ホンダ「CR-V」2年ぶり復活!パワートレインはなんとFCEV
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉ホンダ CR-V e:FCEV
ホンダ「CR-V」は、1995年に初代モデルが誕生したクロスオーバーSUV。「オデッセイ」に続くクリエイティブ・ムーバーシリーズの第2弾として登場しました。
以後6代にわたり販売され、世界に展開されるグローバルモデルとなった同車ですが、日本では2022年に5代目の販売が終了すると、以後は展開されず、現行モデルとなる6代目も同年発表されていますが、日本での展開については触れられておらず“海外専売車種”となっています。
そんなCR-Vですが、6代目と基本構造を共有する“燃料電池車版”とも呼ぶべき新型「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」が世界初公開。同車は、日本での販売も行われると明かされ、実際の発売は2024年夏と発表されました。
国外で展開されるガソリンエンジンモデルとは異なりますが、2022年の販売終了以来、CR-Vとしては実に2年ぶりの復活となります。
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉ホンダ CR-V e:FCEV
そんな新型CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池車。つまり三菱「アウトランダーPHEV」やトヨタ「プリウスPHEV」が、ガソリンエンジンに加えバッテリーへの給電機能を持つように、新型CR-V e:FCEVは水素で発電する機構とともに、バッテリーへの給電をプラグから直接行うことができる機構を持っているのです。
燃料電池車が持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるため、通常のFCV(燃料電池車)と比較して、利便性が高められています。
新型CR-V e:FCEVのグランドコンセプトは「E-Life Generator」。およそ3分で水素を充填できるストレスフリーな長距離ドライブと、日常走行でEVのような使い勝手を提供するプラグイン充電機能にSUVの走破性・機能性をあわせ持つ、身近に使える燃料電池車として開発されました。
また、外部給電器による高出力な電力供給に加え、普通充電ポートに接続する給電専用コネクターにより気軽に電気を取り出すことができ、日常やレジャー、停電時など、あらゆるシーンでの利便性が追求されています。
エクステリアでは、歴代のCR-Vが持つスポーティーかつ機能的なスタイリングのなかに、「クリーン」「タフ」「アイコニック」をキーワードとしたFCEVらしい知的な佇まいと力強さを表現。
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉ホンダ CR-V e:FCEV
また、インテリアはCR-Vの持つ上質さとタフネスさはそのままに、環境に配慮した素材としてシートにバイオ合皮を採用するなど、人と環境に寄り添う“FCEVのスタイル”を提案しています。
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉ホンダ CR-V e:FCEV
GMと共同開発したという燃料電池システムは、「CLARITY FUEL CELL」に搭載していたものと比較し、白金使用量の削減やセル数の削減、量産効果などでコストを3分の1にするとともに、耐久性を2倍に向上させ、さらに耐低温性も大幅に向上させています。
また、燃料電池システムを中心としたパワーユニットを一体化することで小型軽量化を実現。ベースのCR-Vのエンジンマウントをそのまま活用でき、コスト低減に寄与するとともに、衝突安全性も向上させました。さらに振動や騒音がCLARITY FUEL CELLと比較し大幅に低下し、走りの上質感が大きく向上しました。
これにより、CR-V e:FCEVの一充填走行距離は600km以上、EV走行可能距離は60km以上となる見込みだとされています。
また、北米地域や中国などで販売している6代目CR-Vをベースにすることで、SUVならではのユーティリティーやパッケージングで、多様なニーズにも応えることができます。
CR-V e:FCEVには、Hondaとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で生産される燃料電池システムが搭載され、Performance Manufacturing Center(米国オハイオ州)で生産、日本に輸出される予定です。
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