あらゆる場所で見かける!異例の大ヒット「トヨタ アルファード」
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ハイブリッド
オプションまで含めたトップグレードのコミコミ価格では800万円超も見えてくるほど高額なミニバン「トヨタ アルファード」。ミニバンを豊富にラインナップするトヨタの中でもフラッグシップモデルにあたりますが、そんなアルファードが「バカ売れ」状態なことをご存知でしょうか。
初代モデルは2002年の登場で、高級ミニバンジャンルを大いに盛り上げた張本人でもあるアルファードですが、2015年デビューの現行型3代目モデルにいたって、その存在感から絶対的な人気を確立。
それだけでなく、2020年から2021年にかけて人気が再沸騰しており、なんとミニバンジャンルの販売台数ランキングで首位を獲得することもしばしばという、かなり異例な売れ行きを示していることでも話題を呼んでいるモデルです。
エントリーグレードであっても300万円台からという価格は、そのキャラクター性を考えれば納得もできるものの、より廉価なノアやヴォクシー、シエンタのようなミニバンを抑えてまで売れるアルファード。そろそろ現行型はモデルライフ終盤とも噂されますが、まだまだ日本中で売れまくることは間違いなさそうです。
そんなアルファードですが、初代から設定のあるハイブリッドモデルが環境性能の高さとスムーズなドライブフィールで人気を博しています。大型なボディを持つだけに、ガソリン車の燃費はかなり悪めですので、普段のガソリン代を節約できそうなハイブリッド車が気になっているオーナー予備軍の方も少なくないことでしょう。
この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバル車種との比較なども通して、アルファードハイブリッドの燃費情報を詳しくご紹介していきます。
アルファードの魅力ポイントを厳選4点にまとめました
■威圧感すらある!迫力のエクステリア
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ハイブリッド
巨大なフロントグリルにメッキが輝き、存在感のある形状のヘッドライトが明るく前方を照らす… アルファードのエクステリアスタイルは、人によってはちょっとやりすぎじゃない?と感じてしまうかもしれないほどの高級車然とした仕立てで、ミニバンならではのボディの厚さも相まって、威圧感すら感じるほどです。
全体のフォルムがのっぺりとした箱型になってしまいがちなミニバンですが、アルファードは短めのノーズ部から伸びやかなルーフが滑らかにつながっており、ボディサイドのキャラクターラインとの組み合わせもあって、どことなく大型のクルーザーやヨットを思わせるような優雅さが演出されています。
先進のライティング技術が結集しているヘッドライトやテールライト部も注目ポイントで、グレードに応じてアダプティブハイビームシステムやシーケンシャルターンランプなどが装備されるので、高級車らしい機能性や輝きを楽しむこともできます。
■ミニバン界随一の高級空間を持つインテリア
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジシート
余裕のあるボディサイズを持つだけに、アルファードの室内は3列それぞれでゆとりがあり、大人がゆったりとくつろげるスペースが確保されています。それだけでなく、フラッグシップミニバンらしい究極の上質空間を持つグレード「エグゼクティブラウンジ」も用意されており、広いだけではない快適性への追求も抜かりがありません。
ラインナップのトップグレードでもあるエグゼクティブラウンジは、独立式のキャプテンシートを2列目に備えており、電動オットマンや折りたたみ式のテーブルなど、まるで航空機のビジネスクラスを思わせるようなパーソナル感が特徴的です。
アルファードの世界観を色濃く体現したグレードだけあって、エグゼクティブラウンジは、その高価な価格設定にも関わらず意外と売れている様子。エグゼクティブラウンジにはバックドアに専用エンブレムが装着されますので、街中でアルファードを見かけたらバックドアにも注目してみてください。
■意外?!カーブでも腰砕けにならない安定感
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンション
全高が最大で1.95mにも達するアルファードだけに、カーブではグラっと横揺れ、段差ではグラっと縦揺れして、ドライバーは運転が楽しめないし乗員は不快なのでは、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし意外なことに、アルファードはそのフラットで安定した車両姿勢も大きな魅力です。
アルファードは、現行型で新たに後輪にダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用したほか、ボディ剛性を向上させるなどしていることで、大型の重量級ボディながらサスペンションが滑らかに動いて優れた乗り心地を確保。同乗者にも嬉しい、凹凸を感じさせない乗り心地を実現しています。
それだけでなく、ワインディングロードなどでもグラっとこないコーナリング性能も両立されているので、ドライバーの方も運転を楽しめる、高級車らしい欲張りな性能が実現されています。
■フルスイートの先進安全装備が全車標準装備
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ハイブリッド インテリア
フラッグシップミニバンとして当然ではありますが、全車で予防安全・運転支援機能パッケージ「トヨタセーフティセンス」が標準装備されているので、日常の運転からロングドライブまで、安心感があります。
夜間歩行者検知にも対応したプリクラッシュセーフティ機能などの予防安全機能だけでなく、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールや、前走車の軌跡まで利用してハンドル操作をアシストするレーントレーシングアシストなど、運転支援も高機能なトヨタセーフティセンス。
もとより優れた運動性能でロングドライブでも疲れにくいアルファードではありますが、それらの機能をうまく活用すれば、ドライバーの疲れや負担もさらに軽減できそうですね。
トヨタ アルファードのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,945mm×1,850mm×1,950mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 3,000mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,190kg | |
燃費 | WLTCモード:14.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 2,493cc | |
エンジン最高出力 | 112kW(152PS)/5,700rpm | |
エンジン最大トルク | 206N・m(21.0kgf・m)/4,400-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | フロント105kW、リヤ50kW | |
モーター最大トルク | フロント270N・m、リヤ139N・m | |
駆動方式 | 電気式四輪駆動(E-Four) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 5,066,364円(消費税抜) |
トヨタ アルファードハイブリッドの燃費情報を総まとめ!
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ハイブリッド エンジンルーム
アルファードの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、アルファード ハイブリッドの燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのアルファード ハイブリッドのWLTCモード燃費は、全グレードで14.8km/Lとなっています。
ガソリン車がエンジン排気量や駆動方式、グレード間の違いなどで燃費値のバリエーションが多いのに対し、ハイブリッド車は全車が電気式4WD「E-Four」仕様ということもあってか、豊富なグレードのどれを選んでも同じカタログ燃費値というのは、選択肢が広がるうれしいポイントですね。
ガソリン車はおおよそリッターあたり10キロ前後の燃費となっているので、比較するとハイブリッド車の燃費の良さが際立ちます。特にストップ&ゴーの多くなりがちな市街地で、燃費の差が大きくでやすいようです。
トヨタ アルファードのカタログ燃費まとめ表
ハイブリッド | ガソリン 2.5リッター (X 2WD) |
ガソリン 3.5リッター (GF 2WD) |
|
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 14.8km/L | 10.8km/L | 10.2km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 12.6km/L | 7.3km/L | 7.3km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 15.6km/L | 11.7km/L | 10.3km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 15.4km/L | 12.8km/L | 12.1km/L |
■実オーナーが投稿!トヨタ アルファードハイブリッドの実燃費まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ インテリア
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年11月現在、現行モデルのアルファードの実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはやはりハイブリッド車で、12.11km/Lとなっています。WLTCモード燃費には届かないものの迫る勢いで、サイズや重量を思えばかなりの健闘といえるでしょう。
対するガソリン車は、排気量を問わず実燃費平均でリッターあたり10キロを達成できていません。
ハイブリッド車の優位性は明らかとはいえ、それでも投稿されている実燃費データをチェックしてみると、リッターあたり20キロを超えることはまずないようです。
ハイブリッド車は65リッターと大容量の燃料タンクが装備されるとはいえ、もう少し伸びてくれるということなし、と感じるユーザーも少なくなさそうです。
■トヨタ アルファードハイブリッドのカタログ燃費、ライバル比でどう?
ホンダ オデッセイ
ハイブリッド車を設定する大型ミニバンとしては、ホンダ オデッセイが挙げられます。2021年末での生産終了予定が発表されているオデッセイですが、2020年に大規模なマイナーチェンジを受けたばかりということもあって、これまでの販売成績の不調がうそのように好調に売れている様子です。
オデッセイのハイブリッドシステムは「e:HEV」と呼ばれ、搭載するガソリンエンジンで電力を発電し、その電力を使ってほぼ全領域でモーター駆動をするシステムとなっています。発進時から力強いモーターの特性を活かし、電気自動車を思わせる動力性能が実現されています。
オデッセイのWLTCモード燃費をチェックしてみると、ハイブリッド車でもっとも低燃費なグレードでは20.2km/Lと、アルファードよりやや小柄なボディサイズを考慮しても、大幅に優れた低燃費が実現されています。
ただし、オデッセイのハイブリッド車は4WDの設定がない点には考慮が必要。アルファードが全車電気式4WDの「E-Four」仕様である点は、さまざまなシーンで心強いと感じる方も少なくないことでしょう。
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ アルファード ハイブリッド
トヨタ アルファード ハイブリッドの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
圧倒的な高級感を持つアルファードに、優れた燃費性能を持つハイブリッドが組み合わさると、もはや無敵と思えるほどに魅力がいっぱいですよね。とはいえ、ハイブリッド車は価格がお高めなことも事実。
リーズナブルな価格で軽快な操縦性能を持つ2.5リッターガソリン車や、豪快な加速性能がうれしい3.5リッターガソリン車も、忘れずにチェックしておきたいところですね。
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よくある質問
■アルファードハイブリッドに2WDの設定はないの?
トヨタ アルファードのハイブリッド仕様は、全車で電気式4WDの「E-Four」仕様となっており、残念ながら2WD仕様の設定はありません。ここ最近では、ハリアーがモデルチェンジを機に2WDのハイブリッド仕様を新設定するなどしていますので、アルファードも次期モデルで、価格がより廉価な2WDのハイブリッド仕様の設定が期待されます。
■アルファードハイブリッド、室内でガソリン車と違うところはあるの?
アルファードのハイブリッド車は、ハイブリッド用バッテリーを前席下に搭載しているので、ガソリン車と比べて実質的なインテリアのゆとりは同等です。ハイブリッド車はセンターコンソールが全車で大型タイプになるので前席左右のウォークスルーができなくなりますが、ユニークな荷室床下収納はハイブリッド車でも活用することができます。