ランボルギーニ初のEV登場へ! 新型ランザドールコンセプト初公開
《画像提供:Response》〈photo by Lamborghini〉ランボルギーニ・ランザドール
イタリアの高級自動車メーカー「ランボルギーニ」は、アメリカ・カリフォルニア州で開催されるモントレー・カー・ウィークにて、新型「ランザドール コンセプト」(以下新型ランザドール)を発表しました。
新型ランザドールは、2+2のシートを備える2ドアのクーペSUV。2028年から製造される同ブランド初のBEV(バッテリーEV)に深い影響を与えるモデルだといいます。
このモデルは、ランボルギーニのスーパースポーツカーのパフォーマンスと、運転する楽しみを高めた個性、そして日常的に運転できる多用途性を兼ね備えます。
ランボルギーニは、新型ランザドールの内外装デザインについて、“宇宙船”からインスピレーションを得たと説明します。
エクステリアは、「セスト エレメント」、「ムルシエラゴ」、「カウンタック LPI 800-4」などのランボルギーニの名車からインスピレーションを得たというデザイン。確かにフロントフェイスや、フェンダー、テールライトなど随所に名車たちのデザインを感じます。
《画像提供:Response》〈photo by Lamborghini〉ランボルギーニ・ランザドール
インテリアは、「パイロットのような気分」を味わえるというように、まさにジェット機のようなデザイン。センターコンソール内には、人間工学に基づいてドライバーの手の届く範囲に配置されたというパイロットユニットが搭載され、エンターテイメントシステム、空調制御など様々な機能を制御します。
自動格納式のディスプレイも搭載され、ここからドライブモードを切り替え、状況に応じた可能な限り最高のドライビングダイナミクスを実現します。
《画像提供:Response》〈photo by Lamborghini〉ランボルギーニ・ランザドール
パワートレインには、システム最高出力1メガワット(約1,360馬力)を超えるパワーを発揮する予定の2つのモーターを搭載。これらの各モーターに必要な、または望ましいトルクをコンピューターがミリ秒単位で個別に計算、制御します。
これにより、より正確なターンインを実現し、特に曲がりくねった道路や強い加速でのダイレクトかつ高速な走行を実現します。
サスペンションは、あらゆる道路状況に合わせて最適に調整される「アクティブサスペンション」を採用。
さらに、フロントエアシャッターと可動スプリッターからなる「アクティブ エアロダイナミクス システム」はが搭載され、展開するとブレーキ冷却ダクトと冷却ベーンが開き、最高のパフォーマンスを実現します。
フロントのSダクトは、ホイールハウス換気用の隠しルーバーとエア カーテンとともに、エフィシェントまたはダウンフォースのモード設定に応じて適切なダウンフォースを調整します。
リアでは、ドライブモードに応じて、細いエアブレードがサイドとディフューザーから伸び、フロースルーリアブロースポイラーと合わせて空力ダウンフォースを調整。これらにより、パフォーマンスを向上させながら、満充電あたりの航続距離も向上させています。
《画像提供:Response》〈photo by Lamborghini〉ランボルギーニ・ランザドール
前述の通り、新型ランザドールは、ただのコンセプトカーではなく、ランボルギーニが実際に2028年に発表する量産車の参考となるモデルです。
このコンセプトカーに基づく量産車はサンタガタ・ボロネーゼで製造される予定で、ランザドールの市販車となるモデルを製造するためにランボルギーニは、敷地の拡張と従業員の追加雇用を計画しているといいます。
2028年というと、少し先の話のようですが、今からその登場が楽しみです。