軽でも時代はSUV!今こそ選びたい、魅力的な「ダイハツ タフト」
ダイハツ タフト
リーズナブルな車両価格が魅力的な軽自動車ですが、制限の厳しい軽自動車規格の中でライバルを出し抜く必要があるので、それぞれの車の個性がとても濃いところも見所です。ラインナップが拡大中の軽SUVも、競争の激しさもあって個性的な車が揃っています。
中でも注目なのが、「ダイハツ タフト」。2020年6月に発売されたタフトは、その快活な印象のデザインが特徴的で、大きな注目を集めたモデルです。
充実した装備ながらリーズナブルな価格設定もあって、タフトを愛車候補として検討中の方も多いはず。検討の際には、日々のガソリン代に直結するタフトの燃費性能が気になりますよね。
この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバル車との比較などを通して、タフトの燃費情報を詳しくご紹介していきます。
■実は現行タフトは2代目!初代は普通車のクロカンSUVでした
ダイハツ タフト(初代) カタログ
「タフト」という車名は、2020年に発表されるまで聞き馴染みがなかった方も多いかと思いますが、実は先代モデルが存在する由緒正しい車名です。
1974年に発売された初代タフトは、コンパクトなボディサイズに1.0リッターガソリンエンジンを搭載していたクロカンSUVでした。
頑丈なラダーフレームを備えていた初代タフトは、大型なトヨタ ランドクルーザーなどの普通車と、当時は軽規格モデルのみで普通車モデルの設定がなかったスズキ ジムニーの間の市場の開拓に成功。10年間にわたる販売期間で12万台以上が生産されたとされ、スマッシュヒットを遂げていたことがわかります。
ダイハツ タフトのここに注目!人気ポイント4選
■SUVらしくタフでシンプル、ちょっぴりキュートなエクステリア
ダイハツ タフト
にこやかな表情でキュートな印象もあるタフトですが、フォルムやディテールはSUVらしさが満点。ノーズ部からベルトラインまで一直線で繋がるボディ部は分厚くタフな印象で、薄めに仕立てられたキャビンの軽やかな印象と合わせて、非日常感が演出されています。
また、タフトを特徴づけるのは、前後バンパーの左右端にまで回り込むブラック仕立てのフェンダー。正面から見てもタイヤがチラッと覗くその造形は車両のワイド感を強調するとともに、海外のクロカンSUVを思わせるような、力強い造形となっていますね。
■ガラスルーフが標準装備?!欲しい機能を見極めた秀逸インテリア
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト スカイフィールトップ
タフトは、必要な機能性をしっかり分析した潔さのあるインテリアも見どころです。前席は特に乗員重視の仕立てとなっており、開放感抜群のガラスルーフ「スカイフィールトップ」が全車標準装備となるほか、ホールド性に優れたシート形状など、上質さがうれしいところ。
後席は、もちろん乗員にも快適な空間ではありますが、格納して荷室を広げた際の使い勝手も追求。後席のシートバックは汚れにくく掃除しやすい樹脂加工がされているなど、アウトドアグッズをガンガン積み込んでお出かけしたくなるような空間が広がっています。
■「半・自動運転」も!充実の安全性能と運転支援機能
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト インテリア
安全装備として「スマートアシスト」が全車で標準装備されるのはもちろんですが、上位グレードでは全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKC(レーンキープコントロール)が標準装備される点も見逃せません。もはや「半・自動運転」と思えるほど運転をサポートしてくれるので、ドライバーの疲労軽減に大いに役立ちます。
また、全車にオプション設定される「スマートパノラマパーキングアシスト」を装備すれば、車が駐車枠を認識してハンドル操作をアシストしてくれる機能も利用可能。ドライバーは安全確認とアクセル・ブレーキ・シフト操作に専念できるので、駐車が苦手な方にぴったりの機能ですね。
■見掛け倒しじゃないSUV性能!余裕の地上高が自慢です
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト フロア下の様子
クロスオーバーSUVながら、ちょっとした悪路も問題なく走り抜けられる余裕がタフトの自慢です。最低地上高は190mmと余裕がありますので、荒れた路面のキャンプサイトや雪深いウィンタースポーツ会場などでもスイスイと走れてしまうことでしょう。
また、4WD車だけでなく2WD車でもブレーキLSDシステムの「グリップサポート制御」が備わっているので、スリップしやすい路面でも安心感がありますね。
ダイハツ タフトのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 830kg | |
燃費 | WLTCモード:20.5km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 658cc | |
エンジン最高出力 | 38kW(52PS)/6,900rpm | |
エンジン最大トルク | 60N・m(6.1kg・m)/3,600rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,350,000円(消費税抜) |
ダイハツ タフトの燃費情報を総まとめ!おすすめグレードは?
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト
タフトの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、タフトの燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのタフトのWLTCモード燃費は、自然吸気エンジンとターボエンジン、それぞれの2WD仕様と4WD仕様で、4つに分けることができます。中でももっとも低燃費なのは自然吸気の2WD仕様で、20.5km/Lを記録しています。4WD仕様は19.7km/Lと、50kg重い車重ながら意外と差が小さめです。
またターボを選んでも燃費の落ちが小さいのも特徴的で、2WD仕様で20.2km/L、4WD仕様で19.6km/Lと、どちらも自然吸気とはコンマ数キロの差。高速道路の合流や、定員乗車に荷物満載での上り坂などで余裕が違うターボ車だけに、燃費面でそれほど我慢の必要がなさそうな点は大きなメリットですね。
ダイハツ タフトのカタログ燃費まとめ表
自然吸気 2WD | 自然吸気 4WD | ターボ 2WD | ターボ 4WD | |
---|---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 20.5km/L | 19.7km/L | 20.2km/L | 19.6km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 17.6km/L | 17.1km/L | 17.9km/L | 17.2km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 22.4km/L | 21.5km/L | 21.9km/L | 20.9km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 20.8km/L | 19.9km/L | 20.3km/L | 20.0km/L |
■ダイハツ タフトでもっとも低燃費なのはどのグレード?
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト
WLTCモードによるカタログ燃費では、タフトでもっとも低燃費なのは自然吸気エンジンを装備した2WD仕様で、20.5km/Lの燃費値を記録しています。「X」グレードと「G」グレードがこれにあたります。
リッターあたり20キロ超えという燃費値は、純ガソリンエンジンの軽自動車としてはまずまずの数値。ライバル各社がハイブリッド化を進めている現在では、もう少し燃費が伸びてほしい印象もあるかもしれませんね。
タフなスタイルのタフトだからこそ選びたい4WDや、車速域が高まっても力強さが続くターボエンジンを選んでも燃費値の差が小さめな点は注目ポイントで、ターボの4WD仕様でもWLTCモード燃費は19.6km/Lと、自然吸気エンジンの2WD仕様と比べてもリッターあたり1キロ以内の違いに留まります。
■実オーナーが投稿!ダイハツ タフトの実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト ターボエンジン搭載車 エンジンルーム
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年11月現在、現行モデルのタフトの実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはターボエンジンの2WD仕様で17.83km/Lを記録しています。
そのほかのグレードも自然吸気エンジンの2WD仕様が17.52km/L、ターボエンジンの4WD仕様が17.38km/L、自然吸気エンジンの2WD仕様が16.98km/Lと、コンマ数キロずつの違いに留まります。
WLTCモード燃費には届いていないものの、SUV系車種としては納得できる実燃費といえそうですね。意外なことにターボの燃費が伸びの良さを見せており、余裕のある動力性能でアクセル開度が少なく済む点が功を奏した模様。
ユーザーからの燃費情報投稿数を見ても、多くの方がターボ車を選ばれている印象です。
■ダイハツ タフトのカタログ燃費、ライバル車と比べるとどうなの?
スズキ ハスラー
タフトのライバルといえば、軽クロスオーバーSUVブームの立役者でもあるスズキ ハスラーです。トールワゴンの使い勝手とSUVの力強さを組み合わせて登場したハスラーは、遊び心のある商品性も相まって一躍スズキの人気車種の座を確立したモデルです。
現在販売されているのは2020年のフルモデルチェンジで登場した2代目モデルで、先代よりもやや角張ったゴツめなデザインが見どころ。とはいえ丸目のヘッドランプでにこやかな表情をしている点はそのままで、ひと目でハスラーであることがわかりますね。
ハスラーは、自然吸気とターボ、2WDと4WDの組み合わせを用意する点はタフトと同様ながら、全車がマイルドハイブリッドシステムを装備しているという違いがあります。コンパクトなISG(モーター機能付発電機)を活用したこのシステムは、燃費向上に役立てられています。
ハスラーのWLTCモード燃費をチェックしてみると、自然吸気の2WD仕様が25.0km/L、同4WD仕様が23.4km/L、ターボの2WD仕様が22.6km/L、同4WD仕様が20.8km/Lと、どの組み合わせでもタフトを上回る燃費性能を実現しています。
スズキ ジムニー
また、四駆性能を重視したい方なら、軽SUVの老舗であるスズキ ジムニーも比較対象になるかもしれません。タフトやハスラーのようなクロスオーバータイプではなく、本格的なクロカンSUVに分類されるジムニーは、何よりも悪路走破性能を重視した設計が本物感を醸し出していますね。
2018年に現行の4代目が登場して以降、あまりの人気ゆえに納車待ちが1年以上に達することが常態化していたほどのジムニー。SUVブームをうまく掴んだポップな印象のデザインが、これまでジムニーに興味のなかった層からも人気を得ているようです。
ジムニーは全車がターボエンジン装備なほか、全車でパートタイム4WD仕様となっており、ここぞという悪路以外ではFR(後輪駆動)車として走行ができます。
ジムニーのWLTCモード燃費をチェックしてみると、5速MT仕様が16.2km/L、4速AT仕様が14.3km/Lと、タフトやハスラーといったクロスオーバーSUVよりも大幅に劣る燃費値となっています。ゴツいラダーフレームで車重が重めな点などが影響している模様です。
まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ タフト
ダイハツ タフトの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
通勤やお買い物で毎日乗る軽自動車だからこそ、ご自分の個性をしっかり発揮できるこだわりの車選びをしたいところですよね。SUVらしさと使い勝手の良さを絶妙なさじ加減でバランスさせたタフトは、見るたびに、運転するたびに気分を盛り上げてくれること間違いなしです。
豊富なカラーバリエーションやオプション装備を見極めて、あなた仕様のタフトをぜひ探してみてくださいね。
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よくある質問
■タフトって、どういう意味の名前なの?
ダイハツ タフトの名前の由来は、「Tough & Almighty Fun Tool」の頭文字をとったものとされています。実は現在販売されている軽自動車は実は2代目タフトにあたり、普通車のクロカンSUVだった初代タフトでは、全車パートタイム4WD仕様だったこともあって「Tough & Almighty Four-wheel Touring vehicle」が由来だったとのことです。
■タフトのガラスルーフはオプションじゃないの?
ダイハツ タフトの大きな特徴でもあるガラスルーフ「スカイフィールトップ」は、タフト全車に標準装備されます。シェードを開けばタフトならではの開放感のある空間、閉じれば強い日差しをシャットアウトした落ち着きの空間と使い分けもしやすく、タフトを特徴づける装備のひとつです。