パーキングメーターのメリットとデメリットについて

場所:新宿中央公園西→南 パーキング・メーター (撮影:Car-nalism編集部)
街中に設置されているパーキングメーター。でも、パーキングメーターってどうやって使えばいいの?と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。ここではパーキングメーターの使い方を紹介していきます。
パーキングメーターは、街中の道路のさまざまな場所に設置してあり、通常であればそのような場所に駐車すると駐車違反に問われます。なぜパーキングメーターが設置してある場所では駐車違反にならないのでしょうか?
それは、パーキングメーターは道路交通法第49条1項に定められている、「時間制限駐車区」にあたり、所定の利用料を支払えば、制限時間内であるかぎり、駐車違反には問われない事になっているからです。
そのため、パーキングメーターは、街中に普通にあるコイン式パーキングとは異なる独特のルールがあります。それでは、パーキングメーターのメリットとデメリットから見ていきましょう!
■パーキングメーターのメリット
神宮前1丁目パーキング・チケット
パーキングメーターのメリットは、なんと言っても街中のさまざまな場所に設置されてる事です。パーキングメーターは、パーキングチケットと同様に路上に直接駐車できます。パーキングメーターやパーキングチケットの区画が空いていれば、いちいち駐車場を探し、そこに駐車するという手間がはぶけますので、ユーザーの利便性は非常に高いです。
この案内板の付近に発給設備があります。
■パーキングメーターのデメリット

パーキングメーターのデメリットはズバリ、「駐車に時間制限がある」という事です。多くのパーキングメーターでは、最大利用時間が60分となっていて、60分を超えるとそのクルマは違法駐車状態となり、駐車違反の対象となってしまいます。ここが、駐車料金さえ払えば何時間でも、何日でも駐車し続けられるコイン式パーキングとの違いとなります。
パーキングメーターを利用したら、常に時間を意識して60分以内に駐車時間を収めなければなりません。さらに、利用できる時間帯の決まっているパーキングメーターがほとんどですので、24時間好きな時に利用できる訳ではないという点にも注意が必要です。
また、パーキングメーターやパーキングチケットは、100円玉や1,000円札といった現金でしか利用料金を払えません。民間のコイン式パーキングでは、交通系ICカードや、クレジットカードで駐車料金を決済できるのに比べると、大変不便なポイントです。
パーキングメーター・チケット | コインパーキング | |
---|---|---|
利用目的 | 短時間利用 | 短時間/長時間利用 |
支払い | 先払い | 後払い |
設置場所 | 公道 | 私有地 |
料金 | 60分300円のほか、40分200円、30分100円など | 利用時間/利用駐車場によって変動 |
使用可能なお金 | 100円硬貨のみ ※パーキングチケットは1,000円札・500円硬貨・100円硬貨が使用可能 |
硬貨・紙幣 |
延長 | 不可 | 可能(料金加算) |
パーキングメーター・パーキングチケットの正しい使い方

場所:新宿中央公園西→南 パーキング・メーター (撮影:Car-nalism編集部)
■パーキングメーターの正しい使い方まとめ
それでは、パーキングメーターの正しい使い方を見ていきましょう。
まず、車両を駐車枠内に収まるように正しく停めてください。その後、パーキングメーターが車両を正しく感知し、表示が「0分」になっていることを確認してください。「0分」でない場合など、動作がおかしい時は、そのパーキングメーターは正しく機能していない可能性があるので、利用しないようにしましょう。また、「休止中」と表示されているパーキングメーターは利用できません。
その後、手数料300円(100円硬貨のみ使用可能)を投入してください。
料金は前払いになります。小銭がない場合は、あらかじめ用意しておきましょう。領収書が必要な場合は手数料投入後、すぐに領収書発行ボタンを押すと発行されます。
パーキングメーターの利用は、必ず60分以内になります。追加で100円玉を投入しても駐車時間を延長できないので注意してください。
以上が、パーキングメーターの正しい利用方法です。
注意すべき点は、手数料を払わずパーキングメーターを作動させない場合や60分の利用時間を超えて駐車した場合には、駐車違反の対象となることです。
また、駐車枠内に正しく駐車していない場合も、パーキングメーターの利用とは見なされず、駐車違反の対象となりますので注意しましょう。駐車枠内に正しく駐車していないと見なされるのは、駐車枠ではない場所に駐車したり、駐車枠からはみ出して駐車している等が挙げられます。
■パーキングチケットの正しい使い方まとめ
《画像提供:Response》
次にパーキングチケットの正しい使い方を見ていきましょう。まず、パーキングメーターと同じように、車両を駐車枠内に収まるように正しく停めてください。
その後パーキングチケットの発給設備の前に行き、設置されているテンキーで自分のクルマのナンバー(数字のみ)を入力、手数料300円を入れて、発給設備からチケットの発給を受けます。チケットには領収書も兼ねてますので、必要な人は失くさないようにしましょう。
パーキングチケットの発給設備は、利用は現金のみではありますが、1,000円札も使えるようになっている設備もありますので、パーキングメーターよりは便利ですね。
最後にパーキングチケットをフロントガラスなど、車両前面の見やすい箇所に内側から掲示すればOKです。
注意点としては、チケットの発給を直ちに受けない場合や、チケットを発給したのにフロントガラス内側にチケットを見えるように掲示していない場合などは、駐車違反の対象なるという点が挙げられます。
また、パーキングメーターと同様に駐車枠内に正しく駐車されていない場合も駐車違反となります。さらに、利用時間の60分を超えて駐車した場合も駐車違反になりますので、注意してください。有効な駐車時間はチケットに明記されているので、忘れないようにしましょう。

まとめ
パーキングメーターは60分300円などで利用できますが、たった数分の超過で反則金や違反点数が加算されるとがっかりしますよね。そうならないためにも、パーキングメーターを利用する際は、
・料金を前払いする
・白線の枠内に駐車する
・制限時間を超過しない
この3つを最低限押さえて、駐車違反をせず正しく利用しましょう。

場所:新宿中央公園西→南 パーキング・メーター (撮影:Car-nalism編集部)
よくある質問
■パーキングメーターの利用は何分以内?
多くの場合、パーキングメーターの利用可能時間は60分となっています。60分を過ぎて駐車することはできず、時間を超過すると駐車違反になりますので注意しましょう。
■パーキングメーターを払わないとどうなる?
パーキングメーターの料金は前払いで支払う必要がありますが、支払わない場合は即座に駐車違反になります。かならず、前払いで利用料を支払いましょう。
■パーキングチケットの利用方法は?
パーキングチケットは指定の駐車枠にクルマを停めたあと、発券機でパーキングチケットを発行する必要があります。パーキングチケットは、クルマのフロントガラスのわかりやすい場所に内側から提示しましょう。