V8+後輪駆動で「操る楽しさ」に回帰。ブルース・マクラーレンの未完の夢を現代へ
《画像提供:Response》〈Photo by McLaren Automotive〉マクラーレン McL 6GT
マクラーレン・オートモーティブは2026年8月14日(現地時間)、米国で開催されたモントレー・カー・ウィークにおいて、新型コンセプトスーパーカー「McL 6GT」を世界初公開しました。
今回披露されたのは、単なるデザインスタディーではありません。2028年に登場する市販モデルを予告するコンセプトカーであり、既存ラインアップよりも特別な新カテゴリーの礎として位置づけられています。
最大のトピックは、マクラーレンF1以来となる本格的なマニュアルトランスミッションの復活です。ミッドシップに搭載するV8エンジンへ6速MTを組み合わせ、駆動方式は後輪駆動。パドルシフトや四輪駆動で速さを追求する近年のスーパーカーとは異なり、ドライバー自身がギアを選び、クルマを操る過程に重きを置いています。
その思想は、ステアリングや操作系にも貫かれました。路面からの情報を伝えやすい油圧式パワーステアリングを採用し、室内には手触りを意識した物理スイッチや削り出しのアルミ製コントロールを配置。シフトレバーの基部は機構を見せるデザインとされ、ノブの内部にはマクラーレン初期のシンボル「スピーディー・キウイ」があしらわれています。
《画像提供:Response》〈Photo by McLaren Automotive〉マクラーレン McL 6GT
デザインの源流となったのは、創業者ブルース・マクラーレンが1960年代に構想したロードカー「M6GT」です。Can-Amマシン「M6A」をベースに、公道を走れるスーパーカーとして計画されたものの、量産には至らなかった一台でした。McL 6GTは、半世紀以上前に残されたその構想を、現代の技術で完成させようというモデルです。
ボディーは低くワイドなプロポーションを持ち、ノーズから後端を切り落としたカムテールまで滑らかな面で構成。M6GTのリアランプに着想を得た「レーシング・ループ」モチーフや、ブルース・マクラーレンのサインなど、往年の意匠も随所に織り込まれています。
《画像提供:Response》〈Photo by McLaren Automotive〉マクラーレン McL 6GT
一方、車体構造は最新世代です。超軽量カーボンファイバー製モノコックに、同素材のボディーパネルを組み合わせ、マクラーレンが長年磨いてきた軽量設計を継承。デジタルメーターなど現代的な装備を採り入れながらも、操作感は機械とのつながりを実感できる方向へ仕立てられました。
2028年の市販化に向けて、McL 6GTがコンセプトカーの特徴をどこまで受け継ぐのか。今後の追加情報を待ちましょう。


