまらないクルマとなっています。燃費としても走破の高い車種としては基準燃費率として悪くはありません。
■現行三菱 RVRのエクステリア
三菱 RVR 三代目 外装 2019年
RVRのエクステリアは先代の曲線的なデザインとは異なり、直線的なスポーティーなクルマをイメージしています。また、コンパクト化を図り、都会でも小回りが利き、走れるようセッティングをしました。
ボディカラーとしては、7色となり、無彩色、白・黒・グレー・シルバーと有彩色、赤・青・オレンジの計6色となります。このようにRVRは、他社メーカーが発売されているクルマに比べ、カラー数は少なく、ボディカラーでのユーザーへの強調性はやや控えめと見られます。
採用されているカラーは、現在、乗車カラー割合の高い無彩色を採用、そこに有彩色として人気である赤、青を取り入れているという、とてもシンプルな選択となります。
■現行三菱 RVRのインテリア
三菱 RVR
インテリアとしては黒と赤でスポーツテイストの見た目で強いデザイン。オプションアイテムとしても豊富に設定することができます。モデルチェンジとして外観は差ほど変わらないものの、グレードとしてはMグレードと上級Gグレードはインテリアに大きな違いがあります。
Mグレードは、ステアリングホイールにシフトノブにウレタン素材を採用、そして、ガーニッシュに設置された送風口はカーボン調マニュアルエアコンを搭載しています。
三菱 RVR
上級Gグレードはステアリングホイールにシフトノブは本革巻採用となり、Mグレード、上級Gグレードは共にパドルシフト搭載。その他フルオートエアコンを搭載しています。
さらにGグレードには高速道路などでアクセルを踏まず定速走行可能となるクルーズコントロール機能も搭載しています。どちらも重圧感のある加飾でスタイリッシュを演出しています。
■現行三菱 RVRのシート
三菱 RVR
RVRのシートはファブリック生地となっており、シートカラーは座面、背もたれともにグレー系で、グレードによりストライプパターン(赤ステッチ入)とハニカムパターンが採用され、その他の部分はブラック系の配色が施されています。
このように内装は無彩色ということで、意外にシックな様式を好む方に喜ばれるようなデザインやカラーとなっています。
■現行三菱 RVRのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,365mm×1,770mm×1,630mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,350kg | |
燃費 | JC08モード:15.0m/L | |
エンジン種類 | SOHC 16バルブ・4気筒 | |
最高出力 | 102kW(139PS)/6,000rpm | |
最大トルク | 172N・m(17.5kgf・m)/4,200rpm | |
駆動方式 | 2WD | |
トランスミッション | INVECS-Ⅲ 6速スポーツモードCVT |
情報は2020年4月現在の公式サイトより
■現行三菱 RVRの新車価格
まとめ
三菱 RVR
RVRはSUVとしての魅力は初代から維持しつつも、新時代のSUVとして最先端の技術を取り入れ、現代では欠かせない装備となった安全装備にも力を入れていることです。
そんなRVRを選べば、今まで分からなかったSUVの素晴らしさを味わえる事でしょう。