メルセデス・ベンツ「Gクラス」のEV「G 580」誕生
《画像提供:Response》〈写真撮影:高木啓〉メルセデス・ベンツ G 580
メルセデス・ベンツ「Gクラス」は軍用車をルーツとする本格SUV。1981年に誕生して以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適なパワートレインや装備を加えながら進化を続けてきました。ちなみに日本での展開は1983年より行われています。
現行モデルは2018年に誕生し、その長い歴史の中で最も大きな改良が行われたW463A型。その伝統をメルセデスの最新技術でアップデートすることで、オンロードおよびオフロードにおいて最適なパフォーマンスを発揮するモデルになりました。
直近では、2024年7月26日にアップデートが行われマイナーチェンジしています。このタイミングで、外装や内装、パワートレイン、先進安全装備にアップデートが行われ、ローンチモデルとなるG 450 d ローンチエディション(G 450 d)とメルセデス AMG G 63 ローンチエディション(G 63)の2モデルが登場しています。
そして、そんな現行型Gクラスの史上初となる電気自動車(BEV)新型「G 580 with EQ Technology Edition1(以下、新型G 580)」が2024年10月23日に発表されました。
《画像提供:Response》〈写真提供:メルセデス・ベンツ日本〉メルセデス・ベンツ G 580
新型G 580は、Gクラスとしての伝統のデザインやオフロード性能はそのままに、電気自動車ならではの革新的なドライブコンセプトによって、内燃機関モデルでは味わえない全く新しいオフロード体験を実現するモデルとなっています。
ボディサイズは、全長4,730mm×全幅1,985mm×全高1,990mmと、他のGクラス同様存在感ある大きさ。
エクステリアは、スクエアなボディ、特徴的なドアハンドル、フロントフェンダーのウイG ンカーレンズなど、Gクラス伝統のスタイリングはほぼ同様で、一見すると他のGクラスとほぼ同様ですが、後端を持ち上げたボンネットフード、リアホイールアーチに加えられたエアカーテンなど所々、通常モデルと違うデザインが盛り込まれています。
また、テールゲートにはスペアタイヤに代わって、充電ケーブルや工具などを収納可能なデザインボックスが備わっています。
《画像提供:Response》〈写真撮影:高木啓〉メルセデス・ベンツ G 580
インテリアでは、上質な素材を使用したラグジュアリーな雰囲気や、丸型のエアアウトレット、助手席側のグリップハンドルなど、こちらも通常のGクラスとほぼ同様で、デザイン上ではあまり差別化は図られていませんが、G 580だけが持つ「G-TURN」や「G-STEERING」の起動スイッチが備わります。
《画像提供:Response》〈写真撮影:高木啓〉メルセデス・ベンツ G 580
また、他のメルセデス・ベンツ車同様、MBUXや最新世代のマルチファンクションステアリングホイール、Burmester3Dサラウンドサウンドシステムなど最新の装備が取り入れられている他、Gクラスにようやっと備わったキーレスゴーも搭載されています。
パワートレインは、メルセデス・ベンツの電気自動車で初の革新的な4輪独立式モーターを搭載。4輪それぞれのホイール近くにーターを配置、ラダーフレームの前後アクスルに 2つずつ組み込まれ、短いシャフトによって車輪をそれぞれ駆動します。
各モーターの最高出力は108kW。システム最高出力は587ps、最大トルクは1,164N・mで、バッテリーのみで駆動する電気自動車でありながら、ハイパフォーマンスモデルG 63のV型8気筒エンジンを越えるパフォーマンスを発揮します。
組み合わされるバッテリーは、116kWhのリチウムイオンバッテリー。最大航続距離は530kmを実現しています。
また、最大4mm厚のスチール製ラダーフレームに組み込まれたバッテリーは、車両の低重心化及び高剛性化に寄与。さらに、オフロード走行を想定し、泥や水の侵入を防ぐため、バッテリーはねじり剛性に優れたケースに収められています。
これに加え、バッテリーを強固に守るために備えられたアンダーボディプロテクションもG 580固有の装備です。
カーボン ファイバーを含む様々な素材を組み合わせた厚さ26mmの頑丈なアンダーボディパネルは、高いバテリー保護レベルだけでなく、空力特性や静粛性なども考慮されているといいます。
G 580では、独立したモーターたちをそれぞれ逆回転させることで“超信地旋回”を実現するG-TURNや、後輪を強制的に滑らせ大幅に回転半径を縮小できるG-STEERINGだけでなく、アダプティブダンピングシステム、仮想ディファレンシャルロック、ローレンジモード、オフロードクロール機能など、EVならではのオフロードに特化した機能が与えられています。
また、V8サウンドにインスパイアされたG 580だけのドライビングサウンドを車内外で再生するG-ROARも搭載。EVでもガソリン車のような臨場感あるドライビングが楽しめます。
先進安全装備には、新しい世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」を搭載。ガソリンエンジンモデルと同様の機能を備えます。
価格は、2,635万円。発表同日より発売が開始されており、実際の納車は2024年11月以降となる予定です。
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