買取と下取りの違いとは?
買取と下取りの違いとは?
車を売る方法は「買取」と「下取り」の、大きく2つに分けることができます。この2つについて、違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
買取は中古車買取業者などに車を売ること。車を売って得たお金の使い方は自由です。
これに対して下取りは、ディーラーなどで新しく車を購入する際に、いま乗っている車を引き取ってもらうこと。買取と違い、その下取り代金は新しい車の支払いに充てられます。また、車の売却と購入が1店舗で済むので、手間や時間の負担も軽減されます。
■買取と下取りはどっちがお得?
車の買取額は業者ごとに異なるため、数店舗に査定をしてもらい、買取額の高い業者に買い取ってもらうことができます。また、車種や車の状態、装備などによっては、買取額が高くなることもあります。
これに対して下取りの場合は、人気車種であったり、車の状態が良かったとしても、下取り額が上がることはほとんどありません。
手間はかかりますが、いくつかの買取業者に査定してもらい、買取先を選んだ方が金額的にはお得になることが多いでしょう。ただし、下取りでも十分な値段で引き取ってくれることもあるので、買取額と下取り額の比較をしておくことも重要です。
中古車の買取額に影響を与える4つの要素
中古車の買取額に影響を与える4つの要素
中古車の買取額は査定によって決まります。そのため、車の買取額を上げるには、査定で良い評価を得なければなりません。
査定で評価に影響を与える要素はいろいろとありますが、中でも重要になる要素がいくつかあるので知っておきましょう。
■1:年式
車の年式とは、車が製造された年、もしくは国内で車を初めて登録した年のことを指します。そのため、年式の古い車は、製造されてからそれだけ年月が経っている車ということになり、基本的には価値が落ちることになります。
買取額を落としたくないのであれば、年式が古くなる前に売ってしまうのがおすすめ。年式は車検証の初年度登録年月や新車保証書の登録日などから確認することができます。
■2:モデル
車は新しいモデルが登場すると、古いモデルの人気は落ちます。それに応じて買取額も下がってしまいます。場合によっては大きく買取額が変わってしまうこともあるので、車を売るつもりでいる人は注意しておきましょう。
■3:装備やオプション
車は純正の装備やオプションが付いていると、買取額が落ちにくいです。そのため、車を売るつもりであれば、純正の装備やオプションを使い続けるか、取り替えても純正品を保管しておきましょう。
純正品ではなくても、人気の高いカーナビやドライブレコーダーなどであれば、買取額が落ちないこともあります。また、取扱説明書やスペアキー、新車時保証書、整備手帳などの付属物も残しておくと買取額が落ちにくいので無くさないようにしましょう。
■4:状態
車の状態は買取額に直結するので、当然ながら車のボディが傷やへこみだらけであったり、車内に汚れやニオイがこびりついていたりすると、買取額は落ちます。
また、事故などによって車を修理している場合は、見た目はきれいに直っていたとしても、買取額は落ちてしまうことがあります。
中古車の買取額を落とさない方法
車の買取額はいろいろな要素によって決まります。その要素を知ることで、車を売る際に買取額が落ちないように対策することができます。
買取額に影響を与える要素とあわせて、買取額を落とさないための方法も知っておきましょう。
■買取を依頼する時期を選ぶ
中古車の買取額を落とさない方法
3月と9月は企業にとって決算月であることが多く、決算前に「少しでも車を多く売りたい」と考える業者が増えます。そのため、買取が積極的になり、買取価格も上がりやすい傾向があります。
これらのことから、1〜3月や8〜9月辺りに車の買取を依頼するのがおすすめです。また、春は生活環境が変わり、車の購入を検討する人も増える時期でもあるので、2月頃からがとくに狙い目です。
■車をきれいに使う
車がボロボロであれば、価値が落ちて買取額も落ちてしまいます。そのため、車は普段から丁寧に扱うようにしましょう。また、査定に出す前にも洗車と車内の清掃はしておきましょう。
車をきれいにしてから査定に出すことで、査定担当者に「車を普段から丁寧に使っている」という印象を持ってもらうことができ、査定の目が厳しくなりすぎないことも期待できます。
■モデルや年式が古くなる前に売る
年式が古くなり、モデルが古くなるほど車の価値は落ちていきます。そのため、車を売るのであれば、年式やモデルが古くなって買取額が落ちてしまう前に売るようにしましょう。
また、車は使うほど部品が劣化したり、走行距離がのびたりして、価値が落ちるので、売るのであれば早い方が望ましいでしょう。
中古車を買取に出す際の注意点
査定を出す前にいくつか注意しておくべきことがあります。それらの注意点を把握しておかないと、後でトラブルとなったり、買取額で損をしたりする可能性も。そのようなことにならないためにも、事前に注意点を把握しておきましょう。
中古車を買取に出す際の注意点とは?
■相場を知る
車を売る際には、売ろうとしている車の相場を調べておきましょう。もし、相場を知らないと、相場よりも低い値段で買取されてしまっても気付くことができません。
相場より低い買取額が提示された場合は、交渉をしたり、別の業者に再び査定してもらう必要があるので、事前に相場はチェックしておいて損はありません。
■査定は1社だけにしない
買取額で損をしないためにも、車を売る際には数店舗に査定してもらい、買取額を比較しましょう。それぞれの店舗の査定額を知ることで、相場の判断材料にもなります。
■必要な物を準備しておく
買取額に納得ができれば、車を売る手続きに進みます。その手続きは書類にサインをすれば済むようなものではなく、自動車検査証や自賠責保険証、自動車の納税証明書や印鑑証明など、複数の書類が必要になります。
もし、紛失した書類があれば再発行が必要なものも。スムーズに手続きを進めるためにも、どのような書類が必要になるか把握しておき、事前に準備できるものは用意しておくようにしましょう。
中古車は買取額が落ちないように注意しよう
買取額が落ちないように注意しよう
車を中古車買取業者に売る場合、買取額が落ちないように対策をしておく必要があります。その対策には、普段から車をきれいに使ったり、純正のパーツを残しておくなど、車を売る直前になってからでは対応できないものもあります。
そのため、いずれ車を売るつもりであれば、事前に買取額を落とさない方法を把握しておき、車を大切に扱うようにしましょう。