都会の運転は怖い?
住み慣れた土地を離れて東京で生活を始める際、これを機に車の利用率が低くなることがあると思います。
そして、たまに(若しくは初めて)運転すると、地方では感じることのない様々な「東京ならでは」の戸惑うポイントが存在します。そんな「あるある」を9個ピックアップし、紹介していきます。
1.首都高速が怖い。
まず1点目はこちら。
首都圏エリアの多くの場所を繋いぐ首都高速道路。都内から様々な地へ車で移動する際、お世話になることは多いでしょう。しかし「首都高が苦手!怖い!」と感じる方は非常に多く存在すると思います。
首都高が怖いと思われる主な要素
■首都高本線への合流が左から右だけでなく、右から左も。
地元や地方で高速道路での運転になれていても、これには不慣れな方が多いと思います。通常、右後方を注意しながら高速道路に進入しますが、その逆を気にしながら進入するのは不慣れなうちは怖いと感じる方も多いと思います。
■出口も左だけじゃなく、右にある。
また、首都高本線への合流と同様、出口も不慣れな右側にある箇所が多数存在します。レンタカーでの運転であれば、カーナビのついてない車両を運転することは無いと思いますが、ナビが無い場合「どちらの車線を進んでればいいのかわからない」という状態に。
■そもそも速度が速すぎて怖い。
そして最後は、「速度」。そもそも首都高は東北道、東名などと同様の「高速道路」ではなく、「自動車専用道路」となっていて、法廷速度も時速「60km」となっています。(※一部区間を除き)
が、実際に走行してまず驚くのは60kmで走行している車両はほとんどないという点です。普通の高速道路と同様に80km~100km程で走行している車両がほとんどで、制限速度である60kmでの走行は逆に危険とも思える状況になってしまっています。不慣れ、または苦手意識が強い方は速度についても注意すべきでしょう。
しかし、都内で生活するのであれば、首都高速道路を使えるようにしておいた方が格段に便利です。
標識を見て瞬時に車線変更をするのが苦手な方は、カーナビに頼るだけでなく、事前に地図を復習してシミュレーションを行っておくことも大切。運転中にナビを凝視するのは危険なため、事故防止にもつながります。
2.道が狭い
主要な道路であれば2車線、3車線と広い道路が多いですが、地方や田舎と比べて幅が狭い道路が多数存在します。地方でも幅の狭い道路はありますが、都心部ではそういった路幅の狭い道でも、トラックやバスなどの大型車が通ることや、交通量が多いことも少なくありません。運転に慣れていない人にとっては恐怖を感じることもあると思います。
「道路が狭くて怖い・・・」と不安を抱いている方にオススメする打開策は、できる限り事前にルートプランを立てておくことをおすすめします。
また、どうしても狭い道を利用しなくてはならない場合、一旦歩道側に寄り対向車が通過するのを待つといった手段も。自信がない場合は相手に道を譲るなど、リスクヘッジを怠らずに運転しましょう。
3.路上駐車が多い
運転免許の取得の際、教習所などで「駐停車」に関する交通ルールは学んでいるはず。
それなのに、駐車してはならないはずの場所に車両が止まっていることをよく見かけます。特に横断歩道付近や交差点の手前で身勝手な駐車をされてしまうと通りづらくて仕方がありません。
パーク24が行っている路上駐車に関する意識調査では89%もの人が運転中「路上駐車が原因で危険を感じた経験がある」と回答しています。また、2年以内に路上駐車をした経験があるとの回答は41%という結果に。※2015年 パーク24調べ 有効回答数8236名
自身が走行する車線に路上駐車をしている車両がある場合、歩行者の道路への飛び出しと対向車とのすれ違い、また追い越す際は後続車の動きに充分注意しながら追い越すようにしましょう。
路上駐車をしている車両の影から人が!!という事故も後を絶ちません。自分自身が路上駐車で他人へ迷惑をかけないことと合わせ、上記のように走行の際も充分な注意が必要です。
4.コンビニに寄りたくても入りづらい。入れない。
運転中、トイレに行きたくななったり、休憩を取りたくなることは誰にでも良くあることだと思います。運転中の最適な休憩所といえば「コンビニ」と述べても過言ではありません。
※画像はイメージです
しかし、そのコンビニが道路の反対側で中央分離帯があり、立ち寄れないことや駐車場が狭く満車で車を停める場所がない。若しくは、コンビニに駐車場がそもそも無い!ということもしばしば。
そんな時の打開策は、そのコンビニを諦めて次に道路側に現れた店舗にかけることをお勧めします。東京都内にはおよそ7000店舗ものコンビニが存在するため、無理せず行きやすい場所を探して利用した方が無難といえるでしょう。
5.危険な運転をする運転手が多い
都心部は人が多いため、様々なタイプのドライバーが存在します。そのためか危険な運転をする人も多く、驚いたことに地方と比べて交通規制がしっかりしていそうな都内での事故率は決して低くありません。
法定速度や規制速度を超えるスピードで運転する
無理な車線変更を行う
車間距離を詰めて運転する
ながらスマホ
などなど。
運転中の携帯・スマホ利用はホントに危険!事故件数は年間5000件・・・
http://matome.response.jp/articles/678「ながら運転・ながらスマホ」という言葉を皆さんご存知でしょうか?運転中の携帯電話、スマホの利用はとても危険な行為です。しかし、この行為が違反と知っていながらか、気づかずか、運転中に携帯・スマホを利用してしまっている方も多いはず。こちらの記事では様々な団体・機関で行っている取り組みなどを紹介しています。
危険な運転をするドライバーをどうにかすることはできませんが、そんなドライバーが近くで運転しいる場合は、自分自身が気をつけるしかありません。自分自身が速度を含めた交通ルールを遵守することが自分自身の身を守る最適な方法といえるかもしれません。
6.一方通行が多い
近年であれば、カーナビが普及しており一方通行に悩ませられる機会はあまりなくなりましたが、バイクの運転の際はまだまだ注意が必要といえるでしょう。
目的の場所へ向かう際、一方通行が続き目的地とは反対の方向に向かってしまうこと等も珍しくはありません。
運転が不慣れな地域では、道路が多少込んでいたとしても無理に路地に入り迂回するなどはせず、交通量の多い大通りなどを走行することを心がけていれば、一方通行に悩まされることもあまりないはずです。
7.カーナビに従うのも不安
知らない道で運転する際に重宝するのがカーナビ。東京は複雑な道も多く、カーナビは必須でしょう。しかしその重宝するはずのカーナビで思わぬ落とし穴も。。。こんな一例もあります。
・高速道路の上で「目的地に到着しました」
六本木のとある目的地に向かい車を運転していたY氏。目的地に近づいてきているはずなのに、何故かカーナビが首都高に入るように案内を出しています。これはナビが間違えているのかな?と思い指示を無視し、いったん道を外れましたが、Uターンして戻ると再度首都高に誘導されます。
仕方なく首都高に入り走行すると、200mほどで「目的地に到着しました。案内を終了します」と無慈悲なアナウンス…。なんと目的地は首都高の案内があった真下だったのです。
最近のカーナビであれば上記のようなトラブルも減ってきていますが、少し古いナビの場合は路幅が狭く車が通りにくい道路に誘導されるようなことや、首都高速にてのトラブルが意外と多くあったりします。
首都高速近辺は道路が地上、地下と複雑に入り組んでいるポイントもあるため不安な場合はカーナビの設定を「有料道路は使わない」設定にしておくこともオススメです。
8.人(歩行者が多い)
東京はとにかく人が多いです。47都道府県で人口密度は圧倒的に1位。地方から上京した人は最初は人の多さにびっくりするのではないでしょうか。
※画像はイメージです(渋谷年末年始 カウントダウンの様子)
特に荒川区、文京区、台東区などは密度が高く、予想外の路地から人が出てくる!なんて場面に遭遇することもあり得ますので、いつも以上に目視、ミラーチェックなど運転に注意を払う必要があります。
東京都の統計によると、区レベルでここ10年で最も人口増加率が高いのは中央区。増加率は134.2%だそうです。ほとんどの区が増加傾向にあり、これからも東京は人が増え続ける見込み。東京に限ったことではないですが、人が多い地帯での運転には十分に注意しましょう。
9.駐車場の料金が高い
都内には至るところにコインパーキングが存在します。全国的にみても東京都内の駐車料金は高く、なんと1時間600円~1200円が平均となるようです。
全国的な平均は300円程ですから、いかに高いかがわかります。ただし、1時間単位で見ると高く思えますが、打ち切りの最大料金が設定されているパーキングが多く、長い時間駐車する場合は案外お得になることもあります。都内でコインパーキングを利用する場合はそうした点も確認すると良いでしょう。
※画像はイメージです
最後に
東京都内は地方と比べて建物や道路などが密集している地域が多いため、運転に慣れるには時間がかかると思います。
しかし、逆に慣れてしまえば首都圏内問わず、あらゆる場所、地方へアクセスがしやすくなるメリットがあるので、決して諦めず苦手意識を克服し、安心、安全なカーライフをおくりましょう。