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トヨタ FJクルーザーの燃費情報が丸わかり!実燃費調査、ライバル比較

トヨタ FJクルーザーの燃費情報が丸わかり!実燃費調査、ライバル比較

国内販売終了から数年が経つ今でもカルト的な人気を誇るクロカンSUVが「トヨタ FJクルーザー」です。インパクト抜群のルックスと本格的な悪路走破性能が魅力的なFJクルーザーですが、今からでも手に入れたい方ならその燃費性能が気になっているのではないでしょうか。この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバルとの比較なども通して、FJクルーザーの燃費情報を詳しくご紹介していきます。

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豪快なサイズとレトロなデザイン!唯一無二の「FJクルーザー」

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー

巷で人気のSUVですが、販売台数ランキングで上位のSUVは流麗なデザインとオンロード志向で都会派なモデルが多数。そのようなモデルでは、実際にオフロードに繰り出した時に役立つような装備が備わらないモデルも多いですし、そもそも四輪駆動の設定すらないものも見られるほどです。

実際にオフロードを走行する機会が日常的にあるかどうかは別としても、いざという時に「走れる」という本物の余裕を感じたい方にとっては、近年台頭するクロスオーバーSUVにはピンとくる車があまりないかもしれませんね。

そんな方にぜひチェックしていただきたいのが、すでに国内向けには販売終了済ではあるものの、キャラクター性が抜群の本格派クロカンSUV「トヨタ FJクルーザー」です。

国内で2010年から販売が始まったFJクルーザーは、先行して北米市場で2006年から販売されていたなど、海外市場を主戦場とするモデルでした。当初は日本への導入予定すらなかったものの、あまりの魅力に北米から並行輸入されるケースが相次いだことで、国内仕様の開発が始まったというエピソードも印象的ですね。

2018年には国内市場向けの販売を終了しているFJクルーザーですが、中古車市場では活発な取引が行われており、探しているという方も少なくないはず。そんな方なら、大柄なボディに本格派の四輪駆動システムを持つFJクルーザーの燃費性能が気になっているのではないでしょうか。

この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバル車との比較などを通して、FJクルーザーの燃費情報を詳しくご紹介していきます。

似てる!FJクルーザーは40系ランクルリスペクトのデザイン

《画像提供:Response 》トヨタ ランドクルーザー 40系(ランクルモーターショー2014 出展車両)

角張ったフォルムや丸目のヘッドライト、レトロな印象のTOYOTAロゴなどが印象的なFJクルーザーは、1960年から1984年までの長期間販売され続けた伝説的なランドクルーザー「40系」を思わせるデザイン。特に、現代の車としては異例なほど角度が立てられたフロントウィンドウは圧巻です。

丸目ヘッドライトやヘッドライトと連続した形状のグリル、バンパーの造形など、40系の特徴を活かしつつモダンな仕立てに進化させることで、FJクルーザーは単独で見ても魅力的なデザインではありつつ、クロカンSUVに深い歴史を持つトヨタの深みを感じさせるような、高度なデザインとなっています。

40系ランドクルーザーと見比べて、あれも似てる、ここもそっくりと、デザインの近似性を探してみるのも楽しいですね。

なぜ販売終了後もここまで人気?理由を4点にまとめました

ただのレトロじゃない!完成度の高い内外装デザイン

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー ファイナルエディション

一見、ラジコンカーを思わせるような「おもちゃ感」も感じられるFJクルーザーのエクステリアデザインですが、見れば見るほど、その凝ったディテールの数々に目を奪われること必至。

そもそも全幅が1,905mmと海外仕様メインであることを感じさせる堂々としたボディを持つだけに、FJクルーザーの存在感は、SUV全盛期の現在でもずば抜けたものがあります。

またFJクルーザーは、エクステリアデザインだけでなく、インテリアもシンプルながら無骨で力強い印象。グローブを着用した状態でも操作がしやすい大型のノブやスイッチ類は、クロカンSUVならではの世界観をインテリアでも強くアピールしています。

ラダーフレームにパートタイム4WD、一級品の悪路走破性能

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー

クロカンSUVのノウハウが豊富なトヨタだけに、FJクルーザーの悪路走破性能は一級品。頑丈なラダーフレームとロングストロークサスペンションで路面の不整をしっかり受け止めつつ、本格派のパートタイム4WDシステムでタイヤに駆動力をしっかりと伝えることができます。

最低地上高は230mmと余裕たっぷりですし、さらにフレーム下部に飛び出さない燃料タンクなどでオフロード対策がバッチリなので、岩場やダート、雪深い道でも、グングン進めるオフロード性能が魅力的です。

「オフロードパッケージ」グレードではリヤデフロックまで標準装備されるなど、ツルシの段階でハイレベルな走破性能が実現されているので、見た目の印象通りにどんな道でも走破できてしまいそうですね。

重量級ボディをグイグイ引っ張る!大排気量エンジンの余裕

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー エンジンルーム

近年ではなかなか見ることがない4.0リッターという大排気量のV型6気筒エンジンも、FJクルーザーの大きな魅力の一つ。

世界的に排気量のダウンサイズ傾向が進む現代では、小排気量のエンジンにターボを組み合わせたユニットを搭載することが流行していますが、大排気量エンジンの力強さは格別の魅力があります。余裕だけでなく、FJクルーザーに搭載されるのはV型6気筒エンジンなので、近年多数の車種で採用が広がる直列4気筒エンジンよりもスムーズな回転フィールも大きな魅力です。

FJクルーザーでは、最高出力276PS、最大トルク380N・mというパワフルなエンジンを、5速ATとの組み合わせで楽しむことができます。2トン弱という重量級の車体を持つFJクルーザーを、グイグイ加速させる力強さが魅力的です。

観音開きドアやバックドアガラスハッチで使い勝手も上々

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー カタログ

特に全幅はかなりワイドなFJクルーザーですが、オフロード走行に適したショートホイールベースとショートオーバーハングの組み合わせを追求したこともあり、全長は約4.6mと意外に短めな仕立て。

しかし、後席への乗り降りに役立つ観音開きドアを両側に装備するなど、使い勝手の追求も忘れていません。リヤドアを備えることでフロントドアの長さが扱いやすい程度に抑えられており、狭いスペースでもドアが開けやすく、前席の乗員の乗り降りもしやすくなっています。

また、スペアタイヤを装着しているバックドアは横開き式なので、開閉の際には車両後方に広めのスペースが必要。しかしスペースがない場合でも、バックドアガラスのみが独立して開閉可能なので、荷室へのアクセスも気軽に行えそうですね。

トヨタ FJクルーザーのスペックはこちら

【トヨタ FJクルーザー “オフロードパッケージ”(2014年型)】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,635mm×1,905mm×1,840mm
ホイールベース2,690mm
最大乗車定員5名
車両重量1,940kg
燃費JC08モード:8.0km/L
エンジン種類V型6気筒ガソリン 3,955cc
エンジン最高出力203kW(276PS)/5,600rpm
エンジン最大トルク380N・m(38.8kgf・m)/4,400rpm
駆動方式四輪駆動(パートタイム4WD)
トランスミッション5速AT
新車価格3,209,524円(消費税抜)
(2021年11月 トヨタ公式サイトより)

トヨタ FJクルーザーの燃費情報を総まとめ!高燃費の噂は本当?

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー

FJクルーザーの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、FJクルーザーの燃費性能を詳しく見ていきましょう。

まずは、カタログ燃費値です。2018年10月以降に発売される車のカタログには「WLTCモード燃費」の記載が義務化されているのですが、2018年1月で販売終了となったFJクルーザーのカタログには、ひとつ前の計測モードとなる「JC08モード燃費」か、さらに前の「10・15モード燃費」しか記載がありません。

現行車のカタログでも、WLTCモード燃費とJC08モード燃費が併記されている場合もありますが、WLTCモード燃費は実燃費に近い厳しめの燃費値が出やすい傾向にありますので、JC08モード燃費と比較する際には注意が必要です。

FJクルーザーの2014年7月時点のカタログをチェックしてみると、JC08モード燃費は8.0km/Lとなっています。重量級ボディに大排気量エンジン、ハイブリッドなどの燃費向上策もない車としては妥当な数値と言えそうです。

実オーナーが投稿!トヨタ FJクルーザーの実燃費データまとめ

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー インテリア

カタログ燃費の優劣はさておき、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。

2021年11月現在、FJクルーザーの実燃費平均値は7.38km/Lとなっています。実燃費よりも甘めの数値が出やすいJC08モード燃費と比較しても、意外と健闘している印象かもしれません。

とはいえ、リッターあたり10キロを超える燃費を報告しているユーザーは非常に稀で、中にはリッターあたり3キロ台という凶悪な燃費値を報告しているユーザーも見られるほど。

燃料タンクは72Lと余裕のある容量が用意されているとはいえ、長距離ドライブの際には、思ったよりも頻繁に給油が必要になってしまうかもしれませんね。

トヨタ FJクルーザーの燃費、現行ライバル車と比べるとどうなの?

トヨタ ランドクルーザー(300系)

世界的に本格派クロカンSUVのラインナップ数は縮小傾向にありますが、現在でもトヨタにはラダーフレームを採用した本格派のモデルが多数存在しています。中でも、2021年にフルモデルチェンジを受けたばかりのトヨタ ランドクルーザー 300系は、人気爆発で納期待ち見込みが数年に及ぶなど、大いに話題を呼んでいるモデルです。

フルモデルチェンジに際して、先代の4.6リッター V8ガソリンエンジンに替えて、新たに3.5リッター V6ガソリンツインターボエンジンと、3.3リッター V6ディーゼルツインターボエンジンを搭載するランドクルーザー 300系。10速ATとの組み合わせで、巨体を力強く加速させます。

ランドクルーザー 300系のWLTCモード燃費は、ガソリン車が7.9〜8.0km/L、ディーゼル車が9.7km/Lとなっています。ランドクルーザーはFJクルーザーよりもかなりボディサイズが大柄で、車重も最大2.5トンを超えるモデルであること、さらにJC08モードよりも厳しめな数値が出やすいWLTCモードでのデータであることを考えると、大型クロカンSUVとしては優秀な燃費値といえそうです。

《画像提供:Response 》トヨタ ランドクルーザープラド

オフロード要素の強いFJクルーザーにより近いライバルとしては、FJクルーザーがラダーフレーム構成を共有するランドクルーザープラドにも注目しておきたいところ。

FJクルーザーよりもやや長めの全長を持つランドクルーザープラドは、高い走破性能を維持しつつ3列7人乗り仕様が設定されている点も特徴的です。2015年の一部改良までは4.0リッター V6ガソリン車の設定もあったものの、現在では2.7リッター 直4ガソリンエンジンと、2.8リッター 直4ディーゼルターボエンジンの2本立てとなっています。

現行モデルのランドクルーザープラドのWLTCモード燃費は、ガソリン車が8.3km/L、ディーゼル車が11.2km/Lと、特にディーゼル車はFJクルーザーを大きく上回る低燃費。

さらに現行プラドのディーゼルエンジン搭載車は、「クリーンディーゼル車」としてエコカー認定を受けており、2021年11月現在では自動車税(環境性能割)が非課税となるほか、令和3年度クリーンエネルギー自動車補助金の新車購入補助対象車となっているなど、クロカンSUVとしては手に入れやすさも光ります。

まとめ

《画像提供:Response 》トヨタ FJクルーザー ファイナルエディション

FJクルーザーの燃費情報を詳しくご紹介してきました。

そもそも燃費性能は優先事項ではないクロカンSUVだけあって、FJクルーザーの燃費性能は現代の基準では「極悪」といえそう。とはいえ、そんなFJクルーザーでしか見れない世界もきっとあるはずです。

電動化が進められる自動車業界において、FJクルーザーのような「古き良き」クロカンSUVの乗り味は、今後ますます手に入りにくくなることが予想されます。気になっていた方は、お早めに手に入れておいた方がよいかもしれません。

よくある質問

FJクルーザーはいつからいつまで販売されていたの?

トヨタ FJクルーザーは、当初は北米向け車として2006年にデビューしました。その後日本でも北米仕様車の並行輸入が人気となったこともあってか、2010年からは日本国内正規販売が始められました。残念ながら国内向けでは2018年で販売が終了していますが、2021年現在でも一部海外市場では新車販売が続けられています。

FJクルーザーのエンジンはどんな種類があるの?

トヨタ FJクルーザーは、国内・海外仕様ともにV型6気筒の4.0リッター自然吸気ガソリンエンジンのみの設定となっています。排気量が大きめなので、自動車税額がお高めな点は注意しておきたいところ。組み合わされるトランスミッションは、国内仕様は5速ATのみですが、海外仕様では6速MT仕様も選択することができました。

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