EVながらガソリンエンジン音を忠実に再現した新型「アバルト500e」
《画像提供:Response》〈写真提供:Stellantisジャパン〉アバルト 500e スコーピオニッシマ カブリオレ(左)と500e スコーピオニッシマ ハッチバック(右)
ステランティスジャパン株式会社は、2023年10月11日、新型「Abarth 500e(アバルト チンクエチェント イー、以下アバルト500e)」を発表しました。
同車は、アバルト・ブランド初の電気自動車。とても小さなスモールハッチバックであるフィアット「500」のハイパフォーマンスモデルがアバルト500であるように、アバルト500eは、フィアット500のBEV(バッテリーEV)版とも言うべきフィアット「500e」のハイパフォーマンスモデルという位置づけです。
そんなアバルト500eは、アバルトの電動化戦略において中核を担うモデルで、これまでのブランドDNAを継承しながらも、次世代のアバルトを象徴するモデルだといい、今回日本市場に登場することになりました。
コンパクトなサイズは維持しつつ、最高出力154馬力、最大トルク235Nmのパワフルでレスポンスに優れたモーターと容量42kWhのバッテリーを組み合わせ、低中速域においてもエキサイティングな走りを実現。
0-100km/h加速は7秒と、ガソリンモデルである「アバルト695」とほぼ同じタイムを記録するほか、20-40km/h、40-60km/hの中間加速ではアバルト 695より約1 秒早いタイムを記録し、市街地走行においては、アバルト695を超えるパフォーマンスを発揮します。
《画像提供:Response》〈写真提供:Stellantisジャパン〉アバルト 500e スコーピオニッシマ
また、ガソリンモデルのアバルト車と比較して、前後重量配分の改善(57:43)およびトレッドの60mm拡大により、クイックなハンドリングと安定性を両立。日常で最も走行シーンの多い、中間加速および立ち上がり加速のパフォーマンスを、より楽しく爽快にしています。
新型アバルト500eには、アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァのエキゾーストノートを忠実に再現した独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備しています。
このサウンドジェネレーターは、ステランティス・グループのサウンドデザインスタジオと、イタリアのステランティス専任チームの共同で開発。音響試験と研究は、正確で信頼性の高い騒音測定を行うために半無響室(内部の騒音レベルが極めて低く、外部からの遮音性が高くなるように特別に設計された部屋)で実施され、反射床のおかげで、道路のような音響反射面を再現することが可能に。
延べ6,000 時間以上をかけて完成したサウンドは、運転とスピード、アクセル開度とリンクし、アバルトのガソリンエンジンを忠実に再現しました。これにより、ドライバーはEVとは思えないエキサイティングで刺激的な走りを実現します。なお、このサウンドジェネレーターは、停止時にオン/オフの切り替えが可能です。
エクステリアデザインの最大の特徴は、アバルトとして初めて、車体の随所に、ブランドアイデンティティであるサソリのパーツを模したデザインを採用した点。18インチアルミホイール、フロントバンパー、ステアリングホイールはサソリの爪を模しており、独特な外観のリップスポイラーは、サソリの足を模しています。
《画像提供:Response》〈写真提供:Stellantisジャパン〉18インチダイヤモンドカットアルミホイール
また、これまでのアバルトモデルではフロントグリルにブランドロゴを配置してきましたが、アバルト500eでは、ダークチタングレーの「アバルトレタリング」を、初めて採用。
さらに、稲妻の放電によって描かれたかのような新しいデザインのスコーピオン・エンブレムを車体の両サイドに配置しています。
アバルト500eは全長3.6mというコンパクトなボディを持ちますが、足元には18インチアルミホイールを採用し、アグレッシブさを持ちながら柔らかなプロポーションを実現。
また、スポーティな印象のフロントバンパー、アクセントカラーとしてホワイトを採用したリップスポイラー、精悍な印象を与えるフルLEDヘッドなど、コントラストのある引き締まったスタイリングとなっています。
インテリアは、黒を基調とした、シックでスポーティな空間。インストルメントパネル、ステアリング、ヘッドレスト一体型スポーツシートなど、アルカンターラ素材をふんだんに採用し、高級感を高めています。
《画像提供:Response》〈写真提供:Stellantisジャパン〉アバルト 500e
ヘッドレストには「Abarth 500e」専用のロゴがあしらわれ、ブルーとイエローのステッチを施した一体型のスポーツシート、ステアリングホイールにあしらったブルーのトップマークと共に、スポーティな雰囲気を醸し出します。
先進安全装備には、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、およびブラインドスポットモニターを、アバルトとして初めて採用。
ボディタイプは、ハッチバックとカブリオレの2タイプ。カラーは、アンチドーテホワイト、ベノムブラック、アドレナリンレッド、アシッドグリーンの計4色が設定されます。
販売は10月28日よりスタートしており、価格はハッチバックが615万円から、カブリオレが645万円からです。
専用のサイドデカールや、デジタルサーティフィケーション、ウェアラブルキーを特別装備し、カラーを限定車専用色のポイズンブルーもしくはアシッドグリーンとしたローンチエディションの「Abarth 500e Scorpionissima(アバルト チンクエチェント イー スコーピオニッシマ)」も、200台限定で発売されました。こちらはハッチバックが630万円から、カブリオレが660万円からでした。
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