国産SUV随一の妖艶さ!トヨタ ハリアーの人気が凄い
トヨタ ハリアー
SUVというジャンルは、意外と定義が難しいものです。
一般的には、ゴツゴツとした造形のプロテクターがボディ下部に備わっていて、四輪駆動と高めの最低地上高を持つモデルがイメージされやすいかもしれませんが、SUVという呼び名に明確な定義があるわけではないので、さまざまなデザインや雰囲気の車がSUVとして販売されています。
そんなバラエティ豊富なSUVの中でも、大人な雰囲気のデザインで高い人気を得ているのがトヨタ ハリアーです。
1997年に発売された初代ハリアーは、それまでのSUVとは一線を画した流麗なスタイルと乗用車的な乗り心地の良さで世界的に一躍人気車種となり、同様の高級クロスオーバーSUVを国内外の自動車メーカーが開発する契機ともなった車でした。
海外向けには高級車ブランドであるレクサスから「RX」という車名で発売されていたことからも分かるとおり、SUVながら高級感のあるキャラクター付けが行われてきたハリアー。2代目、3代目とその魅力に磨きをかけ続け、2020年に登場した4代目でも、さらに妖艶さを増した仕上がりで登場直後から大人気車種となっています。
デザインで高評価を受けているハリアーですが、実際に愛車にするなら気になるのが燃費情報ではないでしょうか。2.0リッターのガソリン車と、トヨタお得意のハイブリッド車の2種類が設定されるハリアーですが、具体的なグレードごとの燃費などが気になっている方も少なくないのでは。
この記事では、カタログ燃費と実燃費、ライバル車種との比較などを通して、ハリアーの燃費情報を詳しく解説していきます。
トヨタ ハリアーの魅力をおさらいしておこう
■ハリアーといえば!洗練の内外装デザイン
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー
大きく寝かされたCピラーとリヤガラスで「クーペフォルム」を持つハリアーは、洗練された都会派なイメージのエクステリアデザインが歴代の大きな特徴。現行型でもこだわりのデザインとなっており、前後のランプ類もLEDを駆使してかなり細身にデザインされるなど、モダンな印象も感じられます。
また、インテリアでもハリアーならではの高級感あふれる世界観が見どころです。グレードに応じてブラック、ブラウン、グレーと3つのカラーバリエーションが用意されるインテリアは、手触りの良い素材や、随所に配置されたイルミネーション、上質なステッチ加工などが空間を演出しています。
■TNGAによって乗り心地が大幅向上
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー
新たにTNGAに基づく新プラットフォーム「GA-Kプラットフォーム」が採用されたハリアーは、これまで以上に乗り心地や走行性能の基礎能力が向上しています。
軽量ながら高剛性な新プラットフォームによって、ハンドリングや不整路面での乗り心地が向上しているだけでなく、余計な騒音や微振動がカットされた静粛性も実現。ドライバーだけでなくパッセンジャーも進化を実感できる、リラックスしたドライブが楽しめることでしょう。
■ゴージャスで先進的な装備の数々にも注目
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー インテリア
2代目に設定されたハイブリッド仕様は、SUVにもハイブリッドシステムを搭載した先駆けの一台であるなど、時代の先を行く装備を備える先進性もハリアーの特徴の一つ。現行型でもそのスピリットが受け継がれており、さまざまな豪華で先進的な装備が用意されています。
中でも特に注目しておきたいのが、大面積のガラス部分が調光可能な「調光パノラマルーフ」でしょう。量産車での採用は極めて稀というこの機能は、従来同様に電動シェードも備えつつ、透過状態と、まるで障子越しのような質感となる調光状態とを瞬時に切り替えることができる機能で、ハリアーらしい先進性が感じられます。
■この内容にしてリーズナブルな価格設定
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー インテリア
ここまで上質なデザインや充実の装備などをご紹介してきたハリアーですが、そんな商品性を備えつつ、価格設定が非常にリーズナブルな点も人気の理由の一つでしょう。
廉価なガソリン車では、なんと税込価格でも300万円切りスタートという戦略的な価格が設定されているほか、価格が上昇する上級グレードでも、装備内容を考えればむしろバーゲン価格と思えるような設定となっています。ハイブリッド車に2WD仕様が新設されたこともニュースで、よりお求めやすい価格が実現されています。
トヨタ ハリアーのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,740mm×1,855mm×1,660mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,690mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,680kg | |
燃費 | WLTCモード:22.3km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 2,487cc | |
エンジン最高出力 | 131kW(178PS)/5,700rpm | |
エンジン最大トルク | 221N・m(22.5kgf・m)/3,600-5,200rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 88kW(120PS) | |
モーター最大トルク | 202N・m(20.6kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 4,109,091円(消費税抜) |
トヨタ ハリアーの燃費情報を総まとめ!おすすめグレードは?
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー
ハリアーの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、ハリアーの燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのハリアーのWLTCモード燃費は、ハイブリッド車とガソリン車、2WDと4WDの4種類で分類されます。もっとも低燃費なのはハイブリッド車の2WD仕様で22.3km/L、ついで同E-Four仕様で21.6km/L。ガソリン車は2WD仕様が15.4km/Lで、4WD仕様が14.7km/Lとなっています。
2WD仕様同士で詳しい燃費値の内訳を見ていくと、市街地モードではハイブリッド車が19.5km/Lでガソリン車が11.3km/L、郊外モードではハイブリッド車が25.1km/Lでガソリン車が15.7km/L、高速道路モードではハイブリッド車が22.1km/Lでガソリン車が18.0km/Lとなっています。
モード別の違いを見ると、市街地モードや郊外モードでハイブリッド車が圧倒的な低燃費を誇り、ガソリン車は全般的に燃費性能で劣る印象ですね。とはいえ、ガソリン車もCVTとの組み合わせで効率向上が図られており、大柄なSUVとしては納得の燃費性能ともいえそうです。
トヨタ ハリアーのカタログ燃費まとめ表
ハイブリッド 2WD |
ハイブリッド E-Four |
ガソリン 2WD | ガソリン4WD | |
---|---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 22.3km/L | 21.6km/L | 15.4km/L | 14.7km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 19.5km/L | 18.9km/L | 11.3km/L | 11.0km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 25.1km/L | 24.2km/L | 15.7km/L | 14.9km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 22.1km/L | 21.4km/L | 18.0km/L | 17.1km/L |
(2021年10月現在 トヨタ公式サイトより)
■トヨタ ハリアーでもっとも低燃費なのはどのグレード?
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッド メーターパネル
ハリアーでもっとも低燃費なのは、ハイブリッド車の2WD仕様となっており、WLTCモード燃費は22.3km/Lとなっています。同じくハイブリッド車のE-Four仕様はやや燃費が落ち21.6km/Lとなっていますが、こちらも大柄なボディサイズを考えれば望外に良い燃費値ですよね。
ハリアーのハイブリッド車において、もっともベーシックなS ハイブリッドと最上級のZ“レザーパッケージ” ハイブリッドでは車両重量で70kgもの差があるのですが、余裕のある性能もあってか、ハイブリッド車全車でWLTCモード燃費は同一となっています。
そのため、ハリアーのグレード選びで燃費を重視するならハイブリッドを選んでおけば間違いなさそうですね。
■実オーナーが投稿!トヨタ ハリアーの実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー ハイブリッド エンジンルーム
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年10月現在、現行モデルのハリアーの実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはやはりハイブリッド車の2WD仕様で19.05km/L、続く同E-Four仕様で18.30km/Lとなっています。
ハリアーのハイブリッド車は、カタログ記載のWLTCモード燃費にもかなり近い優れた燃費値を記録しており、実燃費でも伸びがいいことがうかがえますね。ハイブリッド車の2WD仕様では、リッターあたり25キロもの燃費記録を投稿しているオーナーの方も見られるなど、普段のガソリン代も節約できそうです。
カタログ燃費でハイブリッドに劣るガソリン車はやはり実燃費でも伸びておらず、2WD仕様で13.39km/L、4WD仕様ではなんとリッターあたり10キロにも届かない9.82km/Lとなっています。
ひと昔前を思えば、車両重量1.5トン以上の大柄なSUVなら納得の燃費値とも思えますが、ハイブリッドの良好な実燃費を目にすると、やはり見劣りする印象ですね。
■トヨタ ハリアーのカタログ燃費、ライバル車と比べるとどうなの?
ホンダ CR-V
ハリアーとサイズが近いSUVといえば、ホンダ CR-Vなどが挙げられます。CR-Vは、一時期は国内市場での販売を終了していたモデルですが、海外から遅れること2年後の2018年から、現行型である5代目を国内投入しています。
ガソリン車とハイブリッド車の2本立てというパワートレインのラインナップはハリアーと共通ながら、CR-Vの特徴はガソリン車が1.5リッターのダウンサイジングターボであることと、ハイブリッド車が2モーター式ハイブリッドの「e:HEV」を搭載していることにあります。
e:HEVは、搭載されたガソリンエンジンが基本的に充電用途に徹し、幅広い速度域でタイヤの駆動をモーターのみで行うことでEV感覚のドライブが楽しめるハイブリッドシステムで、ホンダの主要車種に相次いで採用されています。
CR-VのWLTCモード燃費を確認してみると、ハイブリッド車は2WD仕様が21.2km/L、4WD仕様が20.2km/L。ガソリン車は2WD仕様が14.2km/L、4WD仕様が13.6km/Lとなっており、どちらもハリアーにはやや及ばないものの肉薄しているという印象です。
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー
ハリアーの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
世代を重ねるごとにデザインの洗練度がどんどん高まっていくハリアーですが、最新モデルでも現代の車として不足のない低燃費性能が実現されていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
車高が高め、タイヤサイズも大きめと、燃費に対してマイナスの要素が満載のSUV。しかしハリアーのハイブリッド車なら、実燃費でもリッターあたり20キロ台が狙えるという都会派SUVイメージにもぴったりのエコ性能が実現されています。
ガソリン車のお買い得な価格設定も魅力的ですので、どちらを選ぶかしっかり検討しておきたいところですね。
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よくある質問
■現行型のハリアーは何代目?初代はいつ発売?
現行型のトヨタ ハリアーは4代目モデルで、2020年に発売されました。初代ハリアーは1997年発売で、高級クロスオーバーSUVというジャンルを確立した先駆的な車でした。
■ハリアーのターボは無くなっちゃったの?
現行型となる4代目ハリアーにモデルチェンジした際に、先代モデルで2017年から設定されていた2.0リッター直噴ターボエンジンはラインナップから消えてしまいました。現行モデルは、2.0リッター自然吸気エンジンと、2.5リッターガソリンハイブリッドの2種類のパワートレインが用意されています。