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マセラティ特集|歴史から初のSUVレヴァンテまで!

マセラティ特集|歴史から初のSUVレヴァンテまで!

マセラティという自動車ブランドをご存じでしょうか?イタリアの高級スポーツカーメーカーです。このマセラティが、SUVを発売し、大きな人気を得ています。今回は、マセラティの歴史と、そこから生まれたSUVレヴァンテについて解説します。

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マセラティってどんな会社?

《写真提供:response》マセラティの新カスタマイズプログラム「フオリセリエ」を適用した3台のワンオフモデル

マセラティは、イタリアのモデナに本社を構える高級スポーツカーメーカーです。創業は1914年で、100年を超える歴史をもっています。

マセラティを語るのに、レースは欠かせません。アルフィエーリ、エットーレ、エルネストのマセラティ3兄弟が、レースに勝てるクルマ作りをしたことがマセラティの原点です。

創業の地は、イタリアのボローニャでした。当初は、クルマのチューニングを主に手掛けていましたが、彼らの情熱はエンジニアリングビジネスにとどまらず、自分たちのクルマ作りをはじめます。

1926年には、タルーガ フローリオにおいて、「マセラティ ティーポ26」がクラス優勝を収め、その後も手がけたレーシングカーでいくつもの優勝を飾ります。こうしたレースの中には、「インディ500」や「フォーミュラ1(F1)」などがあり、モータースポーツの世界で名をはせました。

その後、1957年を最後にワークスチームを終了し、高級スポーツカーメーカーへとシフトしていきます。

この間、マセラティは資金難に苦しんだ時代がありました。1937年には、マセラティ兄弟からモデナの実業家に経営が譲渡され、1968年にはフランスのシトロエン傘下になります。その後、1993年にはイタリアのフィアットグループ(現在の「ステランティス N.V.」の傘下となり、さらに1997年にはフェラーリの子会社になりました。

2005年には、フェラーリを離れて、アルファロメオとの統合を果たして、現在に至っています。

マセラティとフェラーリの関係

《写真提供:response》マセラティ・グラントゥーリズモ・スポーツ

マセラティの一部に、フェラーリ製のエンジンが積まれていることをご存じでしょうか?フェラーリは、マセラティが1993年に、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループ傘下に入って以降、マセラティの主要車種である、ギブリ、クアトロポルテ、グランツーリスモなどに、ガソリンエンジンを供給してきました。

ということは、マセラッティのクルマに乗ると、マセラッティのデザインやクルマに対する哲学だけでなく、フェラーリの走行性能やエンジンサウンドも体感できる、というわけです。もちろん、マセラティとフェラーリのエンジンはまったく同じではありません。基本構造は同じでも、マセラティ用にチューニングされています。ちなみに、ギブリに搭載されたようなディーゼルエンジンは、VMモトーリ社製です。

このマセラティとフェラーリの関係は、フェラーリが2016年にFCAグループから独立した後も続いてきました。しかし、2019年5月7日、フェラーリの第1四半期決算発表において、マセラティへのエンジン供給を2021年から2022年をめどに、停止すると発表されました。姉妹サイト「レスポンス」が報じたところによれば、「レヴァンテ トロフェオ 改良新型」に、マセラティが自社製のパワートレインの第1弾を積み込む可能性があり、最速で2021年後半にお目見えするとのことです。

近年、マセラティが日本でのシェアを伸ばしている!その理由は?


《写真提供:response》マセラティ ギブリ 改良新型

これまでのマセラッティは、たくさんのクルマを生産して販売するスタイルではなく、ごく少数の顧客のために、価値の高いクルマを製造・販売する方式で、世界中のクルマ好きのあこがれとなってきました。

そのため、日本でマセラティを所有している人は、さほど多くありませんでした。日本自動車輸入組合(JAIA)によれば、2013年に日本国内で登録されているマセラティの台数は、わずか490台ほどです。しかしここ数年で、変化が起きています。同じ日本自動車輸入組合(JAIA)が発表しているデータによると、マセラティは日本でのシェアを伸ばしており、2018年にはマセラティの登録台数が、1,400台を超えています。

《写真提供:response》マセラティ・ギブリ・トロフェオ

どうしてマセラッティは、シェアを伸ばしているのでしょうか?考えられる要因のひとつは、2016年に発売されたマセラティ初のSUV「レヴァンテ」の存在です。

2019年時点のデータになりますが、販売されるレヴァンテの割合は、マセラティ全体のラインナップのうち、50%弱を占めました。しかも、「レヴァンテ」を購入したユーザーの約90%が、初めてマセラティを購入した人たちだったのです。マセラッティのSUVに魅力を感じ、決して安くはないクルマの購入を決めたことになります。

これまでは、マセラティというブランドにあこがれをもち、クルマを購入するという流れだったかもしれませんが、SUVの登場により、広範囲のユーザーの心をつかみ、マセラティに新たな魅力を加えたことがわかるでしょう。

マセラッティがSUVを作り出す背景

《写真提供:response》マセラティ レヴァンテ

マセラッティは、新たな経営戦略として、車種のバリエーションを拡充する方針を示してきました。そのひとつが、2016年にジュネーブモーターショーで発表された、マセラッティ初のSUVとなる「レヴァンテ」です。

ベースとなったのは、同じくマセラティから発売されている「ギブリ」。レヴァンテのコンセプトや価格は、すでに高級SUVとして成功を収めていた「ポルシェ カイエン」をターゲットにしたものでした。とはいえ、レヴァンテ開発までの道のりは、決して平たんなものではなく、100年を超える歴史があるマセラティが、方向性を変えてSUVを発売するに、少なからず議論があったようです。それでも、ポルシェ カイエンの大ヒットが、マセラティ初のSUVに向かう後押しとなりました。

マセラティにはもともと、ギブリをはじめとする4ドアセダンがあったため、SUVのプラットフォームとなる下地がありました。ただし、SUVに必要な4輪駆動のノウハウや、全高を高めにとるボディを製造するリソースなどがなかったため、FCAの本拠であるトリノ・ミラフィオーリ工場に、新たな製造ラインを設置します。さらに、シャーシやサスペンション、インテリア類も新たに設計する必要がありました。

実際、レヴァンテを見ると、有り合わせの技術やパーツをパズルのように組み立てて新しいクルマに仕上げたのではなく、SUVというカテゴリーに本気で取り組んだことがよくわかります。車高をコントロールできるエアサスペンション、空力デバイスの設定など、マセラティのブランド名に恥じぬ、本気度を感じられます。もちろん、スーパーカーといえるクルマたちを作り続けてきたマセラティの、存在感あるエンジンサウンドはレヴァンテにも健在です。

マセラティ初のSUV「レヴァンテ」

《写真提供:response》マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ

■車名

《写真提供:response》マセラティジャパン、レヴァンテ が好調…350台のバックオーダー

「レヴァンテ」という車名は、イタリア語で地中海に吹く「東風」という意味です。

マセラティは、車名に伝統があり、いくつかの決まりのもとに名付けられてきました。たとえば、マセラティ初期のモデルは、エンジンの仕様がそのまま名前になっています。「3500GT」、「3200GT」、「ビトゥルボ」などが、その代表例です。日本のクルマでいうと「トヨタ 2000GT(2000ccのGrand Tourismoが由来)」と同じ成り立ちでしょう。

そして、別の名前の付け方が、レヴァンテに採用された「風」を由来としたものです。過去のモデルでは「ミストラル」、「ボーラ」、「カムシン」、「カリフ」などがあり、現行モデルでは「ギブリ」が、やはり風の名前を由来としています。

■デザイン

《写真提供:response》マセラティ・レヴァンテ 現行型(参考画像)

レヴァンテは、ノーズ部分を長くして車高を低めに抑えた流麗なボディスタイルです。とはいえ、スタイリッシュなだけでなく、高級車が持ち合わせる重厚な雰囲気を存分に感じさせます。この重厚感とスポーティさが見事に両立しているところが、秀逸です。

車内も、さすがはマセラティと思わせるラグジュアリーな雰囲気を放っており、ひとたびハンドルを握れば、イタリア車ならではの世界観を堪能できます。コックピットに設置されたアナログ時計も、マセラティの演出をさらに引き立ててくれるでしょう。

■走行性能

《写真提供:response》マセラティ レヴァンテ

レヴァンテは、全長が5,000mmを超えるボディサイズでありながら、俊敏な走行を実現しています。
2021年4月現在、「ベースグレード」には、最高出力275馬力の「3.0リッターV型6気筒ディーゼル・ターボ・エンジン」と、最高出力350馬力の「3.0リッターV型6気筒ツイン・ターボ・ガソリン・エンジン」があります。ほかにも、ベースグレードの上級モデルにあたる「S」、V8エンジンを搭載した「トロフェオ」や「GTS」などのグレードがあり、いずれを選択したとしても、持て余すほどのパワーと加速を体感できるでしょう。

前述の通り、トロフェオに搭載されているようなフェラーリ製のエンジンであれば、通常のSUVでは決して体感できないV8エンジンのサウンドを、心ゆくまで楽しむこともできるはずです。

■ラゲッジスペース

《写真提供:response》マセラティ レヴァンテ

SUVらしく、ラゲッジスペースは500リットルを上回る大容量。さらにリアシートを倒すことで、空間を広げることもできます。キャディバッグであれば、2~3本ほどは積み込み可能です。これだけあれば、アウトドアから買い物まで、活用機会も多いことでしょう。

マセラティの第2弾SUV「グレカーレ」

《写真提供:response》マセラティ・グレカーレのプロトタイプ

マセラティは2020年9月10日、現在開発している第2弾SUVの車名を、「グレカーレ(Maserati Grecale)」とすると発表しました。

この名前、第1弾SUVのレヴァンテ同様、風にちなんだ名前で、地中海に吹く北東の風のことです。まだ発売日などの詳細は発表されておらず、今後SUV界にどのような『風』を吹かせてくれるか、期待されます。

まとめ

《写真提供:response》マセラティ・トロフェオの3モデル

今回は、高級スーパーカーブランドであるマセラティと、その人気を後押ししているSUV「レヴァンテ」について取り上げました。

マセラティは、日本国内販売でここ数年、急成長を遂げており、超高級車市場では目を離せない存在です。今年中には第2弾SUV「グレカーレ」が発表、もしくは発売されるのでは、と期待されています。ぜひこれからのマセラティにもご注目ください。

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