シニア層の車の所有率
「車を所有しており、自分で運転している」が86.9%と圧倒的多数を占め、シニア層の多くが日常生活で車を利用しています。
「車を所有しているが、自分は運転していない」(8.1%)や「過去に所有していたが、今は持っていない」(2.8%)は少数にとどまり、車が生活インフラの一部である実態が窺えます。
シニア層の車の利用用途
「買い物」(90.3%)が最も多く、次いで「通院」(55.8%)、「趣味・レジャー」(55.0%)、「友人・知人との集まり」(50.9%)、「通勤」(43.9%)が続きます。
生活を維持するための手段として車を利用している回答者が多く、公共交通機関では補えない日常的な移動ニーズが強く存在することが示唆されます。
シニア層が直近で購入した車の価格帯
「100万円〜200万円未満」が37.2%で最も多く、「200万円〜300万円未満」(26.4%)、「100万円未満」(20.1%)と続き、200万円未満での購入が57.3%を占めます。
「わからない」(7.1%)も一定数存在し、価格への意識が低い層や家族主導の購入も想定されます。
シニア層が車を選ぶときに重視しているポイント
「価格」(71.7%)が最も多く、「安全性能」(57.6%)、「燃費」「運転のしやすさ」(各56.1%)が続きます。
ブランドやデザインよりもコストと安全・利便性を重視する傾向が明確であり、高齢者特有のリスクを軽減する機能のニーズが背景にあると考えられます。
シニア層が希望する運転サポート機能
「アクセルとブレーキの踏み間違い防止機能(自動ブレーキなど)」(70.3%)、「死角にいる車や歩行者を知らせる機能(後方接近警報、ブラインドスポットモニターなど)」(68.8%)が上位です。
運転中の判断ミスや見落としを補助する機能へのニーズが高く、今後の技術開発の重点領域を示しています。
シニア層が現在行っている車の防犯対策
「ドライブレコーダーの設置」(56.9%)が最も多く、「セキュリティアラーム(警報装置)の設置」(32.0%)、「特に何もしていない」(30.5%)が続きます。
防犯意識は一定程度ありますが、物理的防犯対策の普及促進には支援策が求められます。
シニア層が車を選ぶ際の情報元
「自動車販売店・ディーラー」(77.3%)が最も多く、「家族や知人からの口コミ」(34.6%)が続きます。
「体験試乗・イベント」(16.0%)や「テレビCM・新聞広告」(13.0%)が一定数存在する一方、「インターネット(比較サイト・口コミサイトなど)」(10.8%)は少なく、アナログ接点が依然として主流です。
シニア層の運転免許の返納への意識
「返納はまだ考えていない」(88.5%)の回答が圧倒的に多く、「わからない」(5.2%)、「近いうちに返納を検討している」(3.3%)、「すでに返納した」(3.0%)が続きます。
運転免許の保持意向が高く、移動の自由と利便性を重視していることが窺えます。返納を促すには、代替移動手段の提示や心理的負担の軽減が課題といえます。
調査概要
◾️調査方法:ネットリサーチ
◾️調査地域:全国
◾️対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
◾️回答総数:283
◾️調査対象期間:2025年4月30日
出典元:コスモヘルス株式会社