クロスオーバー・SUV・クロカンとは?

違いを知ろう
■クロスオーバーとは?
まずは、よく耳にする「クロスオーバー」という言葉ですが、みなさんは詳しくご存知ですか?
「クロスオーバー」とは、SUVのひとつのカテゴリーとして定着してきている世界的にも流行しているクルマのジャンルになります。
車におけるクロスオーバーとは、一般的に乗用車と同じモノコック構造を採用した、本格的なクロスカントリーを除いたSUVのことを、「クロスオーバー」「クロスオーバーSUV」と呼んでいます。
一部には性能も見た目もクロスカントリーと変わらないような車種がクロスオーバーに分類され、少し定義としては曖昧な部分もあります。本格的な4WDシステムによって悪路の走行性能を高めたモデルから雰囲気重視の都市型モデル、既存車種をベースにメーカーがクロスオーバー仕様にカスタマイズしたモデルなど多種多様。共通して言えることは、普段乗りから高速道路、悪路走行までバランスよくカバーし、快適でスポーティな走りが楽しめ、居住性も高いということです。このオールマイティさがクロスオーバーの魅力であり、人気を博している理由でもあります。
*1. コンパクトSUVクラスでの比較。2018年5月現在、トヨタ自動車(株)調べ。
しかしながら、上記のようにクロスオーバーSUVという定義としてはあいまいな場合が多いようです。ですので、厳密に「これはSUV」「これはクロスオーバーSUV」とそこまで気にしなくても大丈夫です。
では、どんな車種がクロスオーバーSUVに値するのか詳しく見ていきましょう。
クロスオーバーSUVの主な車種

トヨタ アクア クロスオーバー

トヨタ C-HR

トヨタ ハリアー
クロスオーバーSUVの代表的な車種をトヨタからピックアップしました。
C-HR
ハリアー
上記の3車種がトヨタでの主なクロスオーバーSUVになります。
次にSUVについてもおさらいしておきましょう。
■SUVとは?
まずは、SUVという言葉がよくわからない方のためにSUVについてご説明していきます。
「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の略になります。日本語の直訳は「多目的スポーツ車」です。
これを簡単に言い換えると、スポーティなつくりの車で、どんなシーンにも対応可能なクルマということになります。
SUVには様々な種類と出自が存在することから、明確な定義は難しいというのが現状のようです。
旅行やアウトドア、買い物、送迎などと、いろんな用途で活躍してくれる車あり、ここ数年人気が高い車です。
クロスオーバーSUV、ミドルサイズSUV、コンパクトSUV、軽SUV、と様々なタイプのSUVが現在は発売されています。
■クロカン(クロスカントリー)とは?
クロスオーバーSUVを語る上でとても重要になってくるのがクロカン(クロスカントリー)になります。
クロスカントリーとは、本格的に未舗装路を走行するオフロード車を指します。
クロスカントリー車は、ラダーフレームと呼ばれるトラックのようなボディを採用していることが多くなっており、一般車ではモノコック構造と呼ばれるボディを採用していることが多くなっています。
さらに、四輪駆動システムなどを採用し、ハードな走行に耐え、悪路での走破性を優先しています。
クロスカントリーも広義ではSUVの仲間なんです。
では、次にクロカンの代表的な車種を見ていきましょう。
ラダーフレームについて詳しく知りたい方はこちら
クロカン(クロスカントリー)の代表的車種

トヨタ ランドクルーザー
ジープ ラングラー
スズキ ジムニー
ジムニーシエラ
メルセデスベンツ Gクラス
クロカンと呼ばれている代表的な車種には上記のようなものが挙げられます。
おすすめクロスオーバーSUV5選!
SUVは、そのかっこいい見た目もあいまって、人気が高いです。
そこで、今回はクロスオーバーSUVにスポットをあてて、おすすめの5車種を選んでみました。
■【トヨタ C-HR】街乗りでも快適なコンパクトSUV

トヨタ C-HR
トヨタ C-HRは、2016年12月14日に発売されました。
2019年10月にはマイナーチェンジが行われました。ハイブリッド車(Gグレード)・ターボ車(GTグレード)それぞれの上位モデルでは、内装色にリコリスブラウンを採用しました。高級感あふれる落ち着いたデザインとなっています。
C-HRは流線型がおしゃれなデザインとなっていますが、外装・内装共にオシャレなデザイン性の高さを重要視した結果、収納スペースは若干小さめになっています。
しかし、その分コンパクトなつくりとなっており、街乗りでも使い勝手の良いクルマとして人気があります。
安全性能の面では、衝突回避支援パッケージ「トヨタ セーフティ センスP」を全車標準装備しています。
改良新型C-HRは、クーペのようなルーフラインなどの特長的デザインを継承しながら、フロントとリアを中心に変更を受けた。バンパーはボディ同色仕上げとし、力強さやワイド感、ダイナミックさを追求している。
ヘッドライトとテールライトには、最新のLEDテクノロジーを導入した。デイタイムランニングライトとウインカーは、メインビームの上のプロジェクターに組み込まれる。リアは新デザインのテールランプを、光沢ブラックのスポイラーと連続感を持たせるようにデザインした。
メカニズム面では、電動パワーステアリングを再チューニングし、操舵感を向上させた。2.0リットルのハイブリッドは、優れたハンドリング性能を維持しながら、乗り心地も両立させた新しいサスペンションを採用する。また全車が、室内の騒音をさらに低減する改良を受け、NVH性能を引き上げた。
新開発のマルチメディアシステム
改良新型には、最新のコネクティビティとして、新開発のマルチメディアシステムを採用する。このシステムはスマートフォンとの完全な連携を可能にした。Apple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」の最新バージョンに対応する。また、無線通信(over the air)でナビゲーションマップを更新する。顧客は、最新バージョンのナビゲーションマップでドライブできる。
前述にもあるように、2019年10月にトヨタ C-HRが改良され発売されています。デザイン性や安全性もアップし、魅力的な車に生まれ変わっています。
次に、C-HRの詳しいスペックについて見ていきましょう。
トヨタ C-HRのスペック

トヨタ C-HR
トヨタ C-HR ハイブリッド 2WD Gのスペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,385×1,795×1,550(mm) |
室内寸法(長さ×幅×高さ) | 1,800×1,455×1,210(mm) |
車両重量 | 1,440kg |
最大乗車定員 | 5名 |
燃費(JC08モード) | 30.4km/L |
最小回転半径 | 5.2m |
総排気量 | 1.797L |
最高出力(KW(PS)/r.p.m) | 72(98)/5,200 |
最大トルク(N•m(kgf•m)/r.p.m) | 142(14.5)/3,600 |
燃料タンク容量 | 43L |
トヨタ C-HRの新車価格
グレード | 価格 |
S“GR SPORT” | 3,095,000円 |
G | 2,995,000円 |
S-T“GR SPORT” | 2,732,000円 |
S | 2,730,000円 |
G-T | 2,632,000円 |
S-T | 2,367,000円 |
価格は税込価格です。(2020年3月現在公式サイト調べ)
C-HRについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■【トヨタ ハリアー】高級感溢れるラグジュアリーSUV

トヨタ ハリアー
日本のSUVを牽引しているトヨタ ハリアー。モデル末期ながらも好調に販売(2,000台前後)をマークし続けています。
そのハリアーも2020年6月17日にフルモデルチェンジを発表しました。その情報も気になるところです。
初代ハリアーは1997年に発売。既にその歴史は23年にもなります。現行のモデルは3代目で2013年11月から発売されています。
車名の由来もユニークでタカ科の鳥「チュウヒ」の英名「HARRIER」から誕生しました。エンブレムもチュウヒを図案化したものを採用しています。
では、次にハリアーのスペックを詳しく見ていきましょう。
トヨタ ハリアーのスペック

トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアー ハイブリッド PROGRESSのスペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,725×1,835×1,690(mm) |
室内寸法(長さ×幅×高さ) | 1,965×1,480×1,220(mm) |
車両重量 | 1,800kg |
最大乗車定員 | 5名 |
燃費(JC08モード) | 21.4km/L |
最小回転半径 | 5.7m |
総排気量 | 2.493L |
最高出力(KW(PS)/r.p.m) | 112(152)/5,700 |
最大トルク(N・m(kgf・m)/r.p.m) | 206(21.0)/4,400~4,800 |
燃料タンク容量 | 56L |
トヨタ ハリアーの新車価格
ガソリン車
グレード | 価格 |
特別仕様車 PREMIUM“Style NOIR” | 3,360,500円〜 |
PROGRESS | 3,850,000円〜 |
PREMIUM | 3,309,900円〜 |
ELEGANCE | 3,004,100円〜 |
ターボ車
グレード | 価格 |
PROGRES | 4,125,000円〜 |
PREMIUM | 3,584,900円〜 |
ELEGANCE | 3,443,000円〜 |
ハイブリッド車
グレード | 価格 |
PROGRESS | 4,689,300円〜 |
PREMIUM | 4,150,300円〜 |
ELEGANCE | 3,844,500円〜 |
GR SPORT
グレード | 価格 |
ELEGANCE | 4,070,000円〜 |
ELEGANCE | 3,461,700円〜 |
(2020年3月現在公式サイト調べ)
ハリアーについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■【ホンダ CR-V】街乗りとアウトドアのどちらも楽しめるミドルSUV

ホンダ CR-V
現行のCR-Vは2018年8月から日本で販売されており、国内販売としては2年ぶりの復活を果たしました。
初代モデルは1995年にシビックをベースとしたモデルが登場。現行モデル5代目は2016年に誕生しましたが、日本に導入されたのは2018年になります。
CR-Vのエクステリアはかなり押し出しが強い印象を受けます。エッジが盛り上がったボンネット、そしてボリューム感のあるバンパーなど全体的に力強さを感じられるデザインとなっています。
加えて、このCR-Vはシティ派を中心に作られており、見た目にスマートな印象も与えています。
CR-Vは動力源に独自の2モーターHVシステムを搭載している車です。

ホンダ CR-V
CR-Vの2020年モデルでは、フロントバンパーのデザインを変更した。フォグランプ部分の広い開口部が特長で、クロームのラインも取り入れた。上級グレードには、丸いLEDフォグランプが装備される。ハイブリッドには、グリル中央にハイブリッドのエンブレムと青いホンダのロゴ、5つのLEDを備えた専用フォグランプが付く。
リアは、テールランプをダークレンズ化した。ガーニッシュには、ダーククローム処理が施される。バンパーも、クロームのアクセントが付いた新デザインだ。ハイブリッドは、テールパイプを隠したデザイン。ガソリンのツーリンググレードには、クローム製エキゾーストフィニッシャーが装備される。
上級グレードには、ダークグレー仕上げの18インチアルミホイールを採用した。ツーリンググレードには、19インチのアルミホイールが装備される。ボディカラーには、ソニックグレーパールとラディアントレッドメタリックが新登場。ガソリン車では、エーゲブルーメタリックが選択できる。
CR-Vの2020年モデルの情報を詳しく見てみましたが、デザインを変更し、かっこよさが増していますね。
では次にCR-Vの詳しいスペックを見ていきましょう。
ホンダ CR-Vのスペック
ホンダCR-V ハイブリッドEXのスペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,605×1,855×1,680(mm) |
室内寸法(長さ×幅×高さ) | 1,970×1,550×1,230(mm) |
車両重量 | 1,610kg |
最大乗車定員 | 5名 |
燃費(JC08モード) | 25.8km/L |
最小回転半径 | 5.5m |
総排気量 | 1.993L |
最高出力(KW(PS)/r.p.m) | 107(145)/6,200 |
最大トルク(N・m(kgf・m)/r.p.m) | 175(17.8)/4,000 |
燃料タンク容量 | 57L |
ホンダCR-Vの新車価格
全国メーカー希望小売価格
グレード | 価格 |
EX | 3,290,100〜3,704,800円 |
EX・Masterpiece | 3,657,500〜4,105,200円 |
HYBRID EX | 3,854,400〜4,074,400円 |
HYBRID EX・Masterpiece | 4,221,800〜4,441,800円 |
価格は税込価格です。(2020年3月現在公式サイト調べ)
CR-Vについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■【マツダ CX-8】使い勝手の良い7人乗りのSUV

マツダ CX-8
CX-8は、3列シートのクロスオーバーSUVとして人気があります。
改良され発売されたCX-8は、電動スライドガラスサンルーフや3列目シートの充電用USB端子などの装備が追加されました。
塗布型制振材を採用することにより、雨粒がルーフをたたくことで発生する騒音を低減させるなどして上質感高めました。
荷室もサブトランクボックスの容量を拡大し、奥行きが84リッターとなっています。(ボーズサウンド装着車は56リッター)
走行面ではADW車には新開発の「オフロード・トラクション・アシスト」を搭載しています。
「SKYACTIV-G 2.5モデル」にAWD、「SKYACTIV-G 2.5Tモデル」に2WDを追加設定しており、全てのエンジンにおいて2WDとAWDが選択できるようになりました。
では、CX-8の詳しいスペックを見ていきましょう。